みどりの野原

野原の便り

12月22日 長居公園 植物園 クリスマス ヒマラヤザクラ ジュウガツザクラ コブクザクラ モチノキ

2018年12月22日 | Weblog

3か月ぶりの長居公園 午前中小雨が降り続く。 
長靴にレインコートを着てきて正解だった。足元も気にせず歩けた。

 
オウシュウナラの樹名板のある木 まだ黄色い葉をたくさん付けている。

 
小雨の中、道具を積んで走る自転車お掃除部隊  ランナーも頑張っている。えらいなあ。

長居植物園

 
      クリスマス飾りがあちこちに。24日まで夜間開園中だ。


クリスマスツリー 「モミ」の樹名板 
新枝が無毛なのでモミではないかも。ウラジロモミかそれに近い園芸種の可能性あり。
ウラジロモミにしては標高の低い大阪で育っているのは??だが。

秋から冬に咲く桜 3種が見られた。

 
ヒマラヤザクラ 秋から冬にかけて咲く。葉も出ている。花には蜜がたっぷりあった。 
メジロが来ていた。丈夫な がく筒は鳥媒の特徴 昆虫も訪れる。

 
ジュウガツザクラ 秋から冬にかけて咲きはじめる。園芸種で片親はエドヒガン。
根元から枝垂れている枝は台木のエドヒガンかも。
伐られてしまうかもしれないが、両方花が付けば面白い。

 
ジュウガツザクラの花 雨に濡れて下向いている。がく筒は短く膨れる。残った紅葉も美しい。
春にもう一度開花のピークを迎える。春の花は大きいそうだ。

 
通用門のそばのコブクザクラ。来るときは雨が降っていて目に入らなかったが、満開だ。
八重咲で雌しべが数本あり、果実が2・3個付くことがあることから子福桜

 
モチノキ すごく実付きがよい。 
 右)キダチチョウセンアサガオの枯れ姿。果実だけが青々してまだ未熟。有毒

 
      ロウバイ      右)ソシンロウバイ どちらも葉を付けたまま花が咲きかけている。
いい香りがしてお正月の生け花にされる。枝先には茶色くなった去年の実が残っていた。

園内の台風の被害の片づけはだいぶ進んでいる。
積んであった大量の丸太もどこへ持っていかれたのか、きれいになくなっていた。
でも倒木で様子が変わったところ、まだ立ち入り禁止の所もある。

 
 セコイヤの森だったところ。    木がなくなって、向こうのビルが見える。
倒木は免れたが、先端部が折れてしまった木もある。樹形がどのように回復するか。

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12月18日 奈良公園 冬越し昆虫 ミカドテントウ マダラマルハヒロズコガ クロヘリメツブテントウ 山姥の髪の毛 イヌガシ

2018年12月18日 | Weblog

冬越し昆虫の観察に奈良公園へ。比較的暖かい。


   春日大社 一の鳥居
12月15日から行われていた「春日若宮おん祭り」は昨日が最終日 
お渡り式のあった昨日は大賑わいしたことだろう。今日は名残が見られるのみ。

 
ミカドテントウ イチイガシの高い枝にとまっているのを双眼鏡で見つけたメンバー すごいわ。中央の葉の黒い点
  右)後で見やすい下枝の葉裏にとまっていた。真っ黒で近くで見てもやはり「点」体長4㎜

 
イチイガシの皮の隙間で冬越ししていたマダラマルハヒロズコガの巣
以前、初めて見た時は、これが虫とは信じられなかった。
瓢箪型の扁平な殻が2枚合わさったなんとも不思議な巣。朽木をかみ砕いて綴り合せるらしい。
左の写真では大小の巣がある。年輪のように成長するようだ。
この中で、幼虫・蛹時代を過ごす。
幼虫は殻から頭を出して餌を食べるという。頭をのぞかせて歩いている姿を一度見てみたい。
ネットでは餌は朽木や樹皮と書いてあるものや、最近アリを食べることがわかったと書いてあるものもある。
成虫は地味なマダラの「ガ」らしい。

 
越冬昆虫はイチイガシが好きなようだ。皮がめくれやすく隙間が多いからなのか?
奈良公園にはイチイガシが多い。

 
春日大社参道に近い公園の端に蹄鉄の跡。 右)落とし物 おん祭りに参加した馬のもの。

 
鹿除け柵。奈良公園は本来は、もう少し丈のある草とクスノキなど樹木の若木も生えているのだろう。
(柵の中のように)

 
メンバーがスダジイの剥がれかけの樹皮をめくったら、ヤモリの子供が出てきた。可愛い。
そして、メンバーの袖口から中へもぐり込んだ・・・結局つまみ出されたが。
 右)クロヘリメツブテントウ 体長3㎜ 名前の通り「粒」のようなテントウムシ
   小さいながら、赤黒黄色の美麗。 珍しいものらしい。

その他、昆虫はシミの仲間・コメツキ虫の仲間 ゴミムシダマシの仲間 チビクワガタ オオモンシロナガカメムシ エグリゴミムシダマシ デオキノコムシ・・など木の皮の間や朽木の中で見つかった。

 
木の幹に張り付いた黒い糸。「ヤマンバノカミノケ」(山姥の髪の毛)と教えてもらった。
今まで見たことがあるようなないような。あっても見過ごしていたのだろう。
これは「根状菌糸束」というものらしい。キノコの菌糸が束になったもの?
なかなか子実体(キノコ)は見られないので、何の菌糸束かはわからないらしい。
南方熊楠は子実体を発見し、これが根状菌糸束であることを日本で初めて明らかにしたとのこと。(ネット)
おもしろいものを教えてもらってうれしい。

 
 フジの蔓ぐるぐる・ぐねぐね 先の先までよく水分養分が届くなあ。

 
  イヌガシ 蕾がついていた。     アセビ 蕾たくさん。

セグロセキレイ・ハクセキレイとカワセミも枝にとまっていたのでよく見れた。

 
帰り道、家のそばにあったチョウセンアサガオの果実(有毒)
                 右)垣根のサネカズラ。実付きがいい。
終了後、同期の人たちとお茶して帰る。

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12月16日 焼き物と陶器の町「常滑」② INAXライブミュージアム 世界のタイル博物館と企画展「和製マジョリカタイル展」

2018年12月16日 | Weblog

INAXライブミュージアムに着いたのは午後3時。

よく知らずに来たのだが、INAXライブミュージアムというのは
『「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」「建築陶器のはじまり館」の6つの館からなり、ものづくりを見て、学んで、体験できる参加型の施設』だという。

広い敷地に建物がたくさんあり、窯業の煙突も見えた。

「世界のタイル博物館」へ。
 
  「世界のタイル博物館」 
『山本コレクションとINAX独自の資料による装飾タイルを展示公開し、来館者が「観て、学んで、発見」する、日本で唯一の研究博物館』 

  
  クリスマスツリー   青いタイルに縁取りされた常設展展示室に入る。

 
入口から1歩入った所 細かい丸いタイルが天井までびっしりと貼り詰められている。すごい!! 圧倒!!
 右)これはグレイペグという円錐形のやきものを土壁にモザイク模様に並べたもので5500年前のウルク人の装飾壁の再現との説明書き。 
円筒を輪切りにしたものを並べて貼り付けたと思っていたが、違った。
ウルク人はすべて手作りしていたというので、なおびっくり。

タイルの歴史がわかる。

神と信仰のため、不変で永遠の美を求めてタイルが生み出され、壮大な装飾が作られたのがタイルのはじまり。

  
  BC2650年頃の最古のタイル 
エジプトの世界最古のピラミッド「ジュセル王の階段ピラミッド」の地下空間に今も残っているという「魂のための扉」を再現 深い青のタイルが神秘的。 

 
 19Cのイスラームタイル貼りのドーム式天井(再現)  きれい!

タイルは壁や暖炉やトイレなど使用が広がり、ヴィクトリアンタイルは広く一般に使われるようになり、日本も近代化の中でイギリスタイルを学び発展させていく。

二階へ。


  階段の蹴込み部もタイル。

2階 山本コレクションなど世界のタイルを展示
山本氏はタイルに魅せられ「タイルのルーツを探る」ことをライフワークに世界各国を訪れて現地でタイルを蒐集。集められたタイル6000点を常滑市に寄贈されたのが、この博物館ができたきっかけとか。

メソポタミアで日干し煉瓦の装飾としてグレイペグが使われた。
日干し煉瓦から焼成煉瓦へ。そして施釉タイルへとたくさんの展示品

 
18~19Cのイランの多彩物語図組み絵タイル

 
モロッコのカットワークモザイク   モザイク部分
左の四角い1枚は、厚めの色釉タイルを粗く割って、ハンマーで縁を打ち欠き右のようないろんな形のモザイクを作り、それを組合せてある。全部手仕事との。ヒェ~! 気が遠くなる作業を思う。

パキスタン・シリアスペイン・・
金属光沢をもつものが出来たり、型押しでモザイク製法を簡便化したり、白地に多彩や藍彩やマンガン彩など・・

 
    白地藍彩タイル         白地マンガン彩タイル 紫色

 
   多彩レリーフタイル    イギリスのタイルメーカーのタイルの裏側を見せた展示も面白い。
イギリスのタイルメーカーといっても、ウエッジウッドしか知らなかった。

 
  チューブライニングタイル        単色レリーフタイル

イギリスでも産業革命以後需要が高まり、多様な様式のタイルが造られるようになる。
象嵌タイル・銅版転写タイル・チューブライニングタイル・単色レリーフタイル・多彩レリーフタイル・単色レリーフタイル・・たくさんの展示を見ていくうちに、「これは単色レリーフやね。これはチューブライニングや。これは組み合わさってるね・・」下の娘との会話。ちょっとわかってきた?気がしてきた??

技術が向上して大量生産ができるようになるが、手仕事が見直されるようにもなる。

日本でもイギリス・ヴィクトリアンタイルを模倣してタイルが作られるようになり、やがて、日本独自の発展をしていく。

 
瀬戸染付本業敷瓦 敷瓦とは『床や地面に敷く陶板のことで、タイルという言葉を正式に取り入れる大正11年頃までタイルに相当する呼び名の1つとして使われた』本業タイルは磁器と区別して陶器質の焼き物をいうそうだ。
       右)和製マジョリカタイル 多彩な色を用いて凸凹のレリーフを施した装飾タイル。

 
古代の敷瓦 仏教と共に伝来し、寺院の基壇や床に敷かれた。   
        右)大正から昭和中頃まで、銭湯の浴室の壁を飾ったタイル絵。

オランダタイルの製造工程などの展示もあった。

16:10 だいぶ時間が遅くなった。
企画展「和製マジョリカタイルー憧れの連鎖ー」を見に行こう。
敷地内にある「土・どろんこ館」へ。

入ったところでは親子が、光る泥団子づくりをしていた。おもしろそう。

さて、企画展示の協力者への謝辞のパネルに上の娘の名が出ている。
タイル好きであちこちタイル探訪に出かけているが、海外へも何度も行っていて、今回、台湾でお知り合いになっていた台湾花磚博物館 館長 徐嘉彬氏を紹介し、台湾花磚博物館や台湾のタイルのすばらしさを紹介した。

 
台湾花磚博物館 館長徐嘉彬氏を紹介したパネル。オープニングイベントで来日し講演された。
  右)娘が台湾のタイルを紹介したパネル。台湾で撮った写真も。下には友人の文。
台湾花磚博物館はタイルのコレクション約5000点を有し、1500点を超える和製マジョリカタイルが展示されている。
徐氏は学生時代から、再開発が進んで美しいタイルが使われた建物が壊される前に、オーナーに交渉してクレーンでタイルを救出し、タイルに付いたモルタルなどの除去も独自研究をされた方法で美しく甦らせておられる。
約20年にわたり蒐集されたタイルはほとんどが20世紀初頭に作られたものだという。

日本のマジョリカタイル
日本で発展をしていった和製マジョリカタイル。
 
温泉や銭湯・遊郭を美しく彩ったタイル 
       右)マジョリカタイルが描かれたタイルパネル(タイルの中にタイル)
 
レリーフタイル・チューブライニングタイル 右)和製マジョリカタイル


   佐治タイルの販売網 
これを見ると、世界の隅々まで日本のタイルが運ばれていることがわかる。
近代化の流れの中で、イギリスタイルの模倣から始まり、日本独自に発達したタイルは世界各国へ輸出されるようになる。その背景には洋風建築が盛んになり、需要が増えたことと、技術の確率で高品質の国産タイルができるようになったことがあるらしい。


マジョリカタイルの回廊があった。 きれいだがプリントしたものだ。
でも、この中に「本物」が混じっていて、それを来館者に探してもらおうというなかなか楽しい企画だ。
残念ながら時間が少なくゆっくり探せなかった。

ミュージアムショップに立ち寄っていたらもう17時。駅へと急いだ。

娘との旅ではマラッカでも台湾でも街中のタイルを見る。
今回はタイルの歴史や技術も少しはわかって?、
次に行くときには(誘ってくれるかな?)今までより少しは見方がわかるかな? 
娘はこの連休も「台湾に行って徐さんにもあってくるよー」と旅立った。
時間があれば、もっともっと見たいところもあったINAXライブミュージアム・常滑の町だった。

INAXライブミュージアム企画展 
「和製マジョリカタイル―憧れの連鎖」  
【会期】 2018年11月3日(土・祝)~2019年4月9日(火) 
【会場】 INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室

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12月16日 焼き物と陶器の町「常滑」 ① 街歩き

2018年12月16日 | Weblog

娘2人と常滑へ。次の記事②のタイル展(娘が関係している)が目的ではあるが、初めての町、常滑を歩くのは楽しみだ。


 初めて乗ったアーバンライナー

名鉄常滑駅からほどなく丘が見える。そのあたりが昭和頃まで製陶が盛んだった地域だという。
『常滑焼きは平安時代末期ごろから茶の湯や生け花用の陶器作りが盛んであったが、明治以降、土管や洗面器や便器などの製作が盛んになった』原料の土の鉄分で赤く発色するのが特徴らしい。

「やきもの散歩道」のコースを歩くことにした。

 
丘の麓に差し掛かったところにある「常滑・招き猫通り」山の斜面のタイル絵と招き猫が迎えてくれた。

斜面の壁にたくさんの招き猫 
開運招福 夫婦円満 病気平癒 家内安全はもちろん 悩み解消 ペット守護 地震息災 産業繁栄 出世 ボケ封じ 禁煙などユニークな招き猫が並ぶ。
  
美人祈願の招き猫があったのでお願いしておいた。手遅れ?? 
            中)旅行安全の招き猫   右)禁酒の招き猫(私と関係はない)

案内に沿って坂を登る。(写真は必ずしも道順通りではない)

 
坂道の両側には陶器の土管や焼酎瓶。道路も陶器の廃材?を埋め込んだ模様入り。

 
穴あき陶器(これは何をするものか)   陶片を埋め込んだ道

 
途中にあった「廻船問屋瀧田屋」見学するには時間不足で通り抜け。右)曲線の擁壁

  
土管だの陶器の半端もの?だの器だの何でもありにくっつけた石垣(陶壁といえばいいのか?)笑ってしまう。
ぐちゃぐちゃでありながら、調和がとれていて美しく見えてくるからおもしろい。 
                        
     
焼酎瓶を埋め込んだもの。隙間に植物も生えてすっかりなじんでいる。

 
四角い土管は地下に埋設するものか? 小学生の陶板 陶器の町の小学生らしい記念作品
甕や土管や陶器物があふれて、壁や植木鉢やいろんなものに利用されている。

 
     白いツバキ        陶器の上で日向ぼっこ 猫は本物です。

 
昭和の初期にもっとも盛んだった窯業も、多くは廃業され、名残の煙突や窯跡が見られる。
また、その頃の建物をショップ・ギャラリー・工房・アトリエ。土産物店などに活かして利用しているところも多く、落ち着いた街になっている。

  
「倒焔式角窯」の立札の立った窯跡 焚口や煙突が残る。
説明版によると『S33年築造。酒・酢・ソースなどのⅠ斗瓶や漬物用の甕を製造 
S38年頃からは水道用厚陶管を焼いていたが、S47(1972)末に使用中止した』 
この頃に多くの製陶会社が廃業されたのかも。

このあたりが、ギャラリーやカフェなどが集まる中心部のようだ。

 
パスタを食べた店の前 埋め込まれた色絵のタイルが楽しい。
                 右)土産もの店の奥の部屋は、元は窯だったところ。
ここで娘たちは小さいタイル片を,また、坂の下のショップでは布の小物を購入。
私はなぜか棕櫚たわしを購入。やきものの店に入ると、魅力的な食器や鉢などが並ぶが、甥が陶芸家だし、娘は自分で作ったりするし、私も必要以上にものを増やさないようにして目の保養だけにする。

 
      金魚鉢             これも金魚鉢

国の重要有形民俗文化財に指定されている登り窯(陶栄窯)
説明版によると、常滑に登り窯が導入されたのは江戸時代だそうだ。
それまでは、斜面に細長く伸びた単室の窯だったが、焼きむらがでるなど効率が悪かった。
登り窯は斜面に複数の焼成室を作り、熱効率もよい。

 
正面並ぶ6つの焚口。かつては薪や松葉で焚いていたが、次第に石炭が使われるようになる。
   右)窯の両端に設けられた通路(搬入路)各焼成室の両横には「出入口」がある。


出入口 ここから成形したものを搬入した後、封をするが、焚口を残し木材の端材や松葉などを投入した。
主焚口の石炭と併用した折衷式が一般的となっていった。


 登り窯の最上部に立ち並ぶ煙突

陶栄窯は焼成室が8つもある大きいものだが、明治末期にはこの規模の登り窯が60基ほどもあったという。

たくさんの窯から煙が登り立つ風景を想像する。
その後、石炭窯が主流となり登り窯は急激に減り、最後に残った陶栄窯もS49年1月を最後に操業を停止した。

散策道を離れてINAXライブミュージアムに向かう。  長くなったので次②に続く。

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12月13日 奈良公園 春日大社万葉植物園 キハダ ヤマナシ フユアオイ おん祭り関係

2018年12月13日 | Weblog

着込んできたが、日中は案外寒くなかった。

近鉄奈良駅から万葉植物園へ。

 
今秋落慶した 興福寺中金堂 創建以来7度の火災に遭い、都度再建されてきたが1717年の大火で焼失してから300年ぶりに再建されたという。   右)近くのクロマツにはマツグミがたくさん付いている。

春日大社神苑萬葉植物園
昭和7年に開設されたという歴史のある万葉植物園
冬枯れの中、果実をつけた木や万葉植物の説明などを見て回る。
 
    果実をつけたキハダ     ヤマナシ ナシの原種に近いものだとか。
ミニチュアのナシが根元に落ちていた。萬葉名は「なし」無しを嫌って「有の実」とも言ったとか。          
クチナシの果実 ワタも白くはじけた果実が花のようだった。

 
フユアオイ(万葉名ふゆあふひ)
見たことがない。古くに中国から食用・薬用として導入されたというアオイ科の植物。
海岸等に野生化しているとのこと。 右)「かくれ磯」の樹名札のついたシックな色合いのツバキ


臥龍のイチイガシ いつ倒れたのか苔むして朽ちているように見えるが、どこかで根を下ろしているのか、先の方は立ち上がって葉を付けている。なかなかの生命力。

アリドオシ(一両)・ヤブコウジ(十両)・センリョウ(千両)・マンリョウ(万両)
お正月の縁起物の植物 この内、アリドオシ・カラタチバナ・センリョウは万葉植物ではないらしい。

出口そばの販売コーナーで・・


マツバラン 胞子がいっぱい付いているのを初めて見た。5000円の値札が付いていた。
私が最寄り駅のそばで見つけたとか、なくなったとか言っているマツバランは5・6㎝だった。

萬葉植物園を出て、春日大社参道を戻る。
 
おん祭りの準備が始まっている。春日大社参道  

春日若宮おん祭り
若宮神は年に1度、若宮神社本殿からお旅所のお仮殿へ遷座される
奈良の祭りの中では一番最後の祭。メインのお渡り式などは12月17日に行われる。

 
お旅所のお仮殿 よく見れば屋根は松の葉で葺いてある。
 右)今まで見過ごしていた「勝敗榊(しょうはいさかき)」おん祭り「競馬」のゴールとなる。

参道から少し入って

 
ムクロジを貫通して竹が生えている。幹を3人?で手をつないでちょうどの太さ。


 
参道南側にある ご神木「影向の松(ようごうのまつ)」 今まで気がつかずに通っていた。
担当の方の説明によると、昔、春日大明神がこの黒松に降臨されたという。
能舞台の後に描かれる松のルーツだとか。昔の松は枯れて株だけ残り、後ろに若木が植えてあった。
春日大社おん祭りの時にはこの前で「松の下式」が行われ、舞楽が披露されるとか。
おん祭りは来たことがあるが、見たことはない。 
影向の松の囲いの近く(両前)に(右の写真)「頭屋児」と「奉行」の札が立つ。
 右「頭屋児」何と読むのか知らなかったが「とうやのちご」と読み「奉行」と共に「松の下式」の検分役をつとめるらしい。
頭屋児という通り、子供がその役をするが、不浄な地面に触れないように足を地面につけず、肩車されてこの場所に来るらしい。頭屋稚児になると決まってからは、子供の家はしめ縄を張り、肉を食べないなど精進生活をして祭りに臨むのだという。
1回お渡りを見ただけでは見切れない、奥深いおん祭り。

一の鳥居(重文)を出て県庁へ。

我が奈良県庁であるが、1.2回来ただけ。はじめて来たという人もある。
今日は6階のレストランで昼食を食べ、屋上から景色を眺めた。

屋上庭園で周りを展望。 足元に広がる奈良の町。すごい見晴らし!
さらに階段を登って屋上建屋の展望室から景色を見る。
 
すごい!さっきの景色より迫力のある展望
左)東の景色 左に大仏殿の大屋根がどっしりと。右に山焼を待つ若草山 ここから見れば最高だろう。       右)南の景色 興福寺五重塔と右側に落慶したばかりの興福寺中金堂

県庁入口で、会は解散となり、三条通をJR奈良駅まで歩く。
 
老舗ぜいたく豆本舗が、町屋の姿を残してコンビニ ローソン になった。「ぜいたく豆あります」の表示あり。
  右)JR奈良駅に到着 JR奈良駅は新装になったが、旧駅舎は観光案内所として残っている。
良かった。古くても良いものは残さないと。

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12月11日 ちょっとだけ運動?歩いて帰る。 ヤツデ アベリア ノミノフスマ 

2018年12月11日 | Weblog

美容院へ行った帰り、ちょっとだけ運動気分に家まで歩いた。ゆっくり歩き40分程
これじゃあ運動にもならない・・でも車よりはましか・・

  
ヤツデ ここではまだ花盛りだ。枝先の花序は雄しべが散って雌しべの花柱だけが残る。
下の方の花序は雄しべが全開。でも雄しべが散っても雌しべは発達しない。
 右)ハナゾノツクバネウツギ(アベリア)葉は普通対生だけど、徒長枝には3輪生の葉が付くことがある。

 
植栽帯の中にナルトサワギクが咲いていた。増えそう・・
        右)サザンカ 園芸種 雄しべの根元には蜜が光っていた。

 
ヒイラギナンテン マホニア? 満開 新品種も次々出ている。
                     右)ニホンスイセン

 
田んぼのあぜ道 ノミノフスマの花     ハハコグサはあった。
でも、ナズナもないし、ホトケノザ(コオニタビラコ)もなかった。
春の七草摘みには飛鳥ぐらいまで行かないと集まらないか。

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12月10日 うちの庭 ブロッコリー1個収穫

2018年12月10日 | Weblog

ベランダのブロッコリー2株の内、1個収穫した。

先日、花序と書いたものは(それも間違いではないと思うが)花蕾というらしい。


 今日収穫した花蕾の直径は13㎝ 

さっそく夕食に食べた。採り立て野菜おいしいなあ。

この後、脇芽が出ることを期待している。
あとの1つはまだ小さいので収穫はもう少し後の楽しみ。

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12月9日 飛鳥ウォーキング やっぱり迷った

2018年12月09日 | Weblog

12月、忘年会が続く。飲みたい。食べたい。
・・・そのためにはちょっとは動かないと・・・で、ひと歩きしてきた。
冷え込みはきつかったが、歩くのにはちょうど良かった。

なじみのある飛鳥。でも初めての道に入ると迷う。今日も迷って戻り道。
午後は早々に帰った。


  こういう風景も少なくなった。

 
フユノハナワラビ 今まで胞子の部分をよく見たことはなかった。
 右)丸い胞子嚢がびっしりと。写真ではよく見えないが、真ん中に裂開線が1本入って鈴のようだ。

初めて見たものと言えば・・


嫌なひっつき虫 アレチヌスビトハギ
果実は節で折れて散布する。
中に種子があるはずと思って割ってみたら、ちゃんと豆が出てきた。
果皮ごと散布するので中の豆は見ることがない。初めて確認した。

季節外れの花
 
    ベニバナボロギク           オオジシバリ

 
ノアザミは春にしか咲かないと昔教えてもらったが、1年中咲いている。
花粉を出して満開状態。      右)ホトケノザ 季節がわからなくなる。

   
コシロノセンダングサ 白い舌状花 ここではみんな5枚だった。
 右)果実の先のトゲはここでは2本ばかり。 
コシロノセンダングサはコセンダングサの変種だという。

 
ユズリハ 果実が房状に付いている。  ユキヤナギに イセリアカイガラムシ  
いっぱいついていて、ちらほら咲きの花のようだ。
今のうちに取れば繁殖を防げるのに・・と思ったがよそのことである。
天敵のペダリアテントウがきてくれればいいが・・と天敵さんに期待。

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12月4日 大中公園 カツラ ヤドリギ 紅葉・黄葉(ケヤキ コナラ ナンキンハゼ サクラ エノキ モミジ)

2018年12月04日 | Weblog

午後3時半から予約をとってあった検査。
絶食が必要なのに、お昼ご飯をしっかり食べてしまった。大失敗。
受付に来てから気づき、仕方なく予約を取り直し・・・

帰りに大中公園を通る。
12月というのに、半袖でもいいような暑いぐらいの日。
前来た時は左まわりしたので、今日は右回りしようと歩きかけたら、いい匂い。カツラだ。

見回すと落葉しているが、雌の木と雄の木があった。

 
まだはじけていない果実をつけた雌の木   短枝が目立つ冬芽の雄の木
下の方に枝があって見やすい。
散歩の御婦人に、これはシイの実ですか?と尋ねられた。
シラカシのどんぐりですよと教えてあげ、カツラの葉を拾って匂いを嗅いでもらった。
いい匂いね、ありがとう。と言われる。

 
   鮮やかな ケヤキの紅葉         明るい黄色のコナラ

 
緑の葉が落ちていた。 これは・・ 見上げると葉を落としたエノキにヤドリギの玉

 
 きれいに紅葉したナンキンハゼ  となりどおしなのにすっかり葉を落として果実だけのナンキンハゼ


シダレナンキンハゼ とでも名付けたいような枝垂れた枝のナンキンハゼ

 
  サクラ(ソメイヨイシノ)      モミジの真っ赤な紅葉

 
しめ縄のかかった大きいエノキの根元には「一願地蔵尊」お花が供えられていた。

 
  大和高田市の木 サザンカ  赤(ピンク)と白が植えてあった。

色々見れて、ちょっと失敗を取り戻した?気分・・

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12月3日 うちの庭 ブロッコリー 蕾 アカエグリバ

2018年12月03日 | Weblog

ピーマンはもう花も付けなくなったので抜いた。

ベランダのブロッコリーのつぼみが少しずつ大きくなっててきた。2株ある。

 
ブロッコリー1 花序直径は10センチぐらい。 ブロッコリー2まだその半分ぐらいの大きさ。

去年はヒヨドリに葉を全部食べられてしまったので、今年はネットで鳥対策ばっちり。


なのに、葉には大きい孔だらけ。
ヒヨドリに比べたら孔ぐらい・・とそのままにしてあるが、犯人は誰?

ブロッコリーの横のプランターにガがいた。

 
翅がエグレているなあと思って調べたら、アカエグリバらしい。
  右)ちょっと触ったらバタバタと翅を広げた。三角の羽根の戦闘機みたい。
さてはブロッコリーの穴はこの子が犯人かと思ったが、幼虫の食草はアオツヅラフジだそうだ。
成虫は尖った口吻で柑橘類などの汁を吸うという農業害虫。

次に見たらもう行方をくらましていた。

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