お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

感謝!!

2019年03月19日 | 古文書

 今期の古文書輪読会が終了し、来月からまた再開する。

 しかし、私は最近当日の体調がイマイチで休むことが多かった。一度休むと何ページも進んでいるので、怠け者の私は追いつくのが大変。予習も大切だが復習もおろそかにしていると、読めなくなるのだ・

 でも、大丈夫! 会員のNさんが、解読文と読み下し文をパソコンメールで毎回送ってきて下さるのである!先日は1頁から129頁まで全部まとめて送って下さった。いやはや、大変有り難くて、「感謝」としか言いようが無い。

 一人ではなかなか読みこなせない古文書なので、本当に有り難い。Nさん、あなたのおかげで辛うじて会とつながっております。 来期は休まないように頑張ります。

          

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今日も面白かった!

2017年11月30日 | 古文書

 今日も古文書を学びに行ってきました。たった一文字の読みを巡ってみんなであれこれ話し合うのが、ホントに楽しいです。

 それから、和宮降嫁や、黒船襲来やら、様々な歴史的な出来事が私達の住む村に、ちゃんと文書で伝わってきてるのが当然なんでしょうが、やはり不思議です。昔の人は偉いなあ!

 今日の所なんて、衣類を紛失したことを届けに、わざわざ新宿まで行くんですよ!歩いて行くのでしょうねえ・・・気が遠くなります。

 読みが終わった後、講師が織田信長の戦術のすごさについて語ってくれました。信長ってやはり天才なんだ!と思っていたら、なんと、先生が言うには信長と今話題のサウジアラビアの皇太子は似ているそうです

 どちらも自己主張が強そうですもんね。

 

 

 

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あこがれの先生の講義に参加

2017年11月04日 | 古文書

 わあい、やっとお会いできました,油井宏子先生!

 昨日は待ちに待った油井宏子先生の講義を受けに、神保町の三省堂本店に行ってきました。(神保町ブックフェスティバルをやってました)

               

 60人の定員は直ぐ埋まったようです。柏書房からお知らせが来てそのまま電話で申し込んでおいて良かった!!・・・・やはり、古文書界では大人気の先生なんですね。

 私が古文書にはまったのは油井先生の著書に出会ったからと言っても過言ではありません。もう5冊以上は読んだと思いますが、どれをとっても、豊富な知識と懇切丁寧な教え方とですっかりファンになってしまいました。先生はただ読み方を教えようとされるのではなく、登場人物に対するまなざしがとても温かく、想像力を働かせてその人物像を生き生きとよみがえらせる業は他の追随を許しません。いつか、直にお会いしたいものだと思っていましたが、とうとうその夢が・・・

 赤いスーツを召されて登場!若々しくステキな先生でした。講義は分かりやすく,丁寧で、そしてパワフルで、初心者からベテランまで飽きさせないのはさすがです!二時間があっという間です。

  講義テーマは「江戸の商家の人間模様」で白木屋の話しだと分かっていたので、私はその関連本「古文書はこんなに面白い」を持って行きました。そして、一番前に座っていたので、先生にサインを貰っちゃいました!

              

 講義も面白かったのですが、実はもっとビックリしたことがありました。それは、隣に座った私よりかなり若い女性(仮にAさんとします)のことです。

 座ると間もなくAさんが、まるで以前からの知己だったかのように笑顔いっぱいで話しかけてきました。最初ちょっと驚きました。

 しかし、二人とも古文書歴が同じくらいで、油井ファンですから話が合うのは当然といえば当然なのですが、なんでしょう、話しのツボが合うというのか、ドンドン盛り上がって、楽しくなってしまいました。

 「あの漂流した人の話読んだ?」「読んだぁ、あれって最高に面白いよねえ」「私図書館で読んだよ!」「同じ!私も図書館で読んで、こんな歴史があったのかって、ホントびっくりした!「あれは良かった!一番面白かった」・・・と言う具合。まるで、女学生みたいな会話を楽しみました。(「絵で学ぶ古文書講座:漂流民と異国船の出会い」)

 さらにAさんは、自分が参加する予定だったけどお子さんが受験生なのでいけなくなった講座をいくつも紹介してきて「代わりに行ってくれない?」と頼んできたり、和歌山県の古文書を見せてくれて、電話すれば送ってくれるよなど、いろいろ情報をくれました。

 会の後はどさくさで見失ってしまったのでさよならも言えなかったのが心残りですが、Aさんのおかげで何倍も面白い会になりました。有り難う、Aさん。また、どこかの会で会いましょうネ!

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私のストレス

2017年10月26日 | 古文書

 先日の「子育てのツボ」の講座の時、「皆さんの抱えているストレスはどのくらいですか?」と聞かれて「まあ、ゼロに近いです」なんて呑気に答えていた私ですが・・

 昨日は粗大ゴミ収集車の方から「お宅が出すと言われた自転車がありません」という電話が来て、なぜか焦ってしまいました。確かに昨夜500円の券を貼って、マンションの収集場所に出したのですが・・・誰が持って行ったのでしょう、あんな古い電動自転車を。「出したのならそれでいいです」と言われたのですが、なぜか気になって軽いストレス!

 今日は午前中は柿生郷土資料館で「古文書」の会。毎回、2~3人の人が順番に当てられて読みます。私は割と最近読んだので当然当たらないだろうと予習は軽くしただけでした。

 古文書を読み始めて二年目ですが、最近はちょっといい加減になってきて、分からない文字があっても調べもしないで、仲間に聞けばいいやというグータラな態度でやり過ごしてきた私。  ところが、今日はグループの5人のうち二人がお休み!運営委員のTさんは絶対読まないし、頼みのSさんは「僕はこの前読んだから、今日はFさんだよ」と宣うではありませんか。ええっ、私が読むんですか

 どうしよう!慌ててSさんに助けて貰いながら予習をしました。私は三人目なので、三ページ先の文章を必死で読みました。始まるまでになんとか予習できてほっとしたのも束の間、なんと二番目の方が私の予習したページも読んでしまったのです!どうしよう、まだ11時半だから私まで回ってくるかも・・・全然予習無しで読むのは辛い!一人では半分くらいしか読めないのです。

 いやあ、焦りとストレスがMAX状態でした  講師の先生に「はい、では次の人」と言われたらどうしよう!何か言い訳して逃げるか・・・。講師の解説が長引いて欲しい!・・・「じゃ、今日はここまでにしましょう」という言葉を聞いたときは、心底ほっとしました。情けない私です

 昔、学生時代に、古文や英文の読みを予習していなくて当てられたときの悪夢がよみがえってきてしまいました。次回から、当たっても当たらなくても、もう少しちゃんと予習してきます

                       

        

 

 

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年を取るのも悪くないネ

2017年06月08日 | 古文書

 今日は古文書の学習会。

 五班に分かれて座っています。私の属する二班のメンバーを紹介しますと・・・

 Sさん・・・大抵早くから来て、予習をしている一番勉強熱心な男性。去年は私をお宅に招いて下さり、個人レッスンをして下さるほど。班のリーダー的存在。

 Tさん・・・会全体の世話役で、テキストをプリントしたり、日程の調整をしたりして下さる男性。いつも笑顔が絶えない方。但し、読み下しの順番が回ってくると「私は忙しいから」とかなんとか理由をつけて逃げて、まだ一度も読んでません!(二班では一番若い?)

 Mさん・・・今回から入った新しい方。いつも電子辞書を傍らにおいて、すぐ調べる熱心な女性。先生への質問もよくなさる。ご多忙のようで途中で帰られる事が多いけど・・・

 Gさん・・・英国紳士然とした、すらっとかっこいい男性。足がご不自由で杖をついていらっしゃる。大変物知りな上、くずし字も一番すらすらと読めるので、みんな頼りにしているのに、前回お休みだった!理由をたずねると「えっ、忘れてました!」と・・・御年84歳。

 そして私。今回は予習も復習もしていなくて慌てる。少しばかり読めるようになって、ちょっとたるみがち

 しかし、今回も面白かった。古文書を読むのってへたな推理小説よりドキドキする。

 そして、忘れてはいけないのは古文書の指導の先生Fさんと、テキストを読んだ後で、時代背景を詳しく解説して下さるKさん。何も見ないで、人名や年号や土地の名前がすらすら出てくるし、博識ぶりには舌を巻く!お二人に感謝!

 先生方も我々生徒も大半は「年寄り」だけど、それだけ皆さん、物知りで話が面白い!

 年を取るのも悪くないねって、思えました。

 

 今日は帰りに久しぶりに浄慶寺に寄った。あじさいで有名なお寺。あとは、ひょうきんな仏像が数々庭に置かれているのも知られているが、なんと数が増えていた!誰もいなくて、広いお庭のあじさいを静かに堪能できました!

                  

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古文書の喜び

2017年03月30日 | 古文書

 今日は古文書の日。

 事前に予習をしなくては!と考えていた矢先「今晩泊めて」の緊急コールが有り、友人が2泊していきました。・・・まあ、いっか、何とかなるだろう精神で行こう・・・でも、今日は早めに家を出ました。

 すでに来ていたお仲間と、少し予習できてほっとしたのはいいのですが、なんと、当たる順番を勘違いしていて、違うところが当たりました。やはり、どこが当たってもいいように、十分準備をすべきですね!

 感心したのは、前回学んだことで私が疑問に思っていたことを、ちゃんと調べてプリントしてきた方がいたこと!それはつまり、年貢米を芝の増上寺までどうやって運んだかということですが・・・すごいなあ!

 また、講師の男性からは、16~17世紀の子どもの教育がどんなに素晴らしかったかを、ポルトガルの宣教師たちが本国に送った手紙から推察されるということで、興味深い話をしていただきました。

 「沈黙」の映画とも関連する話で面白かったのは、日本人は僅か2ヶ月で我々の言葉を覚えるとか、女性も文字が書けるとか、読み書きというけど、実際は「書く読む」の順で教わっているなどなど。そのほか、日本の教育を、ちょっと恥ずかしいくらい褒めちぎっているのには驚きました。

 勉強会の後、柿生駅前の「とん鈴」という店で懇親会。私は初めてのお店でしたが、とっても美味しくて、なんで今まで一度も来なかったんだろうと悔やんだほどでした。 頂いたのは、 松花堂弁当1400円です。お刺身も、煮物も、エビフライもとんかつもみ~んなおいしかったです。お店は満員でした!

                     

 そして、料理も勿論良かったのですが、更に心が躍ったのはお仲間たちとの「古文書談義」です。友人に「古文書」の話をしても「ふうん」で終わり!話が弾んだことはなし!でも、同好の士って、良いモンですねえ~

 

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古文書教室、再開!

2017年03月16日 | 古文書

 今日から、郷土資料館での古文書教室が再開。 グループは前回とほぼ同じメンバーで気楽です。

 とはいえ、長いお休みの間怠けていた私は、だいぶ忘れているのではと、ビクビクものでした。でも、他のメンバーがしっかり読めるので、頼ることにして・・・

 今日は年貢米について書かれた箇所で、興味深い記述が色々あり、昔の農民の苦労が偲ばれました。 年貢米についての注意書きは、毎年恒例の決まった文章のためかやや適当に書いていると講師の先生。今ならコピーで済ませるところですネ。

 年貢米として納めるとき、次のお米は入れてはいけません・・・それは、「赤 青 あら砕け しいな米 稗 など」どんなお米かわかりますか?

 は古い米、は日照不足の米、あら砕けは砕けてる米、しいな米は未熟な米ですって。稗はひえ、つまり雑穀です。「これなきよう、精々吟味いたすべし」とのこと。厳しいですね。もしこういう米が混じっていたら捨てられ、人馬を使って無駄をしたことになるからそこは念を入れろとの御達しです。

 また、米を入れる俵の作り方や、俵の外札、中札に記すべき事が細々と書いてあります。そして、米の量も不足がないようにしないと差し戻すぞとか・・・

 更に、米俵を芝の増上寺まで運んで行くのです。大変だあ・・・多摩川で船に乗せて運ぶようですが、これにも色々注意が・・・もし、米俵が水で濡れてしまったら「上俵仕直し取り繕い」とありましたが、ぬれた米をどうやって取り繕うのか意見が分かれました。もしぬれた米の件が後日露見したら必ずおとがめがあるぞとも、脅していました。いやはや・・・

 さらに、年貢米を隠れて売りさばいてはいけない、9月から11月までの四つ時に納めるように等、決まり事だらけです。お百姓さんたち、本当にご苦労様でした!

 帰り道、青空の下をのんびり歩いていたら『ホー、ホケキョ』とウグイスが三回も鳴いたのです! 久しぶりの声に、嬉しくなりました。さあ、今日から自習も始めよう!

 

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まだ続くことに、ほっ

2016年11月11日 | 古文書

 昨日は、古文書の学びの最終日でした。

 『まさか、今回で終わりにならないよね・・・』と案じていましたが、参加者の殆どが継続を希望したので、来年三月からの開始が決定!今回が4期目だったので、5期目になるわけです。良かった!

 私としてはすぐにでも始めて欲しかったのですが、講師の先生はやはり負担に感じていらっしゃったようで、次からは皆さんで学んだことのまとめをお願いしますと言われてしまいました。

 そうですよね、無料の講座なのに講師の先生に頼ってきてしまいましたから・・・

 

 午後からは市民自主講座。

 今回は現役の高校の先生から「主権者教育って・・・先生も悩んでいる」と題して、高校生と選挙、政治活動などについて具体的事例を通してその実態を教えていただきました。

 参院選での18歳投票率ですが、思ったより高かったのですね。川崎市全体の60.91に対して、講師の勤務する高校がある多摩区では63.16。有権者全体は56.11ですから、高いです。

 (ただ、高校生の投票率が高かったからって、県警はその理由を調べたそうです。これって、不当介入では?)

 主権者教育で問題になるのは「中立」・・・・教師は中立の立場をとるのは当然と言えば当然ですが、それでも教師の思いがにじみ出ます。どんな資料を提示するかによってもかなり違ってきますから・・・でもそれは当然ですよね。私たちは生きている限り本当の意味で「中立」はあり得ませんから。

 話はそれますが、その夜のNHK「クロ現」で、世界の若者たちが政治に声を上げてきているということを改めて知りました。トランプが大統領に選ばれた米国でも、若者たちが大きなデモをしていました。

 日本はシールズが解散して、若者のパワーが見えなくなっている気がしますが、高校で主権者教育に力を入れることで、社会の不正やおかしさに対して若者が立ち上がると良いなと思いました。

(今回は写真を撮るのを忘れました!カメラは持ってたのに・・・)

  次回は最終回。大人気の広木先生が再び登場!ご期待下さい。11月22日(火)14時~16時

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オレオレ詐欺をなくす方法

2016年10月13日 | 古文書

 今日の古文書の学習会で聞いた話。

 「江戸時代にもオレオレ詐欺はあったそうです・・・ところが、奉行所がある方法を取ったところ、詐欺被害届がゼロになったそうです。その方法とは何かわかりますか?」と、Sさん。

 ウ~ン、そんな方法ってあるのかなあ?・・・誰も答えられませんでした。

 答え・・・詐欺被害にあった人を罰する

 驚きの答えですよね!詐欺に遭った人は、被害届をだして罰せられたら困りますから、たとえ被害に遭っても黙っています。そして被害を出さないように、みんな真剣に気をつけるようになります。その結果本当に被害がなくなる?かどうかはわかりませんが、被害届はゼロになるという仕組みです。

 逆転の発想ですよね!勿論現代ではうけいれられない方法ですが・・・・

 

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古文書の学び、再開

2016年09月08日 | 古文書

 郷土資料館での古文書の学び、後半がスタートしました。

 長い夏休みのあとだし、天候も良くないのに・・・もう何人もの方が来ていて熱心に予習中!みんなすごいなあ!

 今回は私達のグループにも発表の順番が回ってきそうなので、急いで解読を始めましたが、久しぶりなのでちょっとまごつきました。でも、私たちのグループには長老格のOさんがいます。この方は誠に頼りになる方で、私たちが迷っていると「それはこう読むと思いますよ」と、優しく教えて下さるので、本当に助かります。

 Oさんのテキストを横目でのぞくと、いつもびっしりと読み方が書かれています。辞書でしっかり調べてから会に来られるとか。この夏は暑くてさぼっていた私とは違いますネ!

 そして、案の定私達のグループの番が来ました。なぜか、私が読むことになり(といっても、わからないところは全部Oさんや、Sさんに教わったのですが)、解読すると、先生に「「ほとんどそれで良いと思います」と、褒められてしまいました。するとOさんが「古文書を初めて間がないのに良く読めますね」と。まあ、Oさんにまで褒められるなんてなんとも面映ゆい!

                        

 楽しい時間はあっという間に過ぎます。次回が楽しみです。予習して行きますね、Oさんのように・・・

                          

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臨場感がはんぱない!

2016年06月12日 | 古文書

 木曜日。二回目の古文書の学び会も、おもしろかったです!

 今回は次のような文章を読み解きました。 ちょっとした事件があったのです。 (本文は勿論毛筆のくずし字で、縦書きです)

「今般 和田倉御門内辺にて 重き御役人え対し乱妨および逃去候もの有之 精々探索召捕方可致旨其筋より 只今御達有之候間 得其意組合村々え 無洩落早々可被致相達候 尤旅籠屋茶屋等有之候 村方へ回状にては手間取候間 銘々え急速通達有之候様 可被致候 以上

    戌正月十五日                                 品川宿 関東御取締臨時出役 木村誠一郎   」

 だいたいの意味は、「和田倉門の辺りで偉いお役人さんが乱暴された、その乱暴者を探索しているので、大至急伝えなさい」ということです。さらに、この文書に続いて「乱暴者は百姓や町人に姿を変えてるかもしれないので、村の出口などでは特に気をつけるように」というものまで追って出され、各村々へ伝わっていきます。 恐かったでしょうねえ・・・

 伝わった村は、碑文谷村、衾村、等々力村、小杉村、川和村、王禅寺村、石川村、坂戸村、宿河原村、上北沢村です。

 更に続いて、

「去る十五日の朝、桔梗御門辺にて重き御役人様へ乱妨人有之  凡拾人程」とあるので、あれ?もうつかまったんだなとわかります。

 そして、豊原国之助ほか三名の名前が書かれ、その後に「名前不知弐人」とあり、名前がわかっていない者二人を足すと六名がつかまり、そして斬り殺されたことも記されていました。

 読み解いた後、先生が資料を下さいました。それを読んで、この事件が1862年文久2年1月15日に起きた「坂下門外の変」だったんだ!とわかりました。「乱妨人」などと書いてあったのでやくざみたいな人かと最初思いましたよ。

 事件の起きた場所が、和田倉御門、桔梗御門と違った名前で出ているので全くわかりませんでした。地図で見ると、和田倉門、坂下門、桔梗門は皆近い距離にありましたから、伝えた人によって呼び方が変わったのですね。

 重き役人というのは老中 安藤信正(公武合体推進者)のことでした!

 彼の暗殺を企てたのは水戸浪士たちでしたが、僅か六人だった上、桜田門外の変以来警固を厳重にしていたので信正は負傷しただけで、志士は全員闘死しました。

 今なら、テレビやネットですぐさま全国、世界中に発信される出来事も、江戸時代にはいちいち飛脚が走って伝え、名主が其れを書き取って、また次の村へと伝えていったんですね~コピーも出来ない時代、間違えないように書き写すのは大変だったでしょうね!

 いやはや、古文書は知れば知るほど面白い世界です!私も、その時代にタイムスリップした感じでハラハラドキドキしながら読みました

 余談  しかし、その当時は「乱妨人」と伝われば、皆字句通り受け取っていたのでしょうね。今の私達は情報量は格段に多いけれど、正しく判断できているのかどうか・・・

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古文書、 一歩前へ・・・

2016年05月27日 | 古文書

 今年から独学で始めた古文書。

 一人でも十分楽しいのですが、やはりお仲間が欲しくてネットで探していましたが、なかなか見つからず、あきらめかけてた頃に、「若干名募集」というのを見つけ、早速応募しました。そこは柿生郷土資料館。以前から一度は行ってみたいと思いつつ、足を運ぶことがなかった所です。

 5月の連休明けにやっと返事がきました。予定人員オーバーだけど皆さんの熱意をくんで全員受け入れるという知らせにほっとしました

 そして、昨日がその一回目でした。全10回の講座です。参加者25名中、5分の2が私のような新人で、男女比率は4:1くらいでした。年齢層はやはりシニアが殆どです。開催が木曜日の午前中ですから。

 5つのテーブルに5人ずつがグループになって、助け合いながら解読していきます。テキストは、地元に残されている古文書なので、地域の歴史が同時に学べるという特典?があります。

 写真が、今回のテキストです。

            

 初めに、資料館の方がこの古文書について詳しく教えて下さり、その背景がわかりました。表紙にある「御用」というのはつまり上から各村々へのお達し(回覧板のようなもの)を、村長が書き留めたものです。

 ここに書かれている村は殆どが近隣の名前ばかりですから、歴史が急に身近に感じられましたね。

 これまで誰も解読してない文書ですので、「答」はありません。その点が今までとは違って新鮮な学びでした! 参考書で学ぶと、必ず次の頁などに解答が出ているので、ついそれを見てしまいましたから・・・

 私のテーブルは男性3人と私の4人(一人お休み)  隣はかなり高齢の杖持参の老紳士。とても良く読める方で、たくさん教えていただき頼りになりました。私もそれなりに読めたので、「初心者とは思えませんね」とおだてられましたが、皆さんとですと実力以上に読めるのが自分でも不思議でした。それに、ああだこうだと言い合う事そのものが楽しかったです。クイズを解いているようでもありました。

 私のテーブルが発表する番になり、皆さんにつつかれて私が立って解読しました。指導員の方に一箇所直されただけでしたから、私達の解読はかなり正しかった!!

 参加者の中に一人だけ、知っている名前を見つけました。昔、同僚だった男性で、少し旧交を温めました。帰りもある女性と一緒にお話ししながら電車に乗ったのですが、その方、二駅も乗り越して私の目的地「町田駅」まで来てしまいました!!おしゃべりはほどほどに

 月2回のこの会が、これからも楽しみです!

 

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大阪・京都へ

2016年04月12日 | 古文書

 7日 大阪へ

 大阪駅で韓国人神学生Tさんと会って、2時間ばかり話しました。

 Tさんはこれまで、神学生として寮生活しながら、週に二日は二つの大学で韓国語を教えるというハードな生活をしていましたが、四月からは寮を出て、自宅から神学校に通うことにしたそうです。しかし、勤務する大学を一校増やしたので更にハードになったのかもしれません。

 Tさんは、かねてからの夢を具体化するための方策を色々語ってくれました。失礼ながら彼女は若くはありません。勿論私より年下ですが、私がほっとすぺーすを始めたときよりは年上です。でも、とても情熱を持って夢を実現しようとしている姿はきらきらと輝いていました。

 私が近くに住んでいれば少しは力になれるかもしれないのですが・・・

 7日から11日 京都へ

 今回の京都行きは、孫のバレエ発表会を見ることの他に、もう一つ大きな目的がありました。それは、本当に私自身が驚いたのですが、今学んでいる古文書の学習本「古文書はこんなに面白い」に登場する寺子屋(善正寺)が、なんと息子の住む町のすぐ隣町、上狛にあったのです!しかも、その近辺は上狛環濠集落など山城町の古い文化財が残っている所らしいのです。

 これは是が非でも行って見てこようと、前もってネットで調べ、9日土曜日に、一人徒歩で出かけました。

 木津川にかかる長い橋を渡ると、すぐに「福寿園」などお茶問屋の看板が見えてきました。でも、お茶屋の小売り店ではないし、人通りもありません。それよりも目にとまったのは・・・

      

 今は廃墟となった製綿工場です。中をのぞくと、まだ機械類は残っていて、天井から床まで茶色く変色した綿がまだいっぱい残っていました。いつ頃まで操業していたのでしょうか・・・綿を種から育て、綿花から綿糸を取る作業を子ども達とした経験がある私にはなんだか切ない光景でした・・・

 その後、善正寺を探したのですがなかなか見つからず、誰かに尋ねたくても人通りはなくて困りました。やっと見つかったものの、中には入れず、あまり寺子屋をイメージできる物もなくて(当然ですが)ちょっとがっかり。

 しかし、ここであの寺子屋規則を思い出してみると、当時の子ども達の歓声が聞こえてくるような気もしました。それはそれは面白い規則がてんこ盛りなんですから。読みながら何度声を上げて笑ったことか!!

         

 寺子屋に通っていた淺田傳ちゃんの家はすぐ見つかりました!右側の大きな家に家族の名前を書いた表札が。道を挟んだお向かいも淺田さんでしたから、親戚なのでしょうね。昔を偲ばせる古いけど格式のある家でした!

                    

 また、近くに重要文化財となっている小林家もありましたが、ここも中には入れないので外側から・・・

                     

 次に上狛環濠集落を見に行きました。環濠集落というのは周囲を堀で囲まれた集落で、ここは長径600メートル、短径300メートルのレモン形をした集落です。堀の内側に土塁を築き、七つの郷があったそうです。そして郷ごとに使っていた井戸が残っていました。この集落は500年も前に出来た物というのですから歴史ある文化財ですね。しかも今も住んでる!

       

 殆ど案内看板もなく、時々行き交う人に尋ねながら、行きつ戻りつたくさん歩いて、久しぶりに足にまめができました!でも、面白かったです。昔の家並みって見ているだけでも懐かしさがこみ上げてくるし、タイムスリップしたみたいな気分にもなって素敵でした・・・

 

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古文書から広がる世界

2016年03月10日 | 古文書

 「奥の細道」を、なんとか読み終えて、今は「百人一首」と「寺子屋規則」などを読んでいます。

 本当は「東海道中膝栗毛」を読みたかったのですが、どうやら絶版になってるらしく、どこを探しても見つかりません。アマゾンには中古があったのですが、元の何倍もの値段がついてる!のでばからしくて・・・

 江戸文化に興味を持っていたせいか、NHKのドラマ「ちかえもん」を見始めたら、これが超面白くて、木曜日が来るのが待ち遠しくて!・・・図書館に行って「近松門左衛門」関係の本を借りて来て読んでも松尾スズキの顔が浮かんでくるほど!・・・終わってしまい、残念です

 その後、ビデオで「駆け込み女と駆け出し男」というのを見ました。これもなかなか面白くて映画の原案となった「東慶寺花だより」も購入しました。作者が井上ひさしだったんですねえ。

 というわけで、思いがけず江戸文化というか、「候文」の世界にはまり込んでいる毎日です。

                  

 「百人一首」は、筆ペンで書いて学んでいます。

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「書」を見に行く

2016年02月16日 | 古文書

                            

 14日の礼拝後、日比谷の出光美術館で開催されていた「書の流儀」を見に行きました。

 目的は書道ではなくて、古文書を読むことでした。「少しくらいは読めるようになってるかな」と思いまして・・・・とんでもなかったです!

 古文書の学習に出てくるものは、ほとんどが江戸時代の書。しかし、この展示会ではもっと古い時代の物もたくさんあったし、書体もいろいろあって、正直歯が立たないものばかりでした

 でも、なかなか興味深い書もたくさんありました。この日が最終日のためか、思ったより賑わってい、しかも若い男女が多かったのには驚きました。書道が人気なのでしょうか?

 有名人の書もあって、頼山陽、西行、紀貫之など・・・愉快だったのは徳川家康の[日課念仏」という書で、紙一杯に小さな文字で「南無阿弥陀仏」を何十と書き連ねているのですが(50回くらい?)、よく見ると、所々に「南無阿弥家康」と書いているんです。これって有名な話しなんでしょうか?あの家康がこんなに小さな文字を丁寧に書き連ねていたなんて信じられない気がしました。

 読めない字ばかりでがっかりしていた私ですが、さすがに「仮名文字」中心の和歌なら、いくらかは読めました。たどたどしくも小さな声で読んでいたところ、近くにいた女性が「へえ、これが読めるんですか!すごいですねえ」と・・・ちょっぴり嬉しかったです。

 

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