みどりの野原

野原の便り

11月30日 ②タコノアシ 子部神社 瑞花院 スガル神社

2023年11月30日 | Weblog

うちのベランダのタコノアシはすっかり枯れた。
自生地2か所はどうなっているか?散歩がてらに見に行く。


植えた稲が刈り取られずに白茶けた姿。どうされたんだろう。


1か所目 枯れ姿のタコノアシがあって一安心。

2か所目
以前の群生地が草刈りされてほぼなくなっていたタコノアシが遠くに復活
よかった。

旧村の中を通る。


以前にも通ったことはあるが、広大な敷地のお屋敷。
調べると「岡橋家住宅」代々庄屋を務めた山林地主宅。
写真は「南米蔵」で、左の「長屋門」へと続き・・


その左へ白い長~~い塀が続き、屋敷内はうかがい知れないが・・
上記の南米蔵・長屋門を含め15件の建てものが登録有形文化財になっているらしい。


小部神社 
小子部命・武甕鎚命・経津主命・天児屋根命・姫大神・素盞鳴命・斎主命を祀る。隣は瑞花院。


公園から瑞花院(吉楽寺) 本堂(重文)

ぐるりと回って・・


解体修理の際に見つかったというヘラで書かれた瓦の落書き。


曽我緑地公園のランタナに潜り込んで花を食べているのは・・
ホリイコシジミの幼虫? 変わった模様の毛が生えた幼虫です。
ご存じの方は教えてください。


今年はしっかり実をつけたユズリハを見て家へ

4時間ほどのぶらぶら歩きでした。

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11月30日 ①壱岐で拾ってきた オオイタビ 果嚢 その後・・

2023年11月30日 | Weblog

11月30日、壱岐島はオオイタビの宝庫?で・・
落ちていた果嚢をいくつか拾ってきた。

3個は柔らかく少ししなびていた。
果のうの形からして雄に思えた。


男嶽神社の麓で拾った1個は紫色で、しっかり固さも残っていて、形も他のに比べると少し丸っぽく、ひょっとして雌の果のうかも?と思った。(果のう①とする)

家へ持ち帰って①を切ってみたところ丸いものがびっしり詰まっていた。
この丸いのは果実なのか?虫えいなのか?


ある日見ると、丸いものに穴が開いて、黒っぽいものが見えた。


しばらくして・・小さく細い黒い翅のある虫が数匹止まっていた。
これはオオイタビコバチなのでは? 5㎜ほどの大きさ

オオイタビコバチがいると言うことは、この果のうは雄だったようだ。
丸いのは果実ではなく、雄の果のうの中の雌花にできた虫えいなのか・・


丸いものを割ってみると、うじ型の幼虫らしいものもいた。

今回持って帰った果のう4つは全部「雄」だったよう。

切った果のうを容器に入れてしばら~くしてから見ると・・
すごいことに・・。容器の中は黒いコバチがウジャウジャ・・うわあ。
(密封していたので虫は死んでいた)

なかなか雌の果のうはないものだ。

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11月28日 最近のうちの庭 紅葉・センリョウ・ツワブキ・キチジョウソウ・ツメレンゲ 

2023年11月28日 | Weblog

最近のうちの庭


だいぶ落葉した庭木の中、きれいな紅葉。
これは何だったかな?(ズコッ・・)名札をつけておこう。


センリョウ お正月に使えるか・・
ナンテンもあるし・・


壱岐にいっぱい自生していたツワブキ。
家の庭にはあっちに1株、こっちに1株。


石組の中で、今年もたくさん花をつけた、キチジョウソウ。


ベランダのツメレンゲ や多肉植物。寒さに負けず。
ハナイソギクはまだ咲き続く。

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11月26日 娘と壱岐島 4日目 最終日 竜神崎・少弐公園・赤瀬鼻・箱崎八幡神社・双六古墳・ムベ・小島神社 カキ・芦辺港~博多

2023年11月26日 | Weblog

いよいよ最終日
今日も地図や途中の案内標識を見ながら、思いついたところに立ち寄り。

竜神崎

海に突き出した岬 先端には龍陀神社 
小さな社の前にもちゃんと賽銭箱

少弐公園
この辺りは元寇2回目の襲来の「弘安の役」瀬戸浦古戦場となった所。
公園の名となっている「(しょうにすけとき)」は12歳で初陣、19歳で命を落としている。


少弐資時の墓 積石塚

壱岐は博多への最短の地。故に、元軍の博多攻略の基地とされ、矢面に立って多くの犠牲者がでた。
第2次大戦の沖縄戦が思われる。


展望台にも登ってみる。


向こうの岬に赤土が見える。あれは何だ?後で見に行こう。


ツルソバの花と実があった。大阪の公園でも見たことがあるが、元々は暖地の海岸に生えるものなのか。

車でさっき見た方面を目指す。
漁港の堤防のすき間のような道を入る。


ここだ。なぜかこの一帯だけが赤い岩。
後で調べると、ここは「赤瀬鼻」 
赤い岩石は、火山で噴出した玄武岩に含まれていた鉄が酸化して赤くなったもの。とのこと。
すぐそばの岩は黒い。ここだけ、というのが不思議。

箱崎八幡神社


鳥居は、笠木の部分が上に反りあがった形。
平戸藩四代藩主・松浦鎮信公が奉納した鳥居で、通称「鎮信(ちんしん)鳥居」と呼ばれる。


木鼻は象と龍 内側に八幡様のお使いの鳩


本殿、内側に見えるのは何? 魚?イルカ?


ハクサンボクの赤い実がきれいだ。ハクサンボクはあちこちで見かけた。

双六古墳(壱岐古墳群)

長崎県内最大の前方後円墳 

奥に行くと前方後円の全体像がわかる。きれいに整備されている。


回り込んだところに石室への入口があった。

古墳の周囲にムベの実がなっていた。


鳥に突かれたのもあったが、齧ってみるとすごく甘味が強くおいしい。

小島神社
昨日朝行った時、満潮で、参道は海中に沈んでいた小島神社へ再度行ってみる。


潮が引いて参道が現れている。


今なら歩いて渡れる。

鳥居をくぐって、ツワブキやトベラの茂っている小島にタッチ。
神社はこの森の中にあるのか?

砂道の石にはカキが付いている。
「このカキ取ったら食べられるんじゃない?」と娘。
「こんな薄い貝食べるところ無いで」そんなことを言いながら砂の道を戻っていると・・
向こうで、体を2つ折れにして、おばあさんが何か取っている。


近づいて尋ねると、カキを採っているとのこと。


カギの付いた道具で器用に牡蠣殻を割り、身だけ取り出してバケツに。
取ったカキは漁協に持って行ってセリにかけられるそう。
漁協で券を買って取っているとのこと。
そうか。勝手に取っていいものじゃないのか。


「食べてみる?」と娘と私の手にカキを1つずつ乗せてくださった。
塩味が効いておいしかった。

4時ごろまでは潮が引いているとのことなので、まだまだカキを取る時間があるわけだが・・
あの姿勢では大変だな。

いよいよ帰り支度。
ガソリンを満タンにして、芦辺港で車を乗り捨てすることになっている。


芦辺港 ジェットフォイル・ターミナル
売店もない待合室。
外でパンと飲み物を買って食べ、出発までの時間をつぶす。


出発時間になると人が湧いたように集まってきた。


ヴィーナス に乗船 博多港までは1時間あまり。

4日間お天気がよくて、歴史や自然など、目いっぱい楽しめた。
壱岐島はいい所だった。海もきれい。景色もよかった。
誘ってくれた娘に感謝。
お留守番の家族にも感謝。

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11月25日 娘と壱岐島 3日目-②「原の辻 一支国王都復元公園」・碧雲荘・白沙八幡神社 イヌマキ巨樹・壱岐国 安国寺 大スギ・国片主神社・壱岐国分寺跡・温泉

2023年11月25日 | Weblog

一支国博物館でジオラマを見た後「原の辻 一支国王都復元公園」へ。


広い公園に弥生の建物が点在。


竪穴住居 外国からの使節団の長の従者の宿舎


主祭殿


穀倉 収穫した米や麦を入れる。
ネズミ返しがついている。


物見櫓と番小屋 
見張り番から報せを受け、警備につく兵の小屋。

竪穴住居や高床の建物・使節団の倉・王の館 祭器・儀器の倉・交易の倉などもあった。

印通寺港(いんどうじこう)へ。

唐津からのフェリーが着く港。

松永記念館


名前も知らなかったが、電力開発の先駆者、松永安左エ門氏の生家。 


庭に、西鉄市内電車 が展示。
福岡市の市電は松永氏が設立したとか。

碧雲荘(登録有形文化財)
朝鮮で財をなした地元出身の資産家熊本利平氏の住居。

立派な石垣


門の扉は屋久杉の1枚ものだそうだ。


公開されていないようで、外観のみ。

海辺へ。

すぐそばに滑走路が見えた。


岩の絶景


岩場にブワブワと毛が生えた葉 ダルマギクかな?


塩性植物ツルナの群生も。葉には塩嚢細胞を持ち、塩辛い。
ネコノシタ・ハマゴウ・テリハノイバラ・ハマヒルガオもあった。


きれいな砂浜 近くには錦浜とか筒城浜などがあるようが、ここは何浜?
夏場ならひと遊びしたいところ。

白沙八幡神社(はくさはちまんじんじゃ)へ。

大きい鳥居をくぐった長い参道の途中には石の鳥居。
なんか低いなあと思ったら、風あたりを考えて埋めてあるそうだ。

仲哀天皇・神功皇后・応神天皇を祀る社殿の近くにはイヌマキが群生。


壱岐の銘木・巨樹「イヌマキの巨樹」 樹高16m 幹周3.5m 
壱岐2位の大きさだそうだ。こんな大きいイヌマキ見たことがない。

壱岐安国寺

壱岐安国寺山門
足利尊氏と直義は平和祈願と元寇以来の戦死者を弔うため、全国に66カ所と2島に安国寺建立を命じた。
壱岐では従来あった寺をこれに当てたらしい。

「壱岐国 安国寺遺跡」の大スギ 樹高30.5m 幹回り6.27m 
壱岐最大の巨樹

昨日、夕方暗くなってから来た国方主神社・壱岐国分寺跡を再訪。


国方主神社(くにかたぬしじんじゃ)」菅原道真公を祀る式内社。 


国方主神社神社 イチョウの黄葉 モミジの紅葉。
珍しい紅葉スポットだ。


壱岐国分寺跡 (国方主神社の横にある)


前にある「ヘソ石」は壱岐の中心を示すものらしい。

今日も、湯本温泉へ立ち寄り湯 


旅館 千石荘 煉瓦の蔵が大浴場に改装されている。
今日も湯本温泉の赤湯で一日の疲れを癒す。
温泉はいいわ~。(結局宿の風呂には入らず)

明日は最終日か。早いなあ・・

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11月25日 娘と壱岐島 3日目-① 海辺の花園・はらほげ地蔵・一支国博物館 ジオラマ模型 面白い。

2023年11月25日 | Weblog

3日目-①
海辺を走っていると・・わお~。右も左もお花畑だ~。
人は誰もいません。

海側のお花畑 一面紫 黄色も混じる。


左、陸側も一面の紫


紫色はハマベノギクか? 黄色はホソバワダンのような。


ご機嫌の私。

はらほげ地蔵。地蔵の体に穴がある(→)満潮時は水をかぶるそうだ。
ここは観光スポットらしい。観光バスのお客が来た。


牛舎を見に行くと壱岐牛がいた。

長い青島大橋を渡って青島公園に渡ってみたり・・


人気のスポット小島神社は満潮で参道は海の中。
干潮時だけ渡れる神社だ。

一支国博物館


今日の目的地の1つ、 一支国博物館
黒川紀章氏の設計 2010年3月オープン

4階の展望室から。
何の形なのか? なだらかな丘のような建物だ。


次に行く「原の辻(はるのつじ)一岐国王都復元公園」が見えた。

1階の展示を見る。
「一支国王都 原の辻」は弥生時代の遺跡 
環濠を何重にも巡らした中では、王をはじめ外国との交易や人々の暮らしがあった。


一岐国王都「原の辻」の世界を再現したジオラマ模型
手前から奥へ。ずっと各場面が続いている。

船着き場・湾と漁労・交易・暮らし・農耕・祭祀・弔う・・など項目があり、表情豊かな人形がたくさん配置してある。
その活き活きとした動きには魅了される。

上記の場面は港か? 筏から荷を下ろして陸の人に渡している。
左にはきぬがさを差しかけている、高貴な人が乗っているらしい小舟。
丸木舟を作っている人も見られる。


筏の手前では水をかけあって遊ぶ子供の姿。水がリアルだ。


港の風景 大きな船から小さい船に荷を積みかえ。
天秤棒で荷を運ぶ人。陸にあげられた大きい魚は何かな?


村の暮らし 手前に柵があり番人が2人いる。


イヌが繋いである。子供にじゃれついている。
この頃からイヌは愛玩されていたのか。


槌で金物を打つ。打ちそこなって相棒の手を打ったらしい。
手が赤く腫れている。「痛たた~」「すまんすまん手が滑った~」
そんな会話が聞こえてきそう。


中央は地面を掘り込んで屋根をかけている。竪穴式住居だな。


畑や田んぼ 稲刈り。農作業をする人。瓜の棚のようなものも。


これはㇳ骨(ぼっこつ)で巫女さん?が何かを占っているらしい。


弔いの場面 手前の穴の中の骸骨は、横にあるボタンを押すとムックリ起き上がる。驚く人。こんな面白い仕掛けもある。


墓地は立体になっていて、地面の下には棺に入った遺体。
これは甕棺に入った遺体だ。

他にも、垣根の検問所 物々交換 魚を売っている人。土器を作っている。餅つきをしている。琴のような楽器を奏でていたり、織物を追っていたり・・
その面白いこと!見飽きない。

ジオラマだけは写真撮影OKなのがうれしかった。
詳しい展示よりも弥生時代の暮らしがよくわかる。
大人も子供も楽しめる施設だった。

次に「 原の辻(はるのつじ) 一岐国王都復元公園」へ。 次に続く。

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11月24日 娘と壱岐島 2日目-②古戦場・男嶽神社・女嶽神社・月読神社・温泉・壱岐古墳群(鬼の窟 ・掛木古墳 )・報恩寺のモクセイ(ウスギモクセイ )

2023年11月24日 | Weblog

午後13:40出発


新城神社 地味な神社。境内に「平隆景公の墓」「自刃の地」の標石が建っていたが・・平隆景?って。


史跡 文永の役 新城古戦場 
鎌倉時代、文永11年 元の大群が対馬~壱岐に押し寄せ、迎え撃ったが、全滅。その時の守護代が、先の 平景隆だったのだ。

 
「元寇 千人塚」 島内の10か所が古戦場となり、犠牲者が多数。
多くの遺体を1か所に埋めた千人塚は6か所もあるという。
対馬や壱岐の戦禍は知らなかったが、ずいぶんひどかったんだなあ。


男嶽神社(おんだけじんじゃ)
男岳山頂(168m)にあるが車で近くまで行ける。


途中にイスノキの果実や実がたくさん落ちて吹き溜まっていた。


イスノキの群落。


男嶽神社 祭神は猿田彦命

 
猿田彦にあやかって境内には「石の猿」がたくさん奉納されている。


社叢の植物 イスノキの大木がたくさんあるのはわかる。
カカツガユ(クワ科)別名ヤマミカン つる状になり、枝や葉腋に鋭い刺がある。雌雄異株で、11月頃直径2㎝ぐらいの果実が熟して食べられる。とのこと。
カガツガユの名を聞くのも初めて、見たこともない。社叢に数株とのことなので、見つけるのも無理そうだが、見てみたいなあ。


バリバリノキ これかな?


サカキの木に ヒノキバヤドリギ がいっぱいついているのを見つけた。
これだけ取りつかれたらサカキもたまったものじゃないだろう。


珍しくはないが、男嶽にいた コカマキリ  展望台にも登った。


女嶽神社(めんだけじんじゃ)への登り口。麓に駐車。


途中に、シイの実がいっぱい落ちていた。
「私、シイの実拾うから、お母さん1人で女嶽神社へ行ってきて」と言われ・・1人山へ向かう。


きれいなゴンズイの実


これはホウロクイチゴだ。実はない。


ハダカホオズキ


女嶽神社(めんだけじんじゃ)女岳頂上(標高149m)にある。
簡素な社殿

下ってシイの実拾いの娘と合流し、車まで戻る。
(帰ってから炒って食べたそうだ。感想は「ギンナンとクリを足して2で割ったような味」だったそう)


月読神社 神社はどこも階段が多い。祭神は 月読尊。
古事記によると、 イザナギ命・イザナミ命が、天照大神の次にお産みになったのが月読尊だそうだ。
壱岐の月読神社が全国の月読神社の本宮とされているそうだ。

16:00。今夜の宿は温泉ではないので、途中で温泉に入っていくことに。

「5時までに出ればOK」という、湯本温泉 平山旅館に連絡がついた。

神功皇后が三韓出兵の帰路、立ち寄り、温泉を発見したと伝わる湯本温泉。
14件の温泉施設がある。(夕べの宿も湯本温泉)
ナトリウム-塩化物泉 で「鉄分を含んだ赤い塩湯」



平山旅館「奥壱岐の千年湯」の看板、「日本秘湯を守る会」の提灯がかかる。


中庭。ノボタンが満開だ。

改築の際、古い木材に囲まれた千年湯の源泉が見つかり、それが湯本温泉の発祥の地と言われ、1500年の歴史がある。

5時までということで、少し気ぜわしくはあったが、十分温まった。

少し薄暗くなってきたが、もうひと巡り。

国指定 壱岐古墳群「壱岐風土記の丘」の古墳を2か所見る。


鬼の窟(おにのいわや)県内(長崎)最大の円墳
羨道・前室・中室・玄室へと至る3室構造
両袖式の横穴古墳 石室は巨大な玄武岩を積み重ねて築かれている。


掛木古墳 6世紀末築造の円墳


中は電気が点き、珍しい「くりぬき式家型石棺」があった。
石室の石も大きい。

もう1か所


報恩寺 


イロハモミジが美しく色づいていた。
壱岐ではイロハモミジはあまり見ない。


見たかったのはこれ「壱岐の銘木・巨樹 モクセイ」
長崎県天然記念物 樹高9.5m 幹回り1.75m

消えかけていたが説明板があった。
『・・・花の色が純白のものを「ギンモクセイ(漢名 桂花)・赤黄色のものを「キンモクセイ(漢名 丹桂)・淡黄色の花を咲かせるものを「ウスギモクセイ(漢名 金桂)」という。国内で天然記念物に指定されているモクセイはキンモクセイが多いが、この寺の木は「ウスギモクセイ」である。・・』
そうか。これで納得。

・・というのは、以前(2020.1月)「キンモクセイ」と、鹿児島のそのお家の方がいわれた「果実付き枝」を娘がもらってきてくれた。
キンモクセイに果実が出来るのか? 本当か? どんな木なのか?

気になっていたが、その後、鹿児島に行く機会があり(2022.12月)その木を見た。
実はあったが花の時期ではなくはっきりしない。
葉に小さい鋸歯があり果柄が短いように思った。

その後(いつだったか)、ネットで、鹿児島の方では?「ウスギモクセイもキンモクセイという」という記事を見つけ「黄色い花が咲くモクセイ」とその家の方がおっしゃったのも、間違いではなく、その地方ではそれを「キンモクセイ」と言っていたからだったのかと少し納得したのだが・・
今回説明板ではっきりそれがわかってよかった。(少し長くなりました)

それから、2か所立ち寄ったが・・もう暗くて無理・・

宿へ着いたのは18時。風呂は済ませているのですぐにご飯にしてもらう。


左上の鍋は、郷土料理「鶏ひきとおし鍋」他に数品出た。
今夜のお酒は、麦焼酎「壱岐」お湯割りで。飲みやすい。
お腹いっぱい。  お休み。

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11月24日 娘と壱岐島 2日目-① 勝本浦 町歩き(建築物・石垣・朝鮮通信使の接待跡・地蔵堂や神社・漁師のおじさんの家で・・))

2023年11月24日 | Weblog

2日目の朝 窓の外を見る。曇って風で木が揺れている。
寒がりの私は防寒対策ばかり考えてきたが、昨日はいい天気で上着いらずだった。
今日は風があるので寒いかな?

壱岐島は玄界灘・日本海側で、何となく寒い北のイメージがあったが・・「対馬暖流の影響を受け、年間を通じて穏やかな気候」だそうだ。

午後からは晴れて寒くはなかった。

さて、今日は午前中「勝本浦」の町歩き。
勝本浦は漁師町で、昔ながらの町屋が並ぶ街並み。
又、大和政権時代から朝鮮半島と深いつながりのある海上航路の重要な港。
見るものは多い。


*朝市通り。お年寄りが数人、野菜や海産物を並べていた。
観光客はこの時期少なく、近所のお年寄りが買い物に来ておしゃべりを楽しんでいる感じだった。


古い町並みが残る通りは懐かしい雰囲気。
懐かしい型板ガラスもたくさん見ることができる。


*旧松本薬局(登録有形文化財)
明治時代の町家。横壁は耐火を考えた煉瓦積み。
2階の銅板張りの開き窓がインパクトがある。

江戸時代頃、捕鯨が盛んで「鯨組」という組織があった。
鯨組の1つ「土肥家」は、鴻池・三井と共に三大富豪の一つとして数えられたという。

*旧石橋酒造店 鯨組の1つ「土肥家」の新宅として、1799(寛政11年)に建てられた。
現在は酒店


*印鑰神社(いんにゃくじんじゃ) 
鑰=「鍵」の意味だそうだ。
外敵の侵入を警戒して、壱岐には大量の武器や防具が運び込まれたという。
武器庫の「鍵」や、重要な「官印」を保管する場所だったようだ。


上記、*鯨組の「土肥家の御茶屋屋敷跡」 
今は敷地を取り囲む 90mの「大石塀」が残るのみ。
あまりのデカさに阿房塀(アホウ塀)と言われたとか。 
飛鳥には「狂心渠(たぶれごころのみぞ)」と言われた壮大な運河を作った天皇さまがいましたね)

*石垣
上記の、印鑰神社や土肥家の御茶屋屋敷跡に使用されている石垣の他、町中の石垣は、砂岩と泥岩が堆積して薄く層状に重なった独特のもの。


町中にあった石垣


港に続く「区切られた海」船が出入りする入口が見られないが。
生け簀なのか?? と言っていたが、後で家に招いてくれたおじさんによると、埋め立て予定地なんだそう。


通りにあるちょっとおしゃれな感じの建物は・・
*旧つたや旅館 平成5年まで旅館として利用されていたそうだ。
木造3階建ての歴史的建造物   
リノベーションしてゲストハウス「ランプの宿」になっている。


町並みに戻る。家の間に「しめ縄」が掛けてある。
(他にも同じようなところがあった)
何やろう? 2階の窓辺にいたおじさんに聞こうと声をかけた。
おじさんは「ちょっと入っていき」と言って下りてきた。
「コーヒー飲んでいき」(方言だったようだが・・)
ちょっとだけ・・と家に上がらせてもらうことに。

「インスタントやけど」と出してくださったコーヒーをおよばれ。
部屋の壁には大きい魚と一緒に写った写真など・・
おじさんはウニ漁師だそうだ。


ウニは潜って獲るのではなく、浅い海で箱眼鏡で見て獲るそうだ。


ウニをひっかける道具。
この土間はウニの作業場だそう。ここで獲ってきたウニを割ったりするらしい。
4月から10月ぐらいまでがウニのシーズン。残念!ちょっと遅かった。
話の中で埋め立てのこともわかり、お礼を言っておいとまする。

そして、しめ縄のかかった細い道を登ると・・


右手に琴平公民館 その横に「金刀比羅宮」の鳥居
そこを登っていくと「金刀比羅宮」の社があった。


高台の「金刀比羅宮」から湾のながめ。

鳥居まで下って、さらに上に登れば・・
頂上を少し向こう側に下ったところ左側に「地蔵堂」がある。
杖を突いて買い物帰りらしいおばあさんが地蔵堂の扉を開けてくださった。
上り下りの多い島の暮らしはお年寄りには大変そう。

・・とういうことで、家の間の細道に掛かっていたしめ縄は、神社のある場所を示したものだった。

町歩きの中でも神社はいっぱいあった。
案内書によると「神社の密度は世界一多い」のだとか。
 

大久保本店(元海産物問屋)
築後140年以上になる古民家は、最近までカフェになっていたようだが、表に「閉店のお知らせ」が貼ってあった。
表には「ばったり床几」もあった。
写真は家の横側。斜めに張り出した窓が面白い。

 
田間川尻公民館 中に「毘沙門堂」があるらしい。
壱岐では、他にも公民館にお祀りしているところが多いように思った。 
公民館の下には地蔵堂。 お堂の向かって左に「6面地蔵」があるのに娘が気付いた。


一岐風本浦(いき かざもとうら=勝本浦)「朝鮮通信使迎接所ノ図」
勝本浦のこの通りは、朝鮮通信使の接待所が設けられていた大事な場所だったようだ。


町並みの端にある「聖母宮(しょうもぐう))
この西門(表門)と社寺廻りの石垣は豊臣秀吉の朝鮮出兵の折に加藤清正が寄進したもの。
門に社名もなくて、よくわからないまま写真を撮って帰った。
『本殿は、18世紀中葉に遡る建築年代は県内の神社本殿では最古に近い。極彩色や彫刻が施されている』ことを後で知る。(後の祭り)
周りを囲む石垣は見た。

海の近くに出る。


イカ釣り船がたくさん停泊していた。ランプの形もいろいろ。


鯨供養塔

駐車場近くのカフェ「酒造喫茶 との」


「殿川酒造場」(酒造喫茶 との)の町側の玄関
築150年の酒造場は改修して「酒造喫茶 との」になっている。

お昼を食べようと駐車場側から店内に入った。


すごい!大きい梁が眼に入る。


2階へ自由に上っていいとのことなので「壱岐カレー」を注文しておいて、階段を上る。


2階 広~い。


下から見た梁も凄かったけれど・・縦に貫く長~い梁にビックリ。
端から端まで長すぎて写真に撮れない。
手すりの左側の天井は抜いて吹き抜けになっている。
(下に客席がある)落ち着いて居心地がよかった。

他にもたくさんの建物や小さいお堂や神社などを見た。


町の中の建物に絡みついていたオオイタビ。
いたるところにオオイタビがはびこっている。
ここには「果のう」が出来ていた。雄のように見える。
落ちているのをいくつか拾って帰った。(詳細は後に)


ここには書かなかったが「月日大明神」のそばに実をつけていたのは「オオムラサキシキブ」じゃないかな?
ハマビワやシロダモなどはあちこちで見た。
                      2日目の②へ続く。

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11月23日 娘と壱岐島 1日目 フェリー・アコウの巨樹・鬼の足跡・天手長男神社・天手長比売神社 灯籠・猿岩・キクの仲間・・

2023年11月23日 | Weblog

娘と壱岐島3泊の旅
飛行機出発が朝早いため、夕べは娘宅に前泊。
5時25分発の空港バスに乗車。
すでに大勢の人が列を作って待っていてびっくり。
こんな早くからみんなどこへ行くの?・・って、私たちも同じや・・。


伊丹空港で夜明け。福岡空港へ出発。

伊丹から壱岐島行き航空便があり、その方が早い。
・・が、娘は船好きで、往路はフェリー(きずな)、帰路は高速船ジェットホイールに乗る計画にしている。ちょっと変わり者。


12:20 壱岐島 郷ノ浦港に到着。
レンタカーで出発。

壱岐島(長崎県)
・南北17㎞、東西15㎞ 玄界灘に浮かぶ小さい島。
・国生み神話で、イザナギノミコトとイザナミノミコトが、淡路島・四国・
 隠岐島・九州の次、5番目に創造したという壱岐島。
(その次に対馬・佐渡島・本州)
・魏志倭人伝には「一支国(いきこく)」というクニの名で記される島。
・北九州から壱岐、対馬、朝鮮半島のルート上にあり、戦場にもなる。
・遺跡や古墳(280基以上)・神社が多い。
・海岸の景勝地  等々見どころが多い。

今日は郷ノ浦周辺の8か所ほどを回った。
観光地図にない見どころもあり、道沿いの表示に注意して走る。

*壱岐渡瀬のアコウ
表示に気付いて海の方に下る。


きれいな入江に突き当たる。


アコウ(クワ科)の巨樹 すごい!
長崎県天然記念物 アコウの北限地でもあるそうだ。
さっそくの見ものにテンション上がる。

*牧崎公園

海沿いの広ーいところに出た。凧あげをしている人がいる。
ここは牧崎公園。草は刈ってあるのか?芝地なのか?

*鬼の足跡

海に近づくと・・ぽっかりと落ち込んだ大穴。「鬼の足跡」


こわごわ覗く。直径53mもある深くて丸い穴。
海にも通じている。

周りは海蝕崖が連なる。
南大東島の「海軍棒プール」みたいなところもあるなあ。
泳ぐにはあの崖を下らないと・・


ゴツゴツの玄武岩の溶岩


こんな崖の厳しい環境に咲くキクの仲間。


これは キクタニギク(アワコガネギク)?

 
ダルマギク? ふわふわの葉
植物名はわからないものが多い。違っていたら教えてください。


途中にあったアスパラガスのハウス

*天手長男神社(あめのたながおじんじゃ)

長い階段を登って神社へ。

少し離れたところに・・
*天手長比売神社(あめのたながひめじんじゃ)跡

ここも階段を登る。神社は上記の天手長男神社に合祀されて社はなかった。
面白いのはこの灯籠。
お城の石垣のようにきれいに石が積まれている。


灯籠の上には「逆立ちの狛犬」屋根には「扁額」がついている。
こんな灯籠は初めて見た。
扁額には「天手長男神社 天手長比売神社」の文字。

黒崎半島を先の方へ下る。

*黒崎砲台跡
古墳の石室入口のようなところを入ったが、立ち入り禁止のところに突き当たって、中は見えなかった。
昭和8年に完成したが、実践には使われないままに、終戦後解体されたという戦争遺産。

*猿岩

海辺へ下る。

見た瞬間 まぎれもなく「猿」だ。

*観音(岩)和多
海蝕崖に海から見ると観音さまに見えるという細い立石もあった。


途中にあった マムシグサの仲間 ムサシアブミ??


ホソバワダン? これもあちこちで見た。

17:30今夜の宿に到着


夕食に「壱岐牛」が出てうれしい~。他に天ぷらや茶わん蒸しなども。
部屋は広くはなく、トイレも部屋になかったが、夕食はおいしかった。
今日はお天気もよく暖かかったので、麦焼酎 壱岐っ娘 の水割りをお代わり。

風呂は鉄分の多い赤湯のナトリウム塩化物泉
ここ湯本温泉は神功皇后が三韓出兵の帰路に立ち寄った際に温泉を発見したと言われるところ。
応神天皇の産湯に使われたとの伝説もあるらしい。

良いお天気で気持ちの良い一日だった。  続く。

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11月19日 うちの庭 ハナイソギクにハナバチ? 神社のイチョウ・サカキ

2023年11月19日 | Weblog

うちのベランダのハナイソギクが満開。
窓を開けるときついぐらいの香りがする。
その香りにひかれて虫たちがたくさん集まってきている。


茶色っぽい虫


背中に筋のあるのはハナバチの仲間?


よく見ると、体は花粉まみれだ。


黒い体に黄色い太い帯

ハナバチなのか?何なのか? わからない。
賑やかに飛び回っているのを見るのは悪くない。


近所の神社のイチョウ
色づきはまだこれから。落ち葉もない。


サカキ 果実は黒く熟す前に赤くなるのか?
こんなに赤紫に色づいているのは初めて見た。

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