【前編】 では 北米ハイブッシュブルーベリーの歴史と健康効果 を紹介しました。
今日は 料理への活用方法 を見ていきましょう
2月に行なわれた北米ブルーベリー協会主催の「ブルーベリーレシピコンテスト」で優勝 したのは
チキンとマッシュルームのブルーベリー煮込み (エレディタードかおりさん)
ひと口大に切った鶏もも肉2枚に塩を振り、ローズマリー、ニンニクスライス、オリーブオイルで約10分間マリネした後、熱したフライパンで皮目から焼く。しっかり焼き色を付け、裏面も焼き、石づきを取ったホワイトマッシュルーム8個を加えて両面焼き、色が付いたら北米産ブルーベリー(生)100gを加えてサッと混ぜ、バルサミコ酢50mlを加えて約5分煮込む。
ブルーベリーのやさしい酸味と、脂がほどよく乗った鶏もも肉の相性がよく、バルサミコの旨味が加わり、バランスよくおいしくいただけました。
これに合わせるワインはロゼがオススメ。ややコクのあるスティルタイプもよし、ドライ過ぎないスパークリングロゼもよし。ほどよい果実味と酸味があるものがオススメです。赤ワインが好みなら、軽いタイプのピノ・ノワールが私のオススメです。
こちらも入賞レシピのひとつ
ブルーベリーとさといものニョッキ ブルーチーズかけ (河内杏子さん)
茹でたサトイモ、ブルーベリー、小麦粉を合わせてニョッキを作り、茹でたところにレモン汁と合わせて温めたブルーベリーを散らし、冷凍したブルーチーズをすりおろして上に振りかけます。
ニョッキにブルーベリーを混ぜ込んでいるのがポイントで、ニョッキに色が付き、まるで大きなブルーベリーの粒のように見えます。塩は使わず、ニョッキには砂糖を、上からかけるソースにはメープルシロップを加えているので、甘い味付けです。料理というよりもデザート感覚でいただけます。
この日は、料理王国サロンの仲田シェフによるブルーベリーを使った料理も紹介されました。
左)アルカリイオン水で作るブルーベリーの万能コンポート
ノドゴシをスッキリさせるためにアルカリイオン水を使ってブルーベリーのコンポートを作っておけば、色々なものにかけていただけます。サラッとしたソースです。
右)ブルーベリーソースで味わうヨーロッパポテト
ブルーベリーの万能コンポートをさらに煮詰め、モルトビネガー、グラス・ド・ビアンドを加え、黒胡椒を振ったソースです。より濃厚でスパイシーなブルーベリーソースになり、これもさままざなものにかけて楽しめます。
北米ブルーベリー菓子 コブラー
コブラーは、フルーツの上に生地を乗せて焼いた素朴なお菓子。
たっぷりのブルーベリー(少し煮てある?)の上の生地はしっとり。甘酸っぱいブルーベリーとかぶせた生地がいい具合にマッチしています。甘いもの好きにはたまりません。簡単なお菓子ですが、だからこそ素材の良さが光ります。
ニョッキに混ぜ込むのはいいアイディアだと思いました。
和のスウィーツだったら、白玉に混ぜ込めばツルンとした食感が楽しめそうですし、パンケーキやクレープに混ぜて焼いたりと、ブルーベリーを何かに混ぜる手法 はかなり応用できそうです。
他の受賞者のレシピとしては、ブルーベリーピューレでドレッシングを作る、エスニックサラダの具材とする、ブルーベリーとヨーグルトクリームをビスキュイでサンドする、という例がありました。
ブルーベリーは甘さがあるので、あまり塩気が強かったりスパイシー過ぎる味付けは合わないように思いました。
また、どうしてもソース系に多用してしまうのは否めず、出来上がりの色が皆ブルーベリーカラーになってしまいます。出来上がりにグリーンの葉っぱを飾るなど、別のカラーでアクセントを添えると見た目が引き締まるように思いました。
北米ハイブッシュブルーベリーは、生食、冷凍のほか、乾燥、フリーズドライといった加工品があり、ブルーベリーを使った二次加工品(クッキー、ドリンク、ペットフードetc...)の生産と需要も大きく伸びています。
北米では、ブルーベリーの収穫は4月から始まり、10月頃まで続きます。南東部のフロリダから東海岸を北上し、その後は西に進み、西海岸からまた北上します。 6月、7月、8月頃が収穫のピーク。
生食用は手摘みでていねいに収穫され、冷凍用や加工用は機械収穫が多くなります。
ブルーベリー摘みをしたことがある人はわかると思いますが、1本の木の中の粒が同時に熟すのではなく、順々に熟していきます。よって、生食用は、熟した実だけをより分けて収穫する“手摘み”で行なわれます。
北米ハイブッシュブルーベリーの年間生産量の15%は輸出され、60%が生食用として生産されており、その比率は増えています。
実は 生食用ブルーベリーの最大の輸出先は日本 とのこと!生食用は3週間ほどしかもたないので、スピーディーに処理し、出荷されます。
一方、冷凍ブルーベリーは韓国が最大の輸出国。日本、韓国、中国への輸出は上昇しており、生、冷凍のほか、果汁や濃縮果汁の需要も非常に増えています。日本では健康ブームがずっと続いていますし、美容に関心の高い韓国の人々がブルーベリーに注目するのは当然といえるでしょうか。
また、不況下においても需要が伸びています。“不況だからこそしっかり健康維持したい”、という気持ちが私たちの中にあるからなのかもしれません。
ブルーベリーの小さな粒の中には、さまざまな成分が複合的に含まれていますから、丸ごとそのまま食べるのが理想的です。しかし、ブリーベリーはさまざまな形に加工でき、商品展開は年々多様化しています。そのおかげで、私たちは手軽にブルーベリー製品を手にし、食べることができます。
おいしい上に健康や美容にも効果のあるブルーベリー、最高です
これからも積極的に食べていきたいですね
「ブルーベリーは伝統食だが、現代食でもあり、未来食でもある」
北米ハイブッシュブルーベリー協会のトマス・ペインさんの言葉が印象的でした。
北米ハイブッシュブルーベリー協会 (US Highbush Blueberry Council)
http://www.blueberry.org/jpn/
今日は 料理への活用方法 を見ていきましょう
2月に行なわれた北米ブルーベリー協会主催の「ブルーベリーレシピコンテスト」で優勝 したのは
チキンとマッシュルームのブルーベリー煮込み (エレディタードかおりさん)
ひと口大に切った鶏もも肉2枚に塩を振り、ローズマリー、ニンニクスライス、オリーブオイルで約10分間マリネした後、熱したフライパンで皮目から焼く。しっかり焼き色を付け、裏面も焼き、石づきを取ったホワイトマッシュルーム8個を加えて両面焼き、色が付いたら北米産ブルーベリー(生)100gを加えてサッと混ぜ、バルサミコ酢50mlを加えて約5分煮込む。
ブルーベリーのやさしい酸味と、脂がほどよく乗った鶏もも肉の相性がよく、バルサミコの旨味が加わり、バランスよくおいしくいただけました。
これに合わせるワインはロゼがオススメ。ややコクのあるスティルタイプもよし、ドライ過ぎないスパークリングロゼもよし。ほどよい果実味と酸味があるものがオススメです。赤ワインが好みなら、軽いタイプのピノ・ノワールが私のオススメです。
こちらも入賞レシピのひとつ
ブルーベリーとさといものニョッキ ブルーチーズかけ (河内杏子さん)
茹でたサトイモ、ブルーベリー、小麦粉を合わせてニョッキを作り、茹でたところにレモン汁と合わせて温めたブルーベリーを散らし、冷凍したブルーチーズをすりおろして上に振りかけます。
ニョッキにブルーベリーを混ぜ込んでいるのがポイントで、ニョッキに色が付き、まるで大きなブルーベリーの粒のように見えます。塩は使わず、ニョッキには砂糖を、上からかけるソースにはメープルシロップを加えているので、甘い味付けです。料理というよりもデザート感覚でいただけます。
この日は、料理王国サロンの仲田シェフによるブルーベリーを使った料理も紹介されました。
左)アルカリイオン水で作るブルーベリーの万能コンポート
ノドゴシをスッキリさせるためにアルカリイオン水を使ってブルーベリーのコンポートを作っておけば、色々なものにかけていただけます。サラッとしたソースです。
右)ブルーベリーソースで味わうヨーロッパポテト
ブルーベリーの万能コンポートをさらに煮詰め、モルトビネガー、グラス・ド・ビアンドを加え、黒胡椒を振ったソースです。より濃厚でスパイシーなブルーベリーソースになり、これもさままざなものにかけて楽しめます。
北米ブルーベリー菓子 コブラー
コブラーは、フルーツの上に生地を乗せて焼いた素朴なお菓子。
たっぷりのブルーベリー(少し煮てある?)の上の生地はしっとり。甘酸っぱいブルーベリーとかぶせた生地がいい具合にマッチしています。甘いもの好きにはたまりません。簡単なお菓子ですが、だからこそ素材の良さが光ります。
ニョッキに混ぜ込むのはいいアイディアだと思いました。
和のスウィーツだったら、白玉に混ぜ込めばツルンとした食感が楽しめそうですし、パンケーキやクレープに混ぜて焼いたりと、ブルーベリーを何かに混ぜる手法 はかなり応用できそうです。
他の受賞者のレシピとしては、ブルーベリーピューレでドレッシングを作る、エスニックサラダの具材とする、ブルーベリーとヨーグルトクリームをビスキュイでサンドする、という例がありました。
ブルーベリーは甘さがあるので、あまり塩気が強かったりスパイシー過ぎる味付けは合わないように思いました。
また、どうしてもソース系に多用してしまうのは否めず、出来上がりの色が皆ブルーベリーカラーになってしまいます。出来上がりにグリーンの葉っぱを飾るなど、別のカラーでアクセントを添えると見た目が引き締まるように思いました。
北米ハイブッシュブルーベリーは、生食、冷凍のほか、乾燥、フリーズドライといった加工品があり、ブルーベリーを使った二次加工品(クッキー、ドリンク、ペットフードetc...)の生産と需要も大きく伸びています。
北米では、ブルーベリーの収穫は4月から始まり、10月頃まで続きます。南東部のフロリダから東海岸を北上し、その後は西に進み、西海岸からまた北上します。 6月、7月、8月頃が収穫のピーク。
生食用は手摘みでていねいに収穫され、冷凍用や加工用は機械収穫が多くなります。
ブルーベリー摘みをしたことがある人はわかると思いますが、1本の木の中の粒が同時に熟すのではなく、順々に熟していきます。よって、生食用は、熟した実だけをより分けて収穫する“手摘み”で行なわれます。
北米ハイブッシュブルーベリーの年間生産量の15%は輸出され、60%が生食用として生産されており、その比率は増えています。
実は 生食用ブルーベリーの最大の輸出先は日本 とのこと!生食用は3週間ほどしかもたないので、スピーディーに処理し、出荷されます。
一方、冷凍ブルーベリーは韓国が最大の輸出国。日本、韓国、中国への輸出は上昇しており、生、冷凍のほか、果汁や濃縮果汁の需要も非常に増えています。日本では健康ブームがずっと続いていますし、美容に関心の高い韓国の人々がブルーベリーに注目するのは当然といえるでしょうか。
また、不況下においても需要が伸びています。“不況だからこそしっかり健康維持したい”、という気持ちが私たちの中にあるからなのかもしれません。
ブルーベリーの小さな粒の中には、さまざまな成分が複合的に含まれていますから、丸ごとそのまま食べるのが理想的です。しかし、ブリーベリーはさまざまな形に加工でき、商品展開は年々多様化しています。そのおかげで、私たちは手軽にブルーベリー製品を手にし、食べることができます。
おいしい上に健康や美容にも効果のあるブルーベリー、最高です
これからも積極的に食べていきたいですね
「ブルーベリーは伝統食だが、現代食でもあり、未来食でもある」
北米ハイブッシュブルーベリー協会のトマス・ペインさんの言葉が印象的でした。
北米ハイブッシュブルーベリー協会 (US Highbush Blueberry Council)
http://www.blueberry.org/jpn/
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