天武持統天皇陵~石舞台公園~岡寺・治田神社~岡本寺~史跡飛鳥宮跡~川原寺~岡寺駅のコース
飛鳥駅前のキキョウ植栽 絞りのキキョウがあった。
天武持統天皇陵
檜隈大内陵 野口王墓などとよばれ、時代によって、文武天皇陵とされるなど混乱が続いていた。
明治時代に、阿不幾乃山陵記(おうぎのさんりょうき)という、墓泥棒が捕まった際の取り調べの記録が発見されて、古墳内の様子から天武持統天皇陵と特定された。(天武天皇の夾紵棺と持統天皇の金銅製骨壺があったらしい)
天皇陵と言っても確実に被葬者がわかっているものは数少ない中、被葬者がはっきりしている珍しい陵墓だという。
墳丘は円墳状だが、本来の墳形は八角形の5段築成だそうだ。
石舞台古墳周辺の島庄遺跡には蘇我馬子の邸宅跡、後には草壁皇子の嶋宮があったと想定されている。
遊歩道から岡寺(龍蓋寺)へ。
西国三十三所 第七番札所
開祖は義淵僧正
父母が子宝を観音に祈願して授かった子で、このありがたい話を聞かれた天智天皇は、岡の宮で義淵を草場皇子と共に養育されたという。
出家して、元興寺に入り、後に龍蓋寺(岡寺)龍門寺などを創建。
弟子に玄昉・行基・良弁など。
岡寺 仁王門
境内には義淵僧正が法力によって悪龍を閉じ込め、大石で蓋をしたという伝説の龍蓋池もある。
義援僧正廟所など見どころも多い。
廟所近くから本堂・境内を見る。
本堂には日本最大・最古の塑像 本尊 如意輪観音像がある。
岡寺に続くところにある治田神社
創建当時の岡寺は現在の治田神社の境内にあったらしい。
史跡 岡寺跡の説明板あり。
岡本寺 「天智天皇 岡本宮 御遺跡」と書かれている。
下って、飛鳥京跡エビノコ郭~史跡飛鳥宮跡(伝飛鳥板葺宮跡から名称が変わったそうだ)
推古天皇から持統天皇に至る約100年間、天皇の宮が次々と飛鳥の地に造営された。
飛鳥京跡苑池 中国の都城文化に倣って作られた、飛鳥宮の庭園跡。
池や噴水もあり、海外からの賓客をもてなしたのか。
川原寺跡 遺構として28の大理石の礎石と塔跡が残る。
現在は中金堂跡に弘福寺が建つ。
発掘調査から、一塔2金堂式の伽藍配置が判明。
飛鳥寺や大官大寺と共に飛鳥3大寺院に挙げられる大寺だが、謎の多い寺らしい。
日本書紀には創建などの記述もなく、室町時代末期に焼失して以降完全に廃寺になった。
岡寺駅で解散。
今日見た植物など。
ヤブマメ
ツルニンジン 花1つ。つぼみ多数。
ツリフネソウ 久しぶりに見た。
石舞台近くの赤ソバ
クサギ 赤と藍色の2色効果に鳥だけでなく、人間も吸い寄せられる。
ショウキズイセンの果実 2㎝ほどある。まだ若く未熟。
まだ花も残っていた。果実は初めて見た。