ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ぶどう酒作り その6

2007-12-10 | ベラルーシ生活
 大きい瓶2つにぶどうを入れたものの、ぶどうの量が多すぎ、3つ瓶が必要であったと考えたS夫は友達から瓶をもらってきました。
 そして中身を移しかえている最中に悲劇は起こったのです・・・。
 S夫が大きな瓶を抱え、中身を移し、そっと床に下ろそうとしたとき、少し手が滑ってしまったのです。
 瓶の底が床に触れた瞬間、「ドン」という鈍い音がして、瓶が「爆発」しました。

 この瓶はもともと古かったところへ中に発酵するぶどうを大量に入れていたせいで、割れやすくなっていたのです。
 そこへ床に(軽く)ぶつける、という衝撃が加わり、中から外に向かって割れてしまいました。
 普通に瓶が割れたのではないことは間違いありません。なぜなら、1メートルぐらい離れた冷蔵庫の扉にもぶどうの汁が飛び散っていたからです。
 爆発音がしたとき、私はゴム手袋風船が割れたのかと思って、あわてて台所へ走って行ったのですが、そのとき目に飛び込んできた風景は、ぶどう酒の池の中で呆然と突っ立っているS夫の姿でした。(無残。) 

 その後、台所にひいていた絨毯は洗浄は不可能ということで、S夫とぐるぐる巻き(ぶどう酒を吸い込んでいてめちゃくちゃ重い。)にして、ゴミ捨て場へ捨てに行きました。
 さらに台所のあちこちに飛び散ったぶどうの汁や種や皮を半日かけてふき取りました。砂糖が大量に入っているので、にちゃにちゃにくっつき、掃除が本当に大変でした。
 ああ、もったいない・・・。

 しかし、これでぶどうが全部パーになったわけではありません。残った2つの瓶のぶどう酒をその後も熟成し続け、2ヵ月後、ゴム手袋がしぼみ始めました。
 これでぶどう酒の発酵が完了。
 その後、中身をこして、ぶどう酒と種・皮を分けます。
 さらに小さな瓶に移しかえますが、そのときのぶどう酒はにごっていますので、しばらく放置しておきます。
 すると瓶の底に細かい皮のカスなどがたまり始め、だんだん澄んできます。
 これでようやくぶどう酒の完成!

 味のほうは、砂糖をたくさん入れたにもかかわらず、酸味がやや強い辛口になっていました。
 私はおいしいと思ったけど、S夫は来年作るときはもっと砂糖を入れる、と言っていました。しかし苦労しただけあって、格別の味がしましたよ。量も30リットルぐらいできて、幸せ。(^^)
 来年は瓶を壊さないように注意したいと思っています。(^^;)