午後13:40出発
新城神社 地味な神社。境内に「平隆景公の墓」「自刃の地」の標石が建っていたが・・平隆景?って。
史跡 文永の役 新城古戦場
鎌倉時代、文永11年 元の大群が対馬~壱岐に押し寄せ、迎え撃ったが、全滅。その時の守護代が、先の 平景隆だったのだ。
「元寇 千人塚」 島内の10か所が古戦場となり、犠牲者が多数。
多くの遺体を1か所に埋めた千人塚は6か所もあるという。
対馬や壱岐の戦禍は知らなかったが、ずいぶんひどかったんだなあ。
男嶽神社(おんだけじんじゃ)
男岳山頂(168m)にあるが車で近くまで行ける。
途中にイスノキの果実や実がたくさん落ちて吹き溜まっていた。
イスノキの群落。
男嶽神社 祭神は猿田彦命
猿田彦にあやかって境内には「石の猿」がたくさん奉納されている。
社叢の植物 イスノキの大木がたくさんあるのはわかる。
カカツガユ(クワ科)別名ヤマミカン つる状になり、枝や葉腋に鋭い刺がある。雌雄異株で、11月頃直径2㎝ぐらいの果実が熟して食べられる。とのこと。
カガツガユの名を聞くのも初めて、見たこともない。社叢に数株とのことなので、見つけるのも無理そうだが、見てみたいなあ。
バリバリノキ これかな?
サカキの木に ヒノキバヤドリギ がいっぱいついているのを見つけた。
これだけ取りつかれたらサカキもたまったものじゃないだろう。
珍しくはないが、男嶽にいた コカマキリ 展望台にも登った。
女嶽神社(めんだけじんじゃ)への登り口。麓に駐車。
途中に、シイの実がいっぱい落ちていた。
「私、シイの実拾うから、お母さん1人で女嶽神社へ行ってきて」と言われ・・1人山へ向かう。
きれいなゴンズイの実
これはホウロクイチゴだ。実はない。
ハダカホオズキ
女嶽神社(めんだけじんじゃ)女岳頂上(標高149m)にある。
簡素な社殿
下ってシイの実拾いの娘と合流し、車まで戻る。
(帰ってから炒って食べたそうだ。感想は「ギンナンとクリを足して2で割ったような味」だったそう)
月読神社 神社はどこも階段が多い。祭神は 月読尊。
古事記によると、 イザナギ命・イザナミ命が、天照大神の次にお産みになったのが月読尊だそうだ。
壱岐の月読神社が全国の月読神社の本宮とされているそうだ。
16:00。今夜の宿は温泉ではないので、途中で温泉に入っていくことに。
「5時までに出ればOK」という、湯本温泉 平山旅館に連絡がついた。
神功皇后が三韓出兵の帰路、立ち寄り、温泉を発見したと伝わる湯本温泉。
14件の温泉施設がある。(夕べの宿も湯本温泉)
ナトリウム-塩化物泉 で「鉄分を含んだ赤い塩湯」
平山旅館「奥壱岐の千年湯」の看板、「日本秘湯を守る会」の提灯がかかる。
中庭。ノボタンが満開だ。
改築の際、古い木材に囲まれた千年湯の源泉が見つかり、それが湯本温泉の発祥の地と言われ、1500年の歴史がある。
5時までということで、少し気ぜわしくはあったが、十分温まった。
少し薄暗くなってきたが、もうひと巡り。
国指定 壱岐古墳群「壱岐風土記の丘」の古墳を2か所見る。
①鬼の窟(おにのいわや)県内(長崎)最大の円墳
羨道・前室・中室・玄室へと至る3室構造
両袖式の横穴古墳 石室は巨大な玄武岩を積み重ねて築かれている。
②掛木古墳 6世紀末築造の円墳
中は電気が点き、珍しい「くりぬき式家型石棺」があった。
石室の石も大きい。
もう1か所
報恩寺
イロハモミジが美しく色づいていた。
壱岐ではイロハモミジはあまり見ない。
見たかったのはこれ「壱岐の銘木・巨樹 モクセイ」
長崎県天然記念物 樹高9.5m 幹回り1.75m
消えかけていたが説明板があった。
『・・・花の色が純白のものを「ギンモクセイ(漢名 桂花)・赤黄色のものを「キンモクセイ(漢名 丹桂)・淡黄色の花を咲かせるものを「ウスギモクセイ(漢名 金桂)」という。国内で天然記念物に指定されているモクセイはキンモクセイが多いが、この寺の木は「ウスギモクセイ」である。・・』
そうか。これで納得。
・・というのは、以前(2020.1月)「キンモクセイ」と、鹿児島のそのお家の方がいわれた「果実付き枝」を娘がもらってきてくれた。
キンモクセイに果実が出来るのか? 本当か? どんな木なのか?
気になっていたが、その後、鹿児島に行く機会があり(2022.12月)その木を見た。
実はあったが花の時期ではなくはっきりしない。
葉に小さい鋸歯があり果柄が短いように思った。
その後(いつだったか)、ネットで、鹿児島の方では?「ウスギモクセイもキンモクセイという」という記事を見つけ「黄色い花が咲くモクセイ」とその家の方がおっしゃったのも、間違いではなく、その地方ではそれを「キンモクセイ」と言っていたからだったのかと少し納得したのだが・・
今回説明板ではっきりそれがわかってよかった。(少し長くなりました)
それから、2か所立ち寄ったが・・もう暗くて無理・・
宿へ着いたのは18時。風呂は済ませているのですぐにご飯にしてもらう。
左上の鍋は、郷土料理「鶏ひきとおし鍋」他に数品出た。
今夜のお酒は、麦焼酎「壱岐」お湯割りで。飲みやすい。
お腹いっぱい。 お休み。