今朝の朝刊を見て、納得しました!
国際面に「イスラエルと亀裂拡大 占領地入植問題 米の和平仲介暗礁に」という記事があり、早速読んでみたところ、私達が「嘆きの壁」を訪れたときに米副長官夫人を見かけたわけが分かったのです!
私がイスラエルに行くと告げたとき、おおかたの反応は「大丈夫なの?危なくないの?」でした。「大丈夫よ。だって、ガザの方には行かないもの。」と、情勢をよく知らない私は答えていました。
しかし、私はパレスチナ領(ベツレヘムがある)に入ったり出たりするのが大変なこと、「嘆きの壁」に近づくのに検査を受けること(実際は人が多すぎてさんざん待ったあげくフリーパスになりましたが・・)などで、やはりここは現在も紛争地域であることを実感しました。
中に入ってみると、世界各地からの観光客やら、社会見学?の子どもやら、家族連れやらで大変賑わっていました。
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少年少女達の向こうに、黄色の帽子をかぶった大人のグループが見えますが、私達もここではこの帽子に助けられました。
「ちょっとダサイなあ」と、旅行社から帽子を配られたときは恥ずかしい気持ちもあったのですが、人混みでは仲間を確認するのに大いに役立ちました!外国人のグループでも帽子派が目立ちました。
「嘆きの壁」は男女はしきりで区別されていました。お風呂じゃないけど、男性用の方が倍くらい広く、女性の方は混み合っていました。下の写真は、男性用の方です。
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見た感じは、こちらの方は純粋にお祈りに来ている人が多い感じですね。男性は入り口で帽子キッパをかぶります。紙製でした。
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(手前で写真を撮っている人は私達のツアーの人です。目印の帽子で分かります。ちなみに肩からぶらさげているペットボトルも旅行社からのもの。水は必需品です。)
この帽子キッパは、町で普通に見かけます。「でも、どうしてずり落ちないんだろう?」と不思議でした。ピンで留めている人ももちろんいますが、中にはただ載せているだけに見える人もいるのです。髪の毛が全くない人も被っているんですから不思議です。
女性側の出口当たりがざわざわしているので行ってみました。米副大統領夫人が来ていると言います。待っていると、その夫人が出てきました。(サングラスの女性)
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私はその数分前に、ある男性を撮っていました。実は正統的な格好をしているユダヤ人男性を撮りたいと物色していたのですが、みんなせわしなく動いているので撮れなかったのです。ところが、じっと立っている男性を発見。パチリ。
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それが上の写真です。・・・さて、くだんの米副大統領夫人ですが、このあとこの男性に近づくと握手を交わし、親しく話していました。(というのは半分想像です。大勢の人やガードマンみたいな人に阻まれて、ちらっとしか見えませんでした!)
あれ、ということはこの男性は米副大統領夫人をここで待っていたんですね。この男性は誰だったのでしょう?
なぜ、米副大統領夫人がイスラエルに来ているのか?新聞もニュースもみない私達旅行者には分かりません。
毎晩ホテルでテレビをつけてましたが、ヘブライ語も英語も分からないし、ニュース番組自体が少ないようでした。(日本のことなんか全く取り上げられませんでした。)
というわけで、今朝の新聞(朝日新聞2010年3月25日朝刊9頁)でやっと米副大統領がイスラエルに来ていたわけが分かりました。その記事です。
「中東和平を外交上の最優先課題とするオバマ政権は、イスラエルとパレスチナの間接交渉を目指し、今月9日にバイデン副大統領をエルサレムに派遣した」(実は今まで副大統領の名前さえ知らなかった私ですが、調べてみると波瀾万丈の人生を送った、いえ送りつつある人ですね。)
しかし話し合いはうまく行かず、今度はネタニヤフ首相が訪米したのですが、逆に両国の溝は深まったとか・・・別の記事でも「イスラエル軍がガザ北部を空爆」と報じていました。・・・・ああ、いつになったら平和が来るのでしょうか!