のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

杉菜の子接いで接げれば大松に

2007年04月27日 | 春の梨畑
土筆(別名 接ぎ松)の話ではありません。

果樹組合主催で接ぎ木の講習会が行われました。適期としては遅いのかもしれませんが、交配等の作業の関係でこの時期に設定しました。

品種の更新や必要な場所での枝の育成など、接ぎ木はナシ栽培でも基本的な技術です。わざわざ講習会を開かなくとも皆経験はあるのですが、通常行われている表皮を剥いて穂木を接ぐ「剥ぎ接ぎ」という方法ではなく、主幹にのみでくさびを入れて穂木を刺し込むという方法を主に若い人向けに講習しました。

のみを使う方法はある程度の年配以上の組合員なら経験はあるのですが、ここ30年近く、若い人たちには伝承される機会がありませんでした。粗皮のある主幹部にも、また表皮を剥ぎにくい時期でも接ぎ木ができるのが特徴で、接ぎ木の場所と時期の選択を広げることができます。

主幹部が枯れこみ「萎縮症」という症状のでた老木の若返り対策として、改植とともに、この「のみ接ぎ」が有効ではないかと期待しています。