8月15日、デモ集会に参加し、拘束されて暴行を受けた人たちに対して、ベラルーシ大統領は、
「でも、青あざはいつか消えてなくなるよ。」
怪我をした子どもがかわいそうと思うのなら、親は子どもをデモ集会に行かないように諭すべき、とも発言しました。
また、デモ集会などが各地で頻繁に起こるので、家で休めていたはずの治安部隊や警察がわざわざかり出されている。彼らのことも考えてあげて、デモに参加しないようにしましょう、とも国民に助言しました。
ネット上で、「8月9日から行方不明になっています。何か情報を提供をお願いします・・・」と家族の顔写真などを動画にしたものが流れ始めました。
拘束されていたけれど、解放された人たちが証言を始めて、それが動画になりネット上で拡散されています。
留置場の周囲で「息子を返して!」「夫を返して!」と訴える家族の群れ。一つの留置所からどこかの留置所に護送車で運ばれて行くのをただ見守るだけの家族。「がんばって!」と手を叩くと、
「留置所の周りで拘束者に声をかけるな。拍手をするな。そんなことをしたらするだけ、拘束者が殴られる回数が増えるぞ。」
と警察に脅される家族。護送車を追いかけようとする家族を小突いて後ろに押し戻す治安部隊。
解放された人の中には、買い物しようとして店の前まで来たら拘束された、という人もいました。
内務大臣は、デモ集会に近づくだけで、だめですよ、とテレビ番組で説明しました。
その仕返しか知りませんが、治安部隊の自宅住所がネットで拡散されているそうです。
復讐したいと思った人が治安部隊の誰かの家にやってくるかもしれません。
それはそれでよくないことです。そんなことはしてはいけませんと大統領は国民をけん制しました。