ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

普段の食卓を「未来の食卓」に

2009-08-30 14:20:49 | 美容&健康
食生活には注意を払っているつもりでしたが、
昨日紹介した映画 「未来の食卓」を観て、普段の食卓を反省することしきり、です。




例えば、先週食べた輸入冷凍ソーセージには



バックラベルを見ると、当然のように添加物がずらりと・・・

食品添加物として認可されているものとはいえ、こうした食品を長年にわたって摂取してきた体内はどれだけダメージを受けているのでしょうか・・・



研究結果として発表されていることのひとつに、
病気の芽は胎児の頃にすでに発生しているものがある ことを知りました。

となれば、女性は特に、普段から口にする食品をはじめ、ハエや蚊用の家庭用殺虫剤や家庭園芸で使う農薬など、身近な化学薬剤の取り扱いにも注意が必要になってきますね。

添加物たっぷりの食品を食べて育った女性が産み、添加物満載の食品で育てた子供が、幼くしてガンを発症したとしたら・・・

男性の場合には無精子症や精子異常などが起こりえるかもしれず、となると、
食生活は次世代に大きな影響を与える重要なものであることがわかります。

子供のためだけでなく、自らがこの先ずっと健康でいるためにも、身を置く環境(農薬などを使わない、浴びない)と普段の食卓について、しっかり考えていかねば、と思いました。



仕事上、世界各国のワイン生産者と会う機会がありますが、ワインの世界でも、オーガニックやビオといった言葉がもはや珍しくないものになってきました。

特に進んでいると驚いたのがニュージーランドで、
2008年10月時点で、1000の畑、100の生産者が化学薬剤を使わないサステーナブルな(継続可能な)環境保全農業に切り替わり、2012年ヴィンテージまでには100%の生産者がサステーナプルに移行する取り組みが行われています。

欧州でも、ビオ先進国オーストリアをはじめ、フランスでもビオの生産者がメキメキと増えてきました。

今年の3月に東京で開催されたフランスのビオワインの試飲会で、来日したUBIFRANCEのマネージャーにインタビューした際、
「ビオはもはやニッチなものではなく、環境問題へのリスペクトという点からも、今後さらに世界的なマーケットになるだろう」という話を聞きました。

文明が進んだ現代人が目指すものが、農薬がないのがあたりまえだった時代の農業とは、なんとも皮肉なことです。


コメント
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