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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

オンラインのレッスン

2020年04月26日 18時03分20秒 | 日々のこと
現在桑名の教室の生徒さんは全員(といっても大した数ではありませんが)オンライン・リュート・レッスンを始めてもらっています。語学系の学校でもオンラインは進んでいるようですし、そもそも前からオンラインでネイティブとレッスンをするのは普通に行われていました。

音楽の場合は、マイクとスピーカーはある程度のものを揃えないとレッスンの質が大きく下がります。ラップトップに内蔵されているものではかなり問題がありますが、少しの投資(1万円以内)で大きくハードウェア環境は向上します。語学だとこういったこともあまり問題にはならないでしょうから、普及が進んでいるのでしょう。

そんな中、テレビでよく宣伝しているNOVAの講師先生たちがオンライン授業配信のために出勤要請されたといってストライキだそうです。講師先生からすると、別に自宅からでもできることだし、感染の危険を冒して出勤し、学校内の狭いところに密集するリスクを冒す必要はないということでしょう。

もっともな理由ですが、経営側から見ると別の事情が見えてきます。オンライン配信用のビデオクリップを作る作業ならまだしも、マンツーマンのレッスンだと基本的にどこにいても同じですから、講師先生が担当している生徒さんに連絡をして、私もNOVAを辞めるからあなたもNOVAを止めて私から直接レッスンを受けて下さい。そうしたら今までよりお安くやりますよ、ということになりかねません。

人気のある講師であればあるほど「独立」されてしまう懸念が強まるわけです。もっとも講師先生の人気はNOVAあってのものですから、「独立」したとたん生徒激減ということになる可能性は充分あるでしょう。でも経営側は「独立」を恐れて出勤せよと言っているのかも知れません、まぁ私の邪推に過ぎませんが。

音楽教室でも私のように個人で教えている所では、オンライン導入はむしろプラスに働きますが、講師先生と契約してやっているところだとオンライン導入により教室が分裂してしまう可能性や分裂しないまでもいざこざが起こる可能性はあります。新型コロナウィルス禍でオンライン導入が進んだ結果、いろんなところで枠組みがガラっと変わってしまうかのも知れません。