自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

日本の「豊かさ」

2024年04月20日 | がんこおやじ
知識人の論評に頷いたり反発したりしますが、データそのものは説明しなくてもずしりと重いものがあります。3月27日の朝日新聞に以下のデータが載っていました。



私たち「団塊の世代」には、高度成長期以前の戦後の貧困な日本の記憶があります。それが段々にどうも日本は豊かになってきたらしいとなってきて、そしてそれは確認になってきました。普通の市民が海外旅行に行けるようになったという事実そのものがそのことを雄弁に実証していました。そちらの方は受け入れやすかったのですが、豊かとは言われていない東欧の国などに行って、街並みや人々の様子を見て「日本が世界で2番目に豊かって本当か?」と感じることはありました。
 そうこうするうちに、どうも日本は必ずしも世界トップクラスの経済大国ではないらしいということになってきました。それでも「そうはいっても、豊かな方であるには違いない」という思いはあります。
 ところがこのグラフを見れば、日本だけが全く違う動きをしていることは否定のしようがありません。豊かになったときは、そうだと受け入れたくせに、貧しくなった時の方では、「そうかなあ、そうではないんじゃないか」と思うのは、何か人間の心理のあり方として重要なことのような気がします。でも、事実を事実と認めないというのは恐ろしいことでもあります。

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