先日、とても珍しいワインを飲みました。
Massandra Maccahapa VintageTawny Livadia 1977
ウクライナのヤルタにある「マサンドラ・インペリアル・ワイナリー」でつくられた、トウニーポートタイプの赤ワインです。
オリが非常に多く見られましたが、香りはカスタードクリームを思わせるような甘さがあり、口にすると、やはり甘く、しかしながら複雑な味わいのするワインでした。
黒海に面するクリミア半島では古くからワインづくりの歴史があります。
第二次世界大戦終戦の直前に行われたヤルタ会談(1945年2月)で、名前だけはよく知られていますが、クリミア半島は緯度にするとボルドーとほぼ同じ北緯45度。ワインづくりの条件はバッチリです。
マサンドラ・インペリアル・ワイナリーのワインセラーは、ロシアのロマノフ朝最後の皇帝ニコラス2世の統治下の1884年、山を掘った長いトンネル内につくられたといいます。
トンネル内の温度はつねに13~14℃と、まさに理想的な天然セラーだったわけです
「Livadia」はニコラス2世が家族とともに夏の時期に訪れたという宮殿の名前ですが、彼らは夜な夜な宮殿でワインを楽しんでいたのでしょうか。
ちょうどトンネルセラーが掘られた頃、ワイナリーの初代ワインメーカーはワイン収集が趣味だったようで、世界各地からワインを集めていました。
しかし、それらのワインは彼の死後はワイナリーに寄贈され、現在の「マサンドラ・コレクション」と呼ばれる古酒コレクションの始まりとなったわけです。
その後、たびたび起こる戦争の中で、これらのお宝ワインたちはあちこちに移されるのですが、最終的に、ヤルタ会談が行われる頃には、ヤルタの地に戻ってきました。
それらが近年オークションに出されたことで、このコレクションの存在が明らかになったわけです。
今回紹介したものは「1977年」産なので、もちろんロシア皇帝時代のワインではありませんが、その流れを受け継ぐオールド・ヴィンテージの貴重なもののひとつです。
(日本でも手に入ります)
ホント、ごちそうさまでした~
Massandra Maccahapa VintageTawny Livadia 1977
ウクライナのヤルタにある「マサンドラ・インペリアル・ワイナリー」でつくられた、トウニーポートタイプの赤ワインです。
オリが非常に多く見られましたが、香りはカスタードクリームを思わせるような甘さがあり、口にすると、やはり甘く、しかしながら複雑な味わいのするワインでした。
黒海に面するクリミア半島では古くからワインづくりの歴史があります。
第二次世界大戦終戦の直前に行われたヤルタ会談(1945年2月)で、名前だけはよく知られていますが、クリミア半島は緯度にするとボルドーとほぼ同じ北緯45度。ワインづくりの条件はバッチリです。
マサンドラ・インペリアル・ワイナリーのワインセラーは、ロシアのロマノフ朝最後の皇帝ニコラス2世の統治下の1884年、山を掘った長いトンネル内につくられたといいます。
トンネル内の温度はつねに13~14℃と、まさに理想的な天然セラーだったわけです
「Livadia」はニコラス2世が家族とともに夏の時期に訪れたという宮殿の名前ですが、彼らは夜な夜な宮殿でワインを楽しんでいたのでしょうか。
ちょうどトンネルセラーが掘られた頃、ワイナリーの初代ワインメーカーはワイン収集が趣味だったようで、世界各地からワインを集めていました。
しかし、それらのワインは彼の死後はワイナリーに寄贈され、現在の「マサンドラ・コレクション」と呼ばれる古酒コレクションの始まりとなったわけです。
その後、たびたび起こる戦争の中で、これらのお宝ワインたちはあちこちに移されるのですが、最終的に、ヤルタ会談が行われる頃には、ヤルタの地に戻ってきました。
それらが近年オークションに出されたことで、このコレクションの存在が明らかになったわけです。
今回紹介したものは「1977年」産なので、もちろんロシア皇帝時代のワインではありませんが、その流れを受け継ぐオールド・ヴィンテージの貴重なもののひとつです。
(日本でも手に入ります)
ホント、ごちそうさまでした~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます