9月27日の連続講座二回目は、「子どもの『育ち直し』を考える」というテーマ。
講師は広木克行先生でした。不登校を中心に、引きこもり、自傷行為、摂食障害などの子ども達の現状を研究してこられた、臨床心理学の専門家です。これまで1000人位の相談にのってこられたとか。
約一時間半のお話で学んだこと。
1,子どもの行動を、自分の価値観で、善悪、是非で判断し評価する大人。子どもをありのまま見ようとしない。
2,「困った子」というのは、つまり大人が「困っている」。そう見られている子どもこそ「困っている子」と、見方を変えること。豊かな対話はそこから始まる。
3,「育て直し」ではない。それは、大人が子どもを変えようとすること。「育ち直し」をサポートすればいい。自分の気に入った子どもに育てるのではない。
4,不登校の親へ。大事なのは子どもを学校へ戻すことではない。子どもが何で苦しんでいるのか理解すること。
5,日本は「生活家族」から「教育家族」へ変質してしまった。家庭でも学校でも常に評価や指示にさらされる。
6,幼児期から習い事、大人の目線。横の関係が重視されない。遊びこむ大切さが失われている。子ども達は、ないないづくし。友達も、時間も、場所もない。
7,中学生は休み明けに自殺者が多い。抑鬱症状の中学生は4人に一人。中1鬱病は10%
8,育つ道筋に気づく。親と子の「育ち合い」
二人の子の親であり、元教師でもある私には耳が痛い話しの連続でした!特に2番、問題行動のある子どもたちをを「困った子」として見ていました。そういう子を「困っている子」として見てあげられなかった気がして、悔やまれました。
今から私に出来ることは何だろうと考えながら、帰りました。
次回は10月4日2時から。「フードバンクかわさき」のお話を聞きます。
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