みどりの野原

野原の便り

12月31日 大みそか

2008年12月31日 | Weblog
2.3日かかって大掃除。でもなかなかはかどらず、例年のごとく
時間切れとなった。
換気扇や風呂・トイレなどは主人と息子がやってくれたにもかか
わらず、私の担当のところはなかなかできない。
年々何をするにも時間がかかるようになったような気がする。

いつもは31日に飾っていたしめ縄、大みそかに飾るのは「一夜飾り」
と言って「神様に大変失礼」なんだとか・・

知らなかったもので神様ごめんなさい。今年は30日に飾った。


         手作り注連飾り

おせち料理も一応作り、やっと落ち着いた。

娘夫婦も犬を連れて帰ってきた。しばらく賑やかだ。

今年も元気で動きまわれた。
本当はもうちょっと落ち着いて整理の時間もほしいところだけれど。

来年はもう少しゆっくりと・・できるかな?

マダガスカル日記もボチボチと、忘れないうちには書きたいと
思う。 最後のアクシデントも。
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12月25日 ふぐの日だ~

2008年12月26日 | Weblog
年1回の「フグ鍋day」

先ずはみんなで市場へ買出しに。今年のフグは大きい。
いつものように2匹買って調理してもらう。
待つ間に野菜その他も買った。

たくさん買っても「家鍋」は安い。

「てっさ」も作ってもらい、ヒレ酒用のヒレももらい、クリスマス会
 兼 忘年会の始まり始まり。



プレゼント交換・おしゃべり・食べる・食べる・・
2匹のフグは残らず4人の胃袋へ。満足満足の半日 
気がついたらもう夜だ。 

この日がなければ一年は終わらない。

さあ明日から正月準備だ。 年賀状も書かないと・・
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12月24日 今年最後の卓球

2008年12月24日 | Weblog
今年最後の卓球練習だった。

私が到着するころには、メンバー達ははもうひと汗かいている。

来れない時も多いんだけど、マイペース・マイペース 
無理をすると続かない。

でもやり始めると夢中になる。
体を動かす爽快感。気のいい仲間たち。

卓球は体にも心にもいいんだよね。

来年もできるだけ参加しよう。
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(9) マダガスカル 11月23日⑥-1 フォートドーファン~ペレンティ保護区へ

2008年12月22日 | Weblog
予定外の宿泊地フォートドーファンのホテル レ・ドルフィン
ふと気がつくと朝食時「ハエがいない」。気候の関係か?

朝7時に出発し、昨日到着するはずだったペレンティ保護区に向かう。

走ってみて、昨日夜に予定のところまで行かなかったのは「道路事情
による」ことがわかった。

ペレンティまでの道中

 
     フランス統治時代の舗装が荒れるに任せてひどい状態

フォートドーファンとベレンティは88㎞だそうだ。
それが、寄り道1時間を差し引いても、到着には3時間半ほどかかった。

前は見なかった川を何本か渡った。大きい川もあった。
水量は多くはなかった。季節にもよるのだろうか?

 
川には大勢の人が集まってくる。     砂を採る小舟が見えた。
子供は泳いだり水遊び          道路まで運びだして建築用に売る

水は生活には欠かせない。
川はお風呂であり、洗濯場であり、水汲み場であり、子供の水遊びの場
であり、家畜を洗ったり水飲み場でもあり、小魚などを採る漁場であり、
皆の集まる社交場のようでもある。植物も育つ。

「水がある」それだけで今までのところよりは豊かに幸せそうに見えた。

橋を通るたびに下の川を眺めた。
小さい川ではすっぽんぽんの男性が体や頭を洗っているところも何回か
見た。

砂浜ではタンクに水を汲んで牛車に積んでいた。この水は何に使われる
のかな?

 
ユーカリをくり抜いてカヌーを作る    洗濯かごを頭に乗せた女の人

 
洗濯しているのを見るとうれしくなる 洗濯するお母さんのそばで髪を洗う子

 
水辺にはゾウノミミと呼ばれるクワズイモの仲間が生える。
この葉は野菜が乾燥しないようにカゴの上にかぶせたりして使用される。
 
水があるおかげで畑や田んぼもある。
マダガスカルの主食は米。この辺は米は2期作だそうだ。

 
        小さい畑            サツマイモを収穫していた


田んぼにはかかしがあった。日本のと形がそっくり。
遠目だったが、着物を着ているような格好に見えたが。

 
コブウシを追うのは子供の仕事        鈴なりのライチ

 
 木の枝に隠れていたカメレオン          トゲカメレオン

 
      道端の果物の店     ライチとカスタードアップルを買った
カスタードアップルは釈迦頭(シャカトウ)のようなねっとりとした食感。
あっさり系が好きな友達はほとんど食べないので、好きな私が全部食べた。
帰って調べたら、チェリモヤとシャカトウの交配種らしい。

  
        キャッサバイモ生       皮をむいたもの
  
ゆでたキャッサバ 味は甘味の薄いサツマイモみたい
キャッサバの葉は料理にもよく使われる。肉の煮込み料理にも入っていた。

 
民家は木や板で作られ、屋根にトタンが使われているものもあった。

 
       道端の喫茶店?         こちらはバー?(手前)
ポットとコップが置いてあった         酒らしいビンが見えた
ちょっと寄って行きたいところ・・囲いの中には木のイスがある。

サンカクヤシの国立公園を通った。施設は何もない。

 
サンカクヤシはミツヤヤシともいう上部が三方に分かれるヤシの仲間
沖縄などでも見るので珍しくもなかったが、自生地というのは他には
ないらしい。
ここでは山一面にサンカクヤシの自生が見られる貴重な場所だそうだ。

「針の森」「トゲの森」と呼ばれる有刺林

このあたりは、昔はタコノキ(ディディエレア)の仲間などのトゲのある
木の繁った森だったそうだ。
タコノキはたくさんの種類があり、20年ぐらいで(刺の部分をとって)
建築材に利用される。
どんどん伐採された結果、だんだん減っているらしい。

日本政府の「草の根無償事業」の協力で、村人が有刺林復元活動に
取り組んでいるという。
 
 
       トゲの森           植えられた?タコノキ

 
     右奥が木彫を売る店       村人が作った木彫りの動物

この木彫を村人に勧めたのも日本の団体だと聞いて、ちょっとうれしい
気分。
店に出ている人たちが作ったという木彫は素朴で、私たちもいくつか買
った。
町の土産物売りのように無理強いもしないし掛け値もしてないので、安
心して品物を見ることができる。


      葉を落としたバオバブ 
下の方の枝にニシMハタオリドリの巣がたくさん見える。

一面のサイザルアサの畑の間の道を抜けて、ベレンティへ


11:30 ベレンティ保護区のロッジに到着

午後の部は次に続く
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12月20日しめ縄作りイベント&21日ミニ門松イベント

2008年12月21日 | Weblog
12月20日(土)しめ縄作りイベント

午前10時から午後3時まで通しで40人ぐらいが参加された。

わらは稲淵の棚田のもち米のもの、うるち米のわらよりしなやか
なのだそう。それを槌で叩いてさらにやわらかくし、午前中は細い
のを、慣れたところで午後は太いしめ縄に挑戦
1日がかりで2本のしめ縄を作られた。

慣れない「縄ない」に戸惑っていたお客様も、スタッフのアドバイス
が良かったのか? 無事1つ目をクリアーし、午後難しい「アンコ
(太くするための藁屑の束)」入りの立派なしめ縄を完成された。
飛鳥の山奥まで取りに行って集められたウラジロをつけるとぐっと
よくなる。

 

普通の縄とはねじりが逆らしく、縄をなうことのできる方は戸惑っ
ておられた。


12月21日(日)ミニ門松イベント
午前午後合わせ子供も含め70人ほどのお客様が参加された。
先日準備した竹筒と葉ボタン・梅・クマザサ・マツなどの材料の準備、
道具の準備。 
材料がなるべく公平になるように気を使う。隣のがよく見えたりして・・

3本の細い竹を「笑い竹(節を斜めに切って笑い顔にする)」に切る
ところからはじめ、太い竹筒に合わせて世界に一つの作品をつくられた。

 
        完成             いろんな笑顔が・・

お店を覗くと植木鉢の寄せ植えがいい値段で売られていた。
イベントではスタッフが竹を切ったり後の作業がしやすいように準備
する分、費用は安く、何より自分の手作りのしめ縄やミニ門松でお正
月を迎えられるというのはうれしいと思う。

きっとよいお正月になりますよ。
 
明日の鏡餅作りで飛鳥公園館のイベントもすべて終わり。
鏡餅のスタッフは、明日に備えてもち米を洗ったり浸けこみ。
量が多いのでこれも準備が大変そう。
お客様の喜んでくださるのがうれしいからできるんですね。
私の里山活動は今日で終わり。
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12月18日 佐紀 盾列(タタナミ)古墳群を歩く

2008年12月18日 | Weblog
野外サークルの例会に参加。
奈良の北方 平城山の南斜面にある古墳群で、その周濠の形が盾型
であるところから、また古墳が並んでいるところから盾列(タタナ
ミ・タテナミとしているものも)古墳群といわれるそうだ。
4世紀後半から5世紀全般に作られた古墳がたくさんあるらしい。

近鉄平城駅から奈良駅まで15キロぐらい歩いた。
 
     説明を聞く              神宮皇后陵         
                      
  
切られた木にできたキノコ            昔の消防車
 立派なのがにょきにょきと     「大正5年」と「平城村」の文字が見えた

 
  聖武天皇佐保山南陵        海竜王寺の表門(4脚門)        

  
オドリコソウがもう咲いていた。       ボケの花も咲いていた
まだこれから冬になるんだよ。

 
通りかかったお家の門かぶりの松 溝の上を伸びる伸びる・・・
枝の途中に平成元年の木の札があった。そしてその先に平成10年の札

その間1.5メートルぐらいあった。10年間それだけ伸びたということ。
まだまだその先へと枝は伸びていた。


たくさんの御陵やお寺を見ながら、景色も楽しみながらの一日だった。 
こんなに古墳や御陵が多い所とは知らなかった。
一部歩いたところもあるが、知らないところが大半だった。


反省会にお付き合い キリタンポ鍋 おいしかった。
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12月16日 ミニ門松 ・しめ縄の事前準備

2008年12月16日 | Weblog
イベントの準備

ミニ門松 準備
切り出した竹を筒に切る。これが植木鉢代わりとなる。
3本の細い竹をななめに切り、組み合わせる。
竹筒に細い3本の竹を置き、土を入れ、葉ボタン・ナンテン・マツ・
クマザサなどを生けこんで土を足せば見本の出来上がり。

 
太い竹切りは力がいる。抑えるのも仕事です。できあがり


しめ縄 準備
しめ縄用のワラはもち米のワラを使う。
葉などを取り除くために今年は機械を持ってこられた。

 
 懐かしい足踏み脱穀機       見本ができた
ドラムを回すのに足でペダルを踏む。重たい。
ブオンブオンとドラムが回りだしたところへ、根元を切り取った藁
の束のね元の方を当てると、稲の葉やクズが取れていく。
見ていると簡単だけど、しっかりつかんでいないとワラ全部取られ
てしまう。やってみるとむつかしいものだ。

しめ縄作りは去年もやったので、少しやりかけたら思い出した。

見本のしめ縄はさすがにきれい。

今週の土・日のミニ門松 ・しめ縄作りのイベントがある。
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(8) マダガスカル 11月22日⑤ チュレアール~フォートドーファン

2008年12月15日 | Weblog
チュレアール ホテル カプリコーンの朝
ピ~ヨピ~ヨピ~ヨ ヒュッヒュッヒュッ フィフィフィ ピーピー
賑やかな鳥の声

早朝散歩
木がたくさん植えられているホテルの庭を散歩した。

 
     この2階が部屋          紡錘型の実が落ちていた。
見上げると高い木にたくさん実がぶら下がっていた。
割ってみると綿毛のついた種がびっしりと。パンヤの仲間らしい。
後でガイドのジョゼさんに聞いたらセイバといい枕に入れるとの
こと。

アサヒカズラや名のわからない黄色い花・フウリンブッソウゲが
咲いていた。

 
            きれいな花  名前不明
    
前の通りへ出て見た。
 
ほんの隣の門から牛がぞろぞろ出   頭に軽々とクーラーボックスを
てきた。放牧地へ連れて行くのか    乗せた女性
後から人がついてきた。          なんでもうまく頭に乗せて軽々と
                         歩くのに感心する。                                

    ホテルの前の道路
荷物の車・オートバイ・自転車・牛車・歩く人・・・道路中央は舗装が
残っているが、道路端は砂なので、砂埃がもうもうと上がる。

 
道端に咲いていた花 葉のとげが鋭い。  大好きな花 カエンジュ

朝食の後、人力車に乗って市内を通り民芸市場へ

昨日車のトラブルで迷惑をかけたからと、現地の旅行社が人力車を無
料で提供してくれた。わーいうれしい。乗ってみたかった。

 
    人力車体験    人力車と言っても荷物を運んでるものも
乗り心地はそんなに良くなかったがうれしかった。

3日目に立ち寄ったタマリンドの大木のある市場まで人力車で行った。
タマリンドはスープの味付け・地酒・幹の汁が日焼け止めとして顔に塗
ったりする。もちろん大木はよい日陰を提供する。
実はだれが採ってもいいそうだ。

民芸市場は前の場所が工事?とかで、1日にして場所が移動していた。
とはいっても簡単なテントと品物を並べるテーブルだけを変えるだけ
だけど。

 
  前立ち寄ったバザール(市場)       民芸市場

動物の木彫品・貝殻・ラフィアのカゴ・豆などのアクセサリー・・・
少しは土産もほしかったので、買い物をすることに。

あっちの店・こっちの店から呼び込みに来る。
子供も一人前に手に商品を乗せて買ってくれと来る。
 
       楽器  エピオルニスの卵(割れた殻をつないだもの)
エピオルニスは走鳥類の世界最大の飛べない鳥。18世紀までマダガスカ
ルに生息していたが、食糧として食いつくされ絶滅したそうだ。
卵は33センチかける23センチぐらいもあり、ダチョウよりずっと大きい。
今も海岸で殻が落ちているところもあるらしい。
かけらを手に取って見たかったなあ。

いくつかを値切って買い、お金を出してお釣りをもらおうとすると、釣
り銭をくれずにその分、別の商品を買わそうとする。
押し問答になったり、まあいいやと品物を増やしたり・・

釣りをもらうにも小銭が不足らしく、隣から借りたりしているのが信じ
られない。

お昼にホテルに戻り、出発前に清算。
ここでも釣銭不足でお釣りが出てくるのに時間がかかった。
チップなどに一番よく使うのが1000アリアリ。
それがなくなって、10000アリアリを崩そうとするが、なかなかむつか
しい。
もっとも、土産物店などでは釣銭を出さずにその分買わせようという
のが常套手段だと書いてある本もあるが、そうでない釣銭不足もあち
こちで経験した。ガイドさんに替えてもらったりしてなんとかしのいだ。

それと、お釣りの小銭のお札の汚いこと。真っ黒で字が読めない上に、
触った手をお手拭きで拭いたら真黒になった。
共同会計担当の私はそのたびにぞっとした。

チュレアール空港から国内線でフォートドーファンへ

午後国内線を利用するためにチュレアール空港へ。
座席は先着順だという。入る順番のカードをもらい飛行機の到着を待つ。

ところが時間になっても来ない。

待つのは疲れる。風邪で熱のあるM さんは床に寝込んでしまった。
私も身の置き所なくイスの上で悶えていた。

結局2時間半も遅れて到着した飛行機に乗る。
番号札もなんのその。次々に乗り込み、小さい飛行機で座席が全員
あるのかと心配した。
1時間弱でフォートドーファン空港に到着。18:20になっていた。

予定よりだいぶ遅れた。
予定ではここから車でペレンティ保護区まで行く予定だったが、と
てもそこまでは行けないので、フォートドーファンで泊まることに
なった。
着いたのが「ホテル Le・ドルフィン」
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12月15日 大阪 天神橋 界隈

2008年12月15日 | Weblog
 
      天満天神繁盛亭            天満宮登竜門

朝からの打ち合わせが終わって、夕方の忘年会までの2時間ほど
天神橋付近を歩いた。

  
          天神橋              イチョウ
近くに流れる大川のほとりは公園になっている(南天満公園)
イチョウが1本まっ黄色に残っていて、落ち葉も一面に散り敷いて
きれいだった。

大川では観光の船がちょうど橋の手前でUターンしていた。
上流からはちぎれたホテイアオイやボタンウキクサが時々流れてくる。
こうやって、引っかかったところで繁殖するわけだ。

植え込みにヘクソカズラの実がキラキラと輝くようにまとわりついて
いた。暇にまかせて取って輪にした。


     きれいなリース完成。

公園はポカポカと温かい。散歩にはちょうどよい。

天満の子守歌の碑・淀川三十石舟船歌の碑・天満青果市場跡の碑 
などあって、昔をしのぶ。


そして、去年も行ったフジハラビルに行ってみた。
ここは大正時代のレトロビルとして、知る人ぞ知る近代建築

取り壊し寸前に荒れていたビルを引き継いだ持主さんが、自ら手を
入れ、今も貸しスペースやアート関係に現役で活躍しているビルだ。

もう一つ、保全協会の向いの建物もなかなか味のある建物だった。
   
去年の今頃 軒の木材の使い方が面白かった。  今工事中

去年の今頃はその姿を見られたが、今は取り壊されて、そこには10階
建てのマンションが建つそうでクレーンが盛んに動き回っていた。

都会の真ん中で少しでも土地を有効活用するというのも仕方ないとは
思うが、さみしいことでもある。

うろうろしている間に時間がたって、夕方からの忘年会場へと急いだ。
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(7) マダガスカル 11月21日④ ラヌヒラ・イサロ~チュレアールへ

2008年12月13日 | Weblog
ラヌヒラの朝。
モーニングコールを待つまでもなく、早く目が覚める。

 
5:15ちょうど岩山から朝日が昇るところだった。ホテルの横は岩山

 
    外壁も内装も石貼り          レストランもおしゃれ
ところどころに遊び心の模様が入っている

Hちゃんと二人で早朝散歩。周りは荒れ地だ。

そんな中よく見ると、ランや名前のわからない白い花・シマニシキソウ
のような花・ニオイバンマツリの低い木がある。
ホテル関係の人が「スカラベ」とカブトムシを見せてくれた。
どの木に付いていたんだろう。

きょろきょろ歩いていると、枯草の中に赤いものが・・
「トウアズキ見つけた!」
  
赤と黒に色分けされた小さな豆。   実かと思ったら虫の集団だった
アクセサリーに使うトウアズキは     ド派手な色柄
大好き。実がなっているのを初め     カメムシの仲間?
て見た。カンゲキしながら実を     この写真を見た娘は「ギャア!」
とった。実の付き方はタンキリマメ   と叫んで飛びのいた
などと似ている。
マメ科の羽状複葉の葉でツルが細い木に巻きついていた。
早起きは3文の得!
 
朝食の後、イサロ国立公園の入口ラヌヒラの事務所(ガイドの寄り場)
に立ち寄り、ガイドのオメガさんを乗せてイサロ国立公園に向かう。
イサロはマダガスカルのグランドキャニオンとも呼ばれているらしい。

 
        女王さまの岩          荒れ地にニチニチソウ
                        高山に咲くコマクサのよう
ニチニチソウはマダガスカル原産で、日本では1年草になるが、こちら
では宿根草だという。


事務所  国立公園といってもパンフレットひとつない。

 
ラヌヒラの町を抜けると、平原になる。      凸凹の地道
わずかに残るわだちの跡をとにかく前進。どこからが国立公園なのか?

ハプニング発生!
30分ほど走ったところで、あれれ・・わが車はエンストしてしま
った。まわりは荒野で行き交う車もない。

 
タイヤをはずして運転手は修理にあたる。    来た道

外に出て見ると、周りの地形は結構起伏がある。今は水などまったく
ないが、水にえぐられ谷になったところも。
雨季にはどうなるんだろう。想像できない。

しばらく格闘していたが、修理不可能のよう。どうする?

ガイドさんが携帯で連絡を取り、山のふもとまで客を送って行った
タクシーに救援を頼んだらしい。

しばらく待つとそのタクシーが来て、送ってくれるという。

 
フロントガラス見てびっくり。放射状にひび割れてる!
しかもまた前に3人乗り。ここには道路交通法もないようにみえる。

タクシーに乗って山にちかい広場に到着。
運転手がペットボトルを取り出したので見ていたら、なんと給油
したのだった。


青いマンゴーがたくさんなっている木の所から入り、タマリンドの
汁で黄色く顔を塗ったおばさんがバナナを売っているそばの小さい川
を渡る。

川の上に枝を張り出した木に屑が引っ掛かっていた。
雨季に増水して、そこまで水が来たという。へえ~!信じられない。

そこから山までは田んぼが多い。山に向かって日本の棚田に似た風景
が見られる。
ここにはカンニョンから流れ出る豊富な水がある。

 
遠くにスキのような農具を使って田んぼの仕事をしている人も見える。
耕すのはこぶ牛を使うらしく牛の落し物が時々あった。
小川にはミズスマシやアメンボが水面を走り、デンジソウ(写真右)や
アサザがあった。アサザは花が咲いていた。
田んぼにはチュウサギらしい鳥もいた。

 
 
       山に向かって歩く

 
白い粉をふいたようなハゴロモ   極彩色のバッタ

 
山の近くの森に入る。
今まで乾いた草原ばかり目にしてきたが、植生がまったく違う。
ここは水のおかげで高い木もある。ヤシやシダやつる草が茂る。

180㎞も続いているという山はところどころ切れ込んでいる。
深い裂け目になってそれを「カンニョン」というそうだ。
そこには滝もあり、深い穴になっていて危険なため近づけないが、
その付近にはワオキツネザルなどが住んでいるらしく、
「マキのカンニョン」というそうだ。(マキはキツネザルのこと)

カンニョンの深さは8㎞という。聞き違いではないかと聞きなおした。

私たちを谷の水辺に残してガイドのオメガさんはキツネザルを探しに
奥へ消えた。


きれいな水が迸るように流れる谷川 でも水は冷たくない。
         
谷川の近くの小川にはオタマジャクシやブルーの大きいトンボも
いた。
シキチョウ・アフリカバンケン・セッカ・チョウゲンボウ・Mオウ
チュウ声・カンムリカワセミも見た。

セミがジ~~~ンと響くような声で鳴いている。
ボルネオのと似ている。

木の上の実の落ちたさやはトゲトゲ。シロツグとのこと。
前にマレーシアだったか?ボルネオだったか?で拾ったビロードシン
ドラーと同じ仲間のよう。

オメガさんだいぶがんばってくれたけど、結局キツネザルは見つから
なかった。

さっきの広場に帰着 こどもが5.6人寄ってきた。
私たちの車はまだ治ってないらしい。別のタクシーが迎えに来た。

驚いたことに、この車もフロントガラスがクモの巣状にヒビが入って
いて、笑ってしまった。

帰り道、ちょうど野焼をしているところを通った。ちょろちょろと炎
が見えた。
この国では草刈りということはしないらしい。まああまりに広す
ぎることもあるが。
年1回草が枯れてくるころ、野焼をするそうだ。
小さい木は一緒に燃えてしまうことだろう。それがいいのかどうか。

それに、カンニョンのある山、ホテルの近くに続く岩山。
なんかどんどん崩壊しているように見える。いずれ崩れてなくなって
しまわないかと心配になる。

ヤツガシラも見たりしながら事務所まで戻った。店で水を補給する。

ホテルへ戻り昼食後、チェックアウトしてやっと元気になった元の車
に乗り換えて昨日来たR7をチュレアールへ向けて出発

ところが10分ほどは快調に走っていた車が「プスッ」と止まってし
まった。またまたエンスト?
何回もエンジンをふかせ、少し動く。ぶす・ぶす・と今にも止まりそう。
私たちも腰を浮かせて・・も効果なく・・降りて押さねばあかんかと
・・・

ガイドのジョゼさんが言うには、宝石の町まで行けば修理工場がある
とのこと。
祈るような気持ちでなんとか宝石の町の入口にある修理工場へたどり
ついた。

修理工場
 
工場の人や運転手たちがフロントカバーを開けてなにやら話している。

 
「大丈夫かいな」修理工場と言っても、屋根の下に部品がいくつか転が
っているだけで、機械らしいものもなく、心配。

修理は男たちに任せて、私たちはその辺をうろうろ。

工場の横では奥さんが洗濯。すでに満艦飾の干しものが竿に掛かって
いる。縄跳びで遊んでいた子どもたちが珍しそうに私たちを見ている。
ニワトリが走り回って、横にはキャッサバの畑。

 
蓋をしてあるのは井戸か?と見ていたら、おじさんが来て蓋をあけて
見せてくれた。すごく深かった。
上に、水の汲む容器を引き上げるらしい木の棒と綱が取り付けてあって、
ぐるぐる回す身振りをしたら、そうだという。

飲み水としてこの井戸は大切にされているに違いない。
洗濯の水は他から汲んでくるんだろうか?

ずっと向こうには集落らしいものがあった。途中で見た草葺き屋根
よりは、少し立派な家が並んでいた。このあたりの中流?

そうこうしているうちに、修理ができたという。ほんとに大丈夫?
ガソリンを送るパイプが駄目になっていたらしくて取り替えたという。

半分心配しながら乗り込んだが、言われたとおり順調に走った。

途中くちばしの長いハチクイやムナジロガラスを見た。

途中検問もあったが無事通過。昨日の変化のある景色を復唱するよ
うに見ながら走るうち日が暮れた。



雨が降ったらしく濡れた道路を走り、無事チュレアールの今夜の宿 
「ホテル カプリコーン}に到着したのは夜7時半になっていた。

今夜は夕食は止めておくというSさんを部屋に残し、運転手さんを
誘いこんで3人で食事。
連日量の多い食事でちょっと胃も疲れてきた。

部屋に戻って私のお風呂の番。
髪を洗いかけたら。あらっ。停電。真っ暗だあ。
手探りで洗っているとSさんが懐中電灯を持ってきてくれた。
やれやれ。

愉快な一日がこうして終わった。
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