みどりの野原

野原の便り

11月27日 スライド会 ヒガンバナの発芽実験

2022年11月27日 | Weblog

スライド会に参加。
先生方の発表などがあったが・・
その中で、高校生たちの発表が身近に感じ、興味深かった。

「ヒガンバナの種子を集めて発芽実験」
3倍体で種子はできないと聞くヒガンバナ。
子房の膨らんだヒガンバナを発見したのが研究のきっかけだったという。

そして、5・6か所で結実株を見つけ、52粒の種を採取。
発芽実験の結果、26粒が発芽。その内鱗茎形成したのが12粒 とのこと。

これらが本当に普通のヒガンバナか?など今後の課題もあるが、栽培を継続して開花につなげるように研究を進めるとのことで楽しみな発表だった。

私もたまに果実が膨らんで実っているのでは?と思うヒガンバナに出会うことがある。


2013.10.13 山辺の道で見たヒガンバナの果実・種子



友人から膨らんだ果実を貰った。2020.11.05
大和川近くに植栽されているもの。
その場所ではよく実ったものを見るらしい。

確か植えてみたはずだけど・・探したら、あった。


葉が2枚出ていた。去年に葉が出ていたのかどうか見ていなかった。
植栽されたものらしいので、ひょっとしたら国内に入ってきているというコヒガンバナなのかも??

一度、花の時期、実った時期に確認したいと思っているが、なかなか行けずにいる。
中途半端な私に比べ、しっかりと調べている高校生。尊敬します。

「天然記念物ナラノヤエザクラの挿し木」にも挑戦しておられるそうだ。
若い人たちに期待!


桜井駅前のイルミネーション もうすぐ12月だなあ。

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11月26日 草木の実と紅葉 スイタグワイ コウホネの果実 ヤブマメの地中の果実 カキノキの円星落葉病 葉っぱのしおり

2022年11月26日 | Weblog


公園のメタセコイア みごとな紅葉

今月は「草木の実と紅葉」の観察。
親子連れの方を含め20人あまり参加された。


ナニワの伝統野菜 スイタグワイ(約1.5㎝) 初めて見た。
泥田から掘り出して準備して下さったもの。
中国原産のクワイとは別物で、スイタグワイはオモダカの栽培品種
塊茎は小さいが美味で、かつては京都御所に献上されていたとか。
農薬に弱く、年々作付け量がへっているらしい。
正月の縁起物としておせち料理に使われる。

昔、実家でも普通のクワイを田の縁で作っていて、お節に入っていたが、ほろ苦く、好きではなかったが、スイタグワイなら食べてみたい。


1株掘り上げてくださった。 
花は見ても水中の根茎はなかなか見る機会はなく、ありがたい。
「河骨」の名の由来の根茎。葉の跡と細い根がたくさん出ている。


コウホネ 果実
花茎を立ち上げて咲いていた花は、咲き終わると水に倒れ込み、果実は水中で熟す。


果実 横断面
丸い種子がたくさんある。周りはスポンジ状の組織。水散布。


センニンソウの果実 名前の由来、果実のヒゲを観察


ヤブマメ 先月も見た豆のウズラ模様は、熟し過ぎて見にくかった。


地中にできた閉鎖花の果実 種子1個が入る。これにも模様があるようだ。
以前に見た家のベランダで見たものに比べ、今回のはすごく大きい。


田んぼに落ちたどんぐり。
どんぐりの根はどこから出るかな? クイズ


サンシュユの果実 中の核には筋があった。


ニシキギ 日の当たる部分がきれいに紅葉していた。

紅葉の仕組みの話をされた後、「カキの葉」の話をした。

今、一番おいしい果物はカキ。毎朝食べている。

 
漆の 研ぎ出し模様? 曜変天目?  カラフルな柿の葉。よく拾って帰る。

最近、その丸い模様が「円星落葉病」というカキノキの葉の病変だということを知ったので、その話をした。

「円星落葉病(まるほしらくようびょう)」
(上の右の写真の黒い模様が病斑)
一般的なカキノキの病気
①落ち葉の病斑の中で菌糸で越冬 →②5.6月頃、雨風で胞子が飛散してカキノキの若葉に感染。→③潜伏期間 →④9月頃から発病しはじめ、病斑が形成される。→早期落葉が増える→①へ。を繰り返す。

ひどくなると、果実肥大の不良や早期着色 軟化などが起こり、収量に影響する。

防除には、菌糸の付いた落ち葉の処理や、5.6月頃の薬剤散布などがある。
果樹園では当然そんな処置もされていることだろう。

初めて知った円星落葉病の話を園内にある1本のカキノキの前でお話したが、そのカキノキ木の落ち葉はわりにきれいで、見本になるようなひどい病斑はなかった。


園内の水鉢に尾の長い虫がいっぱい泳いでいた。
ハエの仲間の幼虫かと思ったのは「オナガウジ」と呼ばれるハナアブの仲間の幼虫のようだった。
長い尾は呼吸管だそう。

他にも草木の実や紅葉黄葉を見て・・

今日の工作は「葉っぱのしおり」づくり。
途中で拾った落ち葉や準備して下さった落ち葉を貼ってパウチ。
一人一人個性あふれるしおりができた。


私のしおり 大きい葉もカットして使用した。

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11月25日 箕面大滝 紅葉 イチギョウジカエデは?? 昆虫館

2022年11月25日 | Weblog

紅葉真っ盛りの箕面
今日は観察というよりも紅葉狩りの様相でした。

先ずは聖天宮 西江寺


役行者の建立


境内はどこを見ても紅葉 黄葉


「一行寺楓」の樹名板のついたモミジ


箕面の名物「もみじの天ぷら」はこのモミジが使われるのだとか。
「真っ赤にならず、鮮やかな黄色に黄葉する」と聞いたが・・

ネットで検索すると、真っ赤に紅葉した「一行寺楓」の写真や記事が並ぶ。
「ハウチワカエデの園芸品種」とか「オオモミジ系」などの表示、切れ込みも浅いと書いてあるものも。
他の場所で見てもよくわから~ん。

万両 ・千両・百両(カラタチバナ 白実)・十両(ヤブコウジ) 1両(アリドオシ)も取り揃えてあった。


アリドオシ 実が1個ついていた。
千両万両、有り通し」 
1両から万両まで。これだけ揃えば縁起良すぎ。


ハウチワカエデの落ち葉


御神木 サワラ
「前には歓喜天 役小角 出現対談石」 


奥の緑色の小山のような木はヤマモモ 伊丹市の保護樹木 


下る途中に仏手柑(鉢植え) 中はどのようになっているのかな?


橋を渡って滝道へ。 すごい人出。

私たちは箕面公園昆虫館へ。


ここにお勤めのメンバーが案内して下さる。
昆虫館の歴史などの説明の後、展示を見る。

カマキリの仲間 ゴキブリの仲間 水槽の中にはオオアメンボ・・
生きた昆虫の展示

世界一体が硬いと言われる昆虫 クロカタゾウムシ
車に轢かれてもつぶれない??  
翅も補強に使われて飛ぶことはできないらしい。
なぜそんなに硬くする必要があるのか?


オオスズメバチの土の中の巣の展示の前にあるイスは、アケビコノハの幼虫?

飼育室ものぞかせてもらって・・放蝶室へ。


オオゴマダラ


ツマベニチョウ
温室内には他にもたくさんの種類の蝶が飛び回る。


昆虫館前庭のからくり時計 
ちょうど12時でチョウチョがヒラヒラ 下にはハチの音楽隊?
・・なのにちょっとのことで見逃した~。

龍安寺近くでお弁当 
広場では遠足の幼稚園児のカラフルな帽子とモミジの黄や赤。


イロハモミジの大木 ビックリ。 


モミの大木
箕面には大木が多い。

山が迫って薄暗くなってきたと思ったら箕面の大滝に出た。


箕面の大滝 落差33m
何といってもこの紅葉との取り合わせが最高。
見たほどの迫力は私のカメラでは撮れない。

帰りは階段や坂のある山道へ。


滝道に下って、赤い橋と山の黄葉紅葉


箕面市のマンホールも「大滝とモミジ」

お土産に買おうと思っていた「モミジの天ぷら」はどの店も売り切れ。

モミジの天ぷらはまっ黄色に色づいた「一行寺楓」を塩漬けして1年寝かせてあく抜き。
あげる前に塩抜きして脱水、衣をつけて菜種油でじっくり揚げて、しっかり油を切ってから袋詰めするらしい。

そんな手間がかかるものとは思っていなかった。
休日でいつもより早く売り切れになったのかも・・残念。

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11月21日 鵜殿 昆虫(ハムシの仲間 クモガタテントウ カメノコテントウ コマキリ キタテハ) 植物(カナムグラ アメリカネナシカズラ ワイヤプランツ)

2022年11月21日 | Weblog

鵜殿で昆虫部会 ついでに植物も見ながら鵜殿の中を案内してもらった。

事前に許可をもらっている。


広い管理道路もある。

草の道 


水の流れていない水路の飛び石を渡ったり・・
遅れると迷子になりそう。
現に今日のメンバーも一時迷子状態に・・ 
案内人について行く。

目だった昆虫


ヨモギハムシ ハムシの仲間にしては大きい方。
(罫線は7㎜)お腹が膨れた雌。
雄や交尾中のハムシも見た。 食草はヨモギやキク科の植物


ナノメイガの幼虫 セイヨウカラシナに。


ブタクサハムシ 小さいけど、背中の黒筋がシック。
食糧のオオブタクサにはことかかない。いっぱいいた。


厄介なオオブタクサもブタクサハムシの餌食になってこの有様

ここはナナホシテントウの楽園だ。
いろんなステージのものが見れた。


ナナホシテントウ 幼虫


ナナホシテントウ 蛹


蛹から羽化したばかりのナナホシテントウ 翅はまだ黄色。

もちろん成虫も多数。


クモガタテントウ 北米産の小型のテントウムシ
クワの葉についていた。エノキにもついていた。
葉の裏にはアブラムシ?? 白いカビ状のものがついている。
クモガタテントウはうどん粉病菌や子嚢菌を食べるそうだ。


カメノコテントウ 体長1㎝ほどもある日本最大級のテントウムシ
幼虫成虫ともハムシの仲間などを食べる。
このままブローチにでもしたいようなきれいさ・・


セイヨウカラシナにびっしりついたアブラムシの仲間
まだ有翅虫は見当たらない。
アブラムシの生態は複雑だ。


コカマキリ 茶色型
向こう側の鎌足の内側に白黒の紋が見える。


キタテハが多い。 表翅


キタテハ 裏翅は枯れ葉模様 白く小さい紋がある。
この紋「C」と見るか 「L」と見るか「く」と見るか。

エルタテハ・シータテハなど、似たものがいる。


草の中に セスジスズメの幼虫
もう少し大きくなると筋模様が出る。

植物では


カナムグラ 雌花序 


苞に包まれて果実ができていた。
「胚」が面白いと教えてもらって、果実を割ってみようと・・。
固くなっている果実は爪で割りにくい。
それに、小さくていくつも落としてしまった。
少し若い果実で何度か挑戦。


これのことか~。ようやく渦を巻いたような「胚」が見えた。

『胚とは、種子が発芽した時に、新しい芽や子葉になる』・・そうだ。
このぐるぐるが伸びて双葉になるってこと??
・・植物の基礎知識が不足している・・


アメリカネナシカズラ 寄生植物 細いオレンジの糸が草の上を覆っていた。
花が咲いていた。


アメリカネナシカズラ 雄しべは花冠から突き出る。


ムラサキアオゲイトウもよく実っている。
ホソアオゲイトウの赤紫版

戻りにクワの木の下を通る。


黒く熟したクワの実がたくさんなっていた。
枝を下ろしてもらって、届くところの実を食べた。
大きくて甘い。

駅への途中、


ワイヤプランツ(植栽)に実ができていた。


きれいに撮れなかった。


これは以前に撮った写真(2019.10.11)
半透明のゼリーのような中に三角錐の黒い果実。
不思議な形。

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11月19日 里山あそび広場 葉っぱで遊ぼう 秋の草花展示

2022年11月19日 | Weblog

里山あそび広場 1日目

今年は明日香村のイベントと同時開催。
風舞台のスピーカーからは賑やかな声が聞こえていた。

里山クラブでは例年のようにサークルごとにブースがある。
丸太切りと重さ当て・紙芝居・自然クラフト・ゴム鉄砲・すごろく・ミニガイド・塗り絵・風車・古代衣装・・などがテントの内外で行われた。

自然観察サークルでは、例年の「秋の草花展示」と今年は「葉っぱで遊ぼう」


持ち寄った秋の草花を展示。
おなじみの草花もこんなに間近で見る機会も少ない。 
お客様は興味深く見てくださった。


「葉っぱで遊ぼう」持ち寄った落ち葉を使って自由に遊ぶ。



色づいたカキの葉を重ねて、お雛 め雛。
シュロの葉で、エンゼルフィッシュ・カタツムリ・手裏剣。
イチョウを使ってキツネ アレンジでピカチュウに。
イチョウの葉を束ねてバラの花・・など。

喜んで作って帰られた。

他のブースを見に行けなかったが・・


古代衣装を着て公園内を散策している人、記念撮影している人など・・
楽しんでおられた。

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11月17日 畝傍山周辺 紅葉 アキニレ ハナノキ アズキナシ 桜 どんぐりイヌセンブリ マルバアサガオ

2022年11月17日 | Weblog

橿原神宮神宮から畝傍山へちょっと。

紅葉盛りの頃。


アキニレの紅葉


イロハモミジ。黄色は何だったか?


ハナノキの黄葉 赤くはならないのかな?


アズキナシ 自然な秋色。


深田池のそばの桜 何桜かしら。よく花が付いていた。


イヌセンブリ 数年前、初めて見た。
突然出現したのか? 植えられたのか?
今は植え広げられている。「センブリ」の札が立てられている。


きれいだったマルバアサガオ 花色が豊富で美しい。
こんな秋遅くにも咲くのか。
ピンク・ブルーの花は何回か見たことがある。


ガクは少し幅広 花が終わると花柄が下向きになる。

シラカシ・アラカシ・イチイガシ・アカガシ・ウバメガシ・シリブカガシ・マテバシイ・ウラジロガシ・クヌギ・スダジイ・コジイ・・
どんぐりがいっぱい落ちていた。

畝傍山への登山道で、クロバイとリンボクを見た。まだ若木。


フユイチゴ なつかしい味

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11月14日 片岡家住宅 入野地蔵尊のイチョウ 吉野川川原 紅葉

2022年11月14日 | Weblog

先日訪れた入野の地蔵尊。
イチョウが黄葉したらどんなに素晴らしい景色になるか。
これを見に行くのが目的だった。

途中で、サプライズタイムがあって(個人的なもの)・・

目的地への途中、いつも道標などを探してあちこち歩き回っている息子が「この奥にすごい民家がある」というので、少し行き過ぎていたが、妹も私も興味があるので「行ったことがない。行きたい!」となって、引き返してもらった。

片岡家住宅
山手に、石垣から生えた大ケヤキが見えた。

向こうの下から登ってきた。 
ケヤキの古木に圧倒される。(写真が白飛びして・・残念)

本当は予約が必要だったが、突然の訪問を快く迎えてくださった。
協力金をお渡ししてお邪魔する。

片岡家住宅
田原村庄屋、続いて大庄屋を勤め、郡山藩領~徳川藩領(天領)となり、明治以降も戸長や村長を務められた家柄。
古文書がたくさん残っているのも特徴で、建物の建築年代などが明確で、屋内の改変も少なく、保存状態が良い。
主屋(1961年)・客室部(1961年)・長屋門(表門)(1980年)は、国指定 重要文化財となっている。
主屋・表門は解体修理もされた。

表門(長屋門)1832年(天保3)の建築。


主屋 片岡家住宅 1670年(寛文10年)建築の記録が残る。
この茅葺の分厚いこと。 


玄関を入るとすぐ右側に家畜小屋とわかる造り。
馬小屋だそうで、お殿様などの来訪時は馬を利用されたとか。
家族の暮らしのそばで、馬も家族の1員だ。


続いて、かまどのある「たなもと」台所。かまどは昔の形に復元。
土間はたたき。このしっとりした感じ、なつかしい。


左側にはリビングのような部屋や座敷。


座敷の玄関?は、客が庭に降りなくても籠から乗り降りできるように「式台」付き。


庭にある仕切りのような塀の向こうは「客室部」


奥座敷 1650年(寛永末)頃の建築 茅葺に瓦屋根が付く。
当時の領主であった郡山藩本多内記政勝の要請により建てられた。
狩猟に来る時の宿泊や休憩に用いられたそうだ。
屋根の「本」は本田氏を表しているらしい。

1782年(天明2)増設された6畳床付きの玄関が付く。


奥座敷 8畳床付き。
弓矢・槍などの備え。
廊下は「鴬張り」(復元がむつかしく今は鳴らない)
座敷の奥には、賊の侵入に備えてお供が控える「秘屋」と呼ばれる6畳半の部屋。
奥座敷には2重3重のセキュリティが施されている。


花狭間欄間 花模様の透かし彫り。

奥座敷は本田氏が江戸へ転勤になり払い下げられたとか。

片岡家には室町時代以降の膨大な文書(片岡家文書 13000点を超える)が残る。
先代当主は研究熱心な方で、独学で古文書を読み解き整理分類されたのだそう。


先代(20代)の研究の新聞記事


宇陀市教育委員会がまとめた「片岡家文書調査報告書」
持ち上げるのも重いほど分厚い。

文書も価値が高く、奈良県指定文化財(古文書)に指定。

お話の中で、先日も訪れた安堵町の「中家」とはご兄弟とのことで、びっくり。
大庄屋時代は9つの村を束ね、その範囲は津風呂湖のあたりまでだったとか。
茅葺屋根は「次の葺き替えの時はどうするか・・」
茅葺の維持は、どことも心悩ませておられるようだ。

思いがけず、素晴らしい住宅に出会えた。

片岡家を後に、入野地蔵尊へ。


地蔵堂。色づいたイチョウが輝いている。
でも下枝はまだ緑葉のところも残る。

さあ、お弁当はどこで食べようか。
吉野川周辺を走ってみる。
景色の良い所はあるが、川原へはなかなか降りる所がない。


ツタの紅葉


橋のそばのモミジの紅葉

やっと、小さな階段のついたところを見つけ、降りる。


傾いた岩脈


人っ子ひとりいない川原で山の紅葉を見ながら、遅い昼食を済ませ、家に帰路につく。

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11月13日 御所まち 霜月祭 雨の中 町家めぐり

2022年11月13日 | Weblog

霜月祭に出かける。

「御所まち」は、以前(2020.01.02家族で新年ウォーク)にも歩いたことがある。霜月祭は初めてで楽しみにしていて、雨の予報も楽観的に受け取ってやってきたが・・
本降りの雨となり、手加減はしてくれなかった。

2020.01.02家族で新年ウォークは建築好きな長女や道標古道が好きな長男も一緒で、かなり細かいところまで見れた。 記事は「こちら

「御所まち」
江戸時代初期(400年前)に形成された陣屋町。
伊勢街道・高野街道などの交わる交通の要衝として商業町・宿場町として栄えた。
柳田川を挟んで西は商業都市 東は寺内町。
今日は西の町を巡る。

御所まちには寛保2年の「検地絵図」が残る。
(前回来た時、絵図の写しを見せていただいた)
絵図には、通り名・道幅・持ち主・面積・番号などが書かれている。

柳田川の位置は南に移っているが、道幅・背割り下水・環濠などの場所はほぼ変わっていないという。

今日はお祭りなので、主な町家にはオレンジ色の「幕?」がかかっていて「説明板」がつけられている。
ほとんどのお家は、今もここで居住しておられ、何軒かを除いて中の見学はできないのはやむを得ない。
外観だけでもすばらしい。


高札場 跡 江戸時代、重要な法令を書いて掲げられたという。
平成20年に復元された。 
横に延命地蔵(4地蔵の1つ)(いきなりピンボケ)


虫小窓が連なる立派な町家 何邸だったか?


「むくり屋根」という曲線を描く屋根 池田邸


元郵便局はおしゃれな洋館 三角屋根の上に 〒 マークが見える。


吉村邸 御所まち 唯一の 「妻入り」の町家 
棟の「妻」が表に面している。
文政3年の棟札の写しが残っているらしい。


山本邸 菜種油で製油業(屋号 油長)から酒造業へ。
1919年(享保4年)より油長酒造を営む。
江戸時代中期の建築
近くには大きい酒造タンクもあった。


清村邸 400年前の建物だそうだ。


金村邸 大和絣の染めをされ、後に醤油業を営まれた。
向かいに2棟の醤油蔵が現存。

赤塚邸 油商を営んでいた。 
「大和棟」で、玄関と別に特別な門がある。(大屋根が白飛びしてしまった)
『250年前、江戸中期に建てられたと思われる、御所まちにのこる最も古くに建てられた町家の1つと考えられる』
お手洗いを使わせていただけるというので、入れていただいたが、内部の見どころまでは見れなかった。

今回の一番の発見?は、旧芳本邸(現 西川邸)
前回に行っていない。


旧芳本邸(現 西川邸)
芳本邸は百年以上前から代々肥料商を営んでおられた。
肥料の看板が家の前にたくさん残っている。

空き家になっていたのを7年前に買い取られたという西川様のご主人にお話を伺い、内部を見学させていただいた。


玄関内にも肥料の看板


床の間 床柱は面取りした黒柿 今では手に入らないものだとか。


釘隠しは 蘭 かな?
釘隠しは部屋ごとに違い、鶴 や 蝙蝠 もある。


床の間の横の明り取り。


凝った仕様の格子がなんとも美しい。


欄間


揺らめく手づくりガラス。中庭に面している。
写真では見にくいが、軒裏?天井?に1本横に貫いた丸太が見える。


中庭に、梅の古木 ドイツ人も訪れて写生されたとか。

枝垂桜もあった。

予定外の2階も見せていただいた。
2階からは中庭が見下ろせた。

古い町家を買い取られ、古き良きものを大切に残そうとされている西川さまのお気持ちがうれしい。
解体されたりせずによかった。

雨ではあったが、お気に入りの町家もできてよかった。

途中、テントの休憩所で、近くで買った焼き鯖寿司のお昼ご飯
コーヒーの接待もあり、地域の人たちの暖かさがわかる場所だった。
コロナで霜月祭は去年・一昨年は開催されず、今年は3年ぶりの開催だとか。
天気がよければもっと賑やかなことだろう。
スタンプラリーや町家マルシェ他、いろいろな企画をされていた。

雨が恨めしいのは私たちより町の人たちだろう。
「来年も来てくださいね~」の声に見送られた。
来年は先ず晴天を祈る。
「焼き鯖寿司」と「おづぬ餅」をお土産に買った。

今日は行き帰り御所駅を利用


JR御所駅 駅舎は明治時代の創建当時のまま残る。
無人駅になるところ、2002年より簡易委託駅となり、業務はシルバー人材センターに委託されている。
窓口にはお元気そうなシルバーさん?がおられた。

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11月12日 東山から平群 畑でサツマイモ 野菜

2022年11月12日 | Weblog

東山駅で集合。平群まで歩く。
毎年お決まりのコース。


駅から20分も歩いたか・・そこは別世界。
竜田川の渓谷 まぐわ渕


周りの山も紅葉


山道にもモミジ散り敷き・・中央のモミジは埋め込まれた作り物。
ホッとする景色。
  
ちょっと気になるのは・・
渓谷の近くに植えられているジャーマンアイリスなどの園芸植物。
自然のままがいいなあ。

山を越えて下る。


紀氏神社も立ち寄らず・・


吉備内親王墓


長屋王墓も立ち寄らず・・


ヒトツバ 枯れた胞子葉


葉裏一面にソーラス。


目的地近くに到着。近くの見晴らしのよい所でお弁当をたべる。


今日の目的地 I さんの畑。
例年ご厚意で野菜収穫させていただく。

・・と言っても、畑仕事はほぼ済んでいて、参加人数に分けていただくだけ。
焼きいもも、おいしかった。

‥と言うわけで・・


欲と二人連れでいただいてきた野菜達。
重かったけど、うれしいな~。
夜はさっそくワケギの酢味噌和えとほうれん草のおひたし。
サツマイモにムラサキ芋・ツルクビカボチャ・・などなど。
いつもありがとうございます。
しばらく野菜不足解消です。 

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11月11日 カベイラクサ? 種子 イセリアカイガラムシ

2022年11月11日 | Weblog


11月4日のブログに書いたカベイラクサ?イラクサ科の帰化植物 
(4日の写真)
日本帰化植物図鑑Ⅱ では、神戸・横浜・箕面の写真が掲載されている。
1987年横浜市で見いだされたことなどが記載されているが、種子のことは書いてない。

少ないネット記事の中「 和歌山県に帰化した外来植物」では、ゴウシュウヒカゲミズやオオヒカゲミズ・ヒカゲミズ・カベイラクサの名が記載されている。
カベイラクサに似たものがあるようだ。


見分けには、種子が重要らしいと聞いて、もう種子も熟しているかなと思って、先日見た生育場所に連れて行ってもらった。


カベイラクサと思っている草は同じ場所にあり、前に見た時より葉も黄ばんでいる。
家でよく見ようと、ちぎって持ち帰る。


今日採取したものをほぐしてみた。
花被?から黒い種子が1つでてきた。

小さい花の部分を1つ1つつぶしてみる。


これだけ集めるのにずいぶん時間がかかった。
種子は真っ黒で艶がある。大きさは1ミリあるかどうか。
肉眼では形もよく見えない。写真は切り取って拡大してある。

むつかしいことはわからないが「種子が黒い」のもカベイラクサの特徴の一つだそうなので、とりあえず種子を見てみたいと思ったわけだ。

今回種子が黒くて艶があるのを確認したので、また確かめたいと思う。

そして、押し葉にしようとしたが、茎にいっぱいカイガラムシの仲間が付いていた。
そうでなくても行儀悪く這いまわっているカベイラクサをますます汚らしくしている。
こすって落とす。


カベイラクサ?の茎についていたのは、イセリアカイガラムシ(ワタフキカイガラムシ)
これは雌の成虫で、白い部分は卵嚢らしい。
脚があって移動できる(右の虫に脚が見える)
雄はめったに見られないそうで、雌だけで繁殖するらしい。

帰りに、安堵町 杵築神社に立ち寄って帰る。


安堵町 杵築神社 祭神は素戔嗚尊  創建は寿永2年(1178)の記録があるとか。
同じ名前の神社は多い。


大和川の河川改修で、昭和35年当地に移転したとの碑があった。

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