お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

読み切れないのに、すぐ買ってしまう私・・・

2024年05月04日 | 映画・演劇・本

本が好き・・・というより話題になっているものは何でも覗かずにはいられない「病気」の私。

今、読みかけの本がたくさんあるにもかかわらず、またまた新しい本を購入。これが映画だと、いいなと思っても映画館まで行くというワンクッションがあって、「まあいいか今回はやめとこう」とあきらめることが多いのですが、本はポチッとして、届くのを待つだけなのでついつい・・・ひと月で何冊買ったか自分でもわからないくらいです。

その上、気に入った本はあげたい人用もついでに買うので、本代は爆上がりです!!稲垣さんの本なんか4冊も購入!

さらに困るのは、読み終わった本をどうするか?大抵は読んでくれそうな人に貸します。というか押し付けます。それが返ってくると頭を抱えます。古本屋にもっていくのが面倒なので。それに、二束三文だしネ。

友人の一人は「私は電子版しか買わない」という人も。でもあれは読みづらいです。何冊かは私も買いましたがどれも読了してません。途中で間が開くと忘れてしまい、また最初からなんてしょっちゅう😢 最近はとみに目が疲れますし。

そうそう、オーディオブックも試しましたがこれも電子版と同じ欠点があり、長続きしませんし、読み終えた満足感も薄かったのでお試し期間だけで終了。

さて、本題に。

今回購入したのは「動物のひみつ」 あんまり分厚いので計ったら4.5センチも!

「ダーウィンが来た」などの番組が大好きな私は本の推薦者が山際壽一さんと橘玲さんでなくとも、購入したと思います。

まだチョッピリしか読んでいませんが、すぐに京都の孫にも贈りました。明日はこどもの日だしね。

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吉村妃鞠はやはり天才!

2021年08月11日 | 映画・演劇・本

8日、近所の昭和音大ホールで吉村妃鞠ちゃんのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いてきました。

YouTubeでは頻繁に聞いていますが、生演奏は今年の一月に続いて二回目でした。今回もほぼ満席に近く、大人たちに混じって子どもの姿も。

妃鞠ちゃん、まだ小学四年生。でも、将来の夢を聞かれてベルリンフィルとの共演というあたり、普通の小学生ではないですよね。今回の演奏について、ど素人の私には凄いとしか表現できないのが悔しいですが、パガニーニを演奏した時も、最初は第一楽章のみだったのが、その後は全曲演奏したように、今回のチャイコフスキーも全曲演奏してました。

30分近い曲を弾き終えた後、拍手が鳴り止まず、何回登場退場を繰り返した事でしょう。

1日の練習時間の長さもすごいけど、彼女はヴァイオリンのみが全てではなくて他にも趣味が色々からようで、その点でも天才だなぁ。

次は村田夏帆さんの生演奏を是非ぜひ聴いてみたいです。私的には、音色は夏帆さんの方が好きです。

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言葉がでない、辻井伸行!

2020年10月16日 | 映画・演劇・本

辻井伸行 プレミアムリサイタル2020(紀尾井ホール)に昨夜行ってきました。念願の初生演奏です。

ベートーヴェン 三曲

初めは私でも知っているピアノソナタ「月光」・・・得も言われぬほどの美しさ!

次は「ワルトシュタイン」 そして休憩をはさんで「ハンマークラヴィーア」この二曲は初めてでした。どちらもかなりの難曲だと思いますが、情熱をこめて演奏する姿に、観客はほとんど身じろぎすることなく、じっとしたまま聴き入っていました。

私はYouTubeにアップされてる彼の曲はかなり聴いていますが、いつも魅せられているのは盤上に躍る彼の指使いです。しなやかで、力強く、目にもとまらないトリルなど、本当に感動します。それが今回生で見られたのです!(12列目で少し遠かったけれど・・・)

今回はコロナ下での演奏会ということで、観客は定員の50%。これはすごく良かったです!ゆったりとして、静かな(声を出すこと禁止、拍手のみ)会場で、舞台もよく見え、普段でもこんな風に楽しめたらと思いました。

最後の拍手が鳴りやまず、アンコール曲は二曲も。疲れているのに・・・と気の毒に思いましたが、どちらも小品でした(曲名不明) 

辻井さん、たくさんの感動をありがとう!また聴きに行きますネ。

 

10時頃帰宅して夕刊を見たら、「ピアニスト小山実雅恵 ベートーベンのピアノソナタで新譜」の記事があり、読むと、その1曲は「ハンマークラヴィーア」でした!小山さんの演奏も聴いてみたいです。

 

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見応えあり!「新聞記者」

2019年07月05日 | 映画・演劇・本

 日本の映画で、しかも人気俳優をたくさん使って、こんな権力に立ち向かう作品が良く出来たなと感動した。

 最後に主人公の一人の官僚は、家族を守るため仲間の新聞記者を裏切る事になるのだが、映画終了後に客席から拍手が沸き起こった。私も心の中では迷いつつも送っていた。

  内閣調査室の長が、告発しようとする部下に平然と、この国の民主主義は形だけでいいと言い切る所が衝撃的だった。然も、これが国家を守ることだと確信している姿が今の日本のトップなんだと思うと、愕然とした。

  上映館ではどこも満員だそうだ。沢山の人がこの映画を歓迎してるとしたら、未だ望みはあるのかも…

 

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映画&本

2018年05月26日 | 映画・演劇・本

 五月十二日から娘がお産のために我が家に来ています。

 妊婦のため献立に少し気を遣いますが、あとは何もしません。逆に娘は我が家の汚れなど色々気になるようで、大きなお腹であちこち掃除してくれて助かっています!

 産まれたら見に行けないからと、映画に二回行ってきました。

 「ウインストンチャーチル」と「ピーターラビット」

 チャーチルは「ヒトラーから世界を救った男」として英雄的に描かれていますが、かなりひどいこともやってきてますよね?疑問が残ります。

 その点「ピーターラビット」は面白かったです。子供から大人まで楽しめます。CGの動物や風景と、実際の人間とが違和感なく同じ画面にいて、技術の高さに改めて驚かされました!

 は、最近は集中力や読むスピードがかなり落ちてきて、「暗幕のゲルニカ」(原田マハ著)は、読むたびに最初から読み直しているのでちっとも進みません!

 最近読み終わった本は、「黒い迷宮」(リチャード・ロイド・パリー著)、「説教を知るキーワード」(平野克己著)、「明日の子供たち」(有川浩著)です。

 三冊とも、どれもよかったです。平野さんの本は感激して二冊買い増して知人に贈ってしまいました!でも、二人とも喜んでくださって良かったです。

 「黒い迷宮」は、お勧めした友人が「今度アメリカに行く娘さんにも読ませた」とか・・・日本での事件ですけどね。

 「明日の子供たち」は、児童養護施設のお話で、しかも年齢が我が家の里子と同じくらいなのでほんとに興味を持って読みました。養護施設を出てからの支援施設のことも描かれていて、タイムリーでした。

 さて、音訳も終わったし、ゲルニカを集中して読もう

 

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「津波の霊たち3.11  死と生の物語」

2018年03月21日 | 映画・演劇・本

 読み進めるのがこんなに苦しかった本は初めてだった。

 その理由はわかっている・・・ボランティアで東北被災地に数年間通っていた私は、津波の体験をご本人からたくさん伺った。読んでいるとそれらが全てフラッシュバックされて胸が詰まり、苦しくなり、本を開くのが恐くなった。

 でも、読むのを止める事も出来なくて、毎日少しずつ読んだ・・・次第に食欲が無くなってきた。

 この本は、宮城県石巻市の大川小学校の惨事を中心に書かれたルポルタージュだ。著者は日本人ではない。リチャード・ロイド・パリーという英国人で、1995年に来日、地震を経験している。彼が6年という歳月をかけてまとめただけのことはあると思う。

 津波で死んでしまった74人の児童と、10名の教師。一人生き残った教師、自分の娘の卒業式に出ていて無事だった校長、そして我が子を必死で捜索する親たち、さらに裁判で闘う親と、対峙する教育委員会・・・どれをとっても重い

 大川小学校は校舎の裏が、すぐ小高い山だったのに、地震から津波まで51分もあったのに、なぜ教師たちは山に逃げる決断をしなかったのか・・・広報車が出て「津波が来る、避難して!」と知らせ回っていたのに。子ども達の中には「先生、山に逃げよう」と言った子もいたのに・・・教師たちは逆に津波の方角に児童を誘導した!なぜ?・・・親たちはその辺りの真実を知りたくて裁判に踏み切った。

 私もかつては教師だった。自分ならどうしただろうと思うと・・・毎年勤務校で行っていた「避難訓練」はただの訓練でしか無くて・・・・つらい。しかし、たった一人生存した教師は身を隠して裁判に出てこない・・・裁判前の彼の話は9割方はウソだったことが判明している。なぜ?  この裁判はまだ最終決着がついていない。判決は4月26日。

 本の後半は、被災地で幽霊がでたり、死んだ人の霊が人にとりついたりする話に変わる。

 人びとが津波で流されていった子どもに会いたくて、イタコに頼る気持ちはわかるが、むろん信じられない。しかし、ある住職が、一人の女性にとりついたたくさんの霊を追い出す話しは不思議と納得できた。

 著者はこの本を通して、日本人のもつ特性(我慢強さ、地域の結束性など)をあぶりだす。そこも大変興味深くて、考えさせられた。

 やっと読み終わって、真夜中にもかかわらず友人にメールしてしまった!!そして翌日「読んで!」と押しつけてしまった。ごめん、でも絶対に良いから・・・・皆さんも是非是非読んでください!(Amazonだとなぜか高いので、町の本屋で。私は取り寄せて貰って入手

 津波の話し、大川小学校の話しならもう知っている・・・と言う方も是非。

 「知らなかった!」と思うはずです。

 

 

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初めての原田マハ

2017年11月11日 | 映画・演劇・本

 原田マハ・・・図書館でこの名前をこれまで何度も見かけたものの、一度も手に取ることなく来てしまいましたが、先日なぜか気になって「楽園のカンヴァス」という本を借りてみました。

 何という面白さ!今まで手にしてこなかったことが悔やまれました。マハと言う名前から勝手にイメージしていたような前衛的な内容ではなくて、フィクションとノンフィクションの間を行くような感じの、本格的描写が見事な本でした。実名がポンポン出てきますから、これって本当かなと思いながらわくわくして読み進めました。

 特に素晴らしいのは、出てくる絵の描写の見事さです。この本はアンリ・ルソーを中心にしたお話なのでたくさんの彼の作品が出てくるのですが、彼は生前はほとんど評価されなかった貧しい画家でした。でも一部の人(ピカソも)を魅了してやまない作品の数々、それを見たくてスマホ片手に読んでしまいました。どこかぎこちないけれど人を惹きつける絵です。

 更にすごいなあと思ったのは物語の構成。実際の主役は日本人女性と、アメリカ人男性で、どちらもキュレーターです。この二人がフランスのある偉大なコレクターからルソーの作品の真贋を見抜くよう招待されます。その過程を追って読者をハラハラドキドキさせる仕組みが絶妙で、様々な仕掛けが有り、最後まで気が抜けませんでした。

 いやあ、堪能しました。

 昨日、図書館に返しに行ったついでに、ルソーの画集に見入ってしまいました!

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もう一度ビリーに会いたくて・・・

2017年09月29日 | 映画・演劇・本

  感動のミュージカル「ビリー・エリオット」

 前回見たときは、しばらくの間舞台の興奮が忘れられなくて、英国版のビリーもDVDを購入してしまいました。でも、やはり生の舞台を今度こそ間近で見たくて、前から三列目のチケットを入手しました!

 9月21日。今度のビリーは未来和樹君。彼の特徴は歌がうまいことだとか・・・お父さんはまた吉田鋼太郎で同じ。先生は島田歌穂ではなくて柚木礼音

 この日も大入り満員。夏休みだった前回と違って殆どは中高年のお客さんでした。しかもリピーターが多い感じでした。

 さて、舞台ですが、ビリーと先生の配役が変わっただけで、雰囲気も変わって新たな発見があり、楽しめました。和樹君は歌も演技もうまいです。でも、中三なので、来年はもう声変わりして出られないでしょうから、今回見られて良かったです!

 しかし、正直言って前から三列目というのは余り良い席とは言えませんね。一人一人の表情がよくわかるし、セリフもしっかり聞き取れるし、ダンスも迫力ありましたが、全体像がつかみづらいのです。それと、座席が右端すぎて首が痛いこと!途中から身体全体を斜めにして見ましたが、それもちょっと疲れるんですよね。中央で、真ん中より少し前くらいだと最高でしょうね!

 開演の少し前、一つおいた左隣の席にどこかで見かけた男性が来ました。ああっっっっっっ、昔の同僚Sさんではありませんか!向こうも気づいて、お互いにビックリ。あの広い会場で出会うとは・・・Sさんは私より少し若い60代の独身の方です。

 「私、実は今日で二回目なんですよ。」というと、なんと!Sさんは「僕は5人のビリーをもう全て見ましたよ」ですって。わあ、すごい、じゃあ今日の舞台は何度目?上には上がいるんですね。でも彼は確かクラシックファンで、オペラを見に本場まで普通に出かけていたような人・・・ミュージカルも好きだったんですね。

 赤坂での舞台は10月1日で終わり。他の3人の舞台も見たかったけれど、贅沢ですよね。出演者の皆さん、感動を有り難う!

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「踏切に消えたナオ」

2017年09月04日 | 映画・演劇・本

 3日。注文していた本が届き、真夜中一気読みしてしまった。途中で止めることが出来なかった・・・

「踏切に消えたナオ」・・・・著者はノンフィクション作家ではなくて、サニーサイドアップという会社の社長、次原悦子さん。

                       

 1992年。彼女は25歳の時、ひとりぼっちの3歳のナオと仕事で訪れた養護施設で出会う。そしてナオが小学生の頃まで、施設を訪問したりホストファミリーになったりしてナオと心を通わせていく。しかしその後はある事情から面会も禁じられ会えなくなる。

 中卒後、就職したもののすぐに失踪して行方が分からなくなったナオ。心配でたまらず彼をずっと探し続ける次原さん。個人情報の壁でなかなか見つけられない。10年ぶりにやっと見つけ出したナオは180センチの長身の男性になっていたが、体は垢だらけ、身も心もボロボロのホームレスになっていた。再会を喜んだのも束の間、死にたいと口走り続けたナオは僅か二ヶ月後に無残な姿に・・・。

「さよならを言うときが来た。アンティ(次原さんの愛称)・・・本当に有り難う」ということばを携帯で言い終わるや、遮断機をくぐり、迫ってくる中央線の電車の前に両手を挙げて立ちはだかったという。

 幼いときから乳児施設、児童養護施設と「施設」ばかりで過ごしてきたナオ。施設の職員の大半は親身に面倒を見てくれたようだが施設にも学校にも居場所はなく,新聞に載るほどの暴行にもあうナオ。生まれつきの身体の障害で力仕事はだめだし、人とのコミュニケーションもへたで仕事はどれも長続きしないという状況だった。 

 唯一の親友はいつもおなかを出してる同じく施設育ちのオガちゃん。その他にも神父さんや施設のスタッフがそれぞれ関わって助けてくれていた・・勿論、次原さんも超多忙な中懸命にナオをフォローする。しかし、ナオにはうまく伝わらなかった・・・

 私は読みながら、我が家の里子H君の事を重ね合わせずにはいられなかった。ナオと同じく乳児の頃から施設育ち。その間いじめにあっているのかいたのか、彼は一言も言わないので私たちには分からないが、長い集団生活は色々あったと思う。

 幸いH君は高校に通えているし、親身な施設の職員に助けられて会うときはいつも明るい。我が家での滞在を終えて施設に帰るときは必ずお土産を買っていく優しい少年だ。周囲の人にも好感を持たれているので、その点は安心しているが・・・・

 しかし、彼も一年半後高校を卒業すると独り立ちしなくてはならない・・・まだまだ本当に子どもなのに。 ナオ、H君に限らず、社会へ出てからの道は厳しい。オガちゃんはなんとか介護の仕事について一人で暮らしを立てているようだが、ナオのように生きる希望を失ってしまう子も少なからずいるのだろうと思うと辛い。

 子どもを捨てる、虐待する・・・・そういうニュースには事欠かないが、その子どもたちにどう関わるのか、施設を出た後どうなっていくのかをもう少し私たちは関心を持って考えていかなければならないと思う。

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感動のミュージカル 「ビリー・エリオット」

2017年08月25日 | 映画・演劇・本

 英国映画「リトル・ダンサー」が好きで好きでたまらなかった私。何回見たことか!

 日本の舞台での上演を知ったとき、正直最初は期待していなくて見に行くつもりはなかったのですが、やはり気になっていて数ヶ月前にチケットを購入。(ところが、昨日がその日ということを忘れて、図書館で本を読みふけっていました。危うく見損なうところを間一髪で気づきました!ほっ)

 夏休みとあって赤坂ACTシアターは子どもから大人まであらゆる世代で超満員でした。すごい人気ですね。

 主役のビリーはオーデションで選ばれた精鋭の5人。この日は木村咲哉君。後で知ったのですが、僅か10歳ですって!長い舞台の殆どを出ずっぱりで、歌い踊り演技する姿に何度泣いてしまったことか・・・歌も演技も素晴らしいのですが、とにかく踊りがうまいんです。心に残るシーンがたくさんあります。

 映画では最後の最後で、あのアダム・クーパーが白鳥の姿で舞い上がった一瞬が最大のインパクトでしたが、舞台では・・・少年ビリーと大人のビリーが二人きりで踊るのです。夢のような忘れられないシーンです。

 素晴らしいのは木村君だけでなく、周囲の大人たちの歌や踊りも素晴らしいし、次から次へと代わる場面転換も意表を突いて驚かされます。

 物語の背景となる英国の社会問題もニュース映像などを効果的に使って・・・いやはや、また見に行きたいです。他の4人のビリーも見てみたいし。

 ただ、料金が高い!S席13500円ですもの(リピーターは1000円引き)  でも、一度は見る価値がありますよ!

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迷って一万歩!

2017年06月12日 | 映画・演劇・本

 映画『ローマ法王になる日まで」が見たくて上映館を探してたけど、なかなか良い場所が見つからない。

 私が通う、横浜の歯医者の近くにあった!「ジャック&ベティ」とかいうミニシアターだ。よく行くアルテリオみたいなのかな?そこに行くことに決めた!

 というわけで、今日が歯医者の予約の日。初めて降りる『阪東橋』駅。ここから7分とあるから、まあ地図を見ながら行けば楽勝間違いなし!と思っていたのだが・・・

 途中で水を買いにコンビニに立ち寄ったら、方向感覚がおかしくなってしまった。うろうろして、通行人を呼び止めてたずねること二回。やっと映画館に到着。

 狭い!アルテリオと違って小さいながらスクリーンが二箇所なので、文字通りのミニシアターだった!廊下やトイレなどもせせこましくて古い感じだったけど、椅子は大きくて座り心地は良かった。背もたれが高く、前の人の頭がほとんど見えないのも良かった!!画面に集中できるからね。

 館内は平日というのに、8割くらい入って盛況だった。皆さんこんなにカトリックの法王に興味があるとは!無神論者の多い日本で・・・不思議だった

 しかし映画は・・・思っていたような伝記物ではなかった。アルゼンチンの一人の平凡な若者が、どんな風に成長して『ローマ法王』にまで上り詰めるのだろうと興味があったが、なぜ彼がイエズス会士に献身したのかがまず分からない。ガールフレンドや友人たちは一時の気の迷いくらいに捉えていたが、彼の固い決意がなぜ生まれたのだろう?

 その後はもう軍事独裁政権下での必死の闘いの中で、残酷な場面がこれでもかと続き、気の弱い私は正視できなくてメガネを外してしまった。全部事実だろうし、現実は映画以上だったと思うが・・・正直なところ、後味はイマイチの映画だった。

 で、映画館から出て駅に向かったのだが・・・あれ、こんなところ通ったっけ?・・・又迷って行ったり来たり。また二人くらいに道をたずねる。

 横浜に出て歯医者へ。まさかここではもう迷わず、長かった治療もひとまず終わってホッ。

 その後、「センター南」駅へ。ここにある100均の『セリア』でミューックカフェで使うモノを買いたくて。地図で見ると駅に近い。しかしこれまた迷ってうろうろしてたら、なんと同じ教会の男性Uさんにバッタリ。しかし「セリア?」と、名前さえご存じない。こりゃだめだ。その後又二人の人にたずねて漸く探し当てる。

 ところが、広い店内を見て回っても目当てのモノがない。店員さんに聞いても知らないというのでまたうろうろ。結局見つからなかった!

 一体今日は何人の人に場所をたずねただろう?大丈夫かワタシ・・・

 疲れて帰宅して万歩計を見たら・・・一万歩超えてた!!   万歳。迷うのも良い運動だね、と負け惜しみデス。

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推薦本競争に負ける

2017年05月28日 | 映画・演劇・本

 教会の読書会で、森本あんり著「反知性主義」を長らく読んできましたが、今月でやっと読み終わりました。アメリカのキリスト教の歴史が、そしてなぜトランプが大統領になれたのかが分かる、大変興味の尽きない、面白い本でした。

 さて来月からの本選び。HさんはNTライト著「シンプリー・ジーザス」を推薦してきました。私は今年が宗教改革から500年という節目に当たることもあって、その関係の本を探していたら、深井智明著「プロテスタンティズムー宗教改革から現代政治まで」に出会いました。

 昨日、早速近所の本屋で探して購入。(中公新書なので一般の本屋で手に入ります)ざっと目を通しましたら、意外と読みやすく面白そうだし、宗教改革に対するこれまでの思い込みが覆るような内容で、これだ!と思いました。

 そして今日の読書会。

 Hさんは当然ながら「シンプリー・ジーザス」を強固に推して来ました。私は「でも、その本は2970円と高いし、本も分厚いし・・・」と難色を示し、「プロテスタンティズムは、864円で新書版で、内容も・・・」と説明したのですが、Hさんは「深井さんは知ってるけど、それ程」と反論され、「それより、この本は今の私たちが絶対読むべき本だと思う!」等々推薦理由をたくさん並べました。

 まあ、それ程強く言うならという感じで、メンバーも「シンプリー・ジーザス」に傾き、私はちゃんと読んでない弱みで引き下がりました。でも、全部で15章と長いので持ち運びにかさばりそうだし、長丁場になりそうだなあ。

 とはいえ、Hさんが推薦する本はこれまで良い本ばかりだったので、ま、いいか!高いといっても、二年近く読み続けるとなればこれまでの本と大して変わらないなあと納得しました。

 そうはいいつつ、 帰りの電車の中で「プロテスタンティズム」の書評はないかと探していたら・・・ありました!毎日新聞の書評欄で、あの佐藤優さんが書いているではありませんか!しかも絶賛!!

 以下ははじめの部分で、その一部です。

世俗化した強力な宗教

 一般向け新書であるが、神学的水準が極めて高い。今後、本書が日本におけるプロテスタンティズムに関する基本書になる。

 今から500年前の1517年にドイツの修道士マルティン・ルターが、教会による贖宥(しょくゆう)状(いわゆる免罪符)の販売を批判する「九五カ条の提題」を発表したことをきっかけに宗教改革が始まる。当初、ルターは、この問題提起が歴史の流れを変える大きな運動になるとは考えていなかったが、カトリック教会と対抗するプロテスタント教会を生み出すに至る。この過程がダイナミックに描かれている。本書の特徴は古プロテスタンティズム(国家と結びつき、思想的には中世の枠組みを超えていない)と新プロテスタンティズム(国家と結びつかない自由教会で近代的思考をする)との分節化に多くの頁(ページ)をさいていることだ。<プロテスタンティズムという宗派も、教会と支配者(あるいは国家)との関係、教会という宗教団体の社会的性格という点では大きく分けると二つのタイプのプロテスタンティズムが存在していると言ってよいであろう。それを見分けることが今日のプロテスタンティズムを正しく理解する鍵となるであろう。

 ああ、もっと早くこの書評を見つけていたら・・・と思いましたが、なにも読書会で取り上げなくても皆さんにも読んで貰えればいいことですから。「負ける」なんて題はいけませんね!

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文楽「菅原伝授手習鑑」と襲名披露

2017年05月27日 | 映画・演劇・本

 24日、チケットが取れたのでまたまた文楽鑑賞に国立劇場へ行ってきました。

 今回の演目は、有名な「菅原伝授手習鑑」・・・名前だけは以前から知っていて、特に「寺子屋の段」は超!有名な段なので期待も高まります。

 いやはや、なんと表現すれば良いのでしょう!見終わったときには魂を持って行かれてしまったかのように、しばし呆然としてしまいました。人形と語りと,三味線の織りなす古典の世界・・・磨き抜かれてきた伝統芸の素晴らしさ。この年になってからですが出会えて良かったです

 演者も素晴らしいけど、脚本も良かったです。竹田出雲ほか4名の合作だそうですが、菅原道真をめぐる、忠臣たちの、あまりに日本的な物語を、きめ細かい心情と共に描いて素晴らしかったです。

 今回は「豊竹英太夫」改め「豊竹呂太夫」襲名披露もありました。この方は浄瑠璃で、祖父の名前を継がれたので、ああこの世界も歌舞伎と同じく世襲なのか・・と思っていましたら、イヤホン解説で、文楽は全くの実力の世界で世襲ではないとのことでした。

 「口上」では壇上に10人が並び次々とお祝いの言葉を述べていました。その内容が呂太夫さんのおもしろエピソードだったりして結構笑えました。人形や三味線の方がお話しされるのも初めてで興味深かったです。ただ、肝心の呂太夫さん本人は頭を下げるだけで一言も発しないまま終わりました。それが伝統だそうですが、少し物足りなかったです。

 それにしても、70歳にして新しい名前を襲名して今後の精進を誓うとは・・・・70歳ってまだ通過地点に過ぎないんでしょうか?私もまだまだ引退気分ではいけないかも・・・と思わされました。

  翌日、歯医者でインプラントを1本抜いて来ました!・・・肉体は確実に引退への道を歩んでますネ

 

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「わたしは、ダニエル・ブレイク」を見る

2017年05月02日 | 映画・演劇・本

 ほとんど前知識なく見てきた。ただ、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作という理由で・・・川崎アートセンターはほぼ満員だった。

 舞台はイギリス。貧困の様子が似通っていて、はじめはアメリカだと思ってしまった。どこの国でも貧困にあえぐ人たちの姿は同じだ。

 主人公「ダニエル・ブレイク」は大工だったが心臓病で医者から労働を禁止される。妻に先立たれ、一人暮らしの中高年のダニエルは、たちまち経済的に行き詰まる。なんとか公的な救済を受けようと奮闘するがそのためには働けと、訳の分からないことを言われる。どうなってるんだろう?・・・とにかく、イギリスがここまで高齢者に冷たいとは思わなかった。職員の対応がひどい。規則と罰則をちらつかせ、ダニエルも観客もなんどため息をついたことか!しかも、なかなか電話がつがらないことや、パソコンで書類を作成させられる理不尽さは、私も思い当たり、誇り高いブレイクに同情した。国の方針で、なんとか支給を免れようとしているのか・・・ドコも同じだなあ!

 これが現実をそのまま描いているとしたら、映画にした甲斐あったというものだ。

 主人公の他に一組の母子が登場する。こちらはもっと悲惨で、母親の苦悩は深い。

 ダニエルは母子にできる限りの援助をする。両者のつながりがあたたかく、少しだけほっこりする。しかし、どちらも貧しいのだから、見ていてやるせない。

 フードバンクに長い列を作る貧しい人たち。そこの職員はとてもやさしく親切で、ちょっとほっとする。しかし母親はおなかが空きすぎて思わずその場で口にしてしまい、みじめさにうちひしがれる。人間の尊厳が傷つけられる場面だ。

 私はカワサキキッズ麻生で昨年度、フードバンクかわさきの方を講師によんでお話を聞いたのでその存在は知っていた。WEショップにも店内に箱が置かれ、フードバンクへの寄付を常時募っている。どこの国でも、こういう民間の支援組織に頼っている人が多いのだと知らされた。しかし、これだけでは到底生活していけるはずもない。どうなっていくのか・・・

 この後のことを書くとネタバレになってしまうが、ダニエルや母親がこの後取った行動は私の想像の範囲だった。だって、他に方法なんてないのだから・・・そう、貧困の人たちがその状況から抜け出すのはとても難しい。周りからの支援がない限り・・・

 一つ良かったのは、映画のチケット一枚につき、50円が貧困に苦しむ人びとを援助する団体に寄付されるとのこと。たくさんの観客を集めれば、それだけ支援金が増えるということだから、皆さんぜひ見に行ってください!アートセンターでは12日まで上映中!!(月曜休)

 また、映画の収益金の一部も30年間にわたり、「ダニエルブレイク基金」として援助団体に助成されるそうです。

 しかし、貧困問題はどの国でもあること。どうしたらいいのだろう?(僅か二泊三日で百万円もする列車の切符があっという間に売りきれる日本で

 

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私も「高等遊民」?

2017年04月14日 | 映画・演劇・本

 夏目漱石の「それから」を毎日たいへん面白く読んでいます。

 読みながらふと思いました・・・私も「高等遊民」かな?いや、とても『高等』とは言えないから『中等~下等』遊民かもしれませんが。  働かないで、お金(年金)を貰って、悠々自適に暮らしているという点でれっきとした『遊民』ですよね。

 漱石はなぜ代助のような『高等遊民』を主人公にしたのでしょうか?実はまだ三分の二ほどしか読み終えていないので確たることは言えないのですが、二年前の傑作TVドラマ【デート】の谷口巧を思い出して、彼の、即ち『高等遊民』の存在意義について考え直しています。

 ドラマの中の高等遊民には突っ込みどころ満載でしたから、当時は彼をおもしろがりながらもやや軽蔑していました。働く能力は有りながら、人に寄生して生きる人に存在価値ってあるのかと・・・どう考えても「普通」じゃないと

 しかし、「それから」を読んでいると、「普通」じゃないがゆえの一種特別な価値がある気がしてきています。読み終えたらまた続きを書きます。

 この本を読み始めたきっかけは、小森陽一さんの漱石文学講座に参加することになったからです。楽しみだな~  

 Mさん、教えてくれて有り難うございます!

 昨日の古文書講座も、WEショップたまのボラも楽しかった!『下等遊民』ならではの楽しみです

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