自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ウクライナにも緑

2022年05月23日 | がんこおやじ
連日ウクライナの報道が続く。心が塞ぐことが多い。
4月に伝えられるところでは灰色と褐色の景色ばかりで、緯度が高いことを知らされたが、5月に入ると緑が出てきた。しかしウクライナの人々は1年前の緑を喜んだ時とまるで違う気持ちで遅い春を迎えたに違いない。
 ロシアはひどいことをすると思うし、報道は中立であると思いたいが、しかし納得のいかないことが多い。ウクライナ軍は西側の武器援助により防戦し、ロシア軍を追い返す場所も多いと聞くが、そうであればなぜマリウポリが陥ちてロシア化が進むとうことがありえるのか。報道は相当ウクライナ偏向があると考える方が客観性があるのではないか。そうでないと思いたい心理はあるが、しかし現実は必ずしも報道が伝えるようにはいかないのではないかという不安がある。正しかろうがなかろうが、強いものが奪い、その後歴史を正当化するというのが現実に起きた歴史なのではないか。
 「多数を一時的に騙したり、一部を長期に騙すことはできても、多数を長期に騙し続けることはできない」「最後に正義が勝つ」などは美しい、感動的なことばで、それがどこかで一時的に「真理」であったことはないとは言わないが、「強いものが多数を長期に支配した」事例や「正しくなくても強いものが勝った」事例は枚挙にいとまがない。私たちが知る戦後の日本の方が特異な事例であったのかもしれない。
 それにしても、この悲劇がこの同じ時間に起きているということが、どうにもスッとは入ってこない。だが、4月までの無彩色な映像は過去の録画にも繋がるところがあったが、今の映像が映す新緑は否定しがたいリアルを伝えてしまう。

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