都内では桜がいい状態に咲いてますね。
まだ満開の一歩手前のところも多く、今週末が見頃になりそうでしょうか。
そういえば、あの店の前には桜があり、お店から眺められるとマスターが言っていたっけ・・・
と思っていた矢先に店からハガキが届き、その後にもマスターからお電話を頂戴し、できればこの季節に行きたいけど、どうしましょ、と悩み中なのが・・・
大塚にあるカフェ・バー 「レアンドロ」
マデイラワインを世界で一番多く扱っている店として2010年11月に正式にギネスブックに認定されています!
認定された時の数は 130 ですが、今はもっと増えているようです
(ここで紹介している写真は、すべて今年の1月にお邪魔した時のものです)
あまりの数の多さに、私だったら、どこに何があったか忘れてしまいそう(笑)
このズラリと並ぶマデイラのボトルが3/11の大震災でどうなったのか心配しましたが、店ではグラスが2個割れただけで済んだとのこと。それを聞いてほっとしました。
さて、マデイラワインとは?
マデイラは、ポルトガル領のマデイラ島でつくられる酒精強化ワインです。
マデイラ島は北アフリカのモロッコから西に600kmほど行った大西洋上にある常春のリゾートアイランドで、大航海時代には、大西洋を航海する船の寄港地でした。
気候が良いためブドウ栽培が始まりましたが、火山でできた山がちの島で平地が少ないため、ブドウは山の斜面に植えられています。
機械が入らないので、ブドウの手入れや収穫はすべて手作業です(平地に自社畑を持つ1社だけは機械を使用しているようです)。
マデイラ島でつくられたワインは樽に入れられて船で運ばれます。船で運ばれた各地のワインは熱で酸化し、風味が変わってしまうことが多かったのですが、マデイラ島のワインだけは香り高く美味で人気でした。
それゆえ、どんどんマデイラ島でワイン生産が行われますが、それは次第にダブついてきます。
そこで、余ったワインをブランデーにし、ワインに加えて混ぜたところ、ますます美味しくなった、というのが、現在の酒精強化ワインであるマデイラワインの歴史になります。
ポルトガルで酒精強化ワインというとポルトの「ポートワイン」が有名で、歴史も古く、このポートの成功があったから、じゃあマデイラでも同じようなワインを造ってみますかね?的に始まったようです。
マデイラワイン造りのおおよその流れは、
収穫したブドウを発酵後、アルコール度95%のスピリッツを加えて酒精強化し、数ヶ月安定させた後に加熱処理を行い(3ヶ月以上)、温度を下げてから熟成させます。
発酵がしっかり行われたものは辛口タイプになり、あまり発酵が進まないうちに止めて酒精強化したものは甘口タイプになります。アルコール度数は最終的に17~22%に落ち着くようです。
マデイラは独特の風味がありますが、それは酸化熟成から来ています。
よって、マデイラは、「錆びたワイン、錆び切ったワイン」と呼ばれているとか。
長期熟成するのも特徴で、数十年は余裕 -このボトルは1965年のもの
100年超えもあり、1850年、1795年!?
これはもっとスゴイ 1780年
この1780年ものをちょこっと飲ませていただきました。
年月を重ねて濃厚になっていましたが、意外にもフレッシュな感じもあり、まだまだ全然生きていました。
店のマスターによると、マデイラのピークは100年で、それを過ぎると横ばいになるとのこと。
ボトルに詰めた状態では、マデイラは半永久的に保つのだとか。
ただし、ワインは200年生きることができても、コルクは30年でダメになるようです
1月にお店に行った時は、10数種のマデイラを出していただきました
同じブドウ品種で辛口から甘口まで、同じ熟成年数(10年)ものを品種別に、等々、比較しながら飲むと違いがよくわかります。
ただし、あまり一度に欲張るとわかりにくくなりますので、今日はこのテーマで、次回は別のテーマで、と通うと面白いと思います。
以前紹介したトニックウォーター割りの「モントニック」も堪能
かわいいブドウ型パンを出していただきました ―粒の中はソーセージやチーズ入り
生ハムやサラミは辛口に、スモーキーな“いぶりがっこ”(沢庵)も意外なマリアージュ
甘口にはカステラやチョコレート、持ち込ませていただいた紅葉饅頭(あんこ入り)とも合いますね
シメはマスター自慢のエスプレッソマシンで淹れたエスプレッソで
香り高く濃厚なエスプレッソ
マスターの鈴木さんは、運送業で身体を壊して1年入院し、その後はコーヒー好きだったこともあってコーヒー店に務めたり、カフェバーを共同経営したり、その後は別の仕事を経て、また飲食の世界に戻ってきました。
マデイラを知って19年、大塚に「レアンドロ」を開いて4年目とのこと。
マデイラ島には毎年行き、すでに9回訪問しているとか。
ギネス申請の際の苦労話も楽しいので、ぜひ店に行った際にマスターから直接聞いてみてください
料理もあり(ランチ営業もやっています)ますので、お腹を空かせて行っても大丈夫です。
そうそう、最初に書きましたが、この店の前に桜の樹があり、桜の季節は本当にキレイらしいのです。
それでマスターからお誘いが来たのですが、まさに今週が見頃のど真ん中!
桜がなくても魅力的な店ですが、桜があればさらに魅力倍増ですね。
気になった方は、ぜひ一度、今週のうちに出かけてみてください
カフェ・バー レアンドロ
東京都豊島区北大塚2-8-6 第二不二ハイツ105
Tel.03-3576-5778
まだ満開の一歩手前のところも多く、今週末が見頃になりそうでしょうか。
そういえば、あの店の前には桜があり、お店から眺められるとマスターが言っていたっけ・・・
と思っていた矢先に店からハガキが届き、その後にもマスターからお電話を頂戴し、できればこの季節に行きたいけど、どうしましょ、と悩み中なのが・・・
大塚にあるカフェ・バー 「レアンドロ」
マデイラワインを世界で一番多く扱っている店として2010年11月に正式にギネスブックに認定されています!
認定された時の数は 130 ですが、今はもっと増えているようです
(ここで紹介している写真は、すべて今年の1月にお邪魔した時のものです)
あまりの数の多さに、私だったら、どこに何があったか忘れてしまいそう(笑)
このズラリと並ぶマデイラのボトルが3/11の大震災でどうなったのか心配しましたが、店ではグラスが2個割れただけで済んだとのこと。それを聞いてほっとしました。
さて、マデイラワインとは?
マデイラは、ポルトガル領のマデイラ島でつくられる酒精強化ワインです。
マデイラ島は北アフリカのモロッコから西に600kmほど行った大西洋上にある常春のリゾートアイランドで、大航海時代には、大西洋を航海する船の寄港地でした。
気候が良いためブドウ栽培が始まりましたが、火山でできた山がちの島で平地が少ないため、ブドウは山の斜面に植えられています。
機械が入らないので、ブドウの手入れや収穫はすべて手作業です(平地に自社畑を持つ1社だけは機械を使用しているようです)。
マデイラ島でつくられたワインは樽に入れられて船で運ばれます。船で運ばれた各地のワインは熱で酸化し、風味が変わってしまうことが多かったのですが、マデイラ島のワインだけは香り高く美味で人気でした。
それゆえ、どんどんマデイラ島でワイン生産が行われますが、それは次第にダブついてきます。
そこで、余ったワインをブランデーにし、ワインに加えて混ぜたところ、ますます美味しくなった、というのが、現在の酒精強化ワインであるマデイラワインの歴史になります。
ポルトガルで酒精強化ワインというとポルトの「ポートワイン」が有名で、歴史も古く、このポートの成功があったから、じゃあマデイラでも同じようなワインを造ってみますかね?的に始まったようです。
マデイラワイン造りのおおよその流れは、
収穫したブドウを発酵後、アルコール度95%のスピリッツを加えて酒精強化し、数ヶ月安定させた後に加熱処理を行い(3ヶ月以上)、温度を下げてから熟成させます。
発酵がしっかり行われたものは辛口タイプになり、あまり発酵が進まないうちに止めて酒精強化したものは甘口タイプになります。アルコール度数は最終的に17~22%に落ち着くようです。
マデイラは独特の風味がありますが、それは酸化熟成から来ています。
よって、マデイラは、「錆びたワイン、錆び切ったワイン」と呼ばれているとか。
長期熟成するのも特徴で、数十年は余裕 -このボトルは1965年のもの
100年超えもあり、1850年、1795年!?
これはもっとスゴイ 1780年
この1780年ものをちょこっと飲ませていただきました。
年月を重ねて濃厚になっていましたが、意外にもフレッシュな感じもあり、まだまだ全然生きていました。
店のマスターによると、マデイラのピークは100年で、それを過ぎると横ばいになるとのこと。
ボトルに詰めた状態では、マデイラは半永久的に保つのだとか。
ただし、ワインは200年生きることができても、コルクは30年でダメになるようです
1月にお店に行った時は、10数種のマデイラを出していただきました
同じブドウ品種で辛口から甘口まで、同じ熟成年数(10年)ものを品種別に、等々、比較しながら飲むと違いがよくわかります。
ただし、あまり一度に欲張るとわかりにくくなりますので、今日はこのテーマで、次回は別のテーマで、と通うと面白いと思います。
以前紹介したトニックウォーター割りの「モントニック」も堪能
かわいいブドウ型パンを出していただきました ―粒の中はソーセージやチーズ入り
生ハムやサラミは辛口に、スモーキーな“いぶりがっこ”(沢庵)も意外なマリアージュ
甘口にはカステラやチョコレート、持ち込ませていただいた紅葉饅頭(あんこ入り)とも合いますね
シメはマスター自慢のエスプレッソマシンで淹れたエスプレッソで
香り高く濃厚なエスプレッソ
マスターの鈴木さんは、運送業で身体を壊して1年入院し、その後はコーヒー好きだったこともあってコーヒー店に務めたり、カフェバーを共同経営したり、その後は別の仕事を経て、また飲食の世界に戻ってきました。
マデイラを知って19年、大塚に「レアンドロ」を開いて4年目とのこと。
マデイラ島には毎年行き、すでに9回訪問しているとか。
ギネス申請の際の苦労話も楽しいので、ぜひ店に行った際にマスターから直接聞いてみてください
料理もあり(ランチ営業もやっています)ますので、お腹を空かせて行っても大丈夫です。
そうそう、最初に書きましたが、この店の前に桜の樹があり、桜の季節は本当にキレイらしいのです。
それでマスターからお誘いが来たのですが、まさに今週が見頃のど真ん中!
桜がなくても魅力的な店ですが、桜があればさらに魅力倍増ですね。
気になった方は、ぜひ一度、今週のうちに出かけてみてください
カフェ・バー レアンドロ
東京都豊島区北大塚2-8-6 第二不二ハイツ105
Tel.03-3576-5778
9日の会にいらっしゃるのでしょうか?
私も家が近いので、お邪魔しようかな~と思ったけど
さすがに子連れじゃ難しそうで断念でザンネン
この日はマデイラに合いそうな食材を皆で持ち込みました。
マデイラは味わいのタイプにバリエーションがあるので、
意外にもたくさん合うマリアージュがあることを実感しました。
9日の会は悩み中・・・
マデイラ島は大西洋の西の果てにポツンと浮かぶ島ですが、
だからこそ、寄港地の役割を十二分に果たすべく、
ワインづくりも発展していったんですね
またぜひコメントをお寄せ下さい