昨日のほっとすぺーすの映画会は「お早よう」でした・・・小津映画です。
昭和の、ありふれた町の、庶民の家庭の様子を淡々と描いた作品です。
お母さんたちは皆和服に白い割烹着姿で、何かというと近所をたずねて行っておしゃべりをし、お父さんたちは仕事帰りに居酒屋で一杯やって、子供たちは誘い合って登校し、おでこをツンと押してもらって「プッ」とおならを出すのが流行中・・・・なんとものどかな昭和の風景が繰り広げられていました。
ちょうど大相撲のテレビ中継が始まった頃で、子供たちはそれが見たくてたまらない、自宅にもテレビが欲しい、でも親はまだ経済的余裕が無い、洗濯機も無い。そのために親子喧嘩が始まって、子供たちは誰とも一切口を利かないというストライキを始める・・・・
「3丁目の夕日」と同じ時代、つまり私の子供時代ともぴったり重なる時代背景で、懐かしいといえばそうに違いないのですが、まあ余り戻りたいとも私は思いません。
しかし、映画を見に来ていたSさん母子。げらげら笑っていましたが・・・実はSさんの家はテレビもないし、パソコンも無い。携帯は一家に一台のみ。車も無いと思います。昭和に近い生活です。娘さんのG子さんはほっとの一品料理のときは新聞の料理コラムを見て作るそうです。(これがなかなか美味しい!)
テレビがないけど、その代わり新聞は隅から隅まで読むとか・・・・時間的な余裕があるものね~
私は自分の生活が余りにも多くの情報に取り囲まれているので、三ヶ月くらい前にフェイスブックをやめました!チェックしなくていいので、気分が楽でいいですね。でも、それが限界かな?(年賀状も毎年減らしています。つまり、いただいた方のみ返事を出す方式で)
本当はテレビもパソコンも携帯もやめればいいのでしょうが、鈴木家の真似は未だできません。いつになったら、その境地に至るでしょうか?