お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

ドラマ『透明なゆりかご」

2018年09月25日 | テレビ

 NHKドラマ『透明なゆりかご』  ついに終わってしまった・・・・

 全10話、どれもが命を扱う産婦人科の重い話しだったけれど、毎回テーマが違っていて毎週金曜日が来るのが楽しみだった。その理由は、

 第一に演じる人が良かった!特に、主人公アオイ、アルバイトで看護助手をしている女子高生を演じた清原果耶。彼女の澄んだ真っ直ぐな眼と、ぽつりぽつりと話す言葉が、何とも言えず可愛くて、見入ってしまった。一挙手一投足が初々しくて、この役にぴったりだった。

 また、院長役の瀬戸康史、「グレーテルのかまど」のちょっと甘ったるい彼しか知らなかったが、この真面目で人間味もある院長役は良かった。見直した。更に、ベテランの看護師長を演じた原田美枝子。私は実はこの方の演技があまり好きでは無かったのだけれど、この作品では、医院全体の要のような存在感が、顔つきや仕草からしっかりと出ていて、彼女が画面に登場するだけで、安心感が広がった!うまい。

 第二は音楽が素晴らしかった。一度見ただけではわからないときも、見返すと、本当にその時々にふさわしい音楽が、静かに静かに流れていた。歌が時折流れるのだけれど、もの悲しい、でもなにか訴えてくる歌だった。

 第三に、演出全体がとっても素晴らしかった。中絶された胎児のかけらにアオイが光の中で語りかけるシーン、田舎の中絶専門医?の所に行く女の子に付き添いを頼まれたアオイと少女(そばかすから、赤毛のアンを思い出した)が言い合いしながら歩くシーン、最終回で、産まれてすぐに亡くなった我が子に自分を責める母親に語るアオイの「親が出来るのは子どもをぎゅっと抱きしめること」というシーン、その他にも忘れられないシーンがいっぱい・・・作り手が、どんなにこの作品に心を込めて作っているかがわかって、それにも感激しました!

 これまで観てきたドラマで、一番良かったです


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