みどりの野原

野原の便り

11月30日 幼稚園児と高松塚を散歩

2017年11月30日 | Weblog
幼稚園との交流会で高松塚周辺を散歩した。

 
中尾山あたりも一番きれいな時、


木の上も遊歩道も紅葉・紅葉・黄葉・・クヌギの落ち葉の中をカサコソ歩く。


好きな落ち葉やどんぐりをたくさん拾い、広場で落ち葉のネックレスを作った。
歌が大好きな子供たち。いっぱい歌を歌ってくれた。


私たちスタッフには折り紙のペンダントをいただいた。

輝く瞳 元気いっぱいの子供。うれしい交流会だった。
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11月28日 五條猫塚 荒坂窯跡 栄山寺 御霊神社 ウスタビガ コツブタケ

2017年11月28日 | Weblog
バス仕立てで五條のいくつかの史跡を巡る。

五條猫塚古墳

田んぼの真ん中の小山は5世紀中ごろに築造された、猫塚という竪穴式古墳だという。
石室内からは埴輪の枕や鉄製品・鍛冶工具など多数の副葬品が出土。
眉庇付冑(まゆびっしつきかぶと)はモンゴル付近の冑と似た形で、他にも大陸との関係をうかがわせるものもあり、渡来人との関係をうかがわせる副葬品が出土しているそうだ。

荒坂窯跡

 
荒坂川へ降りていくと小屋があった。このあたりにいくつもあった瓦窯跡の内、状態の良いものを復元されたもの。
隙間から覗き、目が慣れてくると、奥に向かって階段になっている焼成室が見えた。
近くに薪を取る山があり運び出しに都合の良い川があり、この場所は窯づくりに適していたのだろう。
瓦は川原寺跡から出土したものと同じで、ここにあった窯は川原寺創建のために作られたものらしい。


 
五万人の森でお弁当    クヌギの黄葉
 
バスの出発前、葉を落としたサクラの木を見あげると・・

  何かヒラヒラしている・・

 
望遠で撮ると、枯れ葉かと思ったものはウスタビガだった。 さらによく見ると 繭(ヤママカス)を挟んで雌と雄2匹いる。
まゆから出たヤママユガが交尾して繭の上に産卵しているのかも。(卵で越冬するらしい)
高い木の上で卵などは確認できないが、面白いものに遭遇した。

バスに乗ってお隣の人に「あそこにヒラヒラしているのは「ガ」だよ」と言ったが「あ。そうなの」
うれしさを共有できず・・・。まあしょうがないか。

栄山寺
 
養老3年(719)に藤原不比等の長男藤原武智麻呂が菩提寺として創建したと伝えられる。
創建当時の建物は中世に焼失し、本堂は室町時代に再建されたという。
本堂(薬師堂)には薬師如来坐像や木造十二神将 
  右)八角堂は唯一焼失を免れた1250年前の建物(国宝)内陣の柱などの装飾画は剥落してはっきり見えないのが残念。
その他、小野道風の銘文が残る(よく見えず)梵鐘(国宝)石灯籠 など国宝・重文に指定されているものが多い。
資料館なども見学した。

 
        キノコ 割ってみたらコツブタケだった。


     黄葉の向こうに吉野川

御霊神社本宮
 
御霊神社本宮 五條周辺には御霊神社が20数社あるという。ここはその元となる。
井上内親王・他戸親王・早良親王・他戸親王・火雷神(ほのいかづちのかみ)を祀る。
井上内親王生誕1300年の垂れ幕があった。

日本各地に存在す津御霊神社とは、怨霊を鎮めるために創建された神社だという。

井上内親王(光仁天皇の皇后)は天皇を呪詛したとして、その息子で皇太子であった他戸親王(おさべしんのう)と共に、皇后・皇太子の位を廃されて幽閉され、母子同時に暗殺された。
その後に起きた天変地異などがその祟りと恐れ、霊を鎮めるために皇后・皇太子に復位し、神社を創建して祀り、御陵を造った。

井上内親王 宇智陵

霊は安らかに静まったか。


山の黄葉美しい五條市だった。
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11月27日 竜田公園 紅葉 竜田神社・クスノキ巨樹 ソテツ巨樹

2017年11月27日 | Weblog
王寺駅から竜田公園へ。

 
昭和橋 この中央が王寺町と斑鳩町の境界      大和川


ここを登れば「みむろ山」 百人一首でも有名な能因法師の歌と在原業平の歌を紹介する説明版があった。

ここは斑鳩町だが、近くの三郷町にも同じみむろ山があるという。歌に詠まれたのはどちらなのかははっきりしないそうだ。

川辺の桜も紅葉し、公園でお昼を食べた後、堂山橋から対岸に渡り、小高い山に登る。

 
このあたりの紅葉はまっさかり。青空に生えてため息がでるほどの美しさ。


エノキの黄葉も映えていた。


クヌギの葉に付いた虫こぶ クヌギハケツボタマフシ 不思議な形


山の上の公園に植栽 ぶら下がった赤い実はヤマボウシの園芸種?のものか?


山を下り、竜田神社へ。

 
   クスノキの巨樹 幹周5.7m    ソテツの巨樹も2本は平安時代に植えられたものらしい。天然記念物


そこから歩いて藤ノ木古墳へ。 6世紀後半築造の円墳 未盗掘で数々の出土品一式は国宝に指定されている。


法隆寺を通り抜けて・・バスで戻る。
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11月26日 奄美大島3泊4日 4日目最終日 トックリキワタ 黒糖工場 ガジュマル巨木群 蒲生崎で何だろう?

2017年11月26日 | Weblog
いよいよ最終日。
ホテルを出て、空港のある北へ向かいつつ、見残したところや面白そうなところがあれば寄り道することにした。

 
古仁屋から住用へ。雨に煙る山 トンネルをいくつもくぐり・・

住用のサン奄美で休憩 なり味噌購入 またまた重たいものを・・

新和瀬トンネル 朝戸トンネル・・トンネルの多い島だ。


名瀬の町を走っていると・・あっ。今ピンクの花が見えた。

 
入り込んで止めてもらう。名瀬小学校の裏門? トックリキワタが花盛り。 うれし~い。

名瀬小学校の沿革史を読むと「大正4年に建てられ尋常小学校として利用されていた校舎は昭和16年戦災により全焼」とあった。

来るとき気になっていた黒糖工場へ立ち寄る。

 
      水間黒糖工場       表には原料のサトウキビが積まれていた。

 
見せてもらってもいいですか? どうぞどうぞと言われ、サトウキビの搾り汁を煮詰めているのを見せてもらう。
   燃料は重油とキビ殻や木など。もうもうと立ち上る湯気の中で、四角い窯の中のかき混ぜておられた。

 
       搾り機      外には搾りかすが積んであった。これが1日分らしい。

 
横の部屋では出来立てのを手でちぎる作業、平たく伸ばしたものをハサミで切る作業をしておられた。
ちぎったものをいただいた。まだ温かくおいしい~。 夏は休業とのこと。月曜休み。

すべて手作業で混ぜ物なし。またまた黒糖を購入してしまう。荷物大丈夫かなあ。
 
 
途中休憩した物産センター ゲットウが実をたくさんつけてきれい。
             右)シマサルナシのよう。これは売り物ではなかった。

それから、2日目の金作原ツアーで置き忘れた娘の帽子を取りに行く。
細い海岸道路。対向車が来ないことを祈ってずいぶん進んだ。
そしたら何と突き当り。どうも行き過ぎたらしい。
民家があったので庭先で引き返そうと思ったが、前の大きい木が気になった。

  
見に行くと、海にせり出すガジュマルの大木だ。 

 
「バイク頭上危険」と書いてある。人はくぐれるので奥へ。何本かのガジュマルの大木がトンネル状になっていた。
         右)トンネルの向こうは道が途切れて、海岸になっていた。
何本もあるガジュマルは一度に写らない。
迷い込んだおかげですごいものが見えた。

引き返してツアーの事務所のようなところで帽子を受け取る。


戻ってきたおそろいの「ころちゃんとべぐちゃん」の再会 よかったよかった。

もう少し時間に余裕があるので、蒲生崎の表示に従って行ってみる。ここも海べの細い道。
対向車もなく目的地に到着した。(途中に入りやすい道路があった)


遊歩道を進むと「蒲生神社」の鳥居。
『壇ノ浦の戦いで破れた平有盛・行盛が、奄美大島に流れ着いたという伝説があり、この蒲生崎では、源氏の追っ手を警戒して、平家側の蒲生左衛門がここで遠見番をしたところから、蒲生崎と名前が付けられた』
そしてその蒲生左衛門を祀っているのが「蒲生神社」だそうだ。
神社まで行きたいところだが、時間がどれぐらいかかるのかもわからないので引き返すことにした。

ふと横を見ると、見慣れない植物が実をつけていた。

 
        この白い実は何だ?     小さいツバキも咲いていた。
これもラッキーな発見だった。

途中もう1回降車。

 
    ガジュマルと海    近くのガジュマルにはブランコがかけてあった。
こんなところでブランコに揺られて海を見ていたい。

 
      サキシマフヨウ          サトウキビ畑

レンタカー返却して空港へ。あ~楽しかった~。又どこかへ行こうね。
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11月25日 奄美大島3泊4日 3日目ー② 宇検村 アランガチの滝 ホノホシ海岸・イソノギク ヤドリ浜 

2017年11月25日 | Weblog
最西端の西古見集落から戻り、久慈から北上。海岸沿いに出て東に行くと宇検村に入る。
遅くなったが、お昼は宇検食堂で。

近くの宇検市場で・・

 
木切れのような「くびき」「くびき」とはツルグミのことで、お茶にする。インターフェロンを誘発して免疫を高める。・・と効能書き。               右)グァバ茶
他にも「ねじめびわ茶」「スーパーハブ粉」「ハブ油」など・・珍しいものが売っていた。


  ビロウ並木  雨の中次の予定地へ。

アランガチの滝

 
なかなか見ごたえのある滝だ。何段かになって流れ落ちる。

 
近くに大きいザミアが植わっていた。ザミアと言っているものはザミア・プミラという品種らしい。
                   右)ミズスギらしいシダもあった。
ここから南下し南の海岸沿いの道に出る。


網野子トンネルは4243m h27.3.22に開通した。奄美大島のトンネルの中でも最長。
「トンネルは嫌い~」とトンネルを通る度に娘は叫ぶ。

そして、奄美大島本島最南端に近いホノホシ海岸・ヤドリ浜へ。

先ずはホノホシ海岸 
雨と風・・カッパを着て降りる。

 
広~い原っぱ一面に花。キク科だが見たことがない。後で、イソノギクと知る。
イソノギクは琉球固有種で奄美大島が北限 絶滅危惧種に指定されているという。

 
イソノギクの花園には 左)ミヤコグサや 右)ハマニガナのような?黄色い花も花盛り。
花園を通って海岸へ。「ハブ注意」の看板があった。

 
ホノホシ海岸 そこは丸石の海岸だった。波が打ち寄せるたび・引くたびに「ガラガラララ・・ゴロゴロゴロ・・」と音がする。
メジャーな観光地らしく、若い人が2人来た・・が、早々と引き上げたようだ。どこも人はいない。

少し戻り、反対側に進むと、ヤドリ浜
「ウミガメを守りましょう」の看板があった。

 
この浜は細かい砂で小石や珊瑚も混じる。距離は少ししか離れていないのに雰囲気が違う。

 
珊瑚かと思ったが、スカスカなのでカイメンの一種か? モンパノキや、右)ハマアズキらしい花もあった。

 
奄美大島ではあちこちで見られるアダンが実をつけていた。。
  右)そばの木に付いていたのは雄花序。もう枯れていた。アダンの雄花は初めて見た。

帰りにスーパーに立ち寄りみやげを買う。黒糖・モズク・みき・・重いものばかり・・

連泊2泊目のホテルに戻り。昨日も行った銭湯・嶽乃湯に入り、夕食を食べに行く。
味が濃く、しつこいものを頼みすぎた・・

明日はいよいよ最終日                   奄美大島3泊4日 4日目へ続く。     
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11月25日 奄美大島3泊4日 3日目ー① 寄り道しながら最西端の西古見集落へ オオバボンテンカ ハマユウ種子 珊瑚の石垣  

2017年11月25日 | Weblog
3日目 娘の希望地「西古見集落」は古仁屋から39キロ 奄美大島最西端の集落を目指す。
寄り道したところでいろいろ発見があり、面白かった。


照葉樹の山はもこもこ。

昨日も途中にツバキなのか?ムクゲなのか?と思われる気になる木があった。
昨日のガイドさんによるとサキシマフヨウとのこと。
 
サキシマフヨウなら植物園でもいつも見ているが、自生の姿はだいぶ感じが違う。
近くで見ると確かにサキシマフヨウだ。島の各所にたくさんあり、今は花盛りだ。

 
青い入り江が見えたので降車。
       森の中に入る道を歩いてみる。リュウビンタイや大型シダ・・亜熱帯らしい林縁。

突き当りっぽいところで・・これ何だ?
 
アオイ科の小さいピンクの花 ヤノネボンテンカとは葉も花も実も違う。果実はくっつき虫 見初めて見る花だ。
帰ってネットで調べると「オオバボンテンカ」に行き当たった。多分間違いないと思う。

ツワブキやゲットウの実もあった。

途中、台風被害らしいがけ崩れで道路復旧工事中のところも通る。西古見まで行けるのか?

 
養殖いかだや、生け簀らしいものが見えた。瀬戸内町はクロマグロの養殖日本一らしい。 
                    右)グンバイヒルガオが咲いていた。

近大水産研究所 奄美実験場とあって「クロマグロの大量種苗生産」などを行っているらしい。
種苗って植物だけじゃないのですね。

 
立ち寄った枝珊瑚いっぱいの浜。   松ぼっくりやタカラガイやウノアシガイ?のような貝殻。

 
次の海岸近くの空き地でみたゴロゴロしているものは・・ハマユウの種子 果実は見たことがあるがこんな種子だったのか。 右)オヒシバに似たイネ科 タツノツメガヤのようだ。
違う場所ではナビアグラスらしい大型ネコジャラシのようなものも見た。

西古見集落


西古見集落に到着。バス停もあったが平日は1日2便  

 
海に面した石垣は珊瑚積み。

 
   分厚く積まれた珊瑚の石垣       崩れているところもあった。
空気にさらされていなかった内部は元の白い色が残っている。
 
先の台風で内側のガジュマルが揺さぶられて石垣を崩したという。
村の神社の横の斜面も崩れた跡があった。
各地で大きい被害を出した、台風21号の影響らしい。
奄美大島というと、台風の通り道のように思うが、前に宮古島でも聞いたが、意外と直撃するのは少ないのだという。21号は久々に直撃したらしい。

ちなみに2日目にカトリック教会が多いことを書いたが、神社は集落ごとにある(複数あるところも)が、仏教寺院というのはごく少ないと聞いた。

集落の中を歩いてみた。

 
ガジュマル 実がたくさん付いていた。   オオムラサキシキブらしいもの(果実)

 
      ゲツキツらしいもの        テリハボク(果実)

 
庭に植えられたパパイヤの実には大きい齧り跡があった。 右)ソテツ(種子)はあちこちにある。

オオイタビ(実)・シャリンバイ(実)・トベラ(実)・クロトン・・南の島らしい植栽。

集落内には空き地になっているところがある。ここも過疎がすすんでいるようだ。

出会ったのはおばあさん1人。石垣をしっかり取材中の娘と別行動していたが「あっちに若い娘さんがいたよ」と教えてくださって合流した。

 
コゲラ 最初石柱に止まった。そんなことろに虫はいないよと思ったが、石柱に穴があいており、クモでもいたのかも。その後、木の電柱?に移った。 右)ルリカケス・・ではなくイソヒヨドリ雄 近くに雌もいた。

海に突き出した3つの岩は「三連立神」といい、海のかなたの理想郷からやってきた神が最初に立ち寄るところで、信仰の対象になっているという。

ここから西へ行くと先端に曽津崎灯台があるらしいが、地図を見ると道も細くなっているようで、ここで戻った。

帰ってから調べたら、西古見には戦跡もたくさん残っているという。
第2次大戦では軍事拠点として要塞化がすすめられたそうだ。奄美大島も戦争で空襲を受けたそうだ。

もう少しだけ先に行ってみればよかったなあ。

引き返す。                奄美大島3泊4日 3日目ー②へ続く。          
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11月24日 奄美大島3泊4日 2日目ー③ マングローブ 銭湯 

2017年11月24日 | Weblog
次はマングローブ林へ。

「黒潮の森マングローブパーク」ではカヌーでは見ることができるが歩いてはいけないと言われる。

時間的なこともあるが(今4:40)、今回はカヌーは予定していない。

対馬へ行った時、無人島までカヌーで行った。その時もちょっと腕を痛めたらしい。
それが影響しているのかどうか・・今も腱鞘炎っぽいという。

近くのマングローブ茶屋から歩けるらしいと聞く。
マングローブ茶屋はもうしまっていたが、階段を下る。

 
     階段を下る。下る。下る・・ずいぶん下って・・


ようやくマングローブ遊歩道に出た。
でもヒルギは手の届かないところにあり見にくいなあと思っていたら、橋があり、すぐ近くで見ることができた。

 
 オヒルギ ガクが赤く「アカバナヒルギ」ともいわれる。  果実の中で種子が発芽しているものもあった。
まだ小さいもの。

 
    メヒルギ ガクは細長い。         板根を形成する。

時間が遅いので引き返し、マングローブ茶屋に戻る。


細長い果実がたくさんぶら下がっていた。ゴールデンシャワーだ。咲いていたらきれいだっただろうな。
棒のような古い果実が根元にいっぱい落ちていた。


車から下を見たら、マングローブ林が広がっていた。日が暮れてきた。

ホテルに戻り、街にでる。
先に銭湯をチェック。「何時までですか?」と尋ねると、客がいなくなったら閉めるという。
じゃあ先に風呂に入ろう。 
娘は銭湯巡りも好きで、なくなりつつある昔からの銭湯を応援するために旅先ではたいてい地元の銭湯に入る。

銭湯「嶽乃湯」
 
客は私たちだけ。 下駄箱や棚は昔懐かしい木製 常連さんの持ち物が置いてある。

中の水栓の具合がよくなくて浴槽から湯を汲んで洗う。
私たちが出るころ、番台にいたおばあさんが入ってこられた。いよいよおしまいの時間らしい。

そして夕ご飯を食べに居酒屋に入る。

 
   豚耳炙り        豚煮 刺身やアオサの天ぷらなど島料理と黒糖焼酎で・・
昨日少し飲みすぎたので今日はほどほどに。


帰りにスーパーで「みき」を買って、ホテルで飲んだ。 ハブ酒も売っていた。

「みき」は奄美大島で作られる伝統的飲み物である。
うるち米を主原料に、千切りや摺り下ろした生のサツマイモ、砂糖が原料。奄美大島のものは発酵食品らしい。
どろっとした甘酒のような食感。

濃い一日が終わった。            奄美大島3泊4日 3日目ー①へ続く。
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11月24日 奄美大島3泊4日 2日目ー② 町中のサガリバナ モダマ自生地へ。

2017年11月24日 | Weblog
金作原ツアーが終わり、市内に戻る。街路樹にもビロウやカナリーヤシなどヤシ類が見られる。


建物の壁に「日本復帰の歌」が掲げてある建物があった。気になって、車から写真を撮った。

奄美大島は1946年(S21)までは琉球王国の支配下にあり、戦後1946(S21)米軍政下に入る。
そして1953年(S28)に日本復帰した。
先ほどのガイドさんの説明によると、米軍政下ではお金は「軍票」という紙幣のようなものを通貨の代用としたという。沖縄と共に過酷な時代を過ごしてきた奄美大島の人たちである。

忘れ物に気付き、いくつものトンネルを戻ったり・・トンネルの多いところだ。

途中で、サガリバナらしい植栽に気付いたので帰り道に行ってみる。
町中の建物の横にあったのは確かにサガリバナだった。

以前にマングローブを見にカヌーで行ったときの、水に浮かんで流れてくるサガリバナの優雅な光景を思い出した。
夜に咲くので咲き終わった花が流れてきたもの。他でもサガリバナは見たことがあるが、水辺であった。
なぜこんな町中に植えられているのだろう。̪しかも立派に生育しているようだ。

 
 
花はほとんど咲き終わっていたが、残花も少しあり、何より見たことがなかった果実があり、ラッキーな発見だった。
いつまで見てんの? 娘に言われて我に返った。

お腹すいた~。もう1時半になっていた。


13:40 やっとお昼ご飯にありついた。探して行ったらレストランはホテルの中だった。

午後の予定は「モダマ自生地」


ちょっと行き過ぎて戻ったりしたが、看板を見つけて山道へ。    

 
途中クロウサギ飛び出し注意や減速を促す看板があった。 アマミノクロウサギ見たいなあ。


「モダマ自生地」の石積があった。あちこちに巻き付いているつるが見える。
モダマは熱帯・亜熱帯の海岸近くの常緑樹林で生育する大型のモクセイつる植物。
モダマに種類があることは最近知った。 ここは「モダマ」の自生地

 
 上を見上げると・・あった! 長い鞘が高いところにぶら下がっていた。鞘はまだ緑色だ。
もう11月も下旬 てっきり鞘は茶色になって、もしかしたら弾けているんではないかと思っていたので意外だった。

そして谷の方へ降りていくと・・細いつる太いつるが絡み合った別世界。

 
      細いつるぐるぐる・・   つるがひれ状になっているものも。

 
何本ものつるが合わさったような巨大なつる。わあああ~!すごい!これ以外に言葉がでない。 
でも、不思議と豆は付いていない。葉も付いてない。なんでかなあ。
実はやっぱり日当たりの良い枝先にできるのかなあ。 右)ひとつだけ手が届くところにあった短い豆。

 
つるをくぐって先に進むと、谷があり、モダマのつるの向こうに滝があった。

道路に戻る。
それにしてもモダマの葉ってどれだろう。 他の木とまじりあっているのでどれがモダマの葉やら・・


   これがモダマの葉かな?

モダマの鞘は思ったよりも厚みがない。家にあるヒメモダマの鞘は薄いが、前に外国で見た鞘はもっと厚みがあった。中の豆の厚みも見たいところだ。

もだまを堪能して山を下る。まだ興奮冷めやらず・・・ 
 
私が持っているモダマの仲間
 
みやげにいただいたり、買ったりしたモダマ(外国産)・ヒメモダマ・わからないものもある。
     右)20年以上前に娘が西表島から持ち帰ったヒメモダマ(コウシュンモダマ)の鞘
左の手前はヒメモダマの鞘をひとつ割ってみたもの。

                             奄美大島3泊4日 2日目ー③へ続く。      
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11月24日 奄美大島3泊4日 2日目ー① 金作原原生林  ルリカケス オキナワウラジロガシ ヒカゲヘゴ

2017年11月24日 | Weblog
奄美大島2日目

朝食を食べるところを探しがてら町を散歩

 
建築物が好きな娘が見つけたキリスト教会 奄美大島に宣教師が来たのは明治24年らしい。
  建物は空襲で消失建て替わっている。 右)初代フェリエ神父の銅像があった。
開いていた建物の中に入ると、シンプルながら窓からの光を効果的に取り入れて美しい。 
奄美大島にはカトリック信者が多く、カトリック教会もたくさんある。。

モーニングを食べて、今日の予定、金作原ツアーの集合場所へ。

私たち親子の他、若いカップルが2組あり、6人でのツアーとなった。
h16年5月、親子3人で来た時もツアーに参加したが、季節の違いを見たかったので今回もツアーに申し込んだ。
ワゴン車で出発。途中もいろいろ説明してくださる。


昨日からずっと気になっていた山の枯れ木はやはり松枯れとのこと。
「若い木もあるので大丈夫。絶滅はしません」と言われた。海岸沿いなどに若木が見られた。
ここにはナラ枯れはない。


奄美大島の山は常緑広葉樹がほとんどを占める。ブロッコリーのようなもこもこした緑色の山が続く。
島の80%が森で、その6割がシイだという。見慣れたコナラなどの紅葉の山とは違う風景。 

民家の庭には自家用に島バナナやパパイヤやドラゴンフルーツが植えられている。


道端に生えていたのは「イトバショウ」と言われた。苞はさっき見たバナナとおなじような赤紫色 
見た目ではバナナかイトバショウかわからない。

バナナは苞が赤紫。バショウの苞は黄色と覚えていたが、イトバショウは今の種なしバナナの原種的なもののようだ。イトバショウには「種」がある。前に一度見たことがある。
イトバショウは葉鞘の繊維で芭蕉布を織り、衣料などに利用する。

道路脇には自生らしいバナナ。自生バナナの実は誰でも取ってもいいのかな?
残念ながら今はフルーツの時期ではない。ドラゴンフルーツももう終わりなのだという。

サトウキビ畑もあった。1.2月に収穫した後、ほおっておくと株元から伸びてくる。
それを次の年収穫する。伸び方が悪くなれば、植え替えるという。
「手間のかからない作物」といわれたが・・

出発から1時間 途中で地道になり「金作原原生林」に到着。


ゲートがあった。今はだれでも入れないことはないが、植物などの保存のためガイド付きでないと入れないようにする計画もあるらしい。


 大好きなアオノクマタケラン 赤い実が美しい。

 
クワズイモがそこここにある。芋は食用にはならないが観葉植物にはされている。 
       花の跡があった。サトイモの花に似ている。

 

 大型のシダ「ヒカゲヘゴ」 空に広がる涼やかな葉 おもしろい葉痕の模様  
ヘゴはヒカゲヘゴほど大きくはならないらしい。その他の違いを近くで目で確認したかった。

娘の好きなリュウビンタイやヒリュウシダなど大きいシダは亜熱帯らしい風景を醸し出している。

動物横断注意の看板にはケナガネズミ イボイモリ アマミヤマシギ イシカワガエル アマミノクロウサギ キノボリトカゲ の写真があった。
かつて大陸と続いていたところから離れて島を形成する中で、種の分化が起こったり固有種ができた。


シリケンイモリの子供 山裾の流れの中にいた。

アマミノクロウサギは奄美大島。徳之島に生息する原始的な形態を残すウサギで、特別天然記念物に指定されている。
1939年にハブを退治するために30頭のマングースが導入されたが、昼に活動するマングースは夜行性のハブの減少には役に立たず、アマミノクロウサギの幼獣やアマミヤマシギを捕食し、それらは激減。マングースは増えた。
最近の研究で沖縄奄美大島にいるのはフイリマングースと判明したそうだ。

 
車が2台通った。マングース探索犬を乗せているのだという。マングースの匂いや糞の匂いを嗅ぎ分けるそうだ。         右)途中で「筒わな」というマングース捕獲用のわながあった。

増えすぎたマングースを捕獲してアマミノクロウサギなどを守る活動はだいぶ成果があがっているらしい。
2000年には10000頭いたマングースは2016年には50頭以下になったとか(数字の聞き間違いご容赦)
最近はノネコによるアマミノクロウサギの被害が増えて問題になっているという。

 
ガイドさんが指さすところを見ると、ルリカケスがいた。すぐ目の前だ。うわあきれい! 鮮明ではないが写真も撮れた。ルリカケスは奄美大島と加計呂麻諸島だけに生息する珍しい鳥。留鳥だとか。
       ガイドさんは野鳥の会の人で、ルリカケスの翅を見せてくださった。

オキナワウラジロガシのあるところへ。坂を下る。


樹齢150年以上と推定されるオキナワウラジロガシ。奄美大島でも最大級の大木で高さは22mもあるらしい。
根元は大きい板根になっている。すごいなと思う反面、むき出しの根がちょっと痛々しく見えた。

前に友達にもらったオキナワウラジロガシのどんぐりをペンダントにして今も使っているが、ひとつぐらいどんぐりが落ちてないか・・とちょっときょろきょろしてみるが、殻斗さえない。今年は実付きが悪かったのかしら。


戻り道、実の付いた枝が落ちていた。イジュだった。

花のない時期だったが、ハドノキ ボチョウジ(果実) シマミサオ など、初めて聞いた名、カゴメラン カクチョウラン ショウベンノキ シマサルナシ ルリミノキ(まだ実は緑色だった) その他、アマミ・・ シマ・・ リュウキュウ・・ などの付いた植物があった。

2回目の金作原。季節が違ってまた別の顔を見せてくれた。    奄美大島3泊4日 2日目ー②に続く。
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11月23日 奄美大島3泊4日 1日目 土浜海岸ビーチコーミング 大熊漁港

2017年11月23日 | Weblog
調べてみると、前に奄美大島に来たのはh16年の5月、娘2人と3人旅だった。
原生林散策やカヌーや泥染めをしたり、泳いだりもした。

あれからもう13年も経ったのかあ。つい4.5年前のような気がするのに・・

今回も娘のお誘いで今度は2人旅だ。
台風シーズンを避けて今になった。同じ奄美大島だが季節も違うし、また違う体験ができるだろう。


奄美空港に降り立つ。 曇り空で風が強い。もう少し暖かいかと思ったが少しひんやりする。

レンタカーを借りて、さっそく1番目の予定の土浜海岸へ。

 
   ガジュマルやアダンの繁るあたり、集落の隙間のようなところから海岸へ。


アメリカネナシカズラと思い込んでいたつる植物は「スナヅル」らしい。(教えていただいたdaisさまありがとうございます)
他、ハマヒルガオ(葉のみ)・モクマオウなどがあった。

 
      広い砂浜 ちょうど引き潮で岩場が現れ潮だまりが出来ていた。

ここではビーチコーミング ひそかに探し物があるのだが・・・

 
イカの甲・アダンの果実・モクマオウの実 貝殻やサンゴ・・
 
 
オキナワキョウチクトウの実     サキシマスオウノキの実・・・いろいろうちあげられている。

目的のものはなかったが、海岸でしばらく遊んだ。

漁港があったので立ち寄る。

 
   漁船が係留されていた。     こいのぼりならぬ「カツオのぼり」だった。
そばのカツオ屋さんを覗くと、カツオ製品が並んでいて、帰りであれば買ったかも。

夕ご飯は居酒屋で。

 
 
おまかせ料理はシイラ トコブシ 油ぞーめん 他何品か出た。 「黒糖焼酎れんと」を注文

今日は海がしけてて漁に出られないので魚がない。という。ええ~っ。
だから漁船が繋がれていたのか~。

おかみさんの話も肴に(娘は運転)飲んだら・・ちょっと飲みすぎた。

 
ホテルについて 居酒屋のおかみさんにいただいたドラゴンフルーツと娘が持ってきた洋ナシを食べた。

ホテルの大浴場に浸かってバタンキュー。                奄美大島3泊4日 2日目ー①に続く。
コメント (4)
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