柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

恣意

2008-07-19 08:44:10 | Weblog
朝刊のコラム、三大紙と日経すべて野茂の話題です。功成り名を遂げた人を結果として賞賛するは斯くの如くとても簡単なことで、彼が近鉄と喧嘩した時とか鳴かず飛ばずの時期とかに連中どう書いてきたか、どれほど無視してきたか、そんなことお構いなしです。晩年はボロボロでした、日本で言えば野村のように。またまた野村の話になりますが、この人南海であれだけの実績があるんですが馘首になって、これはスポーツ選手の常ではありますが、長嶋のように王のようにあっさり(つまり今までの成績を傷つけないように)辞めればいいものを、ボロボロになるまでやると言ってロッテに行き最後は西武に行き現役に拘ったんです。だからただ一人三千試合出場なんて記録を作ってます。年間130試合の時代です、フル出場で25年ですわ、凄いこと。清原であれ長嶋であれ誰をもボロカスに言えるはずですよ。野茂も例えば辞めて、大魔人やら伊良部や新庄のように帰ってくる手もあったし、帰ってくれば大歓迎だったに違いないのですが、ここがこの人の潔さというか筋の通し方というか、一旦日本に不義理して(そう思っているかどうかは確かめたわけじゃないですが、当時の彼の行動は掟破りには違いなかったことですから)出てきた以上はノコノコ帰れないというけじめがピリッと効いて、アメリカ野球から外れて余所へ行ったこともあるんでしょう?こういう態度が凄いことだと思うのです。ボロボロになるまで、なんて簡単に言いますが、華々しい実績があればあるほどなかなかできぬ技でしょう、しかも小綺麗に真摯さを漂わせながら。清原がいい対照です、この男に意気地とか潔さとか感じませんものね。そしてこの人の寡黙さ。無用を喋らぬ朴訥さ。不言実行の象徴の様なイメージ。さて、今後どうするのでしょうか。これだけのビッグネームです、アメリカでも何とかなるんでしょうが、日本に帰れば生活にはきっと困りません。どう身を振るのか。これも楽しみですね。
 石原慎太郎が吠えたそうです、居酒屋タクシーのどこが悪いんだ?って。待ってました。古館は目を三角にして公金横領だ!って叫んでました、私も前にそんなに悪いことかいな?とここで書きました。いつも3万も4万も乗ってくれる上得意客にお疲れさまですと冷たいビールを出す、どこがいけないのですかね。一見さんにそんなことやらぬこと、常連上客なればこそのサービスです、おっありがとうって飲みますわね。何がいけない?タクシーの運ちゃん悪くないでしょう?でも古館はそのビールやらおつまみやらを賄賂だって言い、税金のキックバックみたいに言ってました。どっちが屁理屈って話です。深夜の帰宅、タクシー利用が常態化しているこの業界こそが浮世離れしているだけで、咎められるべきはこの慣習ですよね。ビールやおつまみ、商品券の授受をもって公金横領は言い過ぎでしょう。都知事も言ってますが具体的なキックバック(チケットは額面受け取って現金でいくらか返すとか)やらチケットを飲み屋のお姉ちゃんに配るとかのことがあれば話は別です。深夜までの労働がなくなれば労働状況の改善に寄与しますが、かたやでタクシー業界の収入を減じます。金がこっちに回らなくなります。役人の持ってる金は人の金です、しかも大金です、役人が節約する筈がありません単年度予算はその年に掃かなければならないのですから。こっちの使い道塞いでも、またどこかに漏れていきます。役人はそういう仕事です。金を回す、外に配るが仕事です。怒ったって詮無きことなんでしょう。誰が役人になっても同じことやるんでしょうから。せめて一般庶民の暮らしぶりを見ながら金使ってくれ。そういうことですか。
コメント
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