リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

信長の焼き討ち以来!

2020年04月01日 17時40分14秒 | ローカルネタ
多度神社(桑名市多度町)の上げ馬神事が今年は中止だそうです。上げ馬神事は、少年騎手が馬を駆って高さ2メートルを超える崖を超える勇壮な神事です。

プロの競馬騎手ならいざ知らず、それまで乗馬経験のない少年が馬に乗って走るだけでも大変なのに、坂を駆け上がり崖を超えるのは勇壮ではありますがとても危険が伴うものです。騎手が恐怖で断念したり、落馬して亡くなるという事故もかつてはありました。崖を乗り越えたかどうかで豊作か凶作かを占います。この神事は700年近い歴史があるそうです。ただ祭事自体は縮小して行うとのことです。

新型コロナウィルスが蔓延している昨今ですが、「無観客」で上げ馬神事だけはやると思っていましたが、完全中止のようです。第2次世界大戦中も継続されていましたが、中止になるのは何でも信長が多度神社を焼き討ち(元亀2年=1571年)以来だそうです。今回の新型コロナウィルス禍は100年に一度の大疫病だと言われていますが、令和2年における上げ馬神事中止は、それをはるかに上回る450年に一度の歴史的出来事になります。