昼食の
イスラム屋台 ヤギ料理店に着いた。
雨はまだ本降りだ。店の中に駆け込む。雨宿りにちょうどいいが・・
イスラム屋台 ヤギ料理店
私の中のヤギ料理のイメージ=「くさい」
私は食べたことはないけれど「スープが臭くて飲めなかった」と何人かから聞いたことがあったから。
どんなんやろう? 食べられるかな? 少々心配。
クルプックはタピオカにエビや魚のすり身を混ぜたせんべい。油で揚げてある。
ヤギカレー と ヤギの串焼き(これで一人前 もう少しあったかも)
トウガラシソースが添えてあった。
串焼きは2.3人で1皿でいいんじゃないの? もし食べられず残したらもったいない・・
そう思っていたのが1本食べ2本食べ・・完食。
串焼きの甘辛いピーナツソースも好きだし、肉と内臓も入ったヤギカレーもおいしかった。ヤギ料理イメチェン!
イスラムは「ビールなし」・・で、ビールがなかったのが残念。
ヤギ料理は貧血や寝不足にもよいとのこと。
ヤギのミルクも飲むが、基本的にミルクは赤ちゃんのもので、大人になればミルクは飲まないのだそうだ。
値段の高いこともあるらしい。
店の隅で串焼きを焼く店のお兄さん
ヤギ料理の店を出る頃には雨は小降りになっていた。
サンゲエまでは20分ぐらい。だんだん薄日が差してきた。
サンゲエにある
ブキット・サリ寺院
雨は止んでいる。ラッキー。
ブキット・サリ寺院は13世紀?17世紀?にメングウィ王家がヴィシュヌ神を祀るために建てたもので、一般には「サルの森」「パラの森」などと紹介されている。
ここで言うサルとは猿の意味ではなく神聖なという意味らしい(ややこしい)。
サルが出迎えてくれた。 ラーマヤナの物語の像?
ヒンズーではサルは正義の味方。神様扱いされている。
前に来た時「悪ガキのサルがメガネやカメラをひったくる」「棒を持って追い払う」などと脅かされたが、手出しをしなければ襲ってはこない。
ネットで1000匹ぐらいいると書かれているものもあるがそれほどいるとは思えない。
親子のほほえましい姿 長い尾 ベッカムヘアのカニクイザル
3つのグループがあるという。
パラの森へ
40m級の「パラの森」「ナツメグの原生林」と紹介されているが、W先生によるとここで見られるのはナツメグ(ニクズク)ではなくフタバガキ科の木だという。
森の広さは約10ヘクタール。このフタバガキは寺を作った時に植林されたものだそうだ。
植林はむつかしいといわれるフタバガキ科だが、ここは純林で自然保護区になっているとか。
樹齢300年というフタバガキ 板根になっている。 これが最大かと思えば、「奥に350年の木がある」とのこと(写真左)。近くには行けなかった。
フタバガキの倒木があった。根は意外と浅い。
周遊路を隔てた向こう側に枝先があった。
ぽっかりとギャップができて広い空が見える。
森には大木ばかりではなく天然更新らしい細いフタバガキもある。他の種類の木も混じっているらしい。
林縁にはシュガーバームやイチゴの仲間もあった。
さて、フタバガキがうまくこの隙間に芽を出して成長することができるか?
この隙間を巡る争いの勝者はいかに? 何年か後の姿を見てみたいところだ。
枝を落としながら成長し、まっすぐに伸びる幹。しかも上部も下部も変わらない太い幹は木材に適す。
ラワン材として利用される。ベニアというのもフタバガキのこと。
成長が遅く、乱伐でフタバガキは激減していると聞く。
森の外側で、ガクが発達した2枚の羽根の付いたフタバガキの果実が落ちていた。
しかし、実の部分の欠けているものがほとんど。この実を食べたのは誰?リス?
上を見上げたら高い枝に果実がぶら下がっていた。 花もあった。
フタバガキはボルネオでも見ている。羽根の付いた果実も拾ったことがあるが、木に着いた果実や花を見るのは初めてで感激した。高くて写真がうまく撮れなかったのが残念。
W先生の訳された本によると『初めて花をつけるのに60年ぐらいかかるものもあり、次に花が咲くのも3年・7年・11年かかるものもある』と書かれている。フタバガキ科は500種類ぐらいあるというので、その種類にもよるのだろうが、ラッキーには違いない。
この写真はTさんのをお借りした。花を見る機会というのはそうそうないだろう。
森の中でフタバガキの木に絡んでいるツルがあり、アルソミトラだと聞いた。
「ヒラヒラの付いた実」欲しかったけど残念ながら落ちてなかった。
ブキット・サリ寺院を後にデンパサールへ向かう。
途中の川が濁って水嵩が増えていると思ったら、横の田んぼが水浸しになっているようだ。
そんなに雨がふったの?その横の畦には100羽ぐらいの白いサギが見えた。
町に入ると目に付くのはお寺。オートバイ。
並んだ車の間から急に出てくるオートバイ。危ないなあ。バリでは自転車はほとんど見なかった。
山の方では子供が運転しているのも見た。免許は17歳からだという。警察は?「ここまで来ません」
和食の店や回転寿司の店もある。「家族で回転寿司を食べに行ったがすごく高くてびっくりした」とガイドさん。
回転寿司はバリではお手軽ではないらしい。
途中のスーパーで買い物をし、夕食の中華料理店に入り、その後はいよいよ空港に向かう。
お世話になったガイドさんとのお別れがさみしい。また会えるといいなあ・・
楽しかった思い出を胸に深夜便に搭乗。