みどりの野原

野原の便り

5月31日 高取 市尾墓山古墳 市尾瓦窯 宮塚古墳 ナモデ踊り絵馬

2015年05月31日 | Weblog
市尾駅~壺阪山駅へ古墳や瓦窯跡など・・巡る。

先ずは先日の「薬狩りの里巡り」5月5日 では、遠くに見て通り過ぎた市尾墓山古墳へ。
 
市尾墓山古墳 6世紀初めごろの築造 2段築成 内部は頭大の石が積まれて持ち送りになっている。細かい石積みが印象的だった。
元は前後に入口が開いていたらしい。奥壁は石で塞がれている。

石室内には二上山の凝灰岩のくりぬき石棺があった。縄掛突起は形式的なものになっているそうで、実際に縄はかからない? 
被葬者は、巨勢氏の一族で6世紀初頭に活躍した巨勢大臣男人と考えられているらしい。

小山を登り始めたところに市尾瓦窯跡(高台瓦窯と言われていたところ)

覆いがしてあって様子がわからない。昨年12月に西側斜面に窯跡が見つかった。
初めての瓦葺きの宮殿 藤原宮で使用された瓦を焼いた窯跡とのこと。
傾斜の緩い斜面を利用したいくつかの窯があったらしい。

藤原宮内の多くの建物などに使うためには、200万枚もの瓦が必要で、窯は近くの峯寺瓦窯はじめ、県内・大坂・淡路島・香川・滋賀など15~6か所にも及ぶというが、その中でも市尾瓦窯はメインだったらしい。大極殿に使用された軒丸瓦なども出土し、窯の構造もわかる状態で残っているとのこと。
ここで焼かれた瓦は紀路を通る陸路で、また、曽我川など水路を利用して藤原宮に運ばれたのでは、という。

瓦窯の丘陵を登ったあたり、天満神社の境内に市尾宮塚古墳があった。
ここに来るのは初めて。
 
先ほどの市尾墓山古墳よりは後、6世紀中頃にできた。

両袖の石室内部壁面は赤色顔料が塗られていたらしく奥の壁に赤い色が残っていた。
赤い色は水銀ではなくベンガラとのこと。
赤は道教では最上の色とされ、魔よけなどの意味があるという。
ここの被葬者も巨勢氏関連の豪族らしい。


  寸足らずな丸型ポスト

ここから市尾駅近くのガラス工房へ。
吹きガラスの制作工程を見学した。

 
外にあった色ガラスの棒   工房内 ガラスを溶かす炉 温度は1000度を超える高温
しかも、扇風機の風はガラスにとってよくないらしい。
ひとつの作品のはじめから終りまで見学

 
溶けたガラスを棒(吹き竿)の先に取り、素早く濡れた新聞?で形を整えつつ又炉で棒を回しながら熱し、また成型を何度か繰り返して・・ガラスは冷えると固まるので、素早く素早く・・
 
、息を吹いてガラスを膨らませ、又炉へ。何度も繰り返し、底になるのかと思っていた先に穴があき、広げ、熱しつつ形を整え、色ガラスを縁に絡ませて整えると、お椀型の容器になった。
底を整えて完成。パチパチパチ・・拍手
温度をかけながらゆっくりと冷ますために横の炉?に入れ、徐々に冷ましてゆく。
時間を見ていなかったが30分ぐらいかかった?
素早さと集中力と根気のいる仕事だ。真夏の炉のそばはどんなんだろう。
体験もできるらしいが、難しそ~。

ここからはずっと歩いて高取の町中へ。

小島神社では、絵馬収蔵庫を開けてくださり、普段は見ることのできないナモデ踊りの絵馬を見せていただいた。

 
ナモデ踊りは雨乞いなどの満願の時に踊る太鼓踊り。     右)アラカシ古木
各地にあったナモデ踊りも大柳生の太鼓踊りや国栖の太鼓踊りなど残されているのはわずか。小島神社に残る3枚の絵馬の内、2枚は絵柄もはっきりしていて、踊っている大勢の人や見物している人の動きもよく表現されている。

出たところにあったソテツ
 
幹に葉は全くないが先端には大胞子葉に赤い種子が見えた。根元にはひこばえらしい若い葉が出ていた。 右)燈籠の字の窪みにすっぽりとはまりこんで燈籠になったつもりか色柄まで石そっくり。

 
上村家の長屋門を過ぎて坂を登る。       右)オレンジに色づいたビワ

坂を上がったところが俳人阿波野青畝(あわのせいほ)の生家
 
庭に「虫の灯に 読み昂ぶりぬ 耳しひ児」 阿波野氏は幼いころより難聴だったらしい。
庭のドクダミがしっとりと静かな庭であった。 座敷もそのままにしてある。

その後、土佐町懐古館・青畝文学館 夢創館で高取城のCGを見、薬資料館~街の駅~小島寺(小島曼荼羅)~光永寺(人面石)と・・ちょっと疲れた。


小島寺のボダイジュ 果実ができていた。
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5月29日 伏見桃山周辺 街歩き

2015年05月29日 | Weblog
桃山御陵駅から街歩き


日本聖公会 桃山キリスト教会 奈良の宮大工 大木吉太郎による建築
御香宮神社の隣にあり、調和を考えた和風建築 屋根に十字架が(写真には写っていない)
見た目は教会に見えない。
1階は併設された幼稚園 説明を聞いていると、運動場で遊んでいた幼児が寄ってきた。 


御香宮神社 鳥居

御香宮神社
重要文化財の本殿・御香水(名水)や石庭など見どころがある。 
 
   拝殿はカラフルな彫刻               右)ソテツの大木  


大手町商店街 全国で初めて太陽光発電をとり入れたのだそうだ。


白菊水 町の中にも京の名水が湧き出る。
良い水の湧く伏見は酒どころ この辺りは月桂冠や黄桜など酒蔵がある。


「鳥せいは「神聖」の酒蔵の1棟を改装したもの。前に食事をしたことがある。

黄桜カッパカントリー
  
カッパ資料館 架空の生き物のはずの河童 全国各地 外国にもいるらしい。
             右)佐賀県の松浦一酒造の河童のミイラの写真 
前に旅行に行った時、酒樽の中に祀られている河童のミイラをこの目で見た。
屋根の葺き替え工事の際、梁の上で見つかったと説明を聞いた。
人間でもないし、イヌやネコやサルでもなさそう・・河童は本当にいるのか?

中庭には黄桜の元となった黄色い桜 ウコンが植えられている。

中庭で花盛りだった木 これは何かな?

午後から

伏見の船宿で、寺田屋騒動で有名な寺田屋 内部見学はなしで外で説明を聞く。
前に見学した時、壁に残った刀傷などを見たが、この建物は明治に再建したものなので、壁の傷が寺田屋騒動の時のものというのは??らしい。

宇治川派流は、伏見城築城の際の建築資材を運ぶため宇治川の流路を改修して造られた河川港江戸時代には30石船がここ伏見から途中枚方に寄り、大阪天満の間を行き来して人を運んだ。
下りは半日 上りは1日を要したが、稼ぎはかなりのものだったらしい。
この辺りは賑わい、寺田屋他船宿が軒を連ねていたという。
30石船は明治4年に廃船になった。


弁天浜 30石船の発着場があった。 観光の30石船に乗ったことがある。

 
     長建寺       鐘楼は30石船に時刻を知らせたという。

その後、油掛け地蔵を見て・・桃山御陵前駅へ。
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5月27日 うちの庭 キンシバイ サラサウツギ

2015年05月27日 | Weblog
ベランダから1階の庭を見る。

       キンシバイ                サラサウツギ


セローム ベランダに出しっぱなしで、夏の日差し(屋根があるが)、冬の寒さにも耐えてウン十年 
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5月26日 艸墓古墳  安倍文殊院

2015年05月26日 | Weblog
桜井駅から歩く。

若桜神社(わかざくらじんじゃ)
履中天皇が即位されたという磐余若桜宮があったという。
もう1ヵ所桜井市に稚桜神社(わかざくらじんじゃ)があり、同じ伝承があるのでややこしい。
祭神の1人「大彦命(おおびこのみこと)」は「阿倍一族の始祖」だそうだ。


「桜井」の地名の元になった井戸が復元されていた。

上之宮遺跡
聖徳太子が幼少期を過ごした場所とのこと。
発掘調査では50m以上の柵や溝に囲まれた中に建物跡や倉庫群の跡などが出たらしい。


苑池遺跡が復元されていた。

艸墓古墳
住宅の中に埋もれるようにあった。

 
入口は狭い。1人ずつ横穴式石室の中に入る。中には背丈を越す高さの家形石棺があった。横をすり抜けるにも窮屈なぐらい石棺は大きい。
後で石棺を入れるのは無理で、先に石棺を安置した後に石室がつくられたらしい。

次に 土舞台
百済から伎楽が伝わり、聖徳太子がここで子どもたちに習わせた場所とか野外劇場のようなところと言われている。

安倍文殊院
東の隅にある文殊院東古墳 

横穴式古墳で石室内に水の湧く井戸があり「閼伽井古墳」ともいわれる。

文殊院西古墳
 
被葬者は安部寺の創建者 安倍倉梯麻呂の墓と伝わっている。大きい切り石が整然と積まれている。国の特別史跡に指定されている。

境内でお弁当を食べた後 お薄をいただき、お坊さんのお話を聞いた後、快慶作の国宝御本尊「文殊菩薩」を参拝 
獅子にまたがった文殊菩薩(国宝)は堂々としたお姿で、高さ7m 日本最大とか。
京都府・天橋立切戸の文殊、山形県・奥州亀岡の文殊と合わせ、日本3大文殊と言われる。
知恵の文殊として多くの参拝客がある。

その後は、安倍文殊院の前身 安倍寺跡へ。

安倍寺は安倍の倉橋麻呂により創建され、鎌倉時代に現在地へ移った後も栄えたが、松永弾正の兵火ですべて焼かれ、その後再建されたのが現 安倍の文殊院の本堂。

塔跡(写真奥)や金堂跡が残る安倍寺跡。

最後にメスリ山古墳へ。

前方後円墳で大型円筒埴輪が立ち並んでいたという。発掘調査ではたくさんの副葬品が出土


墳丘部に通じる坂を登ってみたが、果樹が植えられ、古墳を感じるに至らなかった。

帰り道 五月というのにこの暑さ。ひたすら駅への道を急いだ。
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5月25日 昆虫 オオホシオナガバチ エゴツルクビオトシブミ

2015年05月25日 | Weblog

    ニホンカワトンボ
翅の色が3タイプ 未熟か成熟か 地域によって翅の色や縁紋が違うらしくお手上げ。
他にも種名が変わったり、昆虫の世界も日進月歩 (昆虫は変わらないが人間さまの都合)

今日、おもしろかったのはオオホシオナガバチ (写真ナシ)
古木の周りでガガンボのようにゆらゆら揺れて見えたが、捕まえたのを見ると恐ろしげな姿。枯れ木の中のキバチの幼虫に卵を産み付ける寄生バチらしい。
長~い尾はキバチの幼虫を探し当てるのに使われ、産卵管を差し込んでキバチの幼虫の体内に産卵すろという。幼虫はキバチの幼虫を食べて成虫になる。

 
エノキに作ったオトシブミの揺籃       ほどいてみたら中には幼虫がいた。


エゴツルクビオトシブミ 長い首 交尾中


これもオトシブミの仲間 ヒメゴマダラオトシブミ?    ヒメクロオトシブミ?

 
       トホシテントウ           ヒメカメノコテントウ


     サカハチチョウ

 
        マルバウツギ              ビックリグミ(植栽)
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5月23日 長居公園 植物園

2015年05月23日 | Weblog
初夏の長居公園

 
     キンシバイの仲間             カリステモン(ブラシノキ)

 
  オニグルミ 実が大きくなった。        グレビリア ロブスター 蕾


アベリアの仲間 ピンクの花  白い花のハナゾノツクバネウツギはガクが5枚なのに、これはガクが2枚 初めて気づいた。

 
       ナツボダイジュ 賑やかに咲いている。

植物園
 
ナツメ 花弁は取れてガクと雄しべと花盤が目立つ
           右)ツバキの枝先には早くも芽があった。継続観察することに。

スイスチャード サラダなどにして食べる。 茎の色が鮮やか


クリ・オリーブ・マテバシイなど地味ながら花盛り。

 
ちくちく痛いメリケントキンソウ 公園などで広がり中   針状の雌しべの花柱

 
3月17日にマルコヤマ近くで見つけた泥の巣 スズバチの巣と判明 
                      右)部屋から出てきたスズバチ 
調べてもらうのに預けている間に羽化したらしい。トックリバチの仲間で、
餌のアオムシに毒針で(殺さずに)麻酔して土の部屋に入れ、卵を産む。孵った幼虫はアオムシを食べて育つとか。
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5月22日 武庫川 ハンショウヅル 

2015年05月22日 | Weblog
武庫川渓谷沿い

 
  (左)ミヤマガマズミ や 右)ウツギ 満開 ウツギで吸密するアカタテハ

 
    久しぶりに見たハンショウヅル 蕾も花もあり


ジャケツイバラ 花が終わって小さい豆ができているものもあった。


フクラスズメがヒメコウゾにいた。カラムシ以外にも食草があることを知った。

コゴメウツギやバイカウツギ イヌザクラもあるらしいが、高くて見えにくい。

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5月20日 万葉集 難しい・・

2015年05月20日 | Weblog
万葉文化館の庭

若葉の季節

 
       クスノキ花盛り         シイの小さいどんぐり 

 
     スイカズラ       クマバチが蜜を吸いに来ている。
見ているとつぼみにまたがって・・盗蜜しているらしい。

 
 キキョウソウ 花    種は果実の中央にあいた穴からこぼれる。

さて、万葉集は・・
巻4の488~491番歌 

額田王(ぬかたのおほきみ)が近江天皇(天智天皇)を思(しの)ひて作った歌1首
488「君待つとわが恋ひをればがわが屋戸のすだれ動かし秋の風吹く」

鏡王女(かがみのおほきみ)の作れる歌1首
489「風をだに恋ふるは羨(とも)し 風をだに来むとし待たば何かなげかむ」

わかるわかるその気持ち・・いい歌だなあと思っていたが・・

鏡大女 額田王についていろんな説があるらしく・・

「鏡王女」は誤りで「鏡女王」が正しい。
「鏡女王」「額田王」は 共に鏡王のむすめ(鏡女王と額田王はきょうだい)
「鏡王女」と「鏡女王」は同じで舒明天皇の皇女

上の2首は 巻8の1601と1607に同じ歌がある??

・・・??・・なかなか歌に浸れない・・・
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5月19日 甘樫丘

2015年05月19日 | Weblog
小雨

 
 エゴノキはもう花の盛りを過ぎた。       根元には花びらのカーペット

 
ヤマボウシももう終わり近い。


これはササユリ? しっかりしたつぼみが付いている。


ガマズミは今見ごろだ。

花のない木、若葉 枝葉の高い木 木を見分けるのは思ったよりも難しい。
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5月18日 フクロウ アオバズク イワツバメ

2015年05月18日 | Weblog
野間の大ケヤキ 

 
前にも見たがその堂々とした姿は元気を与えてくれる。
天然記念物


主幹は枯れて切り取られそばの資料館に保管展示されている。
ヤドリギを除去したり、根もとの土を入れ替えたりされ、樹勢回復に力を入れられとても元気。

今はフクロウが子育て中らしい。
高く、繁った木の中にそのうろを見つけるのは大変だ。
なかなか見つからなかったが、みなさんの協力を得てやっとわかってみると、結構大きい洞だ。双眼鏡で覗くが穴の中までは見えない。時々少し姿が見えるらしい。


ヒナの動きがあると一角を占めているカメラマンがざわめく。
なかなか自分の双眼鏡では埒があかないが、友達の合わせてくれたスコープで、穴の中のヒナ鳥の胸の模様、黄色いくちばし、丸い目が見えた。

1羽という人も、2羽いるという人も。
もう少し前へ出てくれるといいのだけど思うようには行かない。
フクロウはおととしぐらいに来ているのが見つかったらしい。
フクロウの繁殖期は本当はもう少し早いそうだが、今年は巣立ちが遅れているとのこと。
夜行性の猛禽なので親は、昼間はどこか山手にいるらしく。ヒナはおとなしく穴の中でお留守番をしているというわけだ。

資料館に展示してあったフクロウの羽根

子どもの頃には夜になると「ホーホーホロスケホー」となくフクロウの声が聞こえて、聞きわけのない時には「ホロスケが来るよ」などと脅されたものだ。声はよく聞いたが姿は見たことがなかった。

 
ケヤキのそばの湿地(畑)に植栽された 左)カキツバタ  右)キショウブ 

横のカキノキにはずっとアオバズクが止まっている。
私たちが来た時から帰る時まで同じ格好で止まっている。
フクロウが巣立つと、アオバズクがこのケヤキに移り営巣するらしい。
大ケヤキの包容力に抱かれて、いろんな鳥や生き物が育つのだろう。


まだかな・・まだかな・・隣のカキノキでフクロウの巣立ちを待っているアオバズク
うまく譲り合ってケヤキを利用


仲良くしているうちにトイレに迷い込んだアオイトトンボ?を救出


近くの橋の下にはイワツバメが巣を作り、盛んに出入りしていた。

   ハナウドの多い所だ。

帰りに鳥を飼育しておられるところを見学した。

 
キンケイ  ギンケイ サンケイ コウライキジ・・色鮮やかな鳥がいた。
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