みどりの野原

野原の便り

6月30日 ホタルの夕べ

2012年06月30日 | Weblog
出かける頃になって降りだした雨。

送迎バスに乗り会場の山野草園についてからも雨は降り続く。
小降りになったり強くなったり・・
ホタル楽しみにしていたのになぁ。無理かなぁ。

明るいうちにホタルの場所の下見も兼ねてひと回り主催者の奥様が愛情あふれる語り口で案内してくださった。

今は想像できないが、このあたりは放置され、草や木がおい繁る荒れ地となっていたらしい。
それを年月をかけてボランティアの方々が木を伐り草を刈って田を作り、保全されているとか。その結果山もすっきりきれいになり、田んぼも何枚も作られている。
今はNPO法人を立ち上げて管理しておられるらしい。

ボランティアさんの手によって生まれ変わり、手入れすることで希少種なども復活しているということだ。

遊歩道わきには植えられたものもあるが、自然の草木も豊富。

 
   ツチアケビ    ムロウマムシグサ(ヤマトテンナンショウとの説明だったが)

 
田んぼの向こうの山裾が大和川の源流部どという。ホタルはこの辺りで・・

 
赤ソバ タカネルビーを作っておられたところ。一人ばえのソバの赤い花が咲いていた。
右)ある時、他所から土壌改良材?を持ってきて入れたところハキダメギクが一面に広がりソバが負けてしまったこのこと。
「やっぱりよそから持ち込むのはダメですねえ」とおっしゃっていた。


田んぼの下の方にはいくつものビオトープができていた。それぞれに名前が付いていて生き物の観察などをされているそうだ。
マツモムシ・コオイムシ・ミズカマキリなど今では見られなくなっている生き物も見られるという貴重な場所だ。

畦にはユウスゲも蕾を持っていた。1つ咲いているのは暗くなってから見た。

 
急な坂道を戻る。       サカキの花

立派な休憩所で夕食のカレーをいただいて、ホタルのお話も聞き、いざホタル観賞に出発。止むかとの期待むなしく以前雨が続いている。
暗くなった道脇には竹の灯籠にろうそくが灯され、暖かい雰囲気を醸し出している中傘と用意してくださったナタネ殻を手にさっき行った田んぼの方へ。

あ、飛んでる。田んぼの上をスィ~スィ~と光が点滅。ヘイケボタルだ。山の近くを飛んでいるのはゲンジボタル。
その後も山の木の間、道のそばの草の中、田んぼの上に柔らかい光が・・
飛んできたホタルにナタネ殻を近づけてホタルを採った子もいた。 

途中で雨が激しくなり戻った。
乱舞とはいかなかったが、久々にゲンジボタル・ヘイケボタルを見ることができた。
「ホタルは放してあげましょうね」持ち込まず。持ち帰らず。

ホタルを見れたことと共に、もうひとつうれしく又びっくりしたのは、思いがけずろうあ者・手話関係の知り合い4人に10数年ぶりに出会ったこと。
いろいろ話すうちに思わぬつながりがあったりしていっそう楽しい夕べになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月29日 平群観察会 本番

2012年06月29日 | Weblog
観察会本番の今日は梅雨の晴れ間の真夏日。暑いと不足は言わない。
雨に比べればありがたい。

ここでの観察会は今年で5年目になる。去年までとはコースを変えて計画した。
配った地図は「良くできてるねえ」と言ってくれる人もあり苦労した甲斐があった。


空き地のフェンスのところのオッタチカタバミのエライオソームをルーペで観察。
下見の時に気が付いたもの。参加者のみなさんも初めて見る方がほとんどのようだった。

空き地や道端の植物の状態は下見の時とはもう変わっている。下見の時にはまだ出ていなかったカヤツリグサやクグガヤツリなども穂を出しておりリストに追加せねば。

            チチコグサモドキの近くにあったタチチチコグサ 横で比べれば違うがややこしい。近くにはハハコグサもまだ花があった。  中)オオエノコロの群生 右)メノマンネングサ

 
田んぼ道ではウツボグサ コマツナギが期待通り満開 ノアザミもヒメジョオンも咲いてお花畑のようだった。


  
もう少し咲いているかと思ったヤブカンゾウはまだ蕾が多かったが、1つ2つ見やすい道端に咲いていた。右)ヤブカンゾウのツボミ 
   
   ギシギシの瘤体    アレチギシギシの瘤体  ナガバギシギシの瘤体 違いを確認
エゾノギシギシはまだ若くて瘤体がはっきりしない。

 
ダキバアレチハナガサは下見では咲いてなくてヤナギハナガサかアレチハナガサかダキバかわからなかったもの。今日教えてもらって判明。 

 
ニジュウヤホシテントウ と蛹 畑ではナス科の野菜を食べるにっくき害虫だけど、野原のイヌホオズキを食べてる分にはかわいい。葉をよく見るとかじり取った歯跡がいっぱいある。


カラムシの綴った葉を開けてみるとアカタテハの幼虫が、ひっそりと住んでいた。

予定通り無事終了して解散。

反省会終了後、参加者の1人に誘われてタケノコがあるかもしれないとマダケの山へ。

 
管理しておられるマダケの竹藪。すっくりと伸びた今年竹  右)タケノコ
畑にも立ち寄ってズッキーニやナス・キュウリピーマン・キュウリなど少しずつ頂き・・

お土産を袋に入れて 息子さんが王寺駅まで送ってくださった。

駅から家まで手を持ちかえ持ちかえしながら帰宅。

 
帰って開けてみたらジャガイモや玉ねぎも入っていて・・すごい。   
右)タケノコはすぐに茹でて、玉ねぎとジャガイモ以外の採りたて野菜に冷蔵庫のニンジン・ニラ・シメジと鶏肉で(豚がなかった)さっそく味噌炒めを作った。(これ1人分) 
ソーメンと味噌炒めの夕食はすごくおいしくぺろりとたいらげた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月25日 馬見公園

2012年06月25日 | Weblog
雨だから中止だな~。でもしばらく行ってないからうろうろしよ。とのんびり行ったら、小雨降る中観察会が始まっていた。

傘をさしているので、後ろにいると見にくい。

 
        ガクアジサイ 真の花も満開 


      コブシ       タイサンボクの実 


クリの雌花もだいぶクリらしい膨らみがでてきた。

 
ネムノキ 中心の花だけに蜜があるという。エコな花   
                 右)クチナシ 黄色いひも状のはオシベの葯らしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月24日 平群へ下見

2012年06月24日 | Weblog
雨で行けなかった下見に出かけた。うっとおしいがなんとかお天気ももった。

先日の下見でルートを決めたが、思いついて少し違う道を歩いて平群橋へ出ることにした。
この道の方が交通量が少ない。

歩いて見るとまた違った植物もあって目新しい気分。

 
更地が広がる中に取り残されたお地蔵さん。どうなる事やらと気になることだろう。 生駒山も見える。

空き地になったところにはさっそく帰化植物も生えてきた。 畑の跡地らしい空き地もあった。

1人で歩いていると時々話しかけられる。ここに50年住んでいるという人と話をした。

草を見て記録しながら写真も撮りながら・・・


あまり風情を感じない竜田川だが・・

 
白山神社まで3時間40分ぐらいかかった。 鳥居の脚が継いであるのに初めて気付いた。


白山神社からは前に下見した新しいルートで。

草花の他、昆虫もいろいろ見られた。

 
  
 

モンシロチョウ?スジグロシロチョウ? ベニシジミ・ヤマトシジミ・ナガメ・タテハチョウの仲間・コミスジ・シオカラトンボ・キマワリ・ハラビロトンボ・ツチガエル・ラミーカミキリ・ホタルガ・・

結局ひと回りするのに5時間半ぐらいかかった。下見は時間がかかる。
駅前だけではなく、田畑の環境も変わりつつあるが、こうやってゆっくり歩けば、まだまだ見どころがある。
前にはツボミだった花も咲きだして、本番は見頃かな?

野の花が何気なく咲く。気持ちが安らぐ風景がある。

種名がはっきりしないのもある。調べられるものは調べ、後は本番でヘルプを期待しよう。

これから整理がまた一仕事。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月23日 ハーブを楽しむ

2012年06月24日 | Weblog
今日の講演のテーマは「ハーブを楽しむ」

喫茶店でハーブティをいただいたり、頂いたポプリを飾ったりぐらいはするが、日頃あまりハーブとは縁のない生活をしている私。
お料理に使うのもシソやショウガや三つ葉やサンショなど日本のものばかり。

私のイメージではハーブとは「香りを楽しむ植物」
でもお話では
狭義のハーブとは「ヨーロッパで栽培されてきた有用植物」をいう。
「花や葉や茎・種子・根が薬や芳香・香味・染色・保存・防虫などに使われてきた」という。

「ヨーロッパで」というのは初めて知った。また染色や保存・防虫などに使われるものもハーブと言うのも聞き始めだ。

もっとも広義では「その成分が健康に役立つ植物の総称」と言うことだ。

ハーブは古代エジプトからミイラの保存に使われたり、古代ギリシャでも盛んに利用されたそうだ。
医薬が発達するまでは健康を支えるものであったらしい。
その後、華やかな花に押されて衰退した時期、再評価された時期・・関心が高まり・・

ヨーロッパでは生活に密接に関わり、宗教とも深い結びつきがあり、祭りや神話や物語やことわざにも登場。


歴史や文化の話の後、持って来られたハーブを回覧し少しずつ枝や葉をもらい、ハーブの説明に入った。


スイートバジル・ローズマリー・コモンセージ・ミント・ニオイゼラニウム・コモンタイムなど

知っているもの・知らないもの。匂いも様々。

良い効果ばかり耳にするが、人によってアレルギーを起こすものもあるらしい。
セージと言っても食べられるものと食べられないものもある。
食べたり飲んだりするときにはやはり注意が必要なようだ。

外国のハーブガーデンなどの映像なども見せてくださった。
植えてあるのを見るときれいだが、雨が多く蒸し暑い日本の気候を原産地の気候にどう近づけるかが課題のようだ。

マメな世話ができない私にはちょっと無理。お料理にも使いなれたものの方が・・
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月22日 雨の予報で・・キヌガサダケはまだ

2012年06月22日 | Weblog
下見に行く予定だったが、雨で中止になった。

ごご雨上がり、キヌガサダケが出ていないか見に行ったがまだ出ていない。


大きいトノサマガエルが1匹 ピョンと跳んだ。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月20日 ゴマダラカミキリ

2012年06月20日 | Weblog
午後、卓球から帰って生協の受け取りに出た。

生協のお兄さんが荷物を降ろそうとした時、トラックの横にカミキリムシが付いていて、振り落とそうとするのを「待って!」と止めた。

ちょうど3日ほど前に「この頃ゴマダラカミキリ見なくなったねえ」と観察会で話していたところだ。
久しぶりのゴマダラカミキリ かっこいい!
 
カメラを取りに戻り写そうとするが、逃げ回りちっともじっとしてくれない。
「写真を撮りたいだけなんだよ~」と言ってみても虫にわかるはずがなく・・・


行けるところまで行くと、前翅を拡げて飛ぼうとする。それを制しながらカメラで追う。

家の中でレンズ付きの観察箱に入れてちょっと目を放した隙にいなくなった。
・・と思ったら逃げ出して玄関の天井に止まっていた。

娘が恐がって必死に服を振りまわしてやっと下へ落ちた。


少しじっとしたところでやっと写真が撮れた。

そしてしばらくして今度こそブ~ンと翅を拡げて飛び去ってしまった。 

カミキリムシに夢中になっているうちに生協の荷降ろしはすっかり終わっていたのだった。

カミキリムシは幼虫が幹内部を食いあらし木を枯らすので果樹農家にとっては嫌われ者の害虫らしい。

子供の頃、薪を割っていた父が中に入っていた幼虫を炒って食べていたことを思い出す。
私はイナゴは食べた覚えはあるがカミキリムシは食べた覚えはない。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月18日 金剛山麓 

2012年06月18日 | Weblog
1か月ぶりの金剛山麓。

 
マタタビの葉は白くなりツボミがたくさん付いていた。     
                      右)ナルコユリ

 
オオバアサガラはもう見頃を過ぎていたがなんとか花は見れた。
                      右)ヤマアジサイ 見頃

 
    ニワトコ           クマノミズキ 実


     ヒヨクソウ 

 
   ヘビイチゴ           ヤブヘビイチゴ


 ナワシロイチゴ花  
 
  クマイチゴ   ナガバノモミジイチゴ 完熟

 
        クワ             ヤマグワ


スギの木の下にカヤランが落ちていた。

虫たちも活き活きと。

 
スジグロシロチョウ? 20頭近く見た。 テングチョウも6.7頭 

 
捕まえようと手を伸ばしたらコロッと落ちて死んだふり・・ 種名調べ中 シロコブゾウムシと判明


  オサムシの仲間

オオルリ 2回も見れてうれしかった。見やすい木のてっぺんで、しかも大きい望遠鏡で見せてもらってはっきり見えた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月17日 高安山周辺 里山の昆虫

2012年06月17日 | Weblog
生駒山山系の山沿いを服部川駅から瓢箪山駅まで歩いて昆虫を観察する。

夜明けまで降っていた(・・という)ひどい雨も止んで、暑い一日だった。

高安地区は古くから稲作が始まった地域らしい。山からの湧き水が田んぼや溜池を通して平野へと拡がって行く地形で、今も古い溜池が残り、水分環境の恵まれたところで見られるウラナミシジミも生息している。

地元で観察を続けておられる方のお話では以前は全域に生息していたウラナミシジミも道路ができたり、河川改修などで環境が変化し、生息地域が狭まり減ってきているという。

他の地域では乾燥に強いヒメウラナミシジミがほとんどらしい。


ルリシジミ  飛ぶと瑠璃色の表翅が見えてきれい

 
ウメエダシャクがたくさん見られた   ウメエダシャクのさなぎ

 
ウバタマコメツキムシ 仰向けるとピーンと跳ね上がるはずが・・2回目の実演はなかなか始まらない。

 
       ホタルガ      オオクビボソゴミムシ                


     だいぶ登ってきた。見晴らしがよい。     

 
古い溜池が残る。道路に分断されている池もある。トクサや湿地性の植物が生えている所もある。


ウラナミジャノメ どこにでもいたのがいなくなっていくのはさみしい。


玉祖神社 クスノキの大木 ここで休憩

 
     マイマイガ           


最後に東大阪市立郷土博物館を見学 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月16日 長居公園 都市の自然 報告会

2012年06月16日 | Weblog
長居公園

 
    ヒシバデイゴ           アメリカデイゴ

 
   グレビレア ロブスタ       スモークツリー


午前中は「都市の自然」調査の内、植物関係の報告。

去年から1年がかりで行われた大阪市内公園の植物調べ。そこからわかった事の報告があった。

大阪市は緑比率(全体面積に対する山地を含めた緑の割合)は10%に満たず、全国でも最も緑の少ない地域。
それでも公園は市営・府営・国営を合わせると980か所ぐらいあるという。
大阪の面積の4・2%が公園。1人当たりの公園の面積は4㎡という。全国的にも緑の少ないところだということ。

その市内公園の中で大きいのは鶴見緑地・大阪城公園・長居公園だという。(国立淀川公園除く)

去年から始まった植物調べを行った15箇所の公園にはどのぐらいの種類があるのか・帰化率は?・一年草の割合・シダの出現・出現頻度の高い種・1か所にしか見られなかった種・・などなどのまとめを聞いた。

小さい公園でも100を超す植物の種類が記録された。面積が広いと出現種数も増える。
草本での帰化植物の割合はほぼ半数。

調査した公園すべてにあった種。1か所だけにしかなかった種。
少なくなっていると言われるイヌノフグリが結構あちこちで観察されたことの報告された。

私が何回か参加した長居公園は、草本木本(花壇の花など除き)407種出現。シダが極端に少ない事などがわかった。 
シダの少ないのは公園の成り立ちによるものか。
調査に参加して、目立たない最近の帰化植物をいくつか知った。
これからまだいくつかの公園の調査を続けられる。

午後は都市の自然を調べる中で、植物以外の生き物などの途中経過や今後の取り組みのお話などがあった。
今も継続中のツバメの調査やこれからやりたいトカゲやタヌキ・コウガイビル・カタツムリ・コガネムシ・昆虫や生き物いろいろや地形などの情報を集めたいという。

私もカタツムリを入れる紙箱を数個・コウガイビルを入れる99%エタノールの入ったビンも1つもらってきた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする