これは元祖亜麻人形とでも言うべき、古いタイプの亜麻人形です。
現在お土産用として作られている亜麻人形しか見たことがない人にとっては衝撃の姿です。
(現代版亜麻人形を見たい、と言う人はこちらの画像をどうぞ。)
http://vesna-ltd.com/shop/ama.html
亜麻の束をねじっただけの顔と手ですよねえ。
昔の亜麻人形はこうだったのか、と勉強になりました。
ベラルーシに長く住んでいて、こういう伝統文化に詳しくなっている、と思っていましたが、実はまだまだ知らないことがたくさんあったと実感しました。
またこれと形はよく似ているのですが草から作った「リストチクーシカ」という人形もあります。
これは農作業に赤ちゃんを連れて行くとき、仕事の邪魔にならないように「これで遊んでいなさい。」と作って与えたもので、さすがに博物館には展示していません。(すぐ枯れて色が変わってしまうため。)
しかし畑のそばの雑草ではなく、薬草で作る場合もありました。
子どもが病気になると、薬草で草人形を作り、早く治るためのお守りとしました。