天気予報は雨・雨・雨・・雨覚悟で来たが、なんとお天気でラッキー!
天神崎
ナショナルトラストの地として知っていたが訪れたことはなく、来たかった所だ。
ちょうど大潮でしかも一番潮の引く時間に合わせて到着。
和歌山県田辺市 田辺湾の北端の岬で海側には潮が引くと平らな広い岩礁が現れる。
道路から内陸は山で日和山がある。ここがナショナルトラスト運動の地。
勘違いをしていて、なんとなく海辺がそうなのかと思っていた。
よく考えると磯場には所有権はないのだった。
天神崎の自然を守る会の方の案内で磯に降りた。
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潮の引いた広い岩礁。加太の海岸とは違い平らな岩場がず~っと先まで続いている。
右)今は陸続きの小山は丸山。潮が満ちると島になってしまうらしい。
潮が引けば陸になり、潮が満ちれば海になる「潮間帯」での生物探し。
潮だまりの魚やヤドカリ・貝など生き物を捕まえ持ち寄る。
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いろんなものが捕れた(中央はニセクロナマコ) ツマジロナガウニ(腹側)
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クモガタウミウシ(表) 裏は鮮やかなオレンジ色に黒い斑
普通のウミウシのようにぷよぷよしていず固い。
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アサリに似たケマンガイ アサリよりきれいな砂地に住むという。殻が厚い。
右)カメノテ 岩にがっしりと固着している。おいしいらしいが・・
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海藻 ウミウチワ ヒロメ(ヒロハメ)おいしいというのでもらった。
他にもムラサキウニ・コシダカウニ・マツバガイ・イボニシ・ムラサキインコガイカリガネエガイ・オオヘビガイ・クロフジツボ・イワフジツボ・・・魚も数種(ボラの幼魚など)・ヒジキ・・
干満の差が2mあり、陸に近いところには長く空中にさらされ、雨などで塩分が薄くなる時もある分、捕食者が少ない利点があり、乾燥に強い種が住み、沖の方では海水に浸かる時間が長く、餌も捕りやすい代わりに食われる危険も多い。環境の違いで生き物は棲み分けている。
午後からは
日和山へ・・といっても標高36m。
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道路ばたにハマダイコンが満開
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先ずは田んぼ跡へ。元は5枚の田んぼがあった。草ぼうぼうになっていたのを掘りかえしてビオトープになっている。ハンゲショウが芽をだし、スゲの仲間も穂をつけていた。
声がするのはシュレーゲルアオガエルだという。カスミサンショウウオもいるとか。
ここに高級別荘地の開発計画が持ちあがったのが発端となり、反対運動がおこり、「天神崎の自然を大切にする会」が発足し、募金活動で土地の一部を買うという地主運動がおこる。
後になって「ナショナルトラスト」という運動の在り方を知ったそうだ。
なかなか進まなかった運動も行政の協力もあり、7.1heを購入。
「・・守る会」ではなく「大切にする会」としたのは「みんながこの運動の協力者になって天神崎の自然を大切にしていきたい」との願いからだそうだ。
日和山への登り道は海辺の山らしいいい道だった。ウバメガシ花・やヒメユズリハ・タイミンタチバナ花・マルバアオダモ花・クロバイの白い花が上方に・・コバノミツバツツジ花・モチツツジ花
所々岩がむき出しの場所を通って頂上へ。標高36m
頂上からはほぼ360度見渡せた。
日和山から下山して、
南方熊楠邸・顕彰館へ。
南方熊楠は博物学者・民俗学者であり、粘菌の研究者として有名
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南方熊楠邸 書庫と書斎がある。 書斎
庭も研究の場だった。
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名前にちなむ木として愛着を持っていたクスノキ。 生きている木にも粘菌が付くことを発見したカキノキ。 ミナカテラ・ロンギフィラと名づけられた。
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顕彰館 の熊楠像 横の大きいマッチ箱は標本を入れるためのもの。
帰宅後・・
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もらったヒロメは茹でてポン酢で、少し採ったヒジキはタケノコやニンジン・あげを入れて煮物に。途中で買ったさんまの一夜干しも焼いて、さっそく夜のおかずになった。