リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

His Master's Voice、ニッパーくん

2021年10月15日 14時13分16秒 | 日々のこと
押し入れを整理していましたら、犬の置物が出てきました。



ビクターのトレードマーク、ニッパー君です。蓄音機に耳を寄せ亡き主人の声を聴いていたというニッパー君です。これは桑名市内のH堂という楽器屋さんから頂いたものです。もう50数年くらい前だと思いますが、当時のH堂は楽器だけでなく、レコードや当時はやりつつあったステレオセットも扱っている最先端の「総合音響店」でした。私の父親はそこでメーカーは忘れましたが結構なお値段のセパレートタイプのステレオセットを購入しました。

お店は多分ビクターの特約店みたいになっていたのでしょうか、件の犬の置物がおいてあったんですが、私はそれをいたく気に入り、お店の人に無理を言って頂いたものです。まぁウチは上客だと思われていて、そこのドラ息子の我がままだから仕方なしに聞いてやったという構図なのかも知れません。

ニッパー君は長い間しまってあったので、汚れも目立つし、左足が折れて接着した痕がありました。まぁこれは捨てるしかないなと思ったんですが、ひょっとしてメルカリで3000円くらいなら売れるかなと、調べてみましたら、1000円台からいっぱい出品されていました。

1000円台だと送料がかさみほとんど儲けにならなりません。面倒くさいのでやっぱり不燃物だなと思いつつ出品物の写真を眺めていたらあることに気づきました。それはウチのニッパー君と顔つき、体つきが皆違うのです。出品物間では共通するものがあるのに、ウチと同じようなものはひとつもありません。

そこで調べてみるとこの犬の置物は人気なので昔からずっとサードパーティーによる生産が続けられているみたいで、出品されているのはその類いのものが多いようだということがわかりました。

ひょっとするとウチのはレアなお宝?と思い、テレビの鑑定団の情報を調べてみましたら、10年くらい前になんと鑑定額20万で出ているではありませんか!

ウチのも可能性はありますね。「出自」は、(多分日本ビクター)→H堂ですから、いわば純正品なのは間違いないでしょう。しかし残念なことに足が折れていて修理痕があります。足を折ってしまって接着剤でくっつけたとう記憶はないのですが・・・ということでメルカリに5万で出品しました。ちょっと高いかな。(笑)それに買う方からすると、きちんとした鑑定書はついていないので一か八かで買うわけですが、そんなものにポンと5万は普通出さないかも知れません。まぁちょっと様子を見ていましょう。