ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ストルブツィ市立児童図書館で「世界のお茶」講演会

2015-12-19 | 日本文化情報センター
 12月19日ストルブツィ市にある児童図書館で行われた「世界のお茶・お茶の世界」イベントに参加しました。
 ストルブツィはミンスクから約80キロのところにある町です。ベラルーシを代表する文学者ヤクプ・コーラスの生誕地として有名です。

 人口1万6000人の小さな町で、図書館は2箇所だけ、学校も4校しかしかないそうですが、最近は交通が整備されてミンスクに通勤・通学するのが簡単になったため、若い世代の住民が増加し出生率も上がってきているそうです。
 児童図書館が文化発信の場所として、大事な役割を担っているのも理解できますね。
 活発にさまざまな活動をしているというお話でした。
 ストルブツィ市立児童図書館のサイトはこちらです。(ロシア語ですが、画像が見られます。) 

 今回どうしてストルブツィの児童図書館から依頼が来たのかと言うと、以前SOS子ども村でビタペクトを配ったときに知り合った保養家族のお母さんの1人が、この児童図書館で働いている司書さんだったのです。 
 図書館で働いている者同士は助け合うものなのですよ。(^^)

 そこで日本の茶道について紹介してほしいということでしたが、さすがに茶道そのものはお見せできなかったので、ビデオや画像で説明しました。
 登壇したのは私だけではありません。
 図書館員さんたちが、事前に世界のお茶事情を調べて発表。これが詳しくてとてもおもしろかったです。
 緑茶に塩を入れる国や、ナツメグを混ぜる国などいろいろあるんですね。

 そしていよいよ日本の茶道について。これについては日本人の私が説明をしました。
 質疑応答では「どうしてこんなに少ししか飲まないんですか?」「順番にお茶を点てるということは同時にみんなが飲むわけじゃないんですか?」などなど、ベラルーシのお茶会とはずいぶんちがうことに驚いていました。
 
 いつかこの図書館で茶道をのデモンストレーションをしたいですね。毎年やっているんですが、順番待ちがあって、なかなかすぐに実施できないのが問題なのですが・・・。

 講演の後にはみんなでティータイム。図書館側の計らいで、いろんな種類のお茶、ジャムやお菓子が振舞われました。
 私はざくろのお茶なるものを初めて飲みましたが、とてもおいしかったです!

 こんなふうに世界に関心の目を開いているのがストルブツィの人たちはすばらしいなあ、と思いましたし、そういう場所を児童図書館が提供しているのが、またいいことですよね。

 ビタペクトのおかげで、こういうつながりへと発展していったのもうれしいところです。
 ストルブツィはそんなに遠くないので、また機会があれば、児童図書館と協力し合っていきたいなと思いました。
 
 交通費は出張公演ということで、チロ基金から出させていただきましたが、往復で日本円に換算して260円でした。ベラルーシは電車代安すぎますね。距離で言うと全部で160キロ近く移動しているんですが・・・

 交通費がほとんどかからないので、ミンスクに限定せずにこれからも、ベラルーシ中の各地をできるだけ訪問して、広く日本文化の紹介をしたいと考えています。
 チロ基金支援者の皆様、この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・ 
追記です。

 地元ラジオ局から取材を受けたのですが、そのアーカイブがサイトからよむことができるようになりました。
 リンク先はこちら。

この記事についてブログを書く
« 夫婦別姓 ベラルーシでは | トップ | チロ基金の活動「ビタペクト... »

日本文化情報センター」カテゴリの最新記事