みどりの野原

野原の便り

10月31日 平群 龍田川周辺 烏戸塚古墳 西宮古墳 平群神社 三里古墳 

2017年10月31日 | Weblog
竜田川駅を出発

烏戸塚古墳
古墳時代後期の前方後円墳 前兆60.5m 平群谷最大の古墳だそうだ。

 
釣池のそばの階段を上ると烏戸塚古墳の後円部の墳頂に出る。墳頂の周囲には円筒埴輪が並んでいたらしい。

 
       説明を聞いた後、南へ階段を下ると石室の前に出た。

 
入口の格子越しに石室内を覗く。両袖式の横穴古墳 蓋のない石棺が見えた。

西宮古墳
終末期の方墳 1辺約36m 巨石を用い石舞台古墳に次ぐ規模だとか。

  
岩屋山式といわれるきれいな切り石が用いられている。石棺は竜山石製の繰り抜き式家形石棺 蓋はなし。
 
 
石棺の縁にある穴は杯状穴というそうで、民間信仰で彫られたもの。
鎌倉時代に(流行った?)人が自由に出入りできたことがわかる。

式内・平群神社
平群神社は初めて来た。祭神は大山祇神 
この地は弥生時代の集落跡があった丘陵地で、平群の中心となる場所。

 
平群氏の祖、竹ノ内宿祢画人ぐ皇后と共に朝鮮出兵する際、戦勝祈願として大山祇神をこの地に祀ったと伝わる。
高い石垣の上に拝殿・本殿がある。

 
拝殿前の狛犬 文化10年の記名があったそうだが未確認 小型で可愛い。

「平群」東に松尾山、西を生駒山に挟まれた地形 真ん中を龍田川が流れる。
「平群」の地名の由来は、剥ぐ(へぐ)から・・辺郡(へぐに)から・・辺国から・・など・・いろんな説がある。



竜田川・清滝街道に沿った竹藪の中に藤原京の瓦を焼いたという「安養寺瓦窯跡」があるらしい。(見えない)

お昼は道の駅・「くまがしステーション」で。

午後

三里古墳

平群駅を過ぎたあたりを東の山てへ登ると三里古墳。
前方後円墳らしいが、形をとどめていない。珍しい「板石の棚」がある。

 
羨道かと思われる石の間を進むと石室の奥壁のような石がある。その壁の下の方に板石の棚がある。
棚がある古墳は紀の川流域にはあるが、奈良県では3か所のみらしい。(大淀町・槇が峯古墳と下市町・岡峯古墳)

副葬品は多数出土しているらしい。

長屋王墓 吉備内親王の墓

 
謀反の罪を着せられて自害させられた悲劇の王「長屋王」の墓    長屋王の妃「吉備内親王」墓
今は静かな山里で眠っておられる。

平群駅で解散。
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10月29日 忍阪~桜井 雨の中 生根神社 石位寺 忍坂山口神社 宗像神社 

2017年10月29日 | Weblog
朝から雨

朝倉駅から歩いて墓地の中へ。


天誅組の志士の墓 前田繁馬と関為之助 五条代官所を襲ったあと、破れ、逃れてきたこのあたりで討たれ力尽きた。

古墳公園へ。
大規模宅地造成に先立って発掘調査され、ここに移築された古墳がいくつか並んでいた。
渡来系の工人集団によって作られたのかもしれないとのこと。

 
         忍坂2号墳             1号墳

 
植栽されていたベニヒマ 有毒植物      真っ赤に色づいたヨウシュヤマゴボウ これも有毒

 
忍坂坐生根神社 主祭神は大国主の国づくりを助けた少名彦神 忍坂の氏神 宮山をご神体とし本殿はなく拝殿のみ。
            右)拝殿は榛原石の上に建つといわれてあらためて足元を見る。
この四角い石が榛原石とのこと。江戸時代に修復の際、近くにある舒明天皇稜から持ってきたものかもしれないとのこと。

ここで初めて聞いたのが「オーロラ」のお話
江戸時代の昔の記録に「ひでりや長雨が続いたことなどに続き、7月28日夜、6ツ半時より北の方の空が赤く見えた」
「雲焼け」といい「140年前にもこのような雲焼けが起こったと古老が話している」と書かれていることを紹介された。
これは「オーロラ」だったらしい。
地磁気の関係からか日本の40か所でこのようなものが見えたというのだ。

神武東征の時この石に隠れ楯にして戦ったという神御石を見て石位寺へ。

 
石造浮彫 伝薬師三尊像 国の重文 ふっくらとした像は美しい。  葉を落としたサルスベリ
地元の方による熱いコーヒーのお接待が身に染みた。

粟原川を渡って忍坂山口神社
 
大和国六所山口神社(飛鳥・石寸・長谷・畝傍・耳成・忍坂と呼ばれ特に重要な山口神社)のひとつ。 
大山祇神を祀る 本殿はなく拝殿のみ。
        右)こじんまりした社の前の巨大なクスノキ 三期周7.92m 樹高30m 樹齢600年とか。
これは2代目軒の木で、1代目のクスノキは金閣寺の1枚張りの天井にするため供出されたとの伝承があるそうだ。


川のように水が流れる道を上る。今日は長靴を履いてきたが、底に傷があるのか中まで滲みてきた。


お昼は宗像神社のそばの会館で。雨なので室内で食べることができ大助かり。大きいクスノキがあった。


宗像神社

 
世界遺産となった宗像大社の末社とのこと。外山地区の産土神として信仰を集めている。
小さい社だが境内は落ち着いた雰囲気。

 
不動院 宗像神社の神宮寺だった時期もあったらしい。
 右)本尊は不動明王 ヒノキ材の寄木造(国の重文) 当初は彩色像だったらしい。一部に着色が残っている。
平安京の正統派の仏師が作ったものだろうとのこと。

 
    報恩寺 本堂は改築されて新しい。  
      右)本尊 阿弥陀如来坐像(像高218.2cmもある大型の阿弥陀様。平安後期作)を拝観
寄木造りで元々は金箔張りだったらしい。今は無き粟原寺にあったものかもしれないとのこと。

茶臼山古墳を通り、文芸評論家で民族主義を主張する思想家・保田与重郎の生家の前を通って、街づくりの拠点とされている「たまり場」で解散となる。

冷たい雨の一日だった。
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10月28日 長居公園 植物園 ベニバナトチノキ返り花 クマゼミ産卵跡 デイゴ イナゴマメ 

2017年10月28日 | Weblog
長居公園

 
何気なく見上げたら ベニバナトチノキに花が咲いていた。春に咲くはずが戸惑った?


植物園


台風の後、通路はきれいに掃除してあったが、折れた枝が集めてあるところもある。センダンの枝。
               右)枯れた枝にクマゼミの産卵跡がいっぱい。

 
アメリカデイゴも返り花       果実もあった。実が入っているのかどうか・・

 
今年はイナゴマメの花がたくさん付いた。特に雄花は多い。  
         右)太い雌しべがにゅっと突き出す。面白い形の雌花 
黒くなった鞘があったが、中に虫が入っているものやミナシ(熟してない)が多い。


サキシマフヨウは満開だった。花期は9月から1月らしい。
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10月27日 大阪市立大植物園 イイギリ ラクウショウ3種 セコイアオスギの話  

2017年10月26日 | Weblog
大阪市立大植物園で。

 
 オオオニバス 花やつぼみがあった。         オニバス

外国産針葉樹林
メタセコイアやラクウショウ3種が植栽されていた。

ラクウショウ 落葉性 葉は互生 膝根が出る。
メキシコラクウショウ 冬2.3月頃まで葉が残る。膝根なし。枝垂れる。
シダレラクウショウ(タチラクウショウ)短枝が立ち、葉は短枝に密着する。膝根出る。枝垂れる。
分布域も違うそうだ。

3種の違いを教えていただいたが、全部の枝に特徴が出るわけでもなく、中間的なものが多いらしく、素人ではわからない。
今まで気が付かなかったが、ラクウショウにも種類があるんや~。という程度の私。


セコイア(センペルセコイア)大雨で傾いたため、安全対策で伐採されたのもの。

講師の先生からセコイアオスギ(ジャイアントセコイア セコイアデンドロン)のお話を聞く。
現存する最も巨大な樹木のひとつで、写真ではよく見る。樹高は7.80mにもなる常緑樹。
上記のセコイアと違い、日本での栽培は難しいらしい。

講師の先生「自宅に4本あります」
その時はへ~~と思っただけだったが、帰ってホームページを見た。

種子から栽培した記録が詳細につづられていて・・すごい!さすが尊敬する先生!

用土・肥料の加減・赤枯れ病・枯死・・手探りの栽培。
途中で菌根が関係するのではと気づかれたのもさすが。そしてスギ科の植栽地の表土を利用してみるなど・・
生態学の専門家ならではの工夫で、今残っているのは5・6年経ったものらしい。
ベランダで植木鉢栽培と聞き。驚き。
途中、植物園に寄贈されたものもあるそうなので、それらが大きく育ってほしいなあ。


セコイアオスギの枝をいただいた。メタセコイアやセンペルセコイアとは全く違うスギのような葉。


スイショウ 球果が出来ていた。

 
       ブラジルマツ         種子 球果は崩れてしまうらしい。


モクマオウ 針葉樹に見えるが広葉樹 葉は退化して鱗片状になっている。
沖縄や東南アジアなどどこでも野生化している樹木で、果実も持っている。
昔の写真のには「モクマオウの球果」などと名前を付けているのは間違いで果実。
この仲間には「カニンガムモクマオウ」とか「トクサバモクマオウ」など45~60種ぐらいもあるらしい。

でも難しすぎる。多分これからも「モクマオウ」で済ますことだろう。

 
 ユリノキ 落ちていた果序   離れたところにシナユリノキ 写真は2014.05.10 花
シナユリノキは葉の形も少し違うらしいが、見た感じでは区別はつかない。花の色は違いが判りそう。

ユリノキ(北米)とシナユリノキ(中国) モミジバフウ(アメリカフウ)(北米)とフウ(タイワンフウ)(アジア~中近東)
これらは隔離分布と言われるもの。
温暖であった頃北極周辺に生育していたものが、第4紀の寒冷化で分布を南下させた時、山などを避けながら生息可能な地域までたどり着いて進化したもの。

 
左)チャンチンモドキ 右)ブラジルヤシ 足の踏み場がないぐらい実が落ちていた。

  
   ヒメサイカチの殻        大好きなイイギリ 赤い実がたわわ。幸せな気分になった。
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10月26日 薬用植物園2か所 ハブソウとエビスグサ ショクダイオオコンニャク セイヨウカリン ピンクバナナ コロシントウリ

2017年10月26日 | Weblog
午前と午後 2か所の薬用植物園を見学した。

京都薬科大薬用植物園 御陵園 
台風の影響があった伏見区の植物園へは行けず、大学のグランドそばの「御陵園」を案内してくださることになった。
御陵園は初めてなのでここを見れるのはうれしい。

御陵園は学生が薬用植物について学ぶため見本園としてH24年に設置された。面積2700㎡ 300種類の植物が植えられている。
この辺は元は竹藪だったらしい。それが田んぼになり女子寮が建てられ・・・その後に薬用植物園になった。

  
園内には伝説の「義経の腰掛石」があり、近くには血洗い池もあったという。火の玉が飛んだとか・・ 血洗町という町名もあるとか。
                      右)園路に沿って案内していただく。

薬用になる植物 薬用部位なども説明してくださったが、正確に聞けてないので省略する。
ごく1部だけ紹介。他にはメボウキ・オケラ・ヌルデ・アカメガシワ・サンシュユ・ザクロ・サラシナショウマ・ウコン・オリーブ・サカモトギク・他多種類が植栽。温室もある。

 
       ハブソウ               エビスグサ 
両方見られて違いもよくわかる。よく見かけるのはエビスグサ。

 
ダイダイ 中国から渡来したもの。翼のある葉 黄色く色づいた果実はそのまま春まで置いておくと緑色に戻る。
そのまま置いておくとまた黄色くなる。木に残しておくと2.3年は実は枯れずに残るという。
年を越しても木についているところから縁起物とされる。
                    右)ローゼル ハイビスカスティーにも使われる。 
お昼は学食を利用させていただいた。

午後は椥辻駅へ移動

日本新薬(株)山科植物資料館へ。
ここの見学は5回目ぐらいになるかな。でも毎回ちがうものが見れる。

 
セミナールームでここが開設されたきっかけになった国産ミブヨモギ開発のお話などを聴く。 右)ミブヨモギ
昭和20年ごろ、日本では回虫感染率が高く、日本で用いられていた駆虫薬のカイニンソウは、臭く飲みにくかった。
外国にあった駆虫薬を日本で作れないかと開発がすすめられた。
原料のサントニン成分を含むヨモギは入手困難で日本では育ちにくく、研究がすすめられ、ついにサントニンを含むミブヨモギの開発に成功。
国産の駆虫薬が出来た。ここはミブヨモギの栽培試験場としてスタートした。
現在会社では医薬と植物由来の機能性食品を作っておられるとのこと。

この薬草園では世界各地から収集した3000種を越す薬用。有用植物その他、希少種なども植栽展示している。

温室からスタート

 
入り口近くに ショクダイオオコンニャク 地中には6キロの芋がある。
             右)今年7月に来た時には芽がでたばかりだった。大きくなったものだ。
h23年、インドネシア ボゴール植物園では残念なことに花が終わって花茎が倒れた状態だった。
開花期間は2日ほどという。花を見たいがだいぶ年数がかかるようだ。


バニラがたくさん果実をつけていた。鞘はバニラビーンズ。種子が香料となる。

 
     キソウテンガイ          根の写真があったのはよかった。

温室を出て園内へ。

 
カリンがい~っぱい実をつけていた。生り年のようだ。去年はごく少なかったとか。
         右)セイヨウカリン 初めて見た。 カリンの名がつくがカリンとは属が違うらしい。 

 
コルクガシ 痛々しい包帯姿。カシナガ対策のようだ。  どんぐりやコルク栓など。 

 
アイ(タデアイ)の花 イヌタデのような花だ。    
  右)コロシントウリ 小さいがスイカの仲間かと思ったが、果肉には強い苦みがあるそうで、下剤になるとは。

  
ピンクのバナナ「ムサ・ウェルティナ」の名札 以前に畑に植栽されたのを見たことがある。  
バショウの仲間とはわかったが、何というものかわからなかった。
調べてみたらピンクバナナ アケビバナナともいうらしい。この方が分かりやすい。名前が判明してよかった。
        右)完熟すると普通のバナナと違って皮が開き、食べられるそうだ。
ただし、種がゴロゴロ入っている。やはり観賞用だ。 

 
ナンバンキカラスウリ 大きい果実の表面はトゲトゲ  
 右)何回も来ている山科植物資料館で一番印象深いのはツノゴマ 写真はキバナツノゴマ 
家でも育てたことがある。
こんなデビルのような棘の実からは創造できないが、ごく若い時には実はオクラ間隔で食べられる。

いつ来てもおもしろい。
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10月25日 2年生と甘樫丘を散歩

2017年10月25日 | Weblog
小学校2年生と交流会

甘樫丘を歩きながらいろいろ発見したりどんぐり拾いをしたり、展望台から「ヤッホー」
歌を歌ったり、元気いっぱいの子供たち。

最後にタラヨウでお手紙を書き、カクレミノじゃんけんをしたりしてバスで帰って行った。
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10月24日 葛城の道 山道 廃寺 アケボノソウ ヤマハッカ 

2017年10月24日 | Weblog
長雨に台風・・その後の久しぶりのウォーキング 秋らしい一日だった。
九品寺から葛城古道 そして少し外れて・・初めての道・・

 
行基の開基といわれる古刹 九品寺  千体地蔵も有名  赤く色づいた 境内のセンリョウ


   駐車場の灯篭の窓からふもとの景色

 
         野道             ヤマハッカ


 
      アキチョウジ           ツリガネニンジン

 
      一言主神社 

 
樹齢1000年 気根を垂らした様子から乳イチョウと言われる。 
                右)推定樹齢400年のカヤノキ 

以前、カイノキでは?と思っていた木に「楷の木 カイノキ」の樹名板がついていた。

 
道から外れて山道へ。 雨の後、崩れるかもわからんからさっさと歩きやと言われ・・
                   右)丸木橋・・大丈夫かな・・

そして、山を抜けて下りたのは・・国道309号線だった。 まず歩くことはない。

水越峠から大阪に通じる国道309号線「大阪方面通行止め」の看板があった。
車は通らない・・と思ってたら、上から車が1台。地元の方らしい。

 
階段が見えた。せっかくなので登ってみることにした。上に何があるのか・・

 
庭もどこもここも草だらけ。廃寺だった。


荒れた庭に立派なヤブタバコが数株 階段の石垣にはヤマカガシの幼体がいた。ここはもう野生の世界だ。

国道に降りて左へ。

 
       細い道を入る。      橋が架かっていた。


川は濁流が渦巻いていた。上流の金剛山地は台風でかなり荒れているようだ。
来る途中でも集落の中の道が川のようになっているところもあった。

坂を上がると「増」集落に出た。国道ができるまでの水越への旧道が通っているそうだ。

 
        稲刈りの済んだ田んぼ        左)金剛山 右)葛城山

 
通りかかった人がカキをくださった。食後のデザートにしよ。おなかがすいてきた。
                      右)近くの御霊神社でお弁当を食べた。

 
  吹き寄せられた稲藁の根元。  積み上げられた木切れ  自然のデザインは美しい。

帰り道

 
     アケボノソウが満開           シロバナタンポポ
ノジスミレが咲いているところもあった。

 
       高木神社           境内にはギンナンがいっぱい。 
道に落ちたのは吐き寄せられていた。
もったいな~い。10分間あればたくさん拾えそう。でも後が大変。ちょっと考えたが拾うのはやめた。


旧長柄郵便局 明治末期の建築 いつからかカフェコーナーのある郵便や歴史の展示スペースに変身していた。
今日は休館日だった。

葛城古道を戻る。
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10月23日 台風21号の跡

2017年10月23日 | Weblog
雨続きの後の台風21号の翌日の今日は久しぶりに晴れた。

昨日は雨も風も大したことはないように思ったが、「警報」が出、「避難準備」などの通知が市から何回も送られてきた。
家で身を潜めていて、何とか台風も通過したよう。

曽我川が満水に近いとは聞いていたが、今日「池のようになってる」と聞いて夕方見に行くと・・


曽我川緑地の駐車場や公園一帯が池のようになっていた。
ここは増水した時には堤防の切れ込みから遊水地に流れ出るように作られているが、ここまでになったのは初めてだ。


曽我川はこれでもだいぶ水位は下がっている。

被害があった所もたくさんある中、遊水地のおかげで周囲の家屋や田畑に被害はなかったようでよかったよかった。
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10月20日 武庫川渓谷 アオヤギバナ ヌルデ果実・虫こぶ ツメレンゲ フユザンショウ 

2017年10月20日 | Weblog
久しぶりの廃線跡歩き。武庫川沿いには独特の植物も多く楽しみ。

西宮名塩駅から出発。
午前の降水確率は50% 雨覚悟で出発したが、ラッキーにも昼前には止んだ。

名塩は江戸時代には和紙作りが盛んで「泥を入れて作るガンピ和紙」名塩和紙で有名な紙すきの里だったとか。
泥(凝灰石の微粒子)を混ぜて漉く事により、虫害に強く変色しにくく燃えにくい紙ができる。
土取り場もあったらしい。名塩和紙は神社仏閣等の襖紙として使用されていたという。
土を混ぜた紙は漉くのも重労働で、紙すきに携わっていた人もだんだん減り、今は人間国宝の谷野武信さんの谷徳製紙所1軒のみがその伝統を守り続けているという。


途中で見た尼子谷川の白濁した水は紙つくりの土に関係するのかもしれないと思わせる。

武庫川に向かって下ると、武庫川渓谷の植物9種類が植栽されたビオトープがあった。

 
      ビオトープ   初めて見たアオヤギバナ 花はアキノキリンソウと間違えそうだが葉が細い。


なじみのないシタキソウ 花が見たいものだ。
他、キヨスミギボウシ・カギカズラ・ヨコグラノキ・サツキ・ツメレンゲ・ヒメウラジロ・ケキンモウワラビが植えられている。

いよいよ廃線跡に向かう。

輸送力アップのため生瀬~道場館にトンネルを作り複線電化した新線が敷かれ、この間の旧福知山線は廃線になった。
レールを外されただけの線路跡は公式には認められないままハイキング道として利用されていたが、整備され、h28年ハイキングコースとして一般開放された。紅葉のきれいなところだがまだ少し早い。

 
旧廃線跡 橋の手すりも頑丈に整備。 枕木の残る廃線跡。土も入れられて歩きやすくなった。

 
トンネル歩きも魅力の1つ。真っ暗で懐中電灯必携。トンネルは7か所(1つはごく短い)もあった。 
 右)鉄橋。以前は横に作られた歩道を歩いていたが、整備され鉄橋の上を歩けるようになっていた。

トンネルの中、歩くのに必死だったがコウモリがいるよと教えてもらった。

 
すぐ近くにとまっていた。可愛い! 電池で照らしてもらって写真が撮れた。
 右)もう1か所で見たもの。これも飛膜で体を隠すようにしてさかさまにぶら下がっている。

コンクリートのちょっとした隙間に爪をかけているのか。
近づいても、電池で照らしてもびくともしないので、そっと触ってみた。
それでもじっとしていたのは怖くて固まっていたのか?ぐっすりお休みだったのか?

  
    大岩 急流 激流  武庫川の流れは激しい。

 
川沿いにヌルデがたくさんあった。実の周りの白い物質(リンゴ酸カルシウム)が雨にふやけてすごいことになっていた。こんな状態のものを見るのは初めてだ。なめるとしょっぱい。

  
ヌルデシロアブラムシが作った虫こぶ「ヌルデミミフシ」虫が出たらしい穴の開いたものもある。
穴からは灰のような粉が多量に出た。この粉は虫の死骸なのか?糞なのか? 
 右)穴の開いていない虫こぶを切ってみると、翅が生えた虫がうじゃうじゃ。翅のない子虫もいた。
虫こぶの中で単為生殖で何世代も雌虫が生まれ、秋には有翅型が生まれ秋が深まると虫こぶから出てチョウチンゴケ類に2次寄生し越冬、春にまたヌルデに移るのだという。

又、虫こぶは五倍子といい、タンニンを含む。
五倍子の粉と硫酸鉄と貝灰を混合して作ったものを明治時代まではお歯黒に使用されたとか。

 
ツメレンゲはちょうど見ごろだった。足元にもあるが、高い擁壁の上方の苔の中に立派なのがあった。
花が咲いた親株は枯れてしまうという。道端にはまだこれから咲きそうなものや、子株もある。

 
       コマユミ           右)フユザンショウ 
フユザンショウは実の付いたものが多いと思ったら、日本には雄株がなく単為生殖で身をつけるということだ。

 
ナンバンギセルが見れてうれしい。ここは自生だろうから。
        右)ヒトツバハギ 実が連なっていた。葉はだいぶ落ちている。

武田尾駅で解散となる。
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10月19日 五感で楽しむ

2017年10月19日 | Weblog
今年度講座生の講座 「五感で楽しむ自然観察」

4班に分かれ、主な木はポイントでそれぞれ担当が説明
手触りやにおいなど感じながらコースを回りながらコースを回る。

説明を聞きながら、落ち葉や気になったものを拾い集める。つる草や引っ付き虫なども持って帰る。

午後は朝から拾い集めたものを使ってコラージュづくり。

班ごとに、知恵を絞り・・


それぞれ個性的な作品ができた。

小雨が降ったりやんだりの午前中だったが、いろいろ気づかれたことも多かったようです。



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