ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

オトナ贅沢なロゼワインの楽しみ方@LOVE ROSÉ

2016-05-29 15:16:06 | ワイン&酒
LOVE ROSÉ試飲会 に登場したロゼワインの中で、もうひとつ取り上げたいと思います。


Vino Cerasuolo 2015 / 2014  Cantina Zio Setto (Japan, Niigata)

新潟市の 「カンティーナ・ジーオ セット(セトワイナリー)」スチューベンからつくる“ヴィーノ・チェラスオーロ”で、2014年がファーストヴィンテージ。

(“ヴィーノ・チェラスオーロ 2014”初リリース&ワイナリー訪問記事 → コチラ

昨年5月のLOVE ROSÉ試飲会にもご出展いただき、当時の最新ワイン“ヴィー ノ・チェラスオーロ2014”を、ひとつはキーンとよく冷やして、ひとつは少し温度高めで、2通りに出していただきました。

これがなかなか面白くて好評でしたが、今年はさらにやってくれました!



まずは、現在の最新ヴィンテージ“ヴィー ノ・チェラスオーロ2015”を温度違いの2パターンで。

これは昨年と同様のサービス方法ですが、さらに、1年古い2014年ヴィンテージと、その2014年ヴィンテージを樽熟成させたものも用意し、4パターンの比較試飲を行なうことができました。

若い2015年のサービス温度違いでは、冷やす過ぎない方がスチューベンのほわっとした果肉感が楽しめ、よりチャーミングさを感じることができました。
キーンと冷やすと、スッキリ飲めますが、ちょっと素っ気ない感じでしょうか。

次に、瓶で1年熟成した2014年と若い2015年の比較では、2014年の方がまとまりがあり、しっとりとした熟成感が出て、落ち着いてきます。

このロゼは、リリース直後よりも、瓶で少し落ち着かせてから飲む方が、より魅力を発揮するように思います。
もちろん、若くフレッシュな状態を楽しむのもありで、好みや状況に合わせるといいでしょう。

樽に入れたものは、思いのほかよくまとまっていました。
スチューベンは生食で食べることが多いブドウですが、少し野性味があるように感じます。
その野性味と樽がいい感じに溶け合い、ワインに丸みや複雑味を与えています。
樽熟させたものは、さらに瓶熟1年くらい置いておくと、さらなる変化が楽しめそうです。



1本のロゼワインを、こんなふうに、温度やヴィンテージを変えて飲み比べてみる、というのも、オトナ贅沢な楽しみ方ですね

「ヴィー ノ・チェラスオーロ」 2700円(税込)



セトワイナリー (新潟県新潟市)
http://ziosetto.com/

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