ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動 「WBC集団測定・SOS子ども村 第3回」 (2)

2013-05-29 | 放射能関連情報
 今回私は時間がなくて、自分自身の測定はできませんでした。0ベクレルを維持していることを祈ります。
 でもベルラド研究所のWBCのように小数点第2位のレベルまで測定するとなると、新陳代謝もあるし、1日3回食事をするのだから、毎日体内の被曝量は変化していると思います。
 厳密に言えば、食事をするたび、またトイレに行くたびに被曝量は変わっているはずです。
 WBC測定での結果がよくても、安心しきってしまうのもよくないし、また悪かったからと言って嘆くこともしないでいいと思います。
 
 2箇所で行ったWBC集団測定を終えて感じているのは、まず機会があれば、子どもを優先して測定に行くことです。
 無料であるならなおさらです。
 そして出てきた結果に対して冷静に考えることが大事だと思います。
 
 しかしやはり子どものうちは自分で判断できませんから、大人に責任がかかってきます。
 このブログを読んでいる人は、おそらく子どもの健康、被曝、対策に関心がある人ばかりだと思います。このような親の元で育つ子どもは運がいいと思います。
 逆にそうではない人の子どもは運が悪い、とまでは言いませんが、将来被曝による発病のリスクが多少高まると予想されます。
 被曝なんて少しでもしないほうがいいのですから・・・

 ビタペクト3の効用ですが、子どもで、さらに高い被曝をしていた場合がより排出の効果があり、成人で低い被曝をしていた場合は、摂取してもあまり変化がない、と感じました。
 ペクチンサプリを活用して、次世代をになう子どもを優先して、被曝対策をすることがこれからの日本でも重要になってくると思います。

 5回にわたって実施されたWBC集団測定に使った費用を提供してくださった日本の方々に深謝いたします。
 また機会がありましたら、チロ基金のほうでWBCの集団測定を行いたいと思っています。

 (今回は高い被曝量の人はいませんでしたので、ビタペクト3の無料配布活動は実施しませんでした。)
 
 

チロ基金の活動 「WBC集団測定・SOS子ども村 第3回」 (1)

2013-05-29 | チロ基金
 5月29日、予定していた第3回目のSOS子ども村WBC集団測定を実施しました。
 第1回目と第2回目の測定についてはこちらをご覧ください。

チロ基金の活動 「WBC集団測定・SOS子ども村 第1回」 (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/48e464bf1b7cdf77aea7566af26c0598

チロ基金の活動 「WBC集団測定・SOS子ども村 第1回」 (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/3f3d9d6dab222e8d040e1673e8319e5d

チロ基金の活動 「WBC集団測定・SOS子ども村 第2回」 (1)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/7e3bc18e013ad3e7fef8d23815cb22d1

チロ基金の活動 「WBC集団測定・SOS子ども村 第2回」 (2)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5e458b0341a50fee875834be22da76d6


 今回は28人が測定に参加しました。
 今回が初測定になった人、1回目と3回目の測定をした人、3回とも測定した人・・・とバラバラです。
 順番にご報告しますね。
 1回目の測定は3月21日、2回目の測定は4月30日に実施しました。そして3回目の測定は5月29日です。
 ○印はその測定の後、ビタペクト3を飲んだことを表しています。 


<3回とも測定し、ビタペクト3を飲んだグループ>
14歳 男子 20.82ベクレル ○ → 11.42ベクレル → 0.00ベクレル
12歳 女子 21.49ベクレル ○ → 16.75ベクレル → 0.00ベクレル
11歳 男子 19.91ベクレル ○ → 15.03ベクレル → 0.00ベクレル
 9歳 女子 21.37ベクレル ○ → 18.18ベクレル → 0.00ベクレル


<3回とも測定し、ビタペクト3は飲んでいないグループ> 
25歳 男性  7.86ベクレル →  5.86ベクレル → 0.00ベクレル
 8歳 女子 17.64ベクレル → 16.76ベクレル → 8.05ベクレル
 

<1回目と3回目に測定し、ビタペクト3を飲んだグループ>
 9歳 男子 20.27ベクレル ○ → 0.00ベクレル


<1回目と3回目に測定し、ビタペクト3は飲んでいないグループ>
66歳 女性  0.00ベクレル →  0.00ベクレル
36歳 女性 12.20ベクレル →  9.13ベクレル
12歳 男子 19.23ベクレル → 11.10ベクレル 
12歳 女子 12.55ベクレル → 11.56ベクレル
11歳 男子 13.55ベクレル →  9.98ベクレル
 8歳 女子 10.38ベクレル →  8.96ベクレル
 7歳 男子 10.53ベクレル →  9.93ベクレル


<2回目と3回目に測定し、ビタペクト3を飲んだグループ> 
55歳 女性 8.32ベクレル ○ → 8.58ベクレル
39歳 男性 3.43ベクレル ○ → 2.89ベクレル


 子どもだけを注目してみると、ビタペクト3を飲むと、セシウムの排出が早くなるという説明に納得がいきます。
 
 12歳の男子で1回目の測定結果が19.23ベクレルだった子ですが、本当はそのときビタペクト3をあげたかったのです。20ベクレル以下ですが、19ベクレル代だった子どもにもあげているので、この子にも、と思ったのですが、お母さん(生みの親)がサプリメントや薬を子どもに飲ませたくない主義の人だったので、断られてしまいあげなかった、という経緯がありました。
 そのとき私自身は「飲ませるほうがいいのに、分かってくれないお母さんだな。」と思う一方で、「申し訳ないが、比較対象群のほうの好例になってもらおう。」とも思いました。(複雑な心境です・・・。)

 同じように19ベクレル代だったので、ビタペクト3を飲んだ11歳の男の子の結果と比較してください。

 ビタペクト3を飲んだけれどほとんど変化がなかった大人2名もいますが、これはもともとの被曝量が少なかったためと思われます。
 ペクチンサプリの放射能排出作用についてですが、もともとの被曝量が大きければ大きいほど、体内のセシウムが減る量が多く、もとの被曝量が少ないと、ペクチンサプリを飲んでもあまり効果はない、とベルラド研究所や医師が話しているのですが、これは本当だと実感しました。
 
 言い換えれば、体重1キロあたり10ベクレル以下(一桁代)だった人が、
「いや、それでも0ベクレルにしたい。」
とペクチンサプリをがんばって飲むのはあまり意味がない、ということになります。

 ペクチンは食物繊維なので体に毒なものではありませんが、WBCで測定してみて、被曝量がわずかだったら、わざわざお金を出してまでペクチンサプリを買ってきて無理に飲まなくてもいいと思います。

 それより、りんごなどペクチンを多く含む食品をふつうの量食べるほうが自然で、簡単にできると思います。