リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

90年代の作品(11)

2021年10月25日 23時56分26秒 | 音楽系
前回のカノンの別テイクです。

Canon (another take)

バスに少しオクターブ下の音をかけているのと、通奏低音がチェンバロ風の音からオルガンの持続音に変わっています。上声部3つは同じです。

オルガンの和音の3度音が低めに出ていますが、バロック時代の調律の設定をしたのか、単にピッチが下がっただけなのかはよくわかりません。他の音程は平均律的にでていますので、少しだけピッチを下げただけのような感じもしますが、はっきりと覚えていません。この手のカノンは2つの声部に対して一つずつ新しいラインを追加いくという単純な方法で作るのですが、(多分パッヘルベルも同じように作ったと思います)作っていて行き詰まりを何か感じてしまって、同じものを2回繰り返してエンディングフレーズをつけるという構成にしました。

今聴いてみるともう少し続けて、途中でリズムを変えるくらいのことをしてもよかったのかなとも思います。今更これの続きを書くという気にはなれませんが。