下のグラフは世帯総数とそのうちの単独世帯数を示していますが、人口が減っているのに世帯数が増えているというのは、核家族化が進んでいるということでしょうか。それと並行して単独世帯数が増えているというのは、上の折れ線と同じことでしょう。
これらがはっきり示しているのは、1980年から40年ほどの間に、恐ろしい速さで日本の家族のあり方が単独化の方向に進んだということです。この社会では、我々団塊の世代が大きい割合を占めているので、そちらからみると30歳になった頃が1980年なので、結婚して家庭を持った頃で、それから子供が産まれて育っていった時期がこのグラフの左半分くらい対応します。その間に単独化が進んだということは、実感とは合いません。これは我々よりも10歳、20歳上の世代が連れ合いを失うということが起きたのだと思います。それと、我々の世代の子供が独立し、結婚しない人が増えたということもあるかもしれません。とにかく、一人暮らしが大幅に増えて総数の半分近くになったということです。