イタリア取材から帰国したばかりですが、昨日はイタリアのワイン「プロセッコ」の試飲会が、プロセッコDOCワイン保護協会の主催にて都内のイタリア大使館 貿易促進部の事務所で開催されたので、出かけてきました。
プロセッコは、北イタリアのヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の2州9県でつくられるワインで、軽い発泡のフリッツアンテ、しっかりしたスパークリングワインのスプマンテが多く見られますが、泡のないスティルワインも存在しています。
ブドウは土着品種のグレラで、85%以上含まれていると、DOCプロセッコを名乗ることができます。
DOCに認定されたのは2009年7月。意外と最近なんですね。
フレッシュで軽快、アルコール度数も低く、手軽に楽しめ、特に泡のあるタイプは、世界中で人気です。
その人気ぶりを思い知ったのは、世界の空港のラウンジでした。
これまでに行ったラウンジでは、発泡のプロセッコをたくさん見かけました。
ドバイでも、ドーハでも、モスクワでも、ウィーンでも。
爽やかな味わいで、誰にでも好まれ、お値段も手頃 とくれば、消費者には嬉しい限り。
当然、提供側にも大きなメリットがあります。
プロセッコの基本スタイルは上記の通りですが、生産者による味わいの違いがもちろんあります。
今回の試飲会では、11生産者のプロセッコを一度に試飲でき、違いがよくわかりました。
なお、来日した生産者は、日本の輸入元がないところが大半でした。
美しいボトルデザインが目を惹く ピエーラ・マルテッロッツオ 1899。
透明ボトルの「GIADE - Extra Dry」はオーガニックの認証を取っています。
化石のデザインが印象的なカンティーナ・コッリ・エウガネイのスプマンテ・ブリュットを飲むと、はっきりとしたミネラルを感じました。
土壌について尋ねると、かつて海の底であり、化石が出てくる火山性の砂質土壌で、水はけがいい土地だそうです。
ラ・マルカ生産者組合のスプマンテを飲むと、非常にデリケート。
アマレットの風味がかすかに感じられました。
カンティーネ・マスキオでは、ほぼ同じ中身ながら、レストラン用に白いラベル、小売り用にオレンジのラベルの2種のスプマンテを出していました。
白ラベルの方が、より繊細で、ミネラルのキレがあるように感じました。
どちらもエクストラ・ドライです。
600の栽培者が加盟する組合組織 ヴァル・ドカのスプマンテ(エクストラ・ドライ)のラベルが楽しい
プロセッコの甘辛の度合いは、
ブリュットが最も残糖が低く、次いで、エクストラ・ドライ、ドライ、ドゥミ・セックの順に残糖度が上がっていきます。
エクストラ・ドライは辛口のように思えますが、実はブリュットよりも甘さがあります。
甘辛の度合いは、生産者によっても違ってくるので、同じレベルのプロセッコを生産者違いで飲み比べるのも面白いかもしれません。
試飲した中で、ダントツに辛口!と感じた生産者が、デ・ステファニです。
すでに輸入元があったので、輸入元の方の話を伺いながら試飲したのですが、右端の「プロセッコ・コル・フォンドDOC フリッツアンテ」には驚かされました。
このプロセッコ、グラスに注ぐと、濁っています。
冷却したモストを温度管理しながら発酵させ、シュル・リーを数カ月行なった後、瓶詰めをし、瓶の中で完全に発酵させます。
発酵は天然酵母で、瓶詰めの際には何も添加せず、SO2もゼロ。無濾過です。
昔ながらの醸造スタイルのプロセッコで、つまりはプロセッコの原形だとか。
色々と試飲した中で、これが一番辛口の味わいでした。
完全発酵させているので、残糖はゼロだそうです。
でも、やわらかさ、ふくよかさがあります。
アルコール度数は11%とライト。
これは面白いな~と思いました。
地元でしか飲めない、輸出を考えていないワインだそうです。
※輸入元:ディヴィーノ株式会社 希望小売価格:2,200円(税抜)
全部は紹介しきれていませんが、プロセッコといっても本当に色々ありました。
1500年代からの古い生産者もいれば、2015年創業というニューフェイスもいましたし、家族経営の生産者もいれば、大企業も、生産者組合もいます。
生産者のプロフィールは違いますが、心地よいワインで、1杯飲むと、またもう1杯飲みたくなるのは、いずれも同じです。
このところ暑い日が続いていますが、キリリと冷やしたプロセッコを飲めば、心地よいクールダウンができそうです。
プロセッコは料理とのマッチングも幅広いので、それも使いやすいポイントだと思います。
例えば、今の季節に定番の「枝豆」だってOKですから
価格がお手頃なのも二重丸ですよね~
【参考】
プロセッコの人気の秘密は?
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/7a176783b11e9ea92d7b9a648618bbd5
イタリアのプロセッコが新しくなっています【前編】
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/a4eb70067d00a78c5d4d089233545be1
イタリアのプロセッコが新しくなっています【後編】
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/b19711348884c587aa8cd29ae84d8901
プロセッコは、北イタリアのヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の2州9県でつくられるワインで、軽い発泡のフリッツアンテ、しっかりしたスパークリングワインのスプマンテが多く見られますが、泡のないスティルワインも存在しています。
ブドウは土着品種のグレラで、85%以上含まれていると、DOCプロセッコを名乗ることができます。
DOCに認定されたのは2009年7月。意外と最近なんですね。
フレッシュで軽快、アルコール度数も低く、手軽に楽しめ、特に泡のあるタイプは、世界中で人気です。
その人気ぶりを思い知ったのは、世界の空港のラウンジでした。
これまでに行ったラウンジでは、発泡のプロセッコをたくさん見かけました。
ドバイでも、ドーハでも、モスクワでも、ウィーンでも。
爽やかな味わいで、誰にでも好まれ、お値段も手頃 とくれば、消費者には嬉しい限り。
当然、提供側にも大きなメリットがあります。
プロセッコの基本スタイルは上記の通りですが、生産者による味わいの違いがもちろんあります。
今回の試飲会では、11生産者のプロセッコを一度に試飲でき、違いがよくわかりました。
なお、来日した生産者は、日本の輸入元がないところが大半でした。
美しいボトルデザインが目を惹く ピエーラ・マルテッロッツオ 1899。
透明ボトルの「GIADE - Extra Dry」はオーガニックの認証を取っています。
化石のデザインが印象的なカンティーナ・コッリ・エウガネイのスプマンテ・ブリュットを飲むと、はっきりとしたミネラルを感じました。
土壌について尋ねると、かつて海の底であり、化石が出てくる火山性の砂質土壌で、水はけがいい土地だそうです。
ラ・マルカ生産者組合のスプマンテを飲むと、非常にデリケート。
アマレットの風味がかすかに感じられました。
カンティーネ・マスキオでは、ほぼ同じ中身ながら、レストラン用に白いラベル、小売り用にオレンジのラベルの2種のスプマンテを出していました。
白ラベルの方が、より繊細で、ミネラルのキレがあるように感じました。
どちらもエクストラ・ドライです。
600の栽培者が加盟する組合組織 ヴァル・ドカのスプマンテ(エクストラ・ドライ)のラベルが楽しい
プロセッコの甘辛の度合いは、
ブリュットが最も残糖が低く、次いで、エクストラ・ドライ、ドライ、ドゥミ・セックの順に残糖度が上がっていきます。
エクストラ・ドライは辛口のように思えますが、実はブリュットよりも甘さがあります。
甘辛の度合いは、生産者によっても違ってくるので、同じレベルのプロセッコを生産者違いで飲み比べるのも面白いかもしれません。
試飲した中で、ダントツに辛口!と感じた生産者が、デ・ステファニです。
すでに輸入元があったので、輸入元の方の話を伺いながら試飲したのですが、右端の「プロセッコ・コル・フォンドDOC フリッツアンテ」には驚かされました。
このプロセッコ、グラスに注ぐと、濁っています。
冷却したモストを温度管理しながら発酵させ、シュル・リーを数カ月行なった後、瓶詰めをし、瓶の中で完全に発酵させます。
発酵は天然酵母で、瓶詰めの際には何も添加せず、SO2もゼロ。無濾過です。
昔ながらの醸造スタイルのプロセッコで、つまりはプロセッコの原形だとか。
色々と試飲した中で、これが一番辛口の味わいでした。
完全発酵させているので、残糖はゼロだそうです。
でも、やわらかさ、ふくよかさがあります。
アルコール度数は11%とライト。
これは面白いな~と思いました。
地元でしか飲めない、輸出を考えていないワインだそうです。
※輸入元:ディヴィーノ株式会社 希望小売価格:2,200円(税抜)
全部は紹介しきれていませんが、プロセッコといっても本当に色々ありました。
1500年代からの古い生産者もいれば、2015年創業というニューフェイスもいましたし、家族経営の生産者もいれば、大企業も、生産者組合もいます。
生産者のプロフィールは違いますが、心地よいワインで、1杯飲むと、またもう1杯飲みたくなるのは、いずれも同じです。
このところ暑い日が続いていますが、キリリと冷やしたプロセッコを飲めば、心地よいクールダウンができそうです。
プロセッコは料理とのマッチングも幅広いので、それも使いやすいポイントだと思います。
例えば、今の季節に定番の「枝豆」だってOKですから
価格がお手頃なのも二重丸ですよね~
【参考】
プロセッコの人気の秘密は?
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/7a176783b11e9ea92d7b9a648618bbd5
イタリアのプロセッコが新しくなっています【前編】
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/a4eb70067d00a78c5d4d089233545be1
イタリアのプロセッコが新しくなっています【後編】
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/b19711348884c587aa8cd29ae84d8901