22日(火曜日)
市民自主講座の最終回でした。
8月の第一回の仁藤夢乃さんの講演会に始まって、様々な場所で、若者の生きづらさと闘っている講師のお話はとても有意義なものでした。企画委員としてのそれなりの苦労はありましたが、この企画に参加して学び得たことの方が大きかったと思います。
最終回の講師は、第二回目と同じ広木克行先生(神戸大学名誉教授)でした。臨床心理学がご専門ですが、お話は今回も大変わかりやすく、興味深いものでした。
「自分を語ろうとしない子ども達 & 子どもの話を聞こうとしない大人たち」
日本では抑鬱気分を訴える子は先進国中で突出しており、なんと30%だそうです。(オランダは3%) 「自分の話を聞いて貰えた子は、親の忠告も聞くようになる」と言う言葉が身にしみました。、
事例として話された、H県の管理教育のすさまじさには、開いた口がふさがりませんでした。本当なのかと信じがたいお話の数々でした。昔も校内暴力で荒れた学校を建て直すために管理が強化された時期がありました。しかし、今回の管理のやり口は「別室指導」という名の下に、学校のルールを守れない子を排除するというもの。
「子どもの権利条約」なんてまさに絵に描いた餅です!また、家庭環境も以前と様変わりしていて親の長時間労働などで、家族団らんが奪われ、親も子も共に成長する機会が奪われており、不登校などの問題が起きても対処できないし、夫婦の関係までもこわされているそうです。
今の子ども達をどうやったら守れるのでしょうか?課題は山積しています。
23日(水曜日)
教会からの帰り、夜8時半頃、新宿から小田急線に乗りました。座席は空いてませんでしたが、混み具合はそれ程でもありませんでした。しかし、しばらくするとこんな車内アナウンスが聞こえてきてビックリ!(少し違うかもしれませんが)
「ベビーカーをお持ちのお客様にお願いします。乗り降りの際は、他のお客様の迷惑にならないようにお気をつけ下さい」
耳を疑いました!えっ、一般客がベビーカーに気をつけてあげて下さいじゃないの?と・・・赤ちゃん連れに冷たいなあと思いました。しかし、帰宅してネットで検索してみると、事情は私の思いとはかなり違っていました。
最近のベビーカーを引いてる親たちが傍若無人というか、周囲に全く配慮のない態度をとる人が多いそうです。反面、ベビーカーの親たちにすれば混雑時に乗ると周囲の冷たい視線に身の縮む思いをしていると・・・う~ん、どっちもどっちなのかなあ!
立場が違うと人間は相手の身になって考えられなくなる・・・昨日の話と通じるものを感じました。
24日(木曜日)
11月に、まさかの雪!夏は酷暑でしかも長かったのに・・・先日ある婦人がこんなこと言ってました「今年は秋が一日しかなかったわ、すぐ冬になった」と、それは極端かもしれませんが、確かに今までのような春夏秋冬ではないことは確かですね。
話は変わりますが、今日の朝日新聞の11頁「論壇時評」小熊英二の「トランプ現象 合意より分断 悪循環生む」を読んでいたら、甥の松谷満の名前が出てきてびっくり!2012年の彼の論文「誰が橋下を支持しているのか」が引用されていました。
小熊さんの文はいつも考えさせられます。皆さんも一読を!