今日の例会は「京都御所できのこ観察」
集合は京都御所 間之町口
近くでちょっと迷って・・ 「間之町口に行きたいんですけど・・」「ここですよ。皆さん向こうにおられます」
どこにも「 間之町口」の表示はない。
ここから少し奥に行ってみると宗像神社。
ああアオバズクを見に来たことがあるところだ。
今日の講師は長年「京都御所きのこ会」(毎月開催)をやっておられる先生。
「きのこの採集はしません」ここは採集禁止の場所ではあるが、それとは別に「生えている環境も全体的に見る」「きのこの命も大切」との考えから。
「きのこの生きている環境も含めて観察し、きのこを通して樹木を見、地球の環境を考えてほしい」とおっしゃった。
キシノウエトタテグモの巣穴
竹串で扉を開けて見せてくださったが、扉が閉まっていると、ほとんどわからない。
このクモは石垣のすき間や崖地などに巣を作り、入口には片開の丸い扉をつけ(トタテグモの名の由来)、内側に潜んでそばを通りかかる虫を捕食するという。
右下に穴が見えるが、これは古い巣穴かも。
空いた巣はリフォームしてリサイクルされるそうなので、またこの巣穴も活用されるのかもしれないなあ。
そして、この巣穴の住人?のキシノウエトタテグモに寄生するのが、「クモタケ」というきのこ。
残念ながらきのこは見られなかった。
ムクノキの幹のコケに寄生するきのこ「スゴモリダンゴタケ」
目を凝らさないと見えない。気付かない。
サクラの枯れ木に「カワウソタケ」
カワウソを触ったことはないが、それらしい手触りだった。
このアカマツはクロマツに接木したものだとか。
そんなことができるのか。
古い切株にはいろんなきのこが生えていた。
分け合って住み。またせめぎ合って住んでいる。
そして木を土に戻していく。きのこは分解者。
ツキヨタケの写真も見せてくださった。
他にも見かけではわからない毒きのこがある。
きのこは「あげない」「もらわない」
乾燥した日が続き、地味なきのこが多かったが、他に紹介してくださったきのこもそれぞれ独特の生き方をしている。
健全な木にはきのこは発生しない。
元気そうに見えていてもきのこが発生している木は腐朽が始まっている。
きのこは木の衰弱を教えてくれる「樹木の代弁者」
私たちが見るきのこは、植物では花にあたる子実体で、多年生のものもあれば、一日で消えてなくなるものもある。
本体は菌糸。見えないところで想像できないぐらい広がり、地下ネットワークを介して生きている。
きのこは地球を下支えしている生物である。・・と。
「近くに切株を見つけ観察をつづけてください」とおっしゃった。
先生の薄茶色のシャツはきのこ染め。
中のTシャツはきのこデザイン
チーフもきのこ染め きのこによっていろんな色に。
きのこの楽しみ方もいろいろある。