リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

どうなる三重県?

2020年04月10日 20時34分17秒 | 日々のこと
なんか三重県の周りの県は皆大変なことになっています。三重県の隣接県は、愛知・岐阜・京都・奈良・和歌山・滋賀ですが、それぞれ279人、77人、165人、34人、37人、33人の感染者が出ています。(昨日の人数)三重県は今のところ15人で踏ん張っています。隣接はしていませんが大阪616人、兵庫287人です。

三重県は地理的に、西側は鈴鹿山脈、布引山地、大台ヶ原があり、東側は伊勢湾、昔なら北側は揖斐川・長良川・木曽川という大河に隔てられていました。そして南部の「牟婁」(尾鷲、熊野地方と和歌山県東部)へは険しい山道があり、伊勢の国からはもっぱら海路が中心でした。

そういう地理的なこともあるのでしょうか、いまのところ三重県は比較的感染が広まっていません。しかし県南部はさておき、北部は名古屋経済圏でもあり、交通は極めて発達しています。名古屋へは近鉄特急に乗れば15分程度、車で東名阪高速経由なら30分もあれば行くことが出来ます。交通の利便性から言えば東京都心から横浜より近いのです。

三重県の感染者は、大阪からの感染者(ライブハウス)海外からとクルーズ船と首都圏、東京からの感染者で、近隣の都市からのものはありません。多くの感染者・死者を出している名古屋市からの感染が全くないのはどういうことが考えられるでしょうか。

上述の地理的な要因もあるでしょうし、名古屋の感染がクラスター中心でトレーサブルだったことがあげらますが、しかし今月に入ってからは愛知県の感染者は感染経路不明の人が増えています。ですから今のところ三重県内に感染者がそれほど増えていないのはたまたまなのかも知れません。

そんな中三重県の鈴木英敬知事は今日の夕方記者会見し、新型コロナウイルスの「感染拡大阻止緊急宣言」を出しました。いいタイミングの適切な処置だと思います。三重県も状況を対岸の火事として見ていてはいけない時期に差し掛かったということです。