水越峠から登山口までたびたび歩いているのに「谷へ入って途中まで」
が多くて、実はこちらから山頂へ登ったことがない。
一回登りたいと思っていたが、いい季節にはきょろきょろと見るものが
多くて登山口まで時間がかかり、みんな「まあそれでもいいや」と思っ
ているので登る機会がなかった。
今は見るもの植物もないだろうし、一回登ってみようかということには
なっていたのだけど、ここのところの冷え込みで、道路の凍結も心配で、
雪の状態もわからず「まあ むりせんとこ。登れなかったらそれでもい
いし」と相変わらずの私たち。
車も無事止められた。今日はいつもより車が多い。
いつもの林道を草木も枯れて実が残ってるぐらい。
その中で、高い木の上や谷の方に何か所かツルウメモドキの実が色鮮や
かにめだっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/35/b58793c7eae165a1d78d8ea93eccb7f4.jpg)
マメガキも色は茶色くなっているがいっぱいなっていた。
右)オタカラコウの綿毛
(マメガキは帰り道に落ちていたのを食べてみた。最初は「甘い」と思
ったが、やっぱり渋が口残り、あわてて飴を口に入れた)
この辺ははまだ雪は少ない。
出てくる時間が遅いので、登山口のカヤンボの小屋でもうお昼になった。
カップラーメンやおにぎりを食べ、携帯コンロで湯を沸かしてゆっくり
コーヒーを飲み・・1時間ほど休憩。
足の裏がじんじんと冷えてくる。
ゆっくりしている間に何人もの人が降りてきた。
今日の4人のメンバーでこのコースを登った人はいない。
とりあえず、1人がそこまでは行ったことがあるという「見晴らし台」
まで登ってみることになり、アイゼンをああやこうやいいながら装着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/a5/ba462b4535b9b48906df1634b39efc6d.jpg)
登り始め 見晴らし台からの景色
雪は人に踏まれてはいるが新雪で、歩きやすい。
山道・階段を歩き、20分ぐらいで見晴らし台に着いた。
晴れているので、下界の景色がきれいに見える。
橿原・高田・御所の町が目の前に拡がっていた。ここでもゆっくり・・
「もうちょっと登ってみようよ」「そうやね。でも2時には引き返そう。
遅くなったら車怖いし」・・というとこで行ける所まで行って引き返す
ことにした。
どこまで行けるのか行ってみたかったので、先に歩き出した。
スギやヒノキの植林地で展望がなく、ところどころ階段もある道で変化
はないが、道ははっきりしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/0c/f42a49dff7aa7d56d1af7b7bf8c29dbc.jpg)
雪もだんだん深くなる もう1か所見晴らしのよいところがあった。
「葛木神社へ2キロ」などの道標を見ながら、さあどこまで行けるか?
2時近くになって、もう時間かな?と、先頭の私が引き返したら、もう少
し行ってみようということになり、また登る。
降りてきた人に聞くともう30分はかかると言われ帰りかけたが「ブナ林の
樹氷がきれい」と聞いて、上まで頑張ることになった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/66/078fb436cfc5c8488c1214d499e149fa.jpg)
道が広くなり山上が近いかと思っていたらほどなく1の鳥居が見えてきた。
「やったあ!登れた!」
時間も遅いので登れるとは思ってなかったみんなは大喜び。
雪は深いところは10センチぐらいある。
細い枝には針のような樹氷(霧氷?区別がわからない)がいっぱい付いて
きれい。ブナ林の雪景色は最高だった。
スギの葉の樹氷 仁王杉
雪景色と樹氷を堪能して下山(ここで満足。頂上までは行ってない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/a5/10b9e3e388384c19f6c567c8fcf0249d.jpg)
途中にあった霜柱 ガラス細工のよう。土産に持って帰りたいような・・
登山口の小屋まで降りてきたら4時前。そこから駐車場まで4・50分。
町まで戻るころにはすっかり暗くなっていた。
降りてくるのにはぎりぎりの時間だった。途中ゆっくりしすぎ!