12月11日のNHKのドキュメンタリー「自閉症の君がおしえてくれたこと」を期待を持って見ました。
自閉症者である東田直樹さん(24歳)が、2年前のドキュメンタリー「君がぼくの息子について教えてくれたこと」から、どんな風に成長?しているのか、とても関心があったからです。
この番組ディレクターが前回の取材直後にガンと診断され、闘病生活を送っていましたが、治療を終えて復帰してから、自分もハンディキャップを負ってみて、東田さんの続編を作ろうと思ったそうです。
2年ぶりに見た東田さん。見た目や特徴的な行動は殆ど変わっていませんでした。以前よりやや大人になったかな?という感じは受けましたが・・・しかし、彼の内面の成長ぶりは想像を遙かに超えていました。
彼の口から出てくる言葉の数々は、なんと言ったら良いのでしょうか、自閉症者として数々の苦しみを経ての今がある彼にしか語り得ない言葉、人は何のために生きるのか、障害を持った人にどう接すれば良いのか、等々の言葉が、私の胸に響きました。
「リハビリの夜」を書いた熊谷晋一郎さんもそうでしたが、重いハンディを負ってもがき苦しんできた人に神様は特別な才能を授けられるんだなあと思い、涙すると共に、これまで私が出会ってきた自閉症の子ども、重度の障害をもった子ども達の顔が次々と浮かびました。彼らにも特別な才能が秘められていたのかもしれないのに、気づこうとしなかった・・・
東田直樹さんのブログをのぞいたら、なかなか面白い発想の文章が並んでいて、考えさせられますよ。
すごい人です。