ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

GWにベラルーシへ旅行に行った人からの情報と質問への回答

2013-05-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 今年のGWにベラルーシへ旅行に行った方からメールをいただきました。
 最新情報とご質問をいただきましたので、このブログ上で紹介・回答させていただきます。他の方の参考になることがあるかもしれません。
 <>内が私からの回答あるいはコメントです。

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・空港からのバスですが、運転手によっては降車時に料金を支払う場合もあるようです。今回、乗るときに「そのまま乗れ。」という感じのことを言われほかの乗客に対してもそのように言っていました。
 
 <ベラルーシはしょっちゅう規則や法律が変わりますから、皆さん臨機応変に対応してください。>

 また、一緒に行ったおじさんは降りる時に50ロシアルーブルを支払っていました (!)

 <このようにベラルーシではアバウトなことが多い、つまり規則があってないようなものなので、そこのところを念頭に置いて行動してください。>

 空港からのバス代は19,550BPでした。

 <ベラルーシは経済状態が不安定で、インフレがずっと続いているので、2013年5月初めにこの値段であっても、すぐに変更になる可能性が高いので注意してください。>

 地球の歩き方には「中央バスターミナルは改修工事中」となっていますが、既に 工事は終わっていたようで、ミンスク駅横のターミナルまで行けました。この中央ターミナル、地元の方から「モシュコフスキーワザー(?)」と呼ばれていますか?

 <呼ばれていないですねえ。ミンスク中央鉄道駅横の中央バスターミナルのことは「ツェントラリヌィ アフトバグザール」と呼ばれています。地下鉄駅「モスコフスカヤ」駅の横にあるバスターミナルは「モスコフスキー アフトバグザール」と呼ばれています。>


・ミール城のチケットは40,000BP、写真撮影の追加料金は不要でした。

  <前述のとおり、料金は変更になる可能性が高い、そして規則が変わりやすいので、この情報を読んでからベラルーシへ行って「値段が変わっていた! 写真撮影の追加料金も必要だった!」ということになる可能性があります。このブログで紹介している情報と事実が異なっていても、私もこの情報提供者さんも責任は負えません。>


・ミール城は奥の部分(教会側)がホテルになっており泊まれます。世界遺産に泊まれるなんて素敵ですね。
 食事はついていませんが、0階のレストランでとることができます。朝食は9時から11時、夕食は16時から23時(22:10ラストオーダー) ホテルの予約は、電話かメール(メールであれば英語も可能)でできます。
メールの場合は、件名を「ミール城ホテルの予約」として欲しいとのことです。
Tel:+375(1596)28-29-2 +375(29)930-31-18
e-mail:piomir@tut.by

 <私も泊まりたいです。でも一番安い部屋でいいです・・・。情報提供者さんは宿泊価格を画像にして送ってくださったのですが、ロシア語表記なのとどっちみち値段が変更になるので、このブログでは紹介しません。ですが、文章で説明すると、部屋の種類は4種類に分かれており、一番安い部屋(シングル)が一泊8000円ぐらい。一番高い部屋は3万円以上。中くらいの部屋シングルが約1万円、ツインだと1万4000円。
 私はその部屋に泊まったことがないので、はっきり分かりませんが、おそらくソファーベッドがあって、それを使って、例えばツインの部屋に3人が宿泊したい場合は、一人分の追加料金1500円いただきます・・・とあります。
 さらに「ホテル内の案内」が200円。自分が泊まる部屋以外の部屋も空いていたら見せてくれるとかしてくれるのでしょうかね?>
 

・バスの穴あけパンチがうまく使いこなせません。力いっぱい押しても穴が開かずエンボス加工のようになるばかりです。
何かコツのようなものがあれば教えてください。

 <分かりますよー、その気持ち。私も誰かにコツを教えてもらいたいぐらいです。それでもって、ちゃんと穴があいてないと、検察係の人から「穴ちゃんとあいてない。料金払ってない。無賃乗車している。罰金払え。」と言われるから困ったものです。>


・最後に質問なのですが、今日バスに乗ってチケットを買おうとしたら首を振られました。降りる時に再びお金を差し出しても同じ対応。運転手側のドアは開けていませんでした。そこで、近くのお客さんに「降りるんだけどチケットを持っていない。」と言ったら、後ろのドアから出ればいいというような事を言われました(多分。ベラルーシ語がわからないのですが、後方のドアを指差していました)。 その後、違う路線のバスに乗っても同じように首を振られました(運転手側のドアは開いていたのでそこから降りました)。
 ちなみに、昨日は普通に運転手からチケットが買えました。
 2回も無賃乗車してしまったことになるのですが、一体何だったのでしょうか。
 2度も変わった運転手に当たったということでしょうか。

 <バスに乗ってから運転手にチケットを売ってくださいと頼んでいるのに、首を振られる・・・というのはすでに運転手の手持ちのチケットが売れ切れてない、だから売ることができません。ということです。変わった運転手ではなく、たまたま売り切れてない、という運転手に2回当たったということです。チケットは前もって街中のキオスクで購入しておくことをお勧めします。しかし・・・
 どうしても前もって買うことができず、バスに飛び乗り、お金もちゃんと持っているので、運転手から買おうと思ったら、「売り切れてない。」と言われ、仕方ないからそのまま乗っていたら、検札係が乗りこんできて「料金払ってない。無賃乗車している。罰金払え。」と言われるから困ったものです。
 ここで「運転手さんから買おうと思っていたのに、売り切れていたから仕方がない。(私が悪いのではない。)」と言い訳しようものなら、「前もってキオスクで買っておけばいい話でしょ!」と叱られます。
 ここでさらに「キオスクが見当たらなかった。」「キオスクも閉まっていた。」などとさらに言い訳すると、今度はこう言われます。「だったら乗客から買いなさいよ。」
 そうです。運転手さんから買えなかった場合、バスのチケットはいっしょに乗っている他の乗客から売ってもらうのです。何枚か多めに買っている人もいるので、そういう人をバスの中で探し出し(大きな声で「1枚チケット売ってくれる人いませんかあ?」とロシア語で言う。)同じ値段で売ってもらいます。そして穴あけパンチで穴をあける・・・ということを自分が乗った停留所から次の停留所にバスがたどりつくまでの間にやっておかないと、「無賃乗車した」ことになってしまいます。
 ああ、面倒くさい。早くベラルーシのバスも日本のようなシステムになってくれないものかねえ。普通にコインをちゃりんと入れるだけで外国人旅行者も安心して乗れるバスになってほしいものです。

 ちなみに「運転手側のドアは開けていませんでした」というのはただそのドアが壊れていただけの話だと思います。
 バスのドアはよく壊れている、あるいは突然壊れるので注意してください。満員バスのドアを閉めないでそのまま出発したり、真冬バスに乗って、すぐにきちんとチケットに穴をあけて、「ああ、やれやれこれでもうすぐ無事目的地に着ける。」と安心していたら、次の停留所でドアが凍結のため閉まらなくなってしまい「今から修理しますので、全員降りてください。」と全員下ろされ、バスはそのまま修理場へ。乗客は雪道をとぼとぼ徒歩で移動。こういう場合でも料金はいっさい返ってきません。
 穴あけパンチで穴をあけてきちんと料金を払っても、目的地までちゃんと運んでくれる保証は全くないのです。

 ああ、だんだん馬鹿らしくなってきた。どうしてこんなサービスにお金を払わなくてはいけないのか。
 私はベラルーシのバスの無賃乗車を日本人に勧めるつもりは全くありませんが、ミンスク交通(バス会社)に料金を払うとき、「わずかだが私のお金がミンスク交通の収入の一部になるのか。」と考えるだけで、腹が立ってくるときがあります。
 情報提供者さんが「2回も無賃乗車してしまったことになるのですが。」とまじめに考えておられるのを読んで「ミンスク交通などにこの人のお金が支払われなくてよかったよ。ミンスク交通ザマーミロ。」と思いましたよ。
 私はここ数年、可能な限りバスに乗らないようにして、自分のお金がミンスク交通のほうへ行かないように努力しています。微々たるものですが、ミンスク交通の収入を減らしています。
 もしミンスク交通の人がこのブログを読んだら怒るかもしれないけど、「悔しかったら日本と同じように料金を支払った人だけが乗車できるシステムに変更したら。」と反論するつもりです。>

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 皆さん、くれぐれも注意してベラルーシの旅行をお楽しみください。
 キーワードは「臨機応変」「バスには乗るな」「自動販売機のコーヒーは飲むな」ですかね。(^^;)