みどりの野原

野原の便り

5月31日 鵜殿 ヨシ原にヨシ笛ひびく

2013年05月31日 | Weblog
ウグイス・オオヨシキリのさえずりを聞きながらヨシ原を歩く。


オギ・ヨシ・セイカタヨシ 場所を分け合っているように見える。
・・が、昔に比べて乾燥化が進み、ヨシが減ってオギの勢力が拡大しているらしい。

鵜殿は昔から品質の良いヨシが採れ、雅楽の篳篥(ひちりき)の蘆舌(ロゼツ)の全国唯一の産地。
ヨシなら他にもありそうだが鵜殿のヨシに勝るものはないという。
その中でも茎の太さ・繊維の密度・肉の厚みなど質の高い蘆舌作りに適するのはヨシ数千本の中からわずか数本と聞いて驚く。

河川改修後急激に減少したヨシ原を守る取り組みが今もなされている。

そこへ第2名神高速道路の計画があり「計画ではこの辺を通ることになっています」と言われたところはヨシ原の真っただ中。
この広い空が分断されるだけでも景観もかなり変わりそう。
動植物にとっても大切なヨシ原。
できるだけヨシに負担がかからないように話し合い中だそうだ。


藪こぎをしていくつか希少種が残っているところも案内してもらった。

 
お昼には参加者のお一人がヨシ笛を披露された。ここで聴くヨシ笛の音色はまた格別だった。 
          右)カラスムギのノギの回転運動を見る。草の実を使った虫は 生きているようだ。

 
     ミコシガヤ             ウキヤガラ

 
               ハナウドのお花畑

 
    クマツヅラ           ヒレアザミ

揚水場や切り下げ地も見学。
熟したクワの実は郷愁を感じさせる味だった。
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5月30日 京都府立植物園をゆっくりと

2013年05月30日 | Weblog
雨模様だったので友達と植物園を歩くことに。
少し傘をさすこともあったが、涼しくて歩きやすかった。木立の下が少し薄暗かったのを除いては快適な植物園巡りだった。


オールアメリカセレクションズの金賞受賞の新品種 ラバテラ を植えた花壇             
 右)横の花壇では花を植える前にバーナーで土を消毒しているのかと思ったら、土の中の虫を殺しているらしい。
ヨトウムシのようなものが転がっていた。

 
見慣れない花 花をよく見ればスズサイコの花に少し似ている。根元を見たら「スズメノオゴケ」の小さい札があった。 
コケ? 腑に落ちないまま帰ったが、調べてみると「スズメノオゴケ」は「イヨカズラ」の別称とのこと。
やっぱりスズサイコと同じガガイモ科とわかって納得。 右)オオタニワタリ 新芽が開きかけていた。
堅そうなシダだが、沖縄だったか奄美大島だったか?で若い芽を食べたことがある。

 
        池には 「アサザ」が一面に咲いていた。   

 
   ウリノキの花が落ちていた   オガタマノキ満開 匂いを嗅いだら急におなかがすいてきた。

久しぶりに温室にも入る。

 
     ツンベルギア       思い出のある ヒギリ

 
  ジェイドパイン(ヒスイカズラ)   マラッカで食べた「レンブ」がたわわになっていた。
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5月27日 馬見丘陵公園 (注意 最後に虫が出ます)

2013年05月27日 | Weblog
1か月ぶりの馬見丘陵公園

吉野川分水施設(大迫ダムから727km・・)
こんなところにこんな施設があるのに今まで気づかなかった。

 
クロガネモチの花 前の年は鳥が少なかったからか前年の実を残したまま新しい実がダブルで付くという異常さだったが、この冬の実は鳥がよく食べて実はひとつも残っていない。        右)クスノキの花      

 
ソヨゴの雌花が見られたのはよかった。       ニシキギ 果実

 
     ヒュウガミズキ果実        マテバシイの花と去年のドングリ
木も草も地味なものが多かった中で、

タイサンボクの豪華な花 陸橋の上から目の高さで見られた。

 
    懐かしいクワの実   ジューンべりー(アメリカザイフリボク)も実が赤くなっていた。

今日面白かったものは虫。(虫嫌いな人 注意)  

 
ヤマザクラにいた毛虫 これはマイマイガと思う。 右)この枝にびっしりと付いたのは何かのサナギ?
右の写真は「アカホシテントウのサナギ」と判明

こんな面白いものは大歓迎・・なのに・・「気持ち悪いものは 注意 って書いといてや」という人。
今回は覚えていたので書いたけれど、もうすぐ忘れます。その節はあしらかず。
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5月26日 島熊山

2013年05月26日 | Weblog
名前は聞いたことがあったが・・
島熊山は住宅開発の時に残された豊中市千里丘陵の山。


住宅地を抜け・・実がたくさんついたシナサワグルミのある公園を抜け、しばらく歩いた所を山に入る。
山を歩いていると、そこが千里の住宅地のすぐそばだということを忘れそうだ。

阪神大震災後、防災拠点としてここにヘリポートを作る計画が持ち上がったが、市民グループの反対運動によって数少ない雑木林として残され豊中市が譲り受けたもの。
もともとは里山の赤松林であったが薪などに利用され禿山状態になっていたのが、それも利用されなくなり今の姿になったという。
ここをよりどころにする生き物も多い。

ナツグミ・トウグミ・カラアキグミなどの違いを聞く。星状毛・鱗状毛などの違いで見分けるが、難しい。

 
        ゴンズイ         見上げると ネジキの花が行儀よく並んでいた。

 
 ツルアリドオシの白い花 涼やか  シャシャンボの若葉 花と間違えそうなぐらい赤くてきれいだった。 


ここも竹が入り込んでいるらしい。竹の伐採もされている。

竹の侵入はどことも深刻だ。ここでは「伐るところ・残すところと範囲を決めて」おられるらしいが、「自分の地域では孟宗竹はもともとなく、人が持ち込んだものだからと皆伐している」という参加者もおられた。 
ここでは「竹になってからでは後始末が大変なのでタケノコの内に蹴り倒す」とのこと。
皆伐がいいのかどうかは分からないが・・とにかく竹が厄介なことには違いない。

そして竹を伐る時「根元から伐るとひこ映えが出る」「目の高さに残して伐るとひこ映えがでない」と聞いた。
これは初耳だった。

帰って調べてみたら「冬場に1m伐りを行うと竹は枯死する」と書かれたものがあった。 

115.67mの4等三角点があるらしいが時間の都合で立ち寄らず。      
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5月25日 人麿神社 入鹿神社・大日堂 おふさ観音藤原京 八木札の辻

2013年05月25日 | Weblog
橿原市内の史跡を巡る。

人麿神社(地黄町) 
宮廷歌人柿本人麿を祀る。新庄町の柿本神社から分祀されたと伝わる。
 
本殿は重要文化財 棟木に康永4年(1345)の墨書。 ご神木のケヤキ
 
見上げると色づいたムクロジの実がすずなりだ。 フジの古木も貫禄

入鹿神社(小綱町 )
廃寺となって今はなき普賢寺の鎮守社であったらしい。祭神は蘇我入鹿と素戔嗚尊

乙巳の変で討たれた入鹿の首が飛んできたのを祀ったといわれる。 
首の伝説はあちこちにある。
一般に逆臣とされる蘇我入鹿を祀る全国でも唯一の神社だとか。
そして「鶏の声を合図に首をはねられたので昔は小綱町では鶏を飼わなかった」
「入鹿を暗殺した中臣鎌足を祀る多武峰へ参ると腹痛が起こる」
「中臣鎌足の母の出生地の明日香村小原とは縁組をしない」など多くの伝説が残るそうだ。「○○憎けりゃ○○まで憎い」の類か。出処ゆえの肩入れ?

 
入鹿神社拝殿の屋根の上には龍が。 本殿(重文)は3月に塗り替えられたばかり

同じ敷地に建つ正連寺大日堂
元は普賢寺(今は廃寺となっている)の本堂。
兵火に焼かれ、再建し、他勢力により衰退し宗派も変わり、明治の廃仏毀釈により廃絶。
仏体は隣接する正連寺に合祀。大日堂は明治初期に13円なにがしで売却され村の管理になるが大正8年正連寺の管理に戻した。・・と波乱にとんだ歴史を持つ。


珍しいネコの描かれた涅槃図。

正連寺大日堂も本尊の大日如来坐像も重要文化財

入鹿神社・大日堂は今は地元の保存会によって管理されている。
今日は私の同級生のT君の説明。

 
今井町を通り抜け・・蘇武橋のたもとのエノキ推定樹齢420年
多くの旅人を見守り日陰を提供したことだろう。

飛鳥川に沿っておふさ観音に向かう。

 
木陰の涼しい緑の小道  全く水の見えない飛鳥川。
「飛鳥川に万葉の清流を」の看板がむなしい。   熟したクワの実 手が届かない。


   バラが満開のおふさ観音

藤原京資料室

藤原京の千分の一の模型を見、説明を聞く。
飛鳥の25倍もあったという藤原京の広さ、整然と広がる条坊制 
横大路(長谷街道・伊勢街道)・下ツ道・・縦横に延びる道路網に当時の人々のバイタリティを感じる。
わずか16年で平城京へと都は移るが、藤原京の条坊制が後の都づくりの元になる。

大極殿跡の木陰で弁当を食べた後、八木札の辻交流館へ。
旧旅籠であった東の平田家の内部を見学

 
階段を上がった後、入り口を閉じてしまう。  海の様子をかたどった欄間

八木札の辻は、古代の幹線道路「下ツ道」と「横大路(長谷街道・伊勢街道)」の2つの街道の交差点で、交差点の中央は高札場になっていて、伊勢参りや大峰山参詣の人で賑わっていた様子が西国名所図会に残る。

交流館の2階から見下ろす。
 
       西側に 下津道           南側に 横大路 
元高札場の横にあったという6角井戸が半分に削られている。

横大路を含む伊勢街道は河内から伊勢に通じる道で、奈良時代ごろには幅は39m(横の水路も含む?道路の北端・南端が判明している)ある年の1年間には459万人がお伊勢参りをしたという。
下ツ道は山城から吉野紀伊方面への街道。幅22.7mほどもあったといい、今の狭い道からは想像できない。昔のままの広い道だったらよかったのになあ。

八木駅で解散となる。
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5月22日 家の庭の花 ベンケイソウの仲間・外来植物

2013年05月22日 | Weblog
ベランダには乾燥に強いものが多い。


ベニバナスイカズラ(スイカズラ科)

ベンケイソウの仲間
 
        キリンソウ       白っぽい葉のベンケイソウ(名前不明)


  マンネングサ(名前不明) 

外来植物
ロゼットは雑草っぽくて、少し前まで何かわからなかった。
茎が立ってきてやっとナデシコの仲間とわかったが、カワラナデシコとは違う。
・・と思っていたら、花が咲いた。背の高いわりには花が小さい。

 
ノハラナデシコ ピンクに白の斑点のある花びら
            右)これも成長するまでわからなかったマンテマ
どちらも琵琶湖1周した時道端や空き地にあったもの。
小苗を持って帰ったか・種を蒔いたかすっかり忘れている。
シロバナマンテマは時々みかけるがマンテマはこの辺ではあまり見かけない。

4月22日に苗を植えたゴーヤは順調に生育
ツルは私と同じぐらいの高さになった。
 
 初めての雄花が咲いた          雌花はまだ蕾 
雌花はいくつかある。うまく育つかな?


   庭のサラサウツギが満開

今日は悲しい日だった。    
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5月20日 写真を撮りに再び飛鳥へ お土産付き

2013年05月20日 | Weblog
イベントは済んだがやっぱり写真を撮りたいと思い、友達を誘って行った。

山ガールの彼女は山歩きをしているうちに花や草にも興味を持つようになり、自分でも調べたりしているらしい。「よく知ってるやん」というものもあった。

一緒に歩くのは初めてだ。
「何でも聞いて。知らないもの以外は何でも知ってるから・・」

昨日も見たのだが、到底手の届かないところによく熟れたぼってりと大きいクサイチゴがたくさん見える。 やはり今日も届かないため「見るだけ」に。くやしいなあ。


近くにあったイチゴも昨日よりは熟していたのでそれをいただいた。
この香りと甘さ。最高だ。
子どもの頃、父が山の土産にアルミの弁当箱に入れて持って帰ってくれた懐かしい味。

昨日は先導役の方がいたが、今日は案の定曲がるところを間違え、あぜ道を通ったりして見覚えのある道に出た。

ミカンづくりが盛んなところで途中にはミカン畑がたくさんある。
 
う~ん なんていい香り 深呼吸ばかりしていた。


カキ畑も花盛り。ほとんど富有柿なので雌花ばかり。


  むかごから芽をだしたノビル 花は開いていなかった。
  星型の可愛い花を咲かせるが、実は結ばないという。


   ウツギは咲きかけ

 
左)スイカズラ・右)テイカカズラ 満開。どちらもいい香り~。


これ何? えっシラカシと思うけど・・新芽はこんなにムラサキだったかな?
やっぱりシラカシだよね。改めて見ると不思議なほど濃い色の新芽だった。

 
       イタチハギ           インパクトのある花色

エゴノキも満開 去年の虫こぶ「エゴノネコアシ」がまだたくさん残っていた。

帰り道で見たマツヨイグサ。しぼんで赤くなっていた。
途中で昨日のイベントに参加していた人が向うから・・。
「どうしたんですか?」
「タツナミソウの写真がうまく撮れなかったので写真を撮りに来た」とのこと。


ゆっくりのんびり歩けて、帰り道に通りかかったお家の人からいただいたナツミカンとスナックエンドウのお土産付き。うれし~い! 来てよかった~。
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5月19日 飛鳥の花めぐり

2013年05月19日 | Weblog
イベントの「飛鳥の花めぐり」
4班に分かれて案内。

コースは高松塚~朝風峠~祝戸公園~石舞台

時期もよくいろんな花や木を案内できた。

大阪や和歌山など遠方から、また毎年参加される顔なじみの方も。

和歌山の方とは先日行った伊太祁曽の近くにお住まいとかで、その話で盛り上がったが、「地元でも行ったことのない伊太祁曽神社に2度も来られ、しかも木の神様なのでよほどご縁があるのでしょう」といわれた。

スタッフの役割分担もしてスムーズに案内でき、シロツメクサやミカンやスイカズラなど香りを楽しんでもらうものも多く、カラムシ鉄砲など遊びも楽しみながら歩き、
お昼の時間にはお土産にするシュロのエンゼルフィッシュ作り。

「ブログ2年ほど前から見てますよ」と言う方がいてびっくりした。

お天気もよく、みなさん喜んでくださったのでよかった。

さすがに今日は写真なし。
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5月17日 伊太祁曽 駅~神社~四季の里公園~紀伊風土記の丘

2013年05月17日 | Weblog
去年子供たちと車で和歌山へ行った時立ち寄った伊太祁曽(12月9日ブログ)

今日は天王寺からJRで和歌山駅。さらに貴志川線に乗り換え伊太祁曽駅下車

貴志川線に乗り換える時から駅の階段にはネコの足型があり、電車の中吊りにはネコ写真(コンクールがあったらしい)。すっかりネコモードだ。

伊太祁曽駅
 
       タマ電車            ニタマ駅長も勤務中
前来た時は出張中で会えなかったのでニタマ駅長とは初めてのご対面
ニタマちゃんは「貴志川駅長代理兼伊太祁曽駅長」という立派な肩書をもつ。
貴志川駅のタマ駅長とともに人気者。

ここから近くの伊太祁曽神社へと向かう。
紀伊国一宮の「伊太祁曽神社(いだきそじんじゃ)」
 
主祭神は 五十猛命 (いたけるのみこと)他の2神とともにスサノオの子
全国に木の種を蒔かれたという木の神。    右)ご神木の大杉

モチツツジが満開 ヤマザクラにはたくさん実が成っていた。
珍しいシダがあるのを前に教えてもらったというメンバーとそのあたりを歩いてみたががわからなかった。

境内でムラサキサギゴケやニワゼキショウやニガナがあったが、ヤワゲフウロやメリケントキンソウまであって驚いた。

神社を出て「四季の里公園」へ向かう。
途中では 
ツバメの親子・ダイサギ・ケリ・イチジク畑にいたキジの夫婦もじっくりと、イソヒヨドリの夫婦などがよく観察できた。
竹林・ミカン畑が多く、ミカンの花の香りが涼やか。

「四季の里公園」は初めて来た。
入り口付近にカブトムシやクマゼミやスズメガの幼虫の展示
竹の種類の展示などがあり子供にも人気がありそう。
館内でも遊べる工夫がしてある。

公園内を歩く。
 
大人も充分楽しめるコースが作ってある。    マルバウツギが満開
山を巡って東屋でお弁当。気持ちがいいなあ。
キリはたくさん花が落ちていた。


観察池 冬は水鳥も来るのだろう。 トンボが数種見られた。

子どもたちの歓声を遠くに聞きながら「ロングスライダー(ローラー滑り台)に乗りたいなあ」の声。私も・・子どもたちががいなければね・・

 
観察小屋から下った駐車場近くの花壇はケシやバラが満開

四季の里公園を出て「風土記の丘」を目指す。

ここでもイソヒヨドリの夫婦・ツバメの親子・またまたキジのオスなどが見れた。

親ツバメが飛び方を教えるのに子スズメを連れ出しているよう。
尾羽の短い幼児?体型で、のども赤みがなかった。

 
      テイカカズラ満開            タツナミソウ

 
カキの雄花・雌花がたくさん落ちていた。

他にはシャリンバイ ノアザミ ノイバラ など。
 
     矢田峠を越える  山を越えたあたりでナガサキアゲハが飛び回る。

この後、道に迷って遠回り、やっと風土記の丘の入り口に到着。
見学はまた次の機会にすることにし、帰路につく。
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5月16日 山門水源の森

2013年05月16日 | Weblog
山門水源の森には過去何回か行っている。
h19年9月、イベントでキノコの観察会に参加したのが初回。

お天気はまずまずと思われたのにタクシーに乗る頃から霧雨。
雨が多いところなのかな。1回は雨の中立ったままでお弁当を食べた記憶が・・
平地ではもう終わったフジがここではまだ満開。タクシーの中からフジのお花見。

幸いにも雨はやんだが少し寒いのでカッパを着て。
森の楽舎(まなびや)から出発。その手前にはマルバアオダモが満開だ。
 
       マルバアオダモ       水源の森の湿原を再現したミニ湿地にはミツガシワの花が少し残っていた。

満開のフジの下をくぐって小さい谷を渡り登っていく。
 
       イワナシの実       ササユリの小さな芽の一つ一つに札が。
ネットで保護されたササユリが蕾を付けているものもあった。
後で聞いた話ではここで採った種を播いておられるらしい。
とにかくこの森が大事にされ守られていることがよくわかる。

行ったことがない「沢道」の表示があったので歩いてみることにする。
時々沢を渡る気持ちの良い道で道も歩きにくいほどでもない。
時々クワックワッ コッコッコッ と鳴くのは何ガエルかな?
タニウツギはまだ蕾 シオデの花が咲いていた。

 
          沢                バイカオウレンの葉
「いい道やねえ」と下っていくと建物が見えてきた。あれっ? 
ここには森の楽舎以外に建物はないはず・・ということは?
あらら・・振り出しに戻っちゃった。

森の楽舎で地図をもらい、再出発。


沢道を戻って(登って)分岐を確認し湿原を見渡す展望所でお弁当にする。
じっとしていると寒い。

『山門水源の森は滋賀県の最北端に位置し、北陸の寒地性と伊勢湾・瀬戸内海の暖地性の気候条件をもち、多様な植生、生物も多く、豊かな生態系をつくりだしている。氷河期の生き残りといわれるミツガシワも生育している。
琵琶湖の水源のひとつで「水源の森100選」に、また「日本の重要湿地500」に選定されている(パンフ抜粋)』
湿原はミズゴケが堆積した泥炭層からなる高層湿原で、サギソウ・トキソウなど希少な植物が確認されている。
この森は元は炭や薪を取るための里山として利用されていたという。
さっき見た炭焼き釜跡もその名残だ。
ゴルフ場計画も持ちあがったが県が買収し「山門水源の森を次世代に引き継ぐ会」等が保全活動などをしておられるらしい。

四季の森コースへの分岐を過ぎて上へ。
ヒノキの森を過ぎると寒地性のブナが現れる。
所々にマルバアオダモの白い花が見える。
ホトトギスの声が響く。

 
           ブナ              積雪地の樹形

 
三角点と展望所があり一服。頂上までもうひと登りと思ったら、すぐ上が頂上だった。516mの表示としめ縄が掛けられた守護岩があった。
この山の名は分からないのだそうだ。
何回か来たがいつも四季の森コースを歩いて頂上まで登ったことがなかったので、ここまで来れてうれしい。記念撮影をする。

 
ふと前を見ると、地面が一面に白くなっていた。
何かな?と近づくと・・・白いものは花だ。それも花柄ごと落ちたマルバアオダモ。
何だこれは?なぜこんな散り方をするの?

スズメなどがサクラの花柄ごと落としたりするので、ひょっとして鳥の仕業?

下り道は急。
松枯れが目立った。コアジサイはまだ蕾。  


咲いていたツバキにはユキバタツバキの表示があった。ヤブツバキとユキツバキの中間型だそうだ。 途中に多いミツバツツジはユキグニミツバツツジらしい。
アカガシの森
寒地性のブナと暖地性のアカガシが生えているというのもここの特徴だ。

 
       こんな木を見るとドラマを感じるなあ。


伐られた後株立ち状になったアカガシ

予定通り森の楽舎に下りてきた。
そこにいた方にいろいろお話も聞いた。
頂上で見たマルバアオダモのことも尋ねてみたら「オトシブミの仲間の仕業かもしれませんがはっきりとはわかりません」とのことだった。

予約したおでかけワゴンの場所へと行くつもりが、勘違いしてだいぶ余分に歩いてしまった。時間に間に合うかとちょっと焦ったがどうにかセーフ。

・・・が、そのおかげで?見れたものもあった。(転んでもただでは起きない)

 
       キブシ(果実)           ツクバネウツギ
満開のヤマツツジやガマズミ・フジも見れた。

近江塩津駅から湖西線に乗車。
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