お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

辛さにもいろいろある

2005年10月06日 | 教育
 今日は週一回の、小学校でのボランティアの日。

 私の役目は『補助指導員』で、主な仕事は多動な児童の安全確保である。しかし、今日のT君は大人しく、落ち着いて学習しているので、私は教室の後ろでじっと見守るだけである。

 体育の授業の時はマットを出すのをちょっと手伝ったりしたが、指導はもちろん担任の先生の仕事だから、私はやはり傍らでじっと見守る。良くできた子にはほめたりするが、まあそれくらいである。

 はっきり言って『手持ち無沙汰』なのだ。
 現役時代は、毎時間の授業と児童の指導に追われ、声を枯らしていた。大変だったけれどやりがいがあった。子どもと喜怒哀楽を共にし、毎日新しい発見があって笑うことも多い楽しい毎日だった。

 しかし、今は見ているだけである。教室をとび出す児童を追いかけるだけなのだ。学習指導はできないというのは歯がゆい。おあずけを食った犬状態なのだから。

 担任が私のところにきて言った。
「あのう、今日出張なので、給食と掃除、帰りの会までいいですか?」
「ああ、いいわよ。やっておきます!」
「いえ、あのう先生一人にお任せするのはまずいので、職員室から誰か来ますから
その方と二人でお願いします。」

 私一人には任せられないということだ。それは能力の問題ではなくて仕事の範囲外だからと勿論分かってはいるけど、なんだかちょっと辛かった。34年のキャリアを否定されたような気がして・・・

 しかし、だからといって学校に戻る気はない。今年も何度も教育委員会から臨時に来て欲しいという依頼があったが全てお断りしてきた。ただ、矛盾しているようだが、教室にいると黙って見ているだけというのが辛いのである。
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