そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



リトル・ミス・サンシャイン

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


昨年度のアカデミー脚本賞を受賞した「リトル・ミス・サンシャイン」を観る。

ハートフルコメディーだ。
バラバラ家族の再生の物語。
黄色いオンボロ車がいい味を出している。
でも、これがアカデミー脚本賞か……
アメリカ人、相当病んでいるな。
競争社会にいい加減疲れたか?

興味深いのは、登場人物6人のうち、男4人全員が一癖も二癖もあるキャラクターとして描かれるのに対して、女2人は最初から最後まで至極まともな人間だという点だ。
世の中、気が狂っているのは男だけなのか?
まぁ、そんな気もする。

でも、最後は全員まともな人間になる。
良かった。
男もまともになってくれて。

だが、僕的にはイマイチ乗り切れなかった。
映画はもっと分かりやすくドラマチックであって欲しいからだ。
あえて淡々と、なんだろうが、淡々と、過ぎるのだ。
そして、感情移入できる登場人物が欲しいのだ。
この映画には感情移入できる人物が僕には1人もいなかった。
だって出てくる男全員、あまりにおかしいんだもん。
女性が観れば、感情移入できて楽しめるのかも知れない。
女2人はまともだから。

星2つ半 ★★1/2

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