みどりの野原

野原の便り

9月30日 耳成山 展望 赤実バナナ マコモタケ

2015年09月30日 | Weblog
耳成山へ行く途中のお寺 阿弥陀寺で法話を聞く。


阿弥陀寺の建立は古い(江戸時代)らしいが、伽藍は消失している。その時行方不明になり後に戻った阿弥陀如来座像は鎌倉時代を下らない作という。

近くに県指定文化財となっている農家建築があるらしいが寄らないらしい。気になるなあ。


クサギがきれい。

耳成山麓の公園で休憩して、耳成山に登る。

 

耳成山は標高139mだが、山頂まで行かず山口神社まで。 古い絵馬があった。

あっという間に登って、降りてきた。

今日は耳成山がメインと思っていいたが、弁当を食べて終わり? 物足りなさを感じた。

親しい人がいるわけでもないので、食べてからうろうろしていたらミスジチョウの仲間が・・
しばらく追いかけてようやく止まった。うまく撮れた。 


帰って調べたらホシミスジだった。

 
お天気は最高 秋の空。 たまにはこんなのんびりもいいか・・・。

午後は公園でゲームやクイズや歌を歌ったり・・
係の人がいろいろ趣向を考えてくださっていたのだった。
歌ったり、笑ったり、班分けになったりして知らない人とも交流して、それも楽しかった。
商品も一つゲットして公園を後にする。

途中、何か面白いものはないかとキョロキョロ。

 
        アメリカアサガオ         イヌマキの種子
畑の端にバショウが植えてあると思ったが、赤いものが見えた。
近づいてみると・・

 
バショウじゃない。 帰って調べたら赤実バナナ(ピンクバナナ・アケビバナナ) バショウ科


写真を撮っていたら、枯れて乾いた?実がついていた。 バナナもほおっておけばこんな風になるのだろうか?   
割ってみたら種がゴロゴロと出てきた。中はしっとりしていたのでちょっとかじってみたら甘かった。が、これでは食べるのには向いてないなと思った。 きっと花材にされるのか鑑賞用なのだろう。
面白いものを見れた。
会のメンバーはずっと先へ行ってしまったが追いついた。 面白いものを見ると胸がときめく。

そして、次の見学場所は橿原市総合庁舎 屋上展望台へ。

 
  遠くもないが、来たことがなかったので良い機会だった。 大和三山や三輪山などを展望。

そばのまほろばキッチンで自由時間となりお買いものして帰ったが・・

そこで見つけたのが「マコモタケ」
マコモは池の端や川などに生えるイネ科の植物。
それに黒穂菌の1種を付けて肥大した芽の部分をマコモタケと言い、食べられる。
(これも菌頴というのかな?)
そういうことは知っているし、田んぼの端に植えてあるのも見たことがある。
でも、食べたことはない。これは試すしかない。と購入。

 
       マコモタケ 200円         植えられていたマコモ(2012年10月撮影)
     
帰ってから調理。

 

葉を取って、太い部分の皮をピーラーでひき・・タケノコと一緒で廃棄量が多い。

 
生でも食べられるとのことなのでサラダの中にも入れ、茹でたものをオイル焼きや後日てんぷらや炒め物にもした。
これが一人前なので(いつも)、食べ過ぎですね。

みそ汁の具にもする。
少し繊維があるが癖のない味。歯ごたえがある。
おいしいというほどでもないが、何にでも使える。
昔の人はどんな食べ方をしていたのかなと想像しながら食べた。

どうやって黒穂菌をつけるのかはなぞだ。
「収穫が遅れると組織内に真っ黒な胞子が混じる」とのことだが、どんなになるのか見てみたい。
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9月29日 上野森林公園 大和茶研究センター 

2015年09月29日 | Weblog
バスで、上野森林公園と大和茶研修センターへ。

バスの中では盛りだくさんの里山クイズなどなど・・

三重県上野森林公園は平成10年に開設 面積は52haもある広大な里山を活かした森林公園
現在は指定管理者制度で伊賀森林組合が管理している。
公園職員6人とモリメイトというボランティア団体が公園の整備などをされているという。

専門の方の案内で湿地や里山の60%70%は手つかずで残るという園内を巡る。


湿地 サギソウ園  木道を通りぬける。

 
目立ったものはサワギキョウ            マアザミ


スイラン 他にもサワヒヨドリやコマツカサススキやミミカキグサ・ホザキノミミカキグサなど小さいものも。
コシンジュガヤが見れたのはうれしかった。

時間がなくて付いていくのに精いっぱい。写真を撮る間がなかった。
何回か来ているけれどもうちょっとゆっくり歩きたいところだ。

今日は、里山づくりの研修だったので、概要をお聞きした後、公園の管理やボランティアさんの役割など細かい質問が出され、ひとつひとつ丁寧に答えてくださった。
森づくりやイベントも幅広く行われている様子をお聞きした。

バスで移動 奈良市矢田原町にある奈良県大和茶研修センターへ。

大和茶研修センター 


裏にはお茶畑が広がる。
説明を聞く。
お茶は薬として平安時代に僧空海(の入唐に随行した堅恵?)が唐から種と茶臼を持ち帰ったのが栽培の始まり。
奈良県のお茶は主に奈良市東北部の大和高原で栽培していると言う。
生産高は静岡県 鹿児島県 三重県 宮崎県・・と続き、奈良県は7番目とのこと。

 
茶刈り機の変遷 手摘み→ハサミに袋が付いたもので手刈り → バリカン型(可搬型摘採機)2人用手刈り機。
→今はコンバインのように人が乗って運転する機械(乗用型摘採機) 

製茶工場の中も見学。
収穫したその日の内に工場に運び、蒸気で蒸す~揉みながら熱風で乾かしてゆき、
形を整えながら乾かして仕上げ。7種類の機械を使って3時間かけて緑茶にする。


研究のために量によって3つのラインがある。
出来た粗茶は農協へ出荷する。

茶葉は発酵することでウーロン茶や紅茶になる。
秋に粗摘みして、春に伸びた分を摘む。
4月ごろの晴れた夜、樹上の温かい空気を扇風機で送り霜を防ぐ。
チャノキの寿命は35年~50年ぐらい。
地図の茶畑のマークは種を表している。
いいお茶の選び方、保存の仕方など役に立つお話も聞いた。
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9月28日 木津川 カワラバッタを素手で捕まえた。 カヤネズミ

2015年09月28日 | Weblog
木津川へ。

 
堤防はきれいに草刈りしてあった。 草のあるところを選んで歩く。

 
          ナツアカネ     ウスイロササキリを持った時 あっ。脚が取れた。
ごめん。悪いことをした。「生きていけないね」と言ったら、大丈夫また再生する。とのこと。
それは知らなかった。成虫になるまでなら脱皮の時に脚も再生するらしい。
まだ若そうだから大丈夫かな。放したら元気に?飛んで行った。
飛ぶこともできるんだ。と自分を慰めた。


丈の高いイネ科の目の高さぐらいにカヤネズミの巣があった。
すぐそばまで草刈りがされていたのであわてて避難したのだろう。

 
       ヒメウラナミジャノメ               ウラナミシジミ

トノサマバッタなどバッタの仲間やカマキリ、ガの幼虫 カメムシの仲間・・など見ながら目的の河川敷へ。

 
     広い河川敷 お目当てのカワラバッタはカワラヨモギの生えるような砂浜が好き。

散らばってバッタ探し。
とまっている時は砂と同じ色で見えにくい。 飛んだ時に見えるので、着地場所を見て追いかける。
あっ。飛んだ。確かにカワラバッタだ。とまった場所に走る。
いた。捕まえようとするとぴょーんと遠くへ。また走る。追いかけっこはバッタの勝ち。

次に見つけた時「おーい ここにいるよ~ 網を持っている人来てえ~~」
叫ぶが遠くて聞こえない。1人来てくれたが捕まらなかった。

次に見つけた時、うまい具合に手で捕まえた。うれし―。


止まっているときは砂色の体だが、翅を広げるときれいなブルーの色。美しい。
写真を撮って放免

離れていたメンバーもゲットしていた。
今年もカワラバッタに会えてうれしい。
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9月27日 久しぶりのK大で ミミズの話

2015年09月27日 | Weblog

 
ケヤキナミキも色づき始めた久しぶりのK大 キンモクセイも芳香を放っている。

K大の里山でも、2.3年前からナラ枯れが始まっており、夏なのに紅葉したように赤くなっている木が見られると司会の方がお話されていた。

ミミズの講演「土づくりへのミミズのはたらき」

まだまだわからないことが多いというミミズ。
どこにでもいると思っているが、減っているらしい。

最初にミミズの研究を始めたのは進化論で有名なダーウィン
土の上に白亜(石灰岩の粉?)を播いて、29年後に掘ってみると深さ18センチの所に白い筋があり、白亜の上に土を食べたミミズが糞を積みあげたことがわかり、ミミズが土を耕していたことを証明した。

講師の先生が京都やタイでされたミミズの研究などを話された。
京都の草地で1年間(4月下旬~10月上旬)の糞塊生産量は3,8kg/㎡ 
実際にはもっと多く土を動かしているという。
タイ東北部 巨大な糞塔を作るミミズでは1年間(5月上旬~11月上旬)に出された糞塊は13.3kg/㎡ 
厚さ0.9~1.5cmの新しい土を作ったことになる。
耕す深さは耕運機より深いと言われた。

他に穴を掘って土を動かすものとしては、オキナワアナジャコや乾燥地でアリの塔を作るシロアリやウツギノヒメハナバチなどもいる。

ミミズの利用
土壌改良(土を掘ることによって通気性や保水性など土の性質を変える)や、肥料(ミミズの糞は売っている)
薬(熱さましなど 地竜という漢方薬がある) 養魚用餌 他

大ミミズの話
ギネスブックには南アフリカの長さ6.4mのものもあるという。
日本でも、ナラオオミミズが見つかり、もう1個体探索中。

長野県にあるという蚯蚓神社(きゅういんじんじゃ) 蚯蚓とはミミズのことで、ミミズ権現を祀っているらしい。
大学生向けにむつかしい部分もあったが面白く聞いた。

講演後、用事があったので急いで帰った。
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9月26日 長居公園 植物園 エリマキツチグリごろごろ  最後に幼虫写真あり

2015年09月26日 | Weblog
長居公園

 
いつの間にかサンシュユの実も赤く色づいていた。

  
ヒメリンゴ ほんのり色づいてきた。市販のものほど大きくはならない。
                               右)アズキナシ
長居植物園


エリマキツチグリ 林床にごろごろと出ていた。
しっかり開いて襟巻が出来ているものは見たことはあるが、こんな早い時期のは見たことがなかった。
閉じたもの・ちょっと開いたもの・開いたもの いろんなステージのものが見られたが「襟巻」が出来たものはまだなかった。

 
     ジンジャ― いいにおい。         ジンジャ―もカンナも花の造りは複雑
 
 
いろんな種類・姿のフジバカマが植えられているが、園芸種あり交雑種あり近縁種あり・・
なかなか見分けることはむつかしいらしい。 自生地は近畿でもごく限られた川岸にしかないようだ。
  右)カナリーヤシの樹上には鳥が運んだり、風で運ばれたりした植物が育って実を付けているものもあった。
カラスウリ・アカメガシワ・ヨウシュヤマゴボウ・イノコズチ・エノキ・ヤマボウシ・トウネズミモチ・エンジュ・センダン・ヤマボウシ・ノゲシ・ナンキンハゼ・・
さて、イノコズチはどうしてここに来れたのでしょうか?

 
ホウセンカにはいろんな虫が吸蜜に訪れる。それらの中には蜜だけ奪っていくずるい?頭のいい?虫もいるようだ。 「距」の部分にクマバチが開けた盗蜜の穴が空いたものがあった。(目撃)
                     右)ホウセンカについたセスジスズメ(ガ)の幼虫
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9月25日 ミツバアケビ

2015年09月25日 | Weblog
ミツバアケビをいただいた。

 
しばらく飾って楽しみ、今日は食べて・・秋ならではの味覚を楽しんだ。
とても甘くおいしかった。

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9月22日 談山神社あたりを歩く。 ヤマジノホトトギス ミカエリソウ

2015年09月22日 | Weblog
ちょっと日が空いたので、骨休めに?一人で談山神社あたりへ歩きに行った。

今日は珍しくハイキングのグループ、5人ぐらいの家族連れ、若い2人づれの人に遇った。

  
何箇所か丈低くヤマジノホトトギスが咲いていた。    イヌショウマが数本

 
          ミカエリソウ                    モミジガサ

花らしいものはそれぐらい。
でも好きなところなのでゆっくりゆっくり歩いた。

他にも行きたいところがあるけれどなかなか都合がつかない。
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9月20日 桜井 山田から高家(たいえ)~阿倍文殊院へ  クルマバナ

2015年09月20日 | Weblog
遅れに遅れたブログ更新になった。
今日(10月6日)誘われて行った会で、「ブログ遅れ過ぎや~」っていわれた。又どこかへ行ってるのかと思った」とも。なんやかんや忙しくて手が付けられなかったのです。ありがたいお言葉です。
ちょっと一段落したので、遅ればせながら書いていきますが、追いつくかどうか・・・

桜井市山田 山田寺跡を通りぬけて、東大谷日女命神社へ。
 
東大谷日女命神社 畝傍山のふもとにも同名の神社があり、由来がどちらの説もあるようだ。
ここではナギを見る。青い実が落ちていた。

畑道を通る。


何だ~。こんなところにアレチウリが大繁殖してる~。と思って近づくと、ハヤトウリだった。
 
       雄花(左)と 実の元が付いた雌花(右)があった。


  カキも色具き、クリ弾け・・実りの秋だ。

 
         ルコウソウ       マルバルコウソウ

 
          ウド 立派な株           シシウド


        クルマバナ 


山を抜けたあたりの山裾 きれいに草を刈った後に赤い小鳥居が数個  何?
どうやらゴミを捨てないように・・と建てたものらしい。 神を敬う心に訴える作戦は功を奏するか?


           ヤマコウバシ 
枯れた葉を見た時「香ばしい匂いなんでしないやん」と思ったこともあったが、今なら香りがする。

途中までは道もチェックしていたが、あっちへ曲がりこっちへ曲がり・・どこを歩いたかわからないが、
低い山を越えた。


     ヤブツルアズキ 
アズキの原種と言われるだけに、花も豆果もアズキとそっくり。

 
      アレチウリ果実         アレチウリ雄花

 
 途中にあったヤマノイモのムカゴ     先日見たニガカシュウのムカゴ と、比べっこ


池に出たと思ったら、阿倍文殊院だった。
自由時間に阿倍文殊西古墳に入った。
切り石がきれいすぎて1300年以上前のものとは思えないが、特別史跡になっている。

ここから桜井駅まで歩いて解散となる。
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9月18日 晴れがうれしい本番 番狂わせもあったが。  

2015年09月20日 | Weblog

晴れが何よりうれしい。暑いなどというのは贅沢だ。

今日のために準備を進めてきたが、

去年見られた休耕田の湿地は見事に草むらになっており、ガマやイヌビエやミゾソバが覆い遷移の姿を実感した。
これからどうなって行くのか、来年もこの休耕田はあるのかもわからない。

水面がほとんど見えなくなっていたので、ミズオオバコは見られなかったが、オグルマやオギノツメは満開でよかった。

 
           オグルマ                        オギノツメ

 
今年初めての田んぼに行きアメリカコナギ(左)を見た。先にホテイアオイ・コナギ(右)も見たのでミズアオイ科の3兄弟を見たことになる。

車も通れない農道は、下見の時に草刈りされ、その後に伸びたヒガンバナが満開だった。
自然の残るこの農道だが、田んぼにはスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)とピンクの卵塊があちこちに。
オオカワヂシャも1本あった。

山裾の道は下見時には草ぼうぼうで、入り口あたりだけ見る予定だったが、本番の今日、きれいに草刈りされ、やったーと思ったが、見るはずだったツリガネニンジンの群生も見事に刈られ、残っている花を見る。

今回見つけたアカバナのあるところも草刈りでなくなり・・という番狂わせも。(写真は下見の時のアカバナ)
 
    ニガカシュウ 今年初めて目に付く。 オニドコロと思って通り過ぎていたのかも。
帰化植物を含めたくさんの木や草を観察した。

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9月16日 桜井 聖林寺 西内酒造 等彌神社 小雨降ったりやんだり

2015年09月16日 | Weblog
久しぶりのアップ なかなか時間がなくて、だいぶ遅れていますが・・

桜井を案内していただいた。

聖林寺
多武峰妙楽寺(現、談山神社)の別院として鎌足の長子 定慧(じょうえ)の開基と言われる。
明治の神仏分離で多くの伽藍や塔頭が神社や民家になる中、聖林寺に関わる僧たちの努力で寺院として存続出来たという。
 
           山門        大界外相(だいかいげそう)の標石
「大界外相」とは「ここから内側は仏の世界」を表すのだそうだ。今まで知らずに見過ごしていた。
 

         静かな境内
女性の住職さんの説明があった。
本堂に上がって 本尊「子安地蔵尊」を初めて見た。
1個の石から彫られた巨大なお地蔵さま。 これを安置した後本堂を建てられたとか。

お地蔵さまは江戸時代にお産に苦しむ婦人の救済を願って造られたもので、安産・子授けの寺として有名だ。
石は後の山のものらしいが、どうやってここに持ってきたのか・・

地面に台石がありその上に安置されているとのお話で、雨が降るとお地蔵さまも湿気るとのこと。
床下を覗きたい気持ち。
こんな大きいお地蔵さまは始めて見た。「坐像のお地蔵さま」というのも珍しいらしい。
今日も祈願に訪れている方があった。

観音堂には十一面観音像(国宝)が祀られている。
観音様は元からのものではなく、神仏分離の際、大三輪神社の神宮寺「大御輪寺(廃寺)」の本尊が移されたものだとか。奈良時代末期の作で、大型の十一面観音像では最古のものだと聞いた。
桧の1本造りで木心乾漆像

頭の上に小さい仏頭が乗っているが、今までなんとなく見ていた。
今日もはっきりとは見えなかったが、パンフに書いてくださっていたのを見ると、その11の顔は中心の仏様の周りに菩薩面・牙出面・憤怒面・大笑面などがあることを知った。

かなり急斜面に建つ聖林寺からの見晴らし。遠くに箸墓古墳も見えた。

昼食の後、談山神社参道を下る。

西内酒造


町に溶け込んで通り過ぎてしまいそう。

社長さんから酒造りについて詳しい説明があった。
酒造りの姿勢、研究熱心で真面目なお人柄がしのばれるお話だった。

明治時代に引き継ぎ6年前に杜氏さんが高齢で引退された後、他の酒蔵で杜氏さんと寝起きを共にして勉強、努力され、今は息子さんと2人で酒造りをされているとか。

酒造会社も減少して生産高も少なくなっている日本酒。
日本食ブームの今、なんとか盛り上りを期待しておられる。
みなさん日本酒を飲みましょう。

酒蔵の見学では
昔は麹室の中での作業は裸で下履き姿だったこと。・・想像・・
「もと踏み」作業は素足でしたことなどもお聞きした。水虫の時は?なんて質問もあった。
今は衛生上ということで長靴履き、ビニール手袋などを使う。


今は使われていない「あみだ車」残っているところは少ないという。
重いものの移動に使う。
いろいろ見せていただいた後、試飲タイム


全部試飲した中で「大吟醸」と仕込み水の代わりに酒を使うという「貴醸種」が私は好きだった。

参道をさらに下る。

途中には灯籠や町石・地蔵などがたくさん残る。


町石は下の鳥居から談山神社の摩尼輪塔までの間に江戸時代に造られたものが52基あったそうだ。
今は28本残るとか。
52というのは迷い~悟りに至る仏道修行を表しているそうで、町石とは言うが実際の距離とは一致しないらしい。


聖林寺の石仏の残り石で造られたという石仏


         談山神社の大鳥居 
江戸時代に造られた石造りの鳥居 隣地の火事で西端の一部が落ちて欠けている。
「鳥居」鳥がとまる門が由来との説?もあるらしい。聖と俗を分ける結界を表す。

等彌神社

木の鳥居は遷宮で要らなくなった伊勢神宮の内宮の鳥居を譲り受けたもの。

ここでは正式参拝をするという。

拝殿の正面から入り椅子席に並ぶ。
太鼓が打ち鳴らされ、笙のテープなどの演奏の中、参拝・祝詞・代表者の玉串奉納などが行われた。

境内から出土したという「ヤタガラスの土偶」が回覧された。

宮司さんのお話を聞く。
鳥見山は神が宿る甘南備山 神武天皇が霊畤(レイジ まつりのにわ)を設けられたところだという。
金鴟伝説があり、皇室との関係も深いという。
霊畤のあるという鳥見山(245m)の登り口があった。
なお、榛原にも鳥見山がある(734m)


境内は紅葉の名所 秋においでください。ライトアップもしています。とのこと。

時々小雨の降る天気だった。説明が聞きにくい(耳のせい)ので困るが、初めてのことも聞けた。

桜井駅へ戻る。
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