ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ラングロールの新作ワイン

2007-03-18 17:18:06 | ワイン&酒
今回のタイトルを見ると、「ラングロール」ってロールケーキの一種?
と思う人もいるかもしれませんが、実はワインの生産者の名前です。

ラングロール(L'Anglore)は、フランスの南
コート・デュ・ローヌ地方のタヴェル(Tavel)という地区で2001年からワインづくりをはじめました。
(それまではブドウを栽培し、協同組合に売っていました)

当主はエリック・ピフェリン氏。


先週来日していたエリックさん


タヴェル というと、
ワインに詳しい人は、「あ、ロゼが有名よね?」と思う地区で、
実際、ラングロールでもロゼはつくっていますが、今までのタヴェルのロゼを想像して飲むと(いや、まず見た目も)、「これがタヴェルのロゼ?」と驚くはず。

今回飲んだ タヴェル・ロゼ2005 は、見た目はにごったイチゴ水みたいな色をしていて赤ワインに近く、もわもわ感もあります。
フルーツトマトを思わせるようなジューシーな味わいで、やさしくふわっとした口当たりのワインです。

よく知っているような玉ねぎの皮色の、きりっとドライなロゼとは全くかけ離れていて、
タヴェル・ロゼのイメージがガラッと変わることでしょう!

でも、実は昔(30~40年くらい前)のタヴェル・ロゼはこんなワインだったようで、村のお年寄りから「そうそう、これこれ~」と言われているのだとか。



そんなワインをつくるエリックさんが、日本限定キュヴェをつくり、先日紹介してくれました。
なんでも、2005年に来日した時に、日本のことが大好きになり、日本の繊細な料理に合う日本のためだけのワインをつくりたい!と思ってくれたそうです。

それが、ニュル・パール・アイユール(Nulle Part Ailleurs) 2006



樹齢110年超というグルナッシュを中心に、サンソーやブールブランなどをブレンドした赤ワインです。
ラベルの赤丸は「日本」をイメージしたものだとか。

鮮やかな濃い赤で、スパイシーで甘やかな香りが匂い立ち、
果皮がプリッとした黒い皮のプラムのようなニュアンスがあり、味わいはピュアで、じわじわっと旨味が伝わってきます。

生産量は4500本で、すべて日本に出荷されます!
入荷予定は4月下旬ということですから、これは楽しみですね~

コメント
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