『 明日から私もゴミ箱をあさりたい 』
映画「もったいない」を見ながら、腹立たしくて、泣けて、悔しくて、その結果そう思いました。
世界中の先進国で、こんなにも大量のまだ食べられる食品が廃棄されているなんて・・・乳製品なんて賞味期限が2週間後でも捨てられるというショック!遠い遠いアフリカから届いた果物、一箱に2個傷んでいるモノがあれば廃棄!結局大量の箱全てが廃棄されているという現実!
廃棄しているのは、農家、卸売り市場、スーパーなど小売り、そして私達消費者。一番心を痛めているのは生産農家でした。「規格外」は売れないからと、泣く泣く廃棄させられているのですから。
「ジャガイモは小さいのはもちろん、大きくてもダメ。キュウリは曲がっていたらダメ。味も栄養も、少しも変わらないのに・・・」と、嘆いていました。
畑に放置され捨てられてしまった規格外のジャガイモを拾う男性がいました。その人を見ながら「ああやって誰かの口に入ると思えばまだ救われます」と、農家の男性。
規格外を売れなくしてしまったのは、私達消費者の好みのせい。私も例外ではありません! 売り場では少しでも傷がないもの、形の良いモノ、賞味期限の長いものを選んでいました。・・・その結果が大量の廃棄物につながっていたんですね。 ごめんなさい!
来る日も来る日も捨てられ続ける食品の中で、私が泣けたのは山のようなパンを見たときでした。スーパーのパン売り場には開店から閉店まで全種類のパンを並べておくように言われ、少しでも棚が空いてしまうと契約打ち切りだとパン工場は脅されるそうです。その結果売れ残ったパンは全て廃棄です。パンが大好きな私はその無残な光景を正視できませんでした!
映画の冒頭で都会の若者二人が、ゴミ箱をあさって、まだ食べられるものをたくさん確保する様子が描かれ、初めは正直、嫌だなあと思いましたが、映画を見終わってからは、彼らの行動は素晴らしいと・・・廃棄物を減らし、お金を節約し、良いことだらけじゃないですか。
まあ、私は普段から賞味期限などあまり気にせず食べる方なので、友人たちから驚かれているのですが、ゴミ箱の中身のほとんどが賞味期限前のモノなんですから、袋に入ったモノなら喜んで貰いますね。(ゴミ箱をあさる、というのは口だけで、出来そうもありませんが・・・)
映画では、廃棄を少なくする取り組みも報じられていましたが消費者と国が変わらない限り、希望はないですね。なんて言ってたらますますダメか。 変わる努力をします!
世界中の人に見て貰いたい映画でした。(映画会主催はWEショップでした!)